2018年9月26日更新

なぜ視聴者を魅了するのか?一筋縄ではいかない"大人ドラマ"の魅力を考察!

老若男女問わず楽しめるドラマもたくさんありますが、大人だからこそ楽しめるドラマと言うのもありますよね。何がそんなに魅了する要因となるのか?今回はその理由を紐解いていきます。

積み上げた経験がドラマを面白くする?

世の中には様々なジャンルのドラマがありますが、大人だからこそ楽しめる内容というものがありますよね。例えば、許されない恋を描いたものや、懐かしい小ネタをふんだんに散りばめたもの。物語の奥行きが深く、しみじみと味わうような内容のもの……。 学生時代には気付けなかった、酸いも甘いも感じられるの人たちがハマるのは、一体どんなドラマなのでしょうか?

"不倫"は大人ドラマの普遍的なテーマ!

甘酸っぱい青春の初恋を経て大人になると、結婚を経験する人の数がだんだんと増えてきます。そのため、パートナーが家族となり、安心感を得る代わりにトキメキを失ってしまうことも……。もう自分には胸の高鳴る恋は出来ないのかも?そんな風に考えてしまう大人にとって、不倫をテーマにしたドラマはどうしても気になる存在。 2014年にヒットしたドラマ『昼顔』を例にとってもみても、セクシーなタイプの女性ではなく、清純なイメージのある上戸彩が演じる事で抗えない恋心を表現していていました。悪い事だと分かっていても溺れてしまう。そんな姿に見ている視聴者が自分と照らし合わせ、「もしかしたら自分にもこんなことが起こるのかもしれない」という妄想とファンタジーを抱くことができたのも、話題となった要因と考えられます。

大人だからこそ楽しめるラブ×サスペンス

人に言えない気持ちや事情によって、単純には物事を進められないのが大人の世界。恋愛であれ仕事であれ、相手の気持ちを推し量ったり、自分の考えを秘密にしたり……。事情がわかるからこそ、サスペンスドラマの登場人物の行動が胸に刺さるのではないでしょうか? 2002年に放送された『空から降る一億の星』なども、主人公たちの秘めた思いがミステリアスな展開を生み出していました。そして終盤で明かされる涼(木村拓哉)と優子(深津絵里)の関係に驚きつつ、愛し合ってはいけない二人が本当の意味で惹かれ合う、という内容がその複雑さを表していました。

伏線やパロディを楽しめるのも大人ドラマならでは

長くドラマファンを続けている人がハマってしまうジャンルの一つに、小ネタやパロディがふんだんに散りばめられている!というものがあります。出演者や監督が前に作っていた別のドラマのキャラクターがエキストラ的に出演したり、他の番組のテイスト自体を面白おかしく再現しつつ、登場人物の心理を説明してみたり。蓄積してきたドラマの知識がここでくすぐられてしまい、一気にファンとなる大人も少なくありません。 「SPEC」シリーズなども、そういった小ネタの面白さが話題の一つとなりました。流し見が出来ない、繰り返し鑑賞することを目的とした仕掛けに中毒になってしまう人が続出。ギャグもあり、荒唐無稽な内容と思わせておきながら、突然訪れるシリアスな展開に魅了されテーマの核心に引き込まれてしまうのです。

ちょっとエッチな内容も魅力!

大人の恋愛に、「身体の関係」は避けて通れません。だからこそ身体の関係をしっかりと描いているドラマにリアリティを感じ、納得する視聴者もいるのです。身体の関係が生まれる事でトラブルになったり、思ってもいなかった相手と恋に落ちてしまうのは物語の始まりでもあるのです。 生々しく関係を描くタイプのドラマもありますが、2013年の『ラスト・シンデレラ』のようにコミカルに身体の関係を描いている場合ですと、見ている視聴者の後ろめたさや気まずさが減るので気軽に楽しめますよね。またベッドシーンや素肌など、役者が普段は見せない部分を見せる事で、刺激を求めていた人々にハマってしまうのかもしれません。

大人の事情をコミカルに描いた作品もヒット!

ささいな事すぎて誰にも共感してもらえないけれど、どうしても晴れない心のモヤモヤってありますよね?ファンタジーや国家を巻き込む大事件とは無縁の日々だからこそ、そこを繊細にすくい上げてくれるドラマが登場した時には共感の嵐が吹き荒れまくってしまいます。 「結婚って何?」「愛って何?」そんな答えのない問いにをコミカルに描いた『最高の離婚』も2013年にヒットしました。どこかダメな部分がある大人たちが、ときに滑稽に、ときに本気で相手にぶつかる様がポップに描かれています。明るさの中に潜む小さな真実や、演技派の役者たち放つセリフのリアリティが観るものを考えさせる内容でした。

大人ドラマの魅力はその多面的な作りにあった

大人だからこそ感じることができる登場人物の心の動きや、理屈ではどうにもできない感情。そういったものを大切に描いてくれる作品にはある種の魅力があります。 生きてきた中で触れたさまざまな事が、ドラマを見る視点を深くしてくれるのもポイントですよね。 綺麗ごとだけじゃ済まされない、そんな多面的な作品がこれからも作られる事を楽しみにしたいと思います。