2018年3月4日更新

「MOZU」シリーズに出演していたキャストの現在【ネタバレ注意】

2014年から2015年にかけて放送・劇場公開されたドラマ&映画「MOZU」シリーズ。主演の西島秀俊始めキャスト陣の演技合戦やダイナミックなアクションシーンが話題になりました。今回は「MOZU」シリーズに出演していたキャスト陣の現在をまとめてご紹介します。

フィルムライクで“規格外”の「MOZU」シリーズ

2014年にTBSテレビとWOWOWの共同制作のドラマ『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~』『MOZU Season2~幻の翼~』が続けて放送され、2015年には映画『劇場版 MOZU』が劇場公開。それに併せて、スピンオフドラマ『大杉探偵事務所』が放送された「MOZU」シリーズ。 警視庁公安部に所属する一人の捜査官・倉木尚武が、妻子の死の真相を暴くべく、警察組織、ひいては国家の闇にまで斬り込んでいく姿を描いた執念のサスペンス・アクション・エンターテインメントです。 本作はドラマ放送前から映画化が決まっており、ドラマスタート時から映画並みのダイナミックな撮影、爆発、アクションなどスケールの大きな映像で視聴者を魅了しました。今回は、そんな「MOZU」シリーズに出演していたキャストの現在をご紹介します。作品に関するネタバレを含んでいるため、未視聴の方は注意してください。

倉木尚武/西島秀俊

『MOZU』シリーズの主人公で警視庁公安部のエース警部の倉木尚武。妻子の死の真相を掴むべく、「俺は本当の真実を知りたいだけだ。」とターミネーターの如く一直線に突き進む熱血漢で、全シリーズに登場。 そのストイックで熱い志に共感した大杉や明星らと仲間として絆で結ばれていきます。劇場版では、遂に妻子を死に追いやった吉田駒夫と対決。 吉田にヘリコプターで逃げられるも、そのヘリが落下し、身元不明の遺体が上がり、一連の事件は収束されます。 倉木尚武を演じているのは、自身の役柄にとことんストイックなことで知られている西島秀俊。本作の劇場版で、肋骨にヒビが入り、右肩を壊し、右目の角膜が剥がれるなど、過酷過ぎるフィリピンロケすら楽しんで演じていたそうです。 2017年は日本テレビ系ドラマ『奥様は、取り扱い注意』、映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』に出演しています。2018年に出演する映画『散り椿』では、木村大作監督の下で岡田准一と共演。 木村監督も岡田も、西島同様ストイックに本物を求めるタイプの映画人なので、二人と共演することは西島にとってもステップアップとなることでしょう。

大杉良太/香川照之

警視庁捜査一課に所属する警部補の大杉良太。現場からのたたき上げで警部補まで上りつめているため、公安を敵視しています。 激情型の性格で、倉木のことも初めは良く思っていませんでしたが、共に捜査にあたるうちに、倉木の思いや捜査官としての姿勢を知り、絆が芽生えていきます。Season2が終わり、警察を辞め、大杉探偵事務所を営み始めます。 劇場版では、別居中の一人娘・めぐみ(杉咲花)をペナム共和国のテロリストに誘拐されてしまい、身を挺して守り抜きます。全シリーズに登場。 大杉良太を演じているのは香川照之。日本のみならずアジアを中心に活躍する実力派俳優の一人で、本作のスピンオフドラマ『大杉探偵事務所』の主人公も務めています。 2011年に「九代目市川中車」を襲名し歌舞伎デビュー。2017年はTBS系ドラマ『小さな巨人』、NHKの教養番組『香川照之の昆虫すごいぜ!3時間目』に出演しています。 市川中車としても2017年9月末の公演に出演、同年の十二月大歌舞伎に向けて稽古に励んでおり、歌舞伎役者としての経験が俳優業にフィードバックされ、ますます力強い演技を披露してくれるものと思われます。

明星美希/真木よう子

警視庁公安部に所属する巡査部長の明星(あけぼし)美希。「ダルマ」を夢の中で見ている人物の一人です。 明星は高校生の時に行方不明になった元公安捜査官の父を探す為、警察官に。津城の指示で倉木らに接近しますが、共に捜査にあたるうちに、絆が芽生えていきます。Season2で、行方不明になっていた父はロシアの二重スパイ・4代目イワン・タイラーで「グラークα作戦」で千尋らを拘束していた人物と判明。 父と再会するも拳銃を向け合う形となり、父は潜水艦と共に海へ沈み、悲しき別れとなります。全シリーズに登場。 明星美希を演じているのは真木よう子。2013年に出演した映画『さよなら渓谷』と『そして父になる』の演技が高く評価され、第37回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞をW受賞。W受賞は大竹しのぶ以来35年ぶりの快挙となり、実力派女優の一人となりました。 2017年には主演ドラマ『セシルのもくろみ』が放送されるも視聴率低迷で話題になりました。ただ彼女の演技は折り紙付き。アクションからコメディー、シリアスまで幅広いジャンルの作品を自然体で演じることができる真木の今後に注目です。

倉木千尋/石田ゆり子

主人公・倉木尚武の妻の倉木千尋。「ダルマ」を夢の中で見ている人物の一人。倉木と同じく、警視庁公安部所属の警部補で「グラークα作戦」に参加以後、心神喪失状態に陥ります。「ダルマ」の歯車のひとつとして機能することを強要され、爆発事件で命を落とします。 倉木との間に一人娘の雫(小泉彩)がいますが、実は上司の室井との間に出来た子で、「ダルマ」の手にかかり自宅の浴室で溺死。回想という形でスピンオフを除く全シリーズに登場。 倉木千尋を演じているのは石田ゆり子。2015年のフジテレビ系ドラマ『医師たちの恋愛事情』から徐々に再注目され始め、2016年のTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で、可愛過ぎる“奇跡の48歳”女優としてセカンドブレイク中です。

新谷和彦・新谷宏美(2役)/池松壮亮

新谷和彦

宏美の双子の兄の新谷和彦。闇社会の殺人を兄弟で請け負っており、爆発事件の口封じの為、中神らに崖から突き落とされますが生き延び、グルジブ共和国のテロ一味となり汐里と知り合います。 Season2で日本に舞い戻り、宏美がすべての罪をなすりつけられ死亡。池沢がこれから起こる犯罪も宏美に罪を着せようとしていると知り、宏美の模倣犯たちを殺し復讐を誓います。全シリーズに登場しており劇場版で宏美の模倣犯である権藤を殺した後、姿を消します。

新谷宏美

Season1に登場する和彦の双子の弟の新谷宏美。幼い頃に受けた虐待から殺人衝動を抑えることが出来なくなり、女装姿で闇社会の殺人の実行犯を請け負っています。 本能に任せ、アイスピックで殺害する手口から「百舌」と呼ばれています。崖から兄と共に突き落とされた後、記憶喪失になり入院。 中神らに葵美が殺されたことをきっかけに記憶が戻り、東らを襲いますが事件の黒幕は国家だと言われ、爆発事件に関与している室井を刺殺した後、絶命。

2役を演じているのは池松壮亮

新谷和彦・宏美(2役)を演じているのは池松壮亮。大学卒業後の2014年から活動を本格化させ、一気にブレイク。 2016年は9本もの映画に出演。2014年の映画『愛の渦』のような濡れ場や、2016年の映画『海よりもまだ深く』のようなごく普通の青年役に定評がありますが、本作でその身体能力の高さも披露しました。 2017年はテレビ東京系ドラマ『銀と金』、映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』に主演しています。

鳴宮啓介/伊藤淳史

台頭警察署入谷交番勤務の巡査長の鳴宮啓介。「ダルマ」を夢の中で見ている人物の一人です。 大杉と仲が良く警察内外の情報やコンピューターの知識に詳しいため、大杉を通じて倉木らをサポートすることも。全シリーズに登場し、スピンオフドラマ『大杉探偵事務所』では大杉のバディとして共に事件解決にあたります。 鳴宮啓介を演じているのは伊藤淳史。子役時代から活躍し、主役も脇役も出来る俳優へと成長した伊藤。 2017年には、アプリゲームから映画化された『ねこあつめの家』で主演を務めました。また映画『一茶』では、リリー・フランキー演じる俳諧師・小林一茶の異母弟・仙六を演じることが決まっています。

東和夫/長谷川博己

元公安でアテナセキュリティーのシニアアドバイザー、裏の顔は殺人などを闇の仕事も請け負っている東和夫。Season1に登場した当初は冷静沈着な人物でしたが、徐々に狂気的な面が突出していきます。 Season2では「理想郷をぶち壊し、偽りの秩序を乱すことが自分の使命。」と語り、度々倉木を東側へ誘い込もうとかく乱。劇場版ではその使命に従い、「「ダルマ」を殺せ。」と倉木の手助けをします。 倉木と対決している吉田をヘリに乗せ消え去った後、ヘリが墜落し、身元不明の3人の遺体が発見されます。大杉と明星は「倉木と東が組んだ。」と話していましたが、真実は如何に……?スピンオフドラマを除く全シリーズに登場しています。 東和夫を演じているのは長谷川博己。変わったキャラクターを演じることが多い長谷川ですが、本作で演じた東はその中でも相当トリッキーな役柄で新境地を開拓しました。 2017年はTBS系ドラマ『小さな巨人』に主演、映画『散歩する侵略者』に出演しています。『散歩する侵略者』でも宇宙人に身体を乗っ取られ崩壊している役柄を演じており、『MOZU』の東同様、強烈なインパクトを残しています。

津城俊輔/小日向文世

警察の内部調査を担当する警視庁警務局特別捜査官の警視正・津城(つき)俊輔。目的はあくまで警察組織の秩序維持であり、その内部処理能力は東らも警戒するほど。 常に倉木らの何手も先へいっており、重要な局面で津城が鍵となる情報を提示することが多いです。「ダルマ」と繋がりを持っており、劇場版では倉木にテロ事件に深入りしないよう忠告。 倉木が動くと「ダルマに辿り着いてしまった。」という言葉を残し、何者かによって殺害されてしまいます。スピンオフを除く全シリーズに登場。 津城俊輔を演じているのは小日向文世。今でこそ名バイプレイヤーとして知られている小日向ですが、仕事が途切れなくなったのは、デビュー後20年以上も経った2001年に出演したフジテレビ系ドラマ『HERO』以降だそう。 2017年に出演した映画『サバイバルファミリー』では豚を追いかけまわしたり、冬の川に飛び込んだりと体を張った演技を披露しました。

中島葵美/有村架純

Season1に登場する地方紙のフリーライターをしている中島葵美。記憶喪失となり入院していた新谷宏美と出会い、新谷の記憶を取り戻す手伝いを買って出ます。 その過程で、中神らに居場所を掴まれ、新谷とともに拉致され拷問の末に殺されてしまいます。新谷はその光景にショックを受け、記憶を取り戻します。 中島葵美を演じているのは有村架純。2015年に主演した映画『ストロボ・エッジ』『映画ビリギャル』が興収23億超えの大ヒットを記録しブレイク。 2017年のNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』に主演し、名実ともに国民的女優となります。ドラマ・映画を中心にハイペースで仕事を続けており、2017年は映画『3月のライオン 前編/後編』『関ヶ原』に出演。また映画『ナラタージュ』では、これまでに見せたことのない大人の恋愛をテーマにヒロインを務めています。

室井玄/生瀬勝久

Season1に登場する警視庁公安部長の室井玄。「グラークα作戦」の元指揮官で、表向きは倉木の良き上司。裏では千尋と不倫関係にあり、官房長官と共に公安省設立の為、テロを企てていました。しかし、千尋が爆弾を爆発させて失敗。 再度、テロを起こそうとしたところを新谷宏美に狙われ、一度は返り討ちにするも、倉木との戦闘で弱っていたところを、宏美の執念でアイスピックで刺し殺されます。毎週金曜日に欠かさず見舞いに行く、昏睡状態の一人娘がいます。 室井玄を演じているのは生瀬勝久。名バイプレイヤーとしてドラマ・映画・舞台と幅広く活躍しています。 2017年の映画『ミックス。』に出演予定では、ジェーン・エスメラルダという役柄で衝撃の女装姿を披露しています。

中神甚/吉田鋼太郎

Season1に登場する表向きはアテナセキュリティーのアドバイザー、裏の顔は東が引き受けてきた殺人の実行犯の中神甚。東を崇拝しており、文武両道でその強さは倉木と渡り合えるほど。 宏美の目の前で葵美を殺し、記憶を取り戻した宏美に百舌の早贄の如く、串刺しにされ、殺害されます。 中神甚を演じているのは吉田鋼太郎。シェークスピア劇など古典芸術を演じることが出来る貴重な役者の一人。2017年は舞台『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』、映画『帝一の國』『ちょっと今から仕事やめてくる』『三度目の殺人』に出演。 今後は舞台『ムサシ』や映画『嘘を愛する女』『ラブ×ドック』など映画と舞台を中心に活躍するようです。

名波汐里/蒼井優

Season2に登場するフリージャーナリストの名波汐里。倉木が千尋の死の真相を追う過程で情報協力を仰ぎます。 汐里はグルジブ共和国を取材した際に現地のテロリストに殺されそうになったところを、同じく拉致されていた新谷和彦に命を救われた過去があります。そのことをきっかけに、和彦に協力しており、宏美にすべての罪をなすりつけた池沢を、津城とともに追い詰めます。 しかし、津城が事件の情報を隠匿するため、汐里は精神鑑定にかけられ、施設に入れられてしまいます。Season2のラストで、汐里の手元には和彦による救出を予感させる天使の羽を描いたイラストが残されていました。 名波汐里を演じているのは蒼井優。ドラマ・映画・舞台に幅広く活躍しており、2017年度の第30回東京国際映画祭では「銀幕のミューズたち」に選ばれるなど、日本を代表する女優の一人です。 2017年はドラマ『ハロー張りネズミ』『先に生まれただけの僕』、映画『家族はつらいよ2』『東京喰種トーキョーグール』などドラマ・映画問わず活躍しています。

池沢清春/佐野史郎

Season2に登場する室井の後任で警視庁公安部長の池沢清春。大統領殺人未遂事件と一連の殺人事件の犯人を「新谷宏美」だと発表しました。 その後、起こった官房長官殺人事件の犯人も倉木だとし、倉木を指名手配にかけます。さらには、東を雇って倉木らの捜査を妨害。Season1で室井が目指した地位に自分が成り代わろうとしますが、和彦に殺害されます。 池沢清春を演じているのは佐野史郎。ドラマ・映画・舞台で活躍する個性的な演技をする名バイプレイヤーの一人です。 2018年は、性犯罪被害者のその後の厳しい実情を描いた実話ベースの映画『私は絶対許さない』に出演予定です。

権藤剛/松坂桃李

劇場版に登場するテロリストで新谷宏美の模倣犯の権藤剛。吉田の生贄として生まれてきた戦闘要員です。 宏美を崇拝し、和彦を殺して初めて新谷宏美が完成すると考えており、めぐみを殺そうとした瞬間に現れた和彦と意気揚々と戦います。しかし、あっさりと返り討ちに遭い、百舌の早贄の如く、鉄骨に串刺しにされ死亡。 権藤剛を演じているのは松坂桃李。ドラマ・映画・舞台とハイペースで活躍しています。2017年は朝ドラ『わろてんか』に主要キャストとして出演。『梅ちゃん先生』に続き2度目の朝ドラレギュラー出演となっています。 2018年に出演する映画『孤狼の血』では、ハードボイルドな世界に身を投じる警察官役を演じ、役所広司などベテラン俳優陣と競演します。松坂の新たな代表作になる予感に期待が高まります。

高柳隆市/伊勢谷友介

劇場版に登場する吉田駒夫の側近の高柳隆市。多くのテロ計画の綿密な計画を立て実行させるブレーン的存在で、武術にも長けています。吉田の指示で歯車になることを拒否した千尋への報復として雫を殺した実行犯。その真実をやっと聞けた倉木は隙をついて高柳を殺害します。 高柳隆市を演じているのは伊勢谷友介。映画を中心に活躍しており、英語が堪能で国内のみならずハリウッドでも活躍しています。 2017年は映画『新宿スワンⅡ』『3月のライオン 後編』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』など、漫画原作の実写映画に多数出演。 2018年の映画『いぬやしき』では、映画オリジナルキャラクターの刑事役を演じることが決まっています。漫画の世界観にどんなスパイスを加えてくれるのでしょうか?楽しみですね。

吉田駒夫/ビートたけし

劇場版に登場する日本警察や凶悪犯罪者の間で都市伝説として語り継がれている「ダルマ」の正体人物である吉田駒夫。その正体は第二次大戦後からアメリカと日本で暗躍する武器商人で日本を裏から操っているフィクサー。 自身の老体を維持するために多くの移植用の子どもを持ち、移植することで生き永らえています。日本中に自身の手足となる「歯車」を持ち、千尋もその一人。 倉木と明星もそれぞれのかけがえのないものと引き換えに吉田の歯車にされてしまいますが、その後、再び倉木が対決。その最中に登場した東のヘリに乗り込んだ吉田はその後消息不明となり、墜落したヘリと身元不明の3名の遺体が発見されます。 吉田駒夫を演じているのはビートたけし。お笑い芸人・ビートたけしとしての顔と映画監督・北野武としての顔を持っています。 映画監督として、映画『HANA-BI』『菊次郎の夏』などで世界中にファンを持っており、公開される作品は殆ど海外の映画祭に出品されています。2017年は映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』に出演、映画『アウトレイジ 最終章』に監督・出演しています。 また2017年9月にビートたけしとして初の恋愛小説となる『アナログ』を発売。お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹に刺激され書いたという同小説も映画化が期待されます。