「新参者」シリーズを彩る個性豊かなキャストまとめ【阿部寛主演】
「新参者」シリーズを彩る個性豊かなキャストたち
東野圭吾原作の人気ミステリー「新参者」シリーズが、映画『祈りの幕が下りる時』の公開をもって完結することになりました。 シリーズは2010年放送のドラマ『新参者』、2011年放送のSPドラマ『赤い指~『新参者』加賀恭一郎再び!』、さらには2012年公開の映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』、2014年放送のSPドラマ『“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」』、そして2018年公開の映画『祈りの幕が下りる時』で完結します。 これまでシリーズを彩ってきた個性豊かなキャストたちや、これから『祈りの幕が下りる時』に出演予定の俳優・女優を選りすぐって紹介したいと思います。
『麒麟の翼~劇場版・新参者~』に出演していたキャストはこの記事でチェック!
加賀恭一郎/阿部寛
シリーズを通しての主人公・加賀恭一郎。SPドラマ「眠りの森」では警視庁捜査一課、「赤い指」では練馬西署、『新参者』、「麒麟の翼」『祈りの幕が下りる時』では日本橋署に所属する刑事です。 加賀恭一郎を演じるのは神奈川県横浜市出身のモデル・俳優の阿部寛。中央大学理工学部電気工学科在学中に応募した「ノンノボーイフレンド大賞」に優勝し、雑誌「MEN'S NON-NO」のカリスマモデルとして活躍しました。 1987年公開の映画『はいからさんが通る』で俳優デビューして以降、長らく不遇の時代を過ごしましたが、ドラマ『TRICK』『できちゃった結婚』等で再ブレイク。現在では日本を代表する「高視聴率男」として、押しも押されぬ人気を誇っています。
青山亜美/黒木メイサ
日本橋人形町のタウン誌「ドールタウン」の記者で、加賀恭一郎とは同じ大学の茶道部の先輩後輩という間柄。原作では、『新参者』にのみ登場する1キャラクターに過ぎませんでしたが、新たな設定を追加しシリーズを通して登場する重要な役どころに変更され、ドラマ『新参者』・映画「麒麟の翼」に出演しています。 青山亜美役を演じるのは沖縄県名護市出身の女優・黒木メイサ。中学2年生の時にスカウトされ、15歳で現在の事務所スウィートパワーに入所しています。 2012年に元KAT-TUNの赤西仁と結婚、同年に長女、2017年に長男を出産。二児の母となった現在も独身時代と変わらぬスタイルを保ち、精力的に活動しています。
松宮脩平/溝端淳平
『新参者』「赤い指」「麒麟の翼」『祈りの幕が下りる時』に登場する警視庁捜査一課所属の刑事で、加賀恭一郎の従兄弟・松宮。恭一郎の父・隆正を実父のように敬愛し、隆正を見舞おうとしない恭一郎に不満を抱いています。 松宮脩平を演じるのは和歌山県橋本市出身の俳優・タレントの溝端淳平。ジュノン・スーパーボーイコンテストでグランプリを獲得したのを機に芸能界入り、ドラマ『生徒諸君!』の日下部和馬役で俳優デビューを果たしています。 2010年公開の映画『赤い糸』では、日本アカデミー賞優秀新人賞を受賞しました。俳優業のほかMC業もこなす、柔軟性の高いマルチタレントです。
加賀隆正/山﨑努
「赤い指」「麒麟の翼」「眠りの森」『祈りの幕が下りる時』に登場する恭一郎の父親で元刑事。末期ガンに侵され、入院生活を余儀なくされています。 加賀隆正を演じるのは、千葉県松戸市出身の俳優・ナレーターの山﨑努。23歳の時、岡本喜八監督作『大学の山賊たち』でスクリーンデビューし、黒澤明監督作『天国と地獄』の竹内銀次郎役をきっかけに脚光を浴びることになりました。 『必殺仕置人』で演じた念仏の鉄役は、シリーズ屈指の人気キャラクターとなりました。猟奇的な殺人犯から親しみ深い老人役まで演じ分ける演技派俳優として知られています。
金森登紀子/田中麗奈
「赤い指」「麒麟の翼」『祈りの幕が下りる時』に登場する隆正の担当看護師。仕事の合間に隆正の将棋の相手を務めています。金森登紀子役を演じるのは、福岡県久留米市出身の女優・田中麗奈。 中学2年生の時に地元福岡で芸能活動を始め、高校3年生から21歳になるまで出演したサントリーのジュース「なっちゃん」のCMキャラクターとして、広くお茶の間に親しまれるようになりました。 1998年公開の映画『がんばっていきまっしょい』で映画に初主演。プライベートでは、2016年、半年の交際期間を経て一般男性と入籍、結婚後も精力的に活動しています。
小林主任/松重豊
「赤い指」に登場する警視庁捜査一課所属の刑事。松宮脩平の上司で殺人事件捜査本部の主任を務めています。小林主任役を演じるのは、福岡県久留米市出身の俳優・松重豊です。 中学の頃からパンクロックなどの激しい音楽を好みライブハウスに通っていましたが、高校生の時に音楽から演劇へ転向、明治大学文学部文学科に進学し演劇学を専攻しています。 大学時代は三谷幸喜が主宰する「サンシャインボーイズ」に所属。その後、蜷川幸雄主催の「蜷川スタジオ」を経て、長く不遇なフリー時代を過ごすことになります。名バイプレイヤーとして知られていましたが、2012年のドラマ『孤独のグルメ』で、芸歴30年目にして初の主演を飾りました。
清瀬弘毅/向井理
『新参者』に登場する被害者・三井峯子の息子で、小劇団「あたけ」に所属する劇団員です。清瀬弘毅役を演じるのは、神奈川県横浜市出身の俳優・向井理。 獣医を目指し明治大学農学部生命科学科に進学、在学中、渋谷のカフェバーでバーテンダーのアルバイトを始めます。当時、雑誌に掲載された写真をきっかけにして芸能界入りすることになりました。 プライベートでは、女優の国仲涼子と2014年に結婚、翌年、一男をもうけています。代表作にNHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』の村井茂役、『S-最後の警官-』の神御蔵一號役があります。
小嶋一道/木村祐一
『新参者』に登場する刑事で警視庁捜査一課・殺人班主任を務めています。小嶋一道役を演じるのは、京都府京都市出身の通称「キム兄」こと、木村祐一。 お笑いタレントのほか、放送作家、俳優、コラムニストといった顔をもつ才能豊かな人物です。高校卒業後、ホテルマン、高利貸し、絵画商法の販売人と多種多様な職歴を経てお笑いコンビを結成するも、相方の不祥事でコンビ解消。 親交のあったダウンタウンを頼って上京し、『ダウンタウンのごっつええ感じ』の構成作家として新たな道をスタートさせます。俳優としては2006年公開の映画『ゆれる』の検察官役が評価され、東スポ映画大賞新人賞を受賞しています。
浅岡美緒/石原さとみ
「眠りの森」のヒロインで高柳バレエ団に所属するダンサー。「白鳥の湖」で黒鳥を演じ、加賀恭一郎を虜にしてしまいます。浅岡美緒役を演じたのは、東京都出身の女優・石原さとみです。 2002年、ホリプロスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリ受賞したのをきっかけに女優業を開始、翌2003年『きみはペット』の澁澤ルミ役で連続ドラマ初出演を果たしています。 2015年、ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』で月9ドラマ初主演。美しさや演技力だけではなく、ヘアメイクやファッションまでも話題になる注目の女優です。
高柳亜希子/音月桂
「眠りの森」に登場する高柳バレエ団のプリマ。バレエ団の経営者・高柳静子の養子でもあります。高柳亜希子役を演じたのは、埼玉県鴻巣市出身の女優・音月桂。 1998年に宝塚歌劇団に入団、2010年から2年間雪組トップスターを務めた元タカラジェンヌです。退団後は、LDH JAPANに所属し芸能活動を開始しました。SPドラマ『GTO 完結編~さらば鬼塚!卒業スペシャル~』の長瀬渚役でドラマデビューを果たしています。 2014年放送のドラマ『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~』では、真木よう子演じる明星美希の妹・香織役を好演。2人の娘をもつ母親役にチャレンジしています。
斉藤葉瑠子/木南晴夏
「眠りの森」に登場する高柳バレエ団のダンサーで浅岡美緒の幼馴染み。殺人事件の被疑者として事情聴取されます。斉藤葉瑠子役を演じたのは、大阪府豊中市出身の女優・木南晴夏です。 2001年、「ホリプロNEW STAR AUDITION~21世紀のリカちゃんはあなた!!」でグランプリを獲得したのをきっかけに芸能界入りを果たしています。2005年、NHK朝ドラ『風のハルカ』でヒロイン・ハルカの幼馴染・山中万里子役を好演。 2016年、ドラマ『せいせいするほど愛してる』で演じた嫉妬深い妻役の演技が高く評価されコンフィデンスアワード・ドラマ賞助演女優賞を受賞しています。
太田大作/柄本明
「眠りの森」に登場する石神井北署強行犯係の刑事。加賀恭一郎のパートナーとして事件解決に当たります。太田大作を演じたのは、東京都中央区出身の俳優・コメディアンの柄本明です。 歌舞伎座の裏手で生まれ、演劇好きの家族に囲まれて育ったことから俳優に憧れを抱いていましたが、実際に舞台に立ったのは26歳の時のことでした。個性的な容貌、独特の存在感で、名バイプレイヤーというイメージの強い柄本明ですが、1998年公開の映画『カンゾー先生』で主演を務めています。 報知映画賞主演男優賞や日本アカデミー賞最優秀男優賞を受賞しています。また、妻が女優(角替和枝)、息子2人が俳優(柄本佑・柄本時生)という芸能一家としても知られています。
浅居博美/松嶋菜々子
『祈りの幕が下りる時』に登場する舞台演出家。事件のカギを握る女性です。浅居博美役を演じるのは、神奈川県横浜市出身の女優・松嶋菜々子。 18歳の頃から雑誌「ViVi」の専属モデルを務め、22歳の時にNHK朝ドラ『ひまわり』のヒロイン役に抜擢、一躍お茶の間の人気者に成長します。2000年に放送された主演ドラマ『やまとなでしこ』は、最高視聴率34.2%をマーク。 2011年放送のドラマ『家政婦のミタ』では、それを上回る40.0%という驚異的な数字を残しています。プライベートでは2001年、俳優・反町隆史と結婚。二児の母として現在も活躍中です。
キムラ緑子
『祈りの幕が下りる時』に出演することが分かっていますが、役名、役どころは明かされていません。 キムラ緑子は兵庫県洲本市出身、シスカンパニー所属の女優です。演劇に興味を持ったきっかけは、同志社女子大学入学時に観たつかこうへいの舞台作品。姉妹校である同志社大学の演劇サークルに入部し、そこで将来の伴侶・マキノノゾミと出会うことになるのです。 大学卒業後は、マキノが立ち上げた劇団「M.O.P」の看板女優として活躍。2000年頃からは舞台だけではなく、映画、テレビにも出演し活動の場を広げています。
音尾琢真
『祈りの幕が下りる時』に出演することが発表されていますが、役名役どころについては不明。 音尾琢磨は北海道旭川市出身、劇団ユニットTEAM NACSに所属する俳優・タレントです。安田顕、戸次重幸は北海学園大学時代の先輩、大泉洋は同学年に当たります。 テレビ、映画のほか、舞台、アニメの吹き替えと幅広く活躍。北海道テレビ放送制作のバラエティ番組『ハナタレナックス』ではTEAM NACSメンバーと交代で番組MCを務めています。
小日向文世
『祈りの幕が下りる時』に主演することが分かっていますが、配役が明らかにされていません。 小日向文世は北海道三笠市出身、ファザーズコーポレーション所属の俳優です。グラフィックデザインの専門学校、写真の専門学校を経て、22歳の時に俳優を目指すことを決意。23歳で串田和美が主宰する「オンシアター自由劇場」に入団し、劇団が解散する1996年まで19年間在籍していました。 2001年、ドラマ『HERO』のメインキャラクターの1人・末次隆之役を演じ注目を集めます。以降、善人役から悪役まで器用に演じ分ける実力派俳優として活躍を続けています。