2019年9月13日更新

ジャバ・ザ・ハット、銀河を牛耳るドンの悪しき魅力とは?【スター・ウォーズ】

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『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』ジャバ・ザ・ハット
© & TM Lucasfilm Ltd./zetaimage

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ナメクジみたいなエイリアン、ジャバ・ザ・ハット

『スター・ウォーズ』(1977)ハリソン・フォード、ジャバ・ザ・ハット
© Lucasfilm Ltd./Twentieth Century Fox Film Corp./zetaimage

大人気SF映画シリーズ「スター・ウォーズ」。その中にはハン・ソロやダース・ベイダー、ヨーダなど人気キャラクターが多数登場します。 その中でも、隠れた人気キャラクターと言って過言でないのがジャバ・ザ・ハットです。冷酷な犯罪組織のドンであるジャバ・ザ・ハットについて、プロフィールや他のキャラクターとの関係、トリビアなどをまとめました。

「二度目のチャンスは与えない」ジャバ・ザ・ハット。その本名や職業とは?

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』ジャバ・ザ・ハット
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ジャバ・ザ・ハットの本名は、ジャバ・デシリジク・ティウレ。上半身はカエル、下半身は巨大なヘビ、もしくはナメクジのような見た目をしており、身長は3.9m、体重は1359kgもあります。 巨大でおどろおどろしい見た目のジャバは、強欲で冷酷な性格。彼は、ルーク・スカイウォーカーが暮らしていた惑星タトゥイーンに本拠地を置く犯罪組織「ハット・カルテル(またはハット・クラン)」のボスです。 激しい抗争の末に、タトゥイーンの裏社会の頂点に立ったというジャバ・ザ・ハット。その影響力は政界にまで及ぶとか。やることは大胆にして野蛮で、奴隷や麻薬の裏取引から詐欺、殺人など、悪事ならなんでも。そうして稼いだ金で建てた宮殿で暮らしています。 彼の弱点は一人息子のロッタ。息子を溺愛するあまり、彼を引き合いに出すと態度が甘くなる傾向が。ちなみに、息子がいるということは妻もいそうなものですが、ロッタ以外の家族の存在は不明です。

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ハン・ソロとは昔からつながっていた

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』ハリソン・フォード
© LUCASFILM/zetaimage

「スター・ウォーズ」シリーズの中でも人気が高いキャラクター、ハン・ソロ。ハリソン・フォード演じる彼は、ある時期からジャバ・ザ・ハットのもとで密輸業者として働くようになります。快速のミレニアム・ファルコン号を操るソロたちは、最高の密輸業者になりました。 あるとき、密輸活動中に銀河帝国軍の検閲を受けた彼らは、違法な品物を運んでいることを隠すため、貴重なスパイスを放棄して逮捕を免れます。しかし、そのスパイスは実は中毒性のあるドラッグで、ジャバの大事な商品だったのです。 怒ったジャバ・ザ・ハットは、ソロとチューバッカに50,000クレジットの賞金を懸けました。そして彼らは、ボバ・フェットを始めとする賞金首に追われる羽目になります。結局ハン・ソロは友人ランド・カルリジアンに裏切られ、ダース・ベイダーによってカーボン凍結されてしまいました。その後、ジャバ・ザ・ハットのもとに送られ、彼の宮殿で飾られることになります。

最後はレイア姫に倒される

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』C-3PO、ジャバ・ザ・ハット、レイア
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極悪非道のジャバ・ザ・ハットですが、その命を絶ったのは「スター・ウォーズ」シリーズのヒロイン、レイア姫でした。 惑星オルデランの女王であり、反乱軍の支持に徹したレイア。自身とは正反対の境遇であったハン・ソロとは、はじめは反発しあいますが次第に惹かれ合う関係になっていきます。 ジャバ・ザ・ハットに賞金を賭けられ、宮殿に捉えられてしまったハン・ソロを救出するため、レイアは賞金稼ぎに扮して宮殿に忍び込みます。なんとかソロを救出するもレイアは囚われ、ジャバ・ザ・ハットに鎖でつながれ奴隷とされてしまいました。 しかし、ルークが二人を助けに宮殿に現れ、隙きをついたレイアが鎖でジャバ・ザ・ハットを絞殺。女好きのジャバ・ザ・ハットが、レイアを気に入り、側においていたことが仇となったのです。

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ジャバ・ザ・ハットに関するトリビア

チューバッカのような見た目が想定されていた

「スター・ウォーズ」チューバッカ
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今でこそカエルとナメクジを足したような容貌が有名となったジャバ・ザ・ハットですが、監督のジョージ・ルーカスは当初別のデザインを想定していたそうです。 初期構想段階では、ジャバ・ザ・ハットのデザインはチューバッカのようなものだったといいます。チューバッカは森林惑星キャッシーク出身。見た目は猿のようで、全身が長い毛に覆われています。 ジャバ・ザ・ハットには全く体毛がないので、当初のデザインから完成形に至るまで、180度の方向転換がなされたことがうかがえます。

シリーズ1作目では人間が演じていた?

ジャバ・ザ・ハットが初登場するのは、1983年公開のシリーズ3作目『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』です。その巨体は、パペットによって表現されており、動かすのに4~5人のスタッフが必要だったそうです。 実は、1作目の「エピソード4/新たなる希望」にもジャバ・ザ・ハットは登場する予定で、その役は人間が演じていました。役者が演じた後に、ストップモーション・アニメなどを使って表現する予定でしたが、当初の技術と予算では実現できず、出演シーンはカットとなったそうです。

ジャバ・ザ・ハットの影響力が強い理由

600歳のギャングスタであり、タトゥイーンの犯罪王であるジャバ・ザ・ハットは、クローン戦争中にはハット種族およびハット・クランの統治機構である「ハット大評議会」を率いていました。 その頃から、彼とその仲間たちは帝国に前人未到の星が多くある外縁領域、アウター・リムでの犯罪活動に対して免責を与えられ、帝国に忠誠心を持つようになります。 この帝国との強いコネクションが、のちにカーボン凍結されたハン・ソロの引き渡しにつながるのです。

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悪党ながら奇妙な魅力をもつエイリアン、それがジャバ・ザ・ハット!

『スター・ウォーズ』ハリソン・フォード、ジャバ・ザ・ハット
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一度見たら忘れられない外見で、人々を圧倒する犯罪王ジャバ・ザ・ハット。醜悪な見た目と卑怯な性格で恐れられています。 その反面、シリーズのファンからは根強い支持があるのも事実。ブレない彼の悪党っぷりは、憎まれ役として最高のものなのではないでしょうか。嫌な悪党には、奇妙な魅力があります。ジャバ・ザ・ハットが、それを体現するキャラクターであることは間違いないでしょう。