「ハリー・ポッター」蛇・ナギニの謎が重要すぎる!その正体はファンタビで明かされる?
「ハリー・ポッター」シリーズに登場する蛇・ナギニは、ヴォルデモート卿のペットとして登場し、彼の忠実な側近として知られています。 ナギニは『ハリー・ポッターと死の秘宝』において滅ぼされていますが、その正体は謎に包まれていました。 しかし2018年に公開された映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』には、ナギニが人間の姿で登場しています。この記事では、そんなナギニの謎について紹介していきましょう。
ヴォルデモートの愛蛇・ナギニとは?
生没年 | 不明~1998年5月2日 |
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種族 | ヒト(マレディクタス) ヘビ |
職業 | サーカスのパフォーマー ヴォルデモート卿のペット |
俳優 | クラウディア・キム(スヒョン) |
「ハリー・ポッター」シリーズにおいてナギニは、闇の帝王・ヴォルデモート卿の最も身近な存在として登場します。原作者のJ・K・ローリングによると、名前の由来はインドネシアの神話に登場する「ナーガ」という蛇のような生き物だと言います。 ダンブルドアが「もしもヴォルデモートが何かを好きになるとすれば、それはナギニだろう」と語ることからもわかるように、蛇語を話せるヴォルデモートにとって、蛇であるナギニは、ルシウス・マルフォイやベラトリックス・レストレンジの比ではないほど厚い信頼を寄せる重要な側近でした。
「ハリポタ」シリーズでのナギニ
ナギニはヴォルデモートの命令に従って多くの魔法使いを殺害・粛清する冷酷な存在でもあり、スネイプを殺したのも他ならぬナギニです。 蛇ばなれした極めて高い知能を持ち、短いあいだ人間に化けることもできる上、死の呪文(アバダ・ケダブラ)も効きません。 ヴォルデモートを永遠の命たらしめている分霊箱は全部で7つありましたが、ナギニはその1つでもありました。しかし最期はネビルによってグリフィンドールの剣で斬られ、滅ぼされました。
「ファンタビ3/ダンブルドアの秘密」でナギニは登場した?
「ファンタビ」シリーズ3作目となる映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』。しかし予告動画やポスターにはナギニの姿が見当たりません。シリーズのファンからは「ナギニは出演しないの?」と不安の声もありました。 そうした声の中、公開された「ファンタビ3」では、やはりナギニの姿は見当たりませんでした。これは、「ファンタビ2」の最後でナギニがクリーデンスと離れてしまい、「ファンタビ3」のグリンデルバルド中心の物語に関わりが薄くなってしまったことからは納得できますね。 また、ナギニ役のクラウディア・キムの妊娠が撮影時期と重なったことも理由の1つと言われています。 ナギニのファンの方は、気を落とさず前向きに「ファンタビ4」の公開を待ちましょう!
「ファンタビ2」で明かされたナギニの正体!なぜ蛇になる?
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では1人の女性がクリーデンスから「ナギニ」と呼ばれ、蛇に変身する様が。そう、彼女こそがナギニなのです! 彼女は、魔法サーカスで人々の見世物となっている「マレディクタス」と呼ばれる存在。「マレディクタス」とは、母から受け継いだ呪われた血により、動物に変身する女性たちのことを指します。 自らの意思で好きな時に特定の動物に変身できる「アニメーガス(動物もどき)」とは違い、自らの意思とは無関係に変身する点が特徴です。 ヴォルデモート卿のペット・ナギニは、もともとは悲しい運命を背負ったマレディクタスの女性だったのです。 本作で描かれる1927年の時点では人間と蛇とを行き来する存在ですが、やがて呪われた血によって蛇の姿のまま戻れなくなってしまう宿命を背負っています。
ナギニとクリーデンスは友達?
※『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の結末について触れています。
さらにポスター画像には、「NAGINI:AIDING A FUGITIVE(ナギニ:逃亡者を援助)」の文字が。 このナギニが助ける逃亡者というのが、前作に登場したクリーデンスなのです。彼は前作のラストでオブスキュラスとなり、魔法省の闇祓いから一斉攻撃を受けて死んだと思われていました。しかし彼は生き延びていて、パリに本当の家族を探しにやってきていたのです。 彼はナギニも所属するサーカスで働かされています。ナギニはそんな彼の家族探しを手伝うのですが、それは彼女もまた孤独な存在だったからではないでしょうか。恋愛関係というよりかは、もっと深い信頼関係のように思えます。 そしてクリーデンスもまた、そんな彼女をサーカスから逃すのです。お互いを助け合い、お互いの孤独を埋めるように寄り添う2人。「黒い魔法使いの誕生」のラストで離れ離れになった彼らが、今後どうなるのか注目したいところです。
ナギニとヴォルデモートの関係性とは?
ナギニはいかにしてヴォルデモートの側近となるのでしょうか?もしかしたら、そこに男と女のロマンスがあるのではないか、と思う人もいるかもしれません。 鍵となるのは、今回の映画の舞台となる1927年という年。ヴォルデモートことトム・マールヴォロ・リドルは、1926年に生まれているので、この時はまだ1歳に満たない頃でした。 臨月の母によって孤児院で産み落とされたリドルは、生まれてすぐに母を失い、孤児院でも愛を受けずに育ちました。このことが彼の人格に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。 一方「ファンタスティック・ビースト」でのナギニの年齢は分かりませんが、成人している女性に見えます。 ここからはあくまで筆者の推測ですが、ここまで年齢の離れた2人が出会っても、「恋人同士」になるのはやや無理があるように思えます。むしろナギニは、ヴォルデモートにとっての母親代わりになるのではないでしょうか?
実はそれを裏付けるような根拠があります。 『ハリー・ポッター映画大全』という本の「ナギニ」のページを見ると、なんとそこには『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で衰弱してしまったヴォルデモートがナギニの乳を吸って彼女のエキスを摂取している挿絵が描かれているのです! 今後の「ファンタビ」では、そんなナギニとヴォルデモートの母子的な愛が見られるのでしょうか?
「私がナギニよ!」といった女優・クラウディア・キムとは?
ナギニを演じた女優の名前は、クラウディア・キム。「スヒョン」という芸名でも活躍する、韓国の女優です。 今回の起用には、韓国のファンもびっくり。韓国人女優である彼女が「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主要キャストで、しかもあのナギニを演じるとのことので、ネット上には熱い声援があふれました。 エンターテインメント・ウィークリー誌のインタビューにおいてクラウディア・キムは、「ナギニはスネイプを殺した悪役とはかけ離れている」と語り、ナギニの今までとは違った面が明かされることを示唆。 「今回の作品でのナギニは傷つきやすい、生きることを渇望する女性です。人間として生き続けることを願い、以前のイメージとはかなりかけ離れていると思います」とも語っています。
クラウディア・キムのプロフィール
1985年にソウルで生まれたクラウディア・キムは、幼少期の6年間をアメリカで過ごしており、英語が堪能です。 2005年に韓中スーパーモデル選抜大会で1位を獲得したことから芸能界に入り、ドラマ『ゲームの女王』で女優デビュー。2010年に出演したドラマ『逃亡者 PLAN B』では「ユリエル」という芸名で活動していました(のちに本名に変更)。 2014年にはNetflixのドラマ『マルコ・ポーロ』でクトゥルンを演じたことから、ハリウッドにも進出。その後も『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)や『ダークタワー』(2017年)に出演しています。
人種差別?ネット上での炎上の真相
しかしその一方で、アジア人である彼女が蛇を演じることに対し、ネット上で批判が殺到。 一部から「アジア人女性が魔法界における白人のヒトラーのような存在に追従するペットの役というのは人種差別だ」、「アジア人女性がサーカスで見世物にされているなんていかにもだ」といった声が上がりました。 これらの声に対してJ・K・ローリングは、「ナギニ」という名前がインドネシアの神話に出てくるナーガという生き物に由来するものであると明かしました。ナーガは翼があるものや半人半蛇の物もあるといいます。 また「インドネシアはジャワ人や中国人、ブタウィ人など数百もの民族から成り立っている」と説明し、自分には人種差別的な意思がないことを示しました。