(c)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

天海あかりだけじゃない、映画の"狂わせガール"たち

2017年12月9日更新

2017年9月に公開された『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』のヒロイン・天海あかりは、そのタイトルの通り、男たちを振り回す魔性の女。本記事では古今東西の映画に頻出する、このような小悪魔的「狂わせガール」についてご紹介します。

あなたの回りにもいる?「狂わせガール」に気をつけろ!

『モテキ』(2011)の大根仁監督の新作、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(2017)が、いよいよ公開です。原作は渋谷直角の人気コミック。 奥田民生に心酔する編集者・コーロキ・ユウジ(妻夫木聡)が、アパレルブランドの広報担当の美女・天海あかり(水原希子)と恋に落ち、振り回されるというあらすじです。天海あかりはまるで呼吸するように男を虜にする、謂わば小悪魔。 古今東西の映画にも、男を「狂わせるガール」は頻繁に出現します。古くは1940年代の米犯罪映画、フィルム・ノワールに登場する、男を破滅させる悪女、「ファム・ファタール(運命の女)」もそうでしょう。 そんな映画に登場する「狂わせガール」を5人、紹介します!

狂わせガールfile.1 中学生なのに大人の女

『牯嶺街少年殺人事件』小明(シャオミン)

本作の「狂わせガール」は小明(シャオミン)という中学生の少女。主人公、小四(シャオスー)の一家は、中国本土から台湾へ移住してきた所謂「外省人」です。それゆえ、先住民との軋轢があります。 小四は清楚な外見の小明に仄かな想いを寄せますが、彼女は不良グループのボスと付き合っていました。しかも小明は、実は何人もの男子や大人の男と関係を持っていたことが判明します。 小明はそれでも言い寄ってくる小四に向かって、「あなたも他の人と同じ。優しくするのは私の愛が欲しいから。」と言い放つのです。そんな大人びた小明に狂わされ、小四は衝撃の行動を取ってしまいます。 本作のヒロインである小明はまさに「狂わせガール」で、彼女が迎える運命も「奥田民生ボーイ」のラストに通ずるところがありますね。

狂わせガールfile.2 男にも女にも人気がある優等生

『渇き。』加奈子

本作は『下妻物語』(2004)などの中島哲也監督が、深町秋生のミステリーを映画化したものです。主演は役所広司。 本作での「狂わせガール」は、役所広司演じる元刑事の藤島の娘、高校生の加奈子(小松菜奈)です。加奈子は友だちの誰もが「良い子」と評する美しい容姿を持った優等生。 ある日藤島は、離婚した妻(黒沢あすか)から、「加奈子が失踪した」という連絡を受け、捜査に乗り出しますが、そこで彼を待っていたのは娘・加奈子の恐ろしい闇でしたーー。 加奈子はまるで周りの人を何とも思っていないかのように、自身の容姿やカリスマ性を利用し、周りを狂わせていきます。その様子はまさに「狂わせガール」そのものでしょう。

狂わせガールfile.3 不死の美女に男たちは文字通り発狂させられる

『富江』富江

伊藤潤二のホラー漫画の映画化作品で、シリーズにもなっています。第1作では菅野美穂が富江を演じました。 富江は絶世の美女で、傲慢で身勝手な性格です。男たちは誰もが富江を一目見ると、恋に落ちてしまいます。魔性の女というより、ずばり彼女は「化け物」。 富江に恋した男は皆、狂気じみた心理状態になってしまいます。富江を独占しようとする者、富江の驕慢さに我慢できなくなる者、様々ですが最後には全員が富江を殺してしまうのです。 ところが富江は死ぬことはなく、なんども蘇り、新たな男の前に姿を現します。たとえ、バラバラにされても復活するのです。本作の富江は今まで紹介した「狂わせガール」とは少し質が異なり、可愛さや奔放さで男の人を翻弄するのではなく、文字通り狂わされていきます。富江のミステリアスな美しさは必見!

狂わせガールfile.4 なぜか男を惹きつける健全な小悪魔

『メリーに首ったけ』メリー・ジェンセン・マシューズ

日本でもヒットしたコメディーであり、キャメロン・ディアスの出世作となった『メリーに首ったけ』(1998)の、メリー・ジェンセン・マシューズも狂わせガールです。 原題の"There's Something About Mary"、「メリーには何かある」が示しているように、出会った男全員がヘルシーな色気漂う美女・メリーに「首ったけ」になるのです。 冴えない高校生の頃から13年間もメリーのことが忘れられない主人公・テッド(ベン・スティラー)から、テッドに依頼されてメリーを調査するヒーリー(マット・ディロン)、さらにはメリーの友人の建築家、タッカー(リー・エヴァンス)まで。 まさに「出会う男狂わせるガール」なメリー。彼女を一度目にすれば、あなたも狂わされてしまうかも?

狂わせガールfile.5 男をひたすら喜ばせようとする可愛い小悪魔

『月曜日のユカ』ユカ

若干21歳の加賀まりこが、男たちを虜にする小悪魔、ユカを演じています。ユカ(加賀まりこ)は、横浜の高級ナイトクラブで働く人気ホステス。誰とでも寝ますが、決してキスはさせないという噂があります。 初老のパトロン(加藤武)や若いボーイフレンド(中尾彬)など、男たちを喜ばせようと献身的に尽くします。ところが、その誰もが最後には破滅してしまうという、皮肉な結果に終わるのです。誰とでも寝るが、心は純粋で悪意はないというパラドックスのなせる技でしょうか。 とにかく、加賀まりこのキュートさと、ファッションの可愛らしさに注目! ロケはすべて横浜のおしゃれなスポットで行われています。