2019年12月5日更新

映画『コード・ブルー』ヒットの理由はキャスト陣にあり【あらすじ・ネタバレ評価】

コードブルー

人気ドラマが映画化された『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は、2018年に公開され大ヒットとなりました。そんな映画「コード・ブルー」のあらすじやキャストの情報から、感想やヒットの理由まで紹介します。

目次

映画「コード・ブルー」を紹介!邦画ドラマの映画化作品では異例のヒット

大人気ドラマシリーズ「コード・ブルー」初の映画作品、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が2018年7月27日に公開されました。 ドクターヘリに乗り込むフライトドクターたちの姿を描き、反響を呼んだ「コード・ブルー」。ストーリーとしての面白さに加え、まだ認知度の低かったドクターヘリの認知度を高めました。実際に日本でのドクターヘリの普及を促進させたことからも、他に類を見ない作品と言えるでしょう。 中でも映画「コード・ブルー」は、興行収入93億円の大ヒットとなりました。これは2019年12月現在の日本歴代興行収入で、47位を記録しています。 この記事では、2018年7月に公開された『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』について、あらすじやキャストの情報はもちろん、感想・評価なども紹介し、ヒットの理由を考察します。

気になる映画「コードブルー」のあらすじ

同シリーズの最新作に当たる「3rdシーズン」では、藍沢らの成長した姿と、新たに加わった名取ら若きフライトドクター候補生たちの奮闘が描かれました。 映画の舞台は海ほたると成田空港で、それぞれ未曾有の大事故が起こります。そんな現場で戦う患者とフライトドクターたちのドラマとなる本作。 トロント医大にいた藍沢(山下智久)は一時帰国し、白石(新垣結衣)、緋山(戸田恵梨香)、藤川(浅利陽介)、冴島(比嘉愛未)らと合流します。お馴染みの5人に加え、成長した後輩たちも多くの患者と向き合うことに。 ドクターたちがこれまで以上の危機に立ち向かいます。

ドラマシリーズからのキャスト陣

藍沢耕作(あいざわ こうさく)/山下智久

山下智久が演じるのは脳神経外科を専門とした医師・藍沢耕作。冷静沈着で的確な判断をすることから周囲からも頼りにされ、先輩医師からも高い評価を受けてきました。 その後、救命センターで働く中で人の気持ちに寄り添う医師としても成長。フライトドクター、脳外科医を経て、「シーズン3」ではトロント大学へ臨床医師として推薦を受け旅出ちました。 「劇場版」では一時帰国し、成田空港に戻ったタイミングで事故現場に遭遇します。 山下は2019年のドラマ『インハンド』に主演し、同ドラマの主題歌となる「CHANGE」もリリースしました。

白石恵(しらいし めぐみ)/新垣結衣

新垣結衣が演じるのは救命救急を専門とした医師・白石恵です。勤勉な優等生タイプで、自分の意見を表に出せない内向的な性格。大学病院の教授を父に持ち、故郷へドクターヘリの技術を持ち帰ることを目的にフライトドクター候補生となりました。 医師として成長する上で父との考えの違いに悩むも、「シーズン3」では父に自分の意見をしっかりと伝え、翔北救命センターでフライトドクターのスタッフリーダーとして働くように。 「劇場版」では災害医療の講習会に赴いていましたが、出動要請を受けた現場で藍沢と再会します。 2018年のドラマ『獣になれない私たち』で松田龍平とW主演した新垣は、数多くのテレビCMに出演中です。

緋山美帆子(ひやま みほこ)/戸田恵梨香

戸田恵梨香が演じるのは産婦人科を専門とした医師・緋山美帆子。競争心が強く世話焼きな反面、周囲の人間の感情に振り回されやすい性格をしています。列車脱線事故の現場での救護中に重症の怪我を負うも、奇跡的な回復を見せ医師として復帰しました。 患者との距離に苦悩したり、怪我を負う事故を乗り越え、「シーズン3」では周産期母子医療センターの医局長へと推薦されるまでに成長しました。 「劇場版」では周産期医療センターへ異動しています。 戸田は2019年後期の連続テレビ小説『スカーレット』で主演を飾りました。

藤川一男(ふじかわ かずお)/浅利陽介

浅利陽介が演じるのは整形外科を専門とした医師・藤川一男。明るい性格をしているものの見栄っ張りな面も持ち、フライトドクター候補生として研修を始めた頃は小さなミスを繰り返し、指導医から評価を得られず苦悩します。 次第にフライトドクターとして事故現場に駆けつけることも多くなり、医師としても人間としても成長。「シーズン3」では事故現場での負傷から復帰し、冴島はるかとの結婚を果たしました。 「劇場版」では冴島との結婚式を控えています。 浅利は2018年のドラマ『義母と娘のブルース』や、2019年の映画『ひとよ』に出演しました。

冴島(さえじま)はるか/比嘉愛未

比嘉愛未が演じるのはフライトナースとしても働く救命センターの看護師・冴島はるか。学生時代に医師を目指していたこともあり医療の知識はもちろん、看護師としても高い能力を持ちます。 シーズン2では、不治の病を患った恋人を亡くし深いショックを受けます。気にかけてくれた藤川のおかげでショックから立ち直り、次第に恋心が芽生えた冴島。「シーズン3」ではプロポーズを受け結婚へ至ります。 「劇場版」では藤川との結婚式を控えており、富澤未知と心を通わせます。 比嘉は韓国ドラマのリメイク作品である、2019年のドラマ『TWO WEEKS』に出演しました。

橘啓輔(たちばな けいすけ)/椎名桔平

「シーズン2」から登場した椎名桔平が演じるのは救命センターの医師・橘啓輔。「シーズン1」でフライトドクター候補生の指導も行っていた黒田脩二医師に代わり、翔北救命救急センターへと赴任してきました。 気さくな性格ながらも、どこか医師としての仕事を割り切ってこなしている雰囲気から本心が読めない人物。次第に過去のトラウマや、元妻である三井環奈との関係が明らかになっていき、「シーズン3」では三井と再婚し、息子の病気と向き合う父親としての一面も見せました。 椎名は2019年のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』や同年のドラマ『同期のサクラ』など、話題作に数多く出演しています。

名取颯馬(なとり そうま)/有岡大貴

有岡大貴が演じるのはフライトドクター候補生・名取颯馬。名取総合病院の院長でもある父の命令によって候補生となったいきさつもあり、医師としての実力はありますが、救命医としての意識は低く患者と向き合うといったことも出来ずにいます。 次第に候補生として働き、先輩たちの姿をみていくうちに心情に変化が見られるようになり、医師として成長を見せました。 有岡はHey!Say!JUMPとして活動する一方で、2021年公開の『シン・ウルトラマン』への出演も決定しています。

灰谷俊平(はいたに しゅんぺい)/成田凌

成田凌が演じるのはフライトドクター候補生・灰谷俊平。強い意志を持って医師を目指すなど真面目な性格ですが、医師としての技術が高くないことがコンプレックスとなり、自信を持って行動することが出来ずにいました。 次第に注意深く観察する能力の高さから周囲からも認められるようになります。しかしドクターヘリ不時着という事態に遭ったことから、不時着の原因が自分にあると決め込み自殺未遂を起こしたことも。 成田は2019年には6本もの映画に出演。2020年にも多くの作品への出演が決定しています。

横峯(よこみね)あかり/新木優子

新木優子が演じるのはフライトドクター候補生・横峯あかり。医療ドラマに影響を受け医師を目指した過去があるためか、現実の救命の現場に戸惑ってしまうという一面を持ちながらも、積極的な性格が持ち味となっています。 また人と打ち解けるのが早く、物怖じしないという人物。現場での処置の判断で評価を受けるだけでなく、自信をなくしている仲間を励ますなど周囲にも影響を与えていきました。 新木は2019年のドラマ『モトカレマニア』での高良健吾とのW主演で、地上波ドラマ初主演となりました。

雪村双葉(ゆきむら ふたば)/馬場ふみか

馬場ふみかが演じるのは新人看護師・雪村双葉。フライトナースとしての腕を磨くことを第一に考えるなど向上心を高く持つ反面、患者の訴えに耳を傾けたり、医師を精神的にサポートするといった看護師としてのスキルの低さが目立つ人物として登場します。 しかし先輩でもあり指導者でもある冴島の影響を受け、救命のスタッフへ積極的に挨拶をするようになるなど看護師としても一歩ずつ成長していきました。 「劇場版」では母親との関係が描かれます。 馬場は2019年には、ドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』や『決してマネしないでください。』などの話題作に出演しました。

映画「コード・ブルー」に出演する注目のゲスト

富澤未知(とみざわ みち)/山谷花純

結婚を控えている富澤未知。病気を患い残り少ない命ながらも、大切な人と最後まで真っすぐ向き合うことを決意します。藤川と冴島の計らいで無事結婚式を挙げることができますが……。 2019年に主演した映画『フェイクプラスティックプラネット』の演技を評価され、マドリード国際映画祭2019では、最優秀外国語映画主演女優賞を受賞しました。

岩田彰生(いわた あきお)/新田真剣佑

富澤未知との結婚を控えている岩田彰生。彼女が抱える病気への不安から、一時は逃げ出してしまいます。 新田は2019年話題のドラマ『同期のサクラ』などに出演し、2020年には『カイジ ファイナルゲーム』を始めとした出演作が控えています。

雪村紗代(ゆきむら さよ)/かたせ梨乃

雪村双葉の母親である雪村紗代。アルコール中毒の彼女はいつも家族を困らせており、双葉は母を避けていました。そんな彼女は酔っ払った勢いで足を滑らせ、大怪我を負ってしまい――。 ベテランのかたせはその演技力から、2019年のスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』など様々な作品に出演しています。

映画「コード・ブルー」の評価や感想は?

興行収入から考える評価

興行収入が90億円を突破したことが話題になった『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』ですが、「興行収入90億円」とは一体どれほど凄い記録なのでしょうか。 『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は、2018年の興行収入ランキングで『名探偵コナン ゼロの執行人』を抜き、1位を記録している作品。さらに洋画・邦画含めた歴代興行収入ランキングでも、47位を記録しています。 邦画のドラマ部門だけを抽出したランキングでは、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は15年ぶりに5位以内を更新する快挙を成し遂げました。 邦画映画のヒットの基準は“一般的に”10億円からという説があります。 その理由は、総興行収入が10億円を突破した映画だけが、翌年1月に日本映画製作者連盟(松竹・東宝・東映・KADOKAWAの大手映画製作配給会社で構成された団体)から発表されるリストに掲載されるため。 そのため『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が基準となる10億円を突破し、9倍の90億円という数字を叩き出したのは、とても大きな功績であることがわかります。

ストーリーの感想は?キャラクターたちの心情が見どころ【ネタバレ】

映画の感想として多く上がっているのが、とにかく「泣ける」というもの。医療ドラマとしての手術シーンは意外とあっさりしており、それ以外の登場人物たちの成長や葛藤、絆が中心に描かれています。 藍沢、白石、緋山、藤川、冴島の5人に加え、3rdシーズンから登場しているフェローとフライトナース4人、これまで救命をまとめてきた橘啓輔らがドラマシリーズに引き続き登場。 それぞれが次のステップに向けて準備をしている最中、成田空港と海ほたるで未曾有の事件が連続して発生します。フライトドクター、ナースたちが患者と向き合うシーンは多くの人の涙を誘ったようです。

劇場版では成田空港の事故で出会った余命残りわずかの患者・富澤未知や、アルコール依存症でフライトナース雪村の母・沙代らが新キャラクターとして登場します。 中でも未知の存在は、病で恋人を失った冴島の過去を思い出させます。余命が少ないことを理由に婚約者の彰生と距離を置いていた未知。そんな未知を見た白石や緋山が、冴島に代わって「しっかり思いを伝えることが大切」とアドバイスします。未知はそのアドバイスのおかげで「好きっていってくれるあなたがいて、私は幸せ」と、彰生に思いを伝えバージンロードを歩くことができたのでした。 フライトナースの雪村は、アルコール依存症の母から逃げるように家を出ていました。母との関係に不満を抱えていた雪村は、藍沢に向かって「藍沢先生には私の気持ちは分からない」と吐き捨てます。しかし雪村は、藍沢にも祖母の介護とキャリアで葛藤した時期があったということを知りました。 雪村は自分と同じように家族について悩んでいる人がいることを知り、少しだけ母に優しくしようと思えるようになるのでした。

映画「コード・ブルー」ヒットの理由とは

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 1st season』の放送から10年。 当時、新米フェロー(研修医)だった山下智久演じる藍沢耕作たちは、10年の時を経て立派なフライトドクターへと成長していました。また、劇中のキャラクターたちが成長するように、それぞれの役を演じたキャストも、人気俳優として成長を遂げています。 人気俳優陣の共演と、若い世代にも人気の新キャストを加えたことで、映画「コードブルー」は幅広い年齢層の視聴者を獲得し、さらなる人気を得たと考えられます。 これも、短いスパンではなく7年という長い期間を空けてからの新ドラマ放送、そして映画化だったからこその成功です。 また「コード・ブルー」シリーズに流れている「10年間」という時間は、人を成長させただけでなく、キャラクター同士と作品と視聴者の関係性も強めました。 「お互い語らずとも、相手が考えていることがわかる」キャラクター同士の関係性や、それを感じることができる視聴者と作品の関係性。これらの要素もスマッシュヒットを記録した要因の1つと考えられます。

「コード・ブルー」は日本を代表するシリーズ作品

この記事では、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』について紹介しました。あるすじやキャストのおさらいできたでしょうか。また評価やヒットの理由も考察しました。 まだ観ていないという方は、ぜひドラマシリーズと併せてご覧ください。