2018年11月23日更新

ダンブルドアはゲイだった?最高の魔法使いの謎と事実【ファンタビ】

© Warner Bros.

大人気「ハリー・ポッター」シリーズのキャラクター、ホグワーツ魔法学校校長アルバス・ダンブルドアには、今まであまり知られていなかった設定や秘話が隠されていたようです。今回はダンブルドアの知られざる過去や人物像について迫ります。

ダンブルドアの謎や人物像を徹底解明!「ファンタビ2」で明かされる過去

「ハリポタ」シリーズに欠かせないホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めていたアルバス・ダンブルドア。2001年に公開された『ハリー・ポッターと賢者の石』から、少しウィットに富んでいながらも物事の全てを理解しているような圧倒的な存在でした。 しかし、残念ながら『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でその長い生涯(推定115歳)に幕を閉じました。 多くを語らず、常にミステリアスだった存在だったダンブルドア。そんな彼の謎と人物像について、知られざる事実を紹介します。

謎多き最高の魔法使い、アルバス・ダンブルドア

1、2作目(1991~1993年)ではホグワーツにて、ハリーの前に度々現れては助言をしたり、彼を影から見守るような優しいおじいちゃんキャラだったダンブルドア。 しかしその背景には、すでにハリーの一部にヴォルデモートの魂がある事を知っていて、まだ幼い彼にその真実を告げるべきかどうか、というダンブルドアの迷いがあったのです。そして、「時がきたら自分の死を以って、闇の帝王を打ち砕くような少年になるだろう」という希望に近い確信を持っていました。 若くして残酷な未来が待ち受けていることを知っていたからこそ、ダンブルドアはハリーに優しく接していたのかもしれません。 ただ、1995年(『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』頃)からハリーを分かりやすく避けるようになったり、ハグリッドに冷たくしたり、度々人を突き放すことがあります。また秘密主義で、自分のことを多く語らず、謎多き人物でした。

ダンブルドア=良い人?彼の本性とは。

ハリー・ポッターと謎のプリンス ダンブルドア
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先述の通り後半の作品になるにつれて、前半の頃からのダンブルドアとの間にギャップが生まれ、ハリーだけではなく鑑賞者である我々も戸惑ったはず。しかしダンブルドアがそうしたのは、ヴォルデモートが完全復活し、彼がハリーとの絆を利用してくる(開心術をかける)ことに気づいたからです。決してハリーを嫌いになったり、嫌なおじいちゃんになったわけではありませんでした。 この時も、ダンブルドアは裏でセブルス・スネイプに対して、ハリーに閉心術を教えるように頼んでいたのです。彼はずっと、ハリーのことを考えていました。 死の直前には、分霊箱の一つであった「マールヴォロ・リドルの指輪」を破壊する際に呪いにかけられてしまい、すでに自分の命が長くないことを知っていました。そのため、マルフォイに代わってセブルスに自分の暗殺を頼んでいたのです。 そこには、殺人によってマルフォイの魂が引き裂かれることを避けようとした心遣いがありました。そして、セブルスがそれを遂行することで、彼にかけられた“破れぬ誓い”を守ることができたのです。この“破れぬ誓い”とは、血の呪いの一つで、契約を破ると誓いを立てた両者が死ぬというもの。

また、彼は小説4巻目『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』にて、魔法新聞の記者リータ・スキーターによって半巨人(母親が巨人族)であることを暴露されて小屋に引きこもったハグリッドを、すぐには助けようとしませんでした。 これについて著者のJ・K・ローリングは「ハグリッドに考える時間を与え、自分自身の力でその状況を抜け出すのを待とうと思ったの。自分で切り抜ける方が、状況はもっとよくなると考えていたからよ」と、ダンブルドアの心情を述べています。 このようにたまに人を突き放したりして孤独な雰囲気を持つダンブルドアですが、彼は本当に最後まで人のことを考える、優しい校長先生だったのです。

ダンブルドアの死は予言されていた?そして驚くべき正体

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 トレローニー
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映画シリーズには描かれていませんが、実はダンブルドアの運命は、とある人物によって暗示されていたのです。その人物とは、映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』から出てきたトレローニー先生。彼女はハリーについての予言もしていましたが、小説版「アズカバンの囚人」の中でダンブルドアの死をも暗示していたのです。 時はクリスマス。皆がディナーを楽しむ中、トレローニー先生がやってくると、彼女は自分がテーブルにつけば座っている人数が13人になることに気付きます。13とは忌み数であり、13人の中で最初に席を立った人間が死ぬと信じていました。 ところが、実は席にはすでに13人が座っていたのです。そう、ロンのポケットの中にいたスキャバーズこと、ピーター・ペティグリューでした。 彼女はそれに気付きませんでしたが、すでに13人座っているテーブルの席で最初に立ったのは、トレローニーに挨拶をするため立ち上がったダンブルドアだったのです! 実はすでに、この時点で彼の運命が仄めかされていたように思えます。

ダンブルドア自体が「死」そのものだった?

これはファンの中の推論に過ぎないのですが、著者J・K・ローリング自身も気に入っているセオリーなのです。「ダンブルドア=死そのもの」とはなんとも突拍子もないように感じますが、その推論は「死の秘宝」で描かれたペベレル兄弟に関係してきます。 ペベレル兄弟とは、もともと「ニワトコの杖・蘇りの石・透明マント」の死の秘宝を手にした三兄弟。彼らは、それぞれが「死」を出し抜き、秘宝を手に入れましたね。そこに、とある人物たちを当てはめていくことができるのです。 ニワトコの杖を求めた結果、殺されたヴォルデモートは長男。 今は亡きかつて愛した女性を想うあまり、彼女の後を追って死を迎えたスネイプは、真ん中の次男。 そして透明マントを手にしていたハリーは三男であり、ペベレル兄弟の話のように死を旧友のように迎え入れるのです。 ハリーが死を迎え入れた時、それはヴォルデモートの分霊箱として一度死んだときでした。その時彼を待っていたのが、ダンブルドアでしたよね。ここから、このハリーが迎えた「死」はダンブルドアだったという推論が生まれたのです! J・K・ローリングはこれについて自身のTwitterにて「素晴らしく、見事に当てはまっている」とコメントしています。

知られざる、壮絶なダンブルドアの過去

そもそも「ハリポタ」の映画シリーズでは、ほとんど語られていないダンブルドアの過去。しかし、「死の秘宝 PART2」に登場した実の弟、アバーフォース・ダンブルドアが少しだけ彼について話すシーンがありました。それは、彼がかつて妹を失ってしまったという話。そこから、彼には“家族”にまつわる暗い過去を持っていることが伺えますが、実際にそうなのです。 アルバス・ダンブルドアは1881年に、パーシバル・ダンブルドア、そしてケンドラ・ダンブルドアの長男として生まれました。後にアバーフォース、そして妹のアリアナが生まれます。しかし、このアリアナを巡って最初の悲劇がダンブルドア家を襲うのです。

ダンブルドア家の悲劇

ある時、アリアナはマグルの少年に魔法を使っているところを見られてしまい、恐怖を感じた彼らからの攻撃を受けます。それによって精神が不安定になってしまった彼女は、破壊的に魔力を乱用するようになってしまうのです。 それに胸を痛めた父パーシバルは、この少年たちに報復。マグルの少年を傷つけたことは周知となり、それが原因でアズカバンに収容されたパーシバルは、獄中で亡くなってしまいます。 身内がアズカバンに収容されたことで、魔法界の目を気にした母ケンドラは、三兄弟を連れてゴドリックの谷の村に移り住みます。そこで唯一、彼女が交友関係を持っていたのが『魔法史』の著者でもあり、グリンデルバルドの大叔母にあたるバチルダ・バグショットでした。 しかし、家族について話すことを禁じられたことがきっかけとなり、アルバスは秘密主義になっていくのです。

妹アリアナの死

その後訪れた三度目の悲劇が、アリアナの死でした。これにはグリンデルバルドが関わっていました。死の秘宝を求めてゴドリックの谷にやってきたグリンデルバルドに魅了されたアルバスは、彼と共に行けば自分の有り余った魔法の力を発揮できると考えます。 二人は死の秘宝を得るための計画を練っていましたが、アバーフォースがアリアナを蔑ろにしていたことが発覚し、アルバスは彼女を置いていけないことに気付きます。 しかし、それを疎んだグリンデルバルドがアバーフォースに磔の呪文をかけてしまったのです。これがきっかけで三者は決闘をはじめ、止めに入ったアリアナが“誰かの”呪いに当たって亡くなったのです。 グリンデルバルドには前科があったため、彼はその場から逃げ去りました。 恋心を抱いていた者に対する失望だけでなく、最愛の家族を自分のせいで失ったことで、アルバス・ダンブルドアは完全に打ちのめされるのでした。その後、彼はホグワーツに変身術の先生として就職し、1910年にはニュート・スキャマンダーという教え子を持つのでした。

ダンブルドアがついた嘘

さて、そんなダンブルドアは小説版「賢者の石」で、ハリーに対して彼らしい嘘をついていました。それは、最終的に賢者の石が隠されていたあの「みぞの鏡」に関してです。 鏡の中に両親を見たハリーは、ダンブルドアには何が見えるのかを問いました。彼は「素敵な靴下が見える。いくつあっても足りないものだ」と答えていましたが、ハリーはこの時「先生は本当のことを言っていないのかもしれない」と感じています。 ダンブルドアが実際見たもの。それは先述の通り、悲惨な出来事によって失った家族だったのです。父パーシバルも母ケンドラも、そして妹のアリアナもいて、アバーフォースと仲直りをし、家族が揃って幸せそうにしている姿。これこそ、彼が本当に求めるものだったのです。 また、余談ではありますが、映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い』の中で、ダンブルドアが「みぞの鏡」を見たときに写ったものは、グリンデルバルドでした。史実に基づくと、彼はこの後グリンデルバルドを打ち負かせることになります。この時、彼に対する想いを完全に絶ったからこそ、「賢者の石」では彼でなく家族が写ったのだと考えられます。

ダンブルドアはゲイだった

グリンデルバルド ファンタビ ファンタスティックビースト
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さて、ここまで何度か登場してきたグリンデルバルドとダンブルドアの関係性ですが、ダンブルドアは彼に恋愛感情を抱いていました。彼がゲイであることは、J・K・ローリング本人が認めています。 グリンデルバルドからの恋心の有無は不明ですが、彼はヴォルデモートのような恐怖政治とは違い、「相手が自発的に自分の元に来るように仕向ける」ことを得意とします。そのため、ダンブルドアもまたその餌食となった可能性が高いのではないでしょうか。 しかし、彼がグリンデルバルドの本性を知ったとき、その恋心は恐怖へと変わりました。敵対関係となった彼らはそれでも、すぐにはお互いを破滅させませんでした。その理由は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い』で明かされるのですが、そこには未だに残る恋心以上に強い、ある“約束”があったのです。

「ファンタビ」シリーズで深く描かれるダンブルドアに注目!

ダンブルドア ファンタビ ファンタスティックビースト
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本記事では「ハリポタ」シリーズの小説、そして映画版で描かれたダンブルドアという人物について深掘りしていきました。しかし、彼の若き日をより深く描くのは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い』、そしてそれに繋がる三部作です。 まだ多く残る彼の謎が、全て明かされる時は来るのでしょうか?今後の新作に期待したいところです。