2018年3月30日更新

こうの史代原作『夕凪の街 桜の国』がドラマ化、常盤貴子、川栄李奈ら出演

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常盤貴子(夕凪の街、桜の国)

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『この世界の片隅に』原作者、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』がドラマ化決定!

夕凪の街 桜の国2018

漫画家・こうの史代の『夕凪の街 桜の国』が、『夕凪の街 桜の国 2018』とタイトルを改めて、ドラマ化することが明らかになりました。 『夕凪の街 桜の国』は、大ヒットを記録した映画『この世界の片隅に』の原作者として知られるこうのの代表作の一つ。2004年度(第8回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞や、第9回(2005年)手塚治虫文化賞新生賞をはじめとする様々な受賞歴をもつ作品で、過去にはラジオドラマ化、映画化されています。 この記事では、同作のあらすじや、ドラマ版のキャスト情報などを紹介していきます。

『夕凪の街 桜の国』のあらすじは?

原作は、1955年の広島の原爆スラムを舞台にした「夕凪の街」、1987年の東京・中野区ならびに当時の田無市(現・西東京市)を舞台にした「桜の国」第一部、2004年の西東京市ならびに広島市を舞台にした「桜の国」第二部からなる作品です。 「夕凪の街」の町の主人公は広島で被曝し生き延びた女性。そして「桜の国」は、被爆2世の女性を主人公にした物語が紡がれ、原爆に翻弄された女性とその家族がひたむきに生きる姿を描いています。

ドラマ版のストーリーはどうなる?

2004年が主要舞台の一つとなっていた原作に対して、ドラマ版では平成30年(2018年)が主要舞台の一つとして改変されるようです。 これは原作漫画「桜の国」が2004年に刊行されたのに対して、ドラマ版が2018年に放送されるためではないかと推測出来ます。原作の刊行から10年以上の歳月が経った2018年を舞台に、ドラマ『夕凪の街 桜の国 2018』はどのような物語を紡いでいくのでしょうか?

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『夕凪の街 桜の国 2018』には常盤貴子&川栄李奈が出演!

石川七波役/常盤貴子

常盤貴子

主人公・石川七波役を演じるのは常盤貴子。常盤が演じる七波は、原作では「桜の国」の主人公を務めており、後述の「夕凪の街」の主人公・平野皆実の姪にあたる人物です。 本作への出演に対して、常盤は「(原作の)発売当時、友達と「映像化したらすてきだねぇ」と話していた、その作品にまさか自分が関われるとは、思ってもみませんでした」と素直な気持ちを告白。その上で、「大好きなこうの史代さんの世界に自分が入れることは、喜びと、恐れ多い気持ちとの間で行ったり来たりしていますが、原作のファンだから感じられることがあるのかも、と、参加させていただくことにしました」と語っています。 また、これまで広島に行ったことがなかったという彼女は、そのことがずっと気がかりだったとのこと。そして「私と同じような人たちにとって、このドラマが、広島に生き、守ってきた人々とをつなげるバトンになれたら、と願うばかりです」と本作へのコメントを結んでいます。

平野皆実役/川栄李奈

川栄李奈

常盤と同じく本作への出演が明かされたのは川栄李奈。彼女が本作で演じるのは、原作「夕凪の街」の主人公で、七波の叔母にあたる平野皆実です。 本作への出演に対して川栄は、「今回お話をいただき、とてもありがたく思っています。戦争を経験したことのない世代の私が、役で戦時を経験することができるのは貴重なことなので大切に演じようと思います」と意気込みを語っています。 また「実際に広島に行って、原爆ドームや平和記念公園、資料館を見たときに自分が感じた感情や、戦争を体験した方の気持ちを役で表現できるよう精いっぱい頑張ります」と、誠実に役に向き合いたいという旨のコメントも発表しています。

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2007年には麻生久美子、田中麗奈らが出演した映画版も公開!

先述の通り、『夕凪の街 桜の国』は過去にラジオドラマをはじめとする様々なメディアミックスがなされています。中でも印象的なのは、佐々部清監督が2007年に発表した映画版ではないでしょうか? 同作では、麻生久美子が平野皆実役、田中麗奈が石川七波役を演じています。この機会に、映画版を見てみるのも良いのではないでしょうか?

ドラマ『夕凪の街 桜の国 2018』は2018年8月6日に放送!

ドラマ『夕凪の街 桜の国 2018』は、NHK広島放送局開局90年ドラマとして、2018年8月6日に放送されます。8月6日と言えば、1945年に広島市に原爆が投下された日。ドラマを通して、平和や戦争に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか?