2018年5月4日更新

圧倒的不利な状況で敵と闘う少数者たちの映画7選【『ホース・ソルジャー』公開】

このページにはプロモーションが含まれています
ホース・ソルジャー
© 2018 BY HS FILM, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

AD

勇猛果敢に大勢の敵に挑む「少数者たち」を描く映画7選

2001年9月に同時多発テロを受けたアメリカが、テロ首謀者とされるタリバン(イスラム原理主義組織)への反撃として、組織のあるアフガニスタンへと赴いた12人の陸軍特殊部隊員(グリーンベレー)の実話を描く『ホース・ソルジャー』が、5月4日から公開されます。 およそ5万人という敵勢力に対し、わずか12名で戦いを挑むグリーンベレーの勇姿が話題のこの映画。こうした圧倒的不利な状況と知りながらも、勇猛果敢に挑む少数グループを描く映画は他にもあります。 『ホース・ソルジャー』鑑賞前の心構えとして、もしくは『ホース・ソルジャー』鑑賞後の余韻を持続したい方におススメしたい数本をチョイスしました。

4人の無法者 VS 200人の軍人!滅びゆく男たちを描く名作西部劇【1969年】

20世紀初頭のアメリカで、バイクを中心とする強盗団「ワイルドバンチ」は、銀行強盗に失敗したためにメキシコに逃亡。そこで彼らは、メキシコ政府のマパッチ将軍の依頼でアメリカ軍から武器を強奪します。しかし将軍の裏切りに遭い、バイクら4人は決戦に挑むのでした。 『ゲッタウェイ』『ガルシアの首』などで知られるバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督による西部劇。スローモーションを多用した監督考案の“死の舞踏”アクションを盛り込んだ、クライマックスのバンチ4人と200人超のメキシコ軍との銃撃戦は、映画史における名シーンとされています。

AD

200人強の敵軍からの逃亡を図る4人のネイビー・シールズ【2014年】

2005年6月、アフガニスタンにてタリバンの幹部が潜伏しているという情報を得たアメリカ海軍の特殊部隊ネイビー・シールズは、「レッド・ウィング作戦」としてマーカス・ラトレルら4人の隊員を現地に送り込みます。電波状態が悪いなかで4人は目標地点に到達しますが、偶然にも一般人と遭遇することに。敵地とはいえ一般人を殺すことに躊躇した4人は、彼らを解放するのですが……。 ネイビー・シールズ創設以来最悪の事故となった、レッド・ウィング作戦唯一の生存者となったマーカス・ラトレル隊員の手記を映画化。200人以上からなるタリバン兵の攻撃から逃れようとする、4人の決死のサバイバルが繰り広げられます。

5人のアメリカ兵 VS 300人のナチス軍との壮絶戦車バトル【2014年】

第二次世界大戦末期の1945年4月。ドイツに侵攻する連合軍の中に、「フューリー(激しい怒り)」と名付けられたシャーマン戦車に乗る、5人のアメリカ軍兵士がいました。侵攻を進める最中、ドイツ軍の反撃を受け、仲間の部隊を失う5人。さらにフューリーも走行不能となるものの、彼らは逃げることなく、間近に迫る300人のドイツ軍に立ち向かう決意をするのでした……。 『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアー監督が書いた脚本に惚れ込んだブラッド・ピットが、製作・主演を務めた戦争アクション。元軍人という経歴を持つエアー監督ならではの重厚な演出が際立っており、中でも現存する本物の戦車を使用した戦闘シーンが迫力満点です。

AD

7人の雇われ男が町を襲う無法者集団と闘う【2017年】

小さな町ローズ・クリークの鉱山から金が採掘できることを知った悪徳実業家のボーグは、住民たちを町から排除しようと強硬手段に出ます。ボーグに夫を殺された町民のカレンは、一味を殺すべく腕のあるガンマンを雇うことに。やがて射撃のプロである賞金稼ぎのサムを中心に、個性的な6人の面々が揃います。 日本映画の金字塔『七人の侍』を翻案した1960年の西部劇『荒野の七人』をリメイク。オリジナルと異なり、7人のメンバーが黒人やアジア人、ネイティブアメリカンなどといった多人種で構成されているのが特徴で、クライマックスの決戦もド派手にパワーアップしています。

暗殺指令を受けた13人の刺客 VS 迎え撃つ200人の護衛【2010年】

江戸時代末期。老中の土井利位は、暴君として名を馳せていた将軍の弟、松平斉韶の存在に危機感を募らせ、御目付の島田新左衛門に斉韶暗殺の密命を下します。新左衛門は仲間となる12人を集めて計画を練るも、それを知った斉韶の腹心の鬼頭半兵衛は200人以上の護衛を付け、両群は落合宿での決戦を迎えます。 1963年製作の同名時代劇を三池崇史監督がリメイク。三池得意のバイオレンス描写を後半の戦闘部に集約させ、一気に見せていく展開は目が離せません。刺客の一人を演じた松方弘樹の華麗な殺陣や、斉韶役の稲垣吾郎の強烈な悪漢ぶりなど、見どころ満載です。

AD

139人のイギリス軍 VS 4,000人の原住民族の戦いを描く戦争ドラマ【1964年】

1879年の南アフリカ。原住民のズールー族と友好関係を築いていたスウェーデン人牧師ウィットの元に、ー族の戦士が1000人以上のイギリス兵を虐殺したという知らせが入ります。さらに、神父の伝導所を拠点とする陸軍が襲撃されることを知ったウィットは、軍指揮官のリチャードに撤退を提案。しかしリチャードは逃げずに、わずか139人の兵士で4,000人ものズールー族を迎え撃つことにします。 1879年に南アフリカで勃発したズールー戦争の第一次侵攻の一つ、ロルクズ・ドリフトの戦いを描いた戦記ドラマ。イギリス軍側を主人公に据えながら、ズールー族を単なる野蛮人という描き方をしていない点が特徴です。イギリス本国では大ヒットし、何度もテレビ放映されるほどの人気を誇る作品です。

300人のスパルタ軍 VS 100万人のペルシア軍【2007年】

紀元前480年、大帝国ペルシアは都市国家スパルタの征服を企て、スパルタ王のレオニダスに服従を迫ります。しかしレオニダスは要求を拒絶し、無謀を承知の上で戦士300人を率いて、100万ものペルシア軍に戦いを挑みます。 レオニダスが300人の部下を率いてペルシア軍を迎え撃ったとされる、「テルモピュライの戦い」を描いた同名グラフィックノベルを映像化。スローを多用したライブアクションに、VFXを駆使した映像センスが高く評価され、世界中で大ヒットを飛ばしました。続編の『300 <スリーハンドレッド> 〜帝国の進撃〜』も製作されています。

AD

主人公たちが逆境な立場だからこそ、観る者を燃えさせる!

ホース・ソルジャー
© 2018 BY HS FILM, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

逆境な立場にある少数者たちが大勢の敵と対峙する映画は、問答無用に観る者のテンションを上げてくれます。もっとも、『七人の侍』や、赤穂浪士の吉良邸討ち入りを描く『忠臣蔵』など、日本人は元々こうしたジャンルを好む素養があるのかもしれません。 『ホース・ソルジャー』は、厳密に言えばタリバンと戦うのは12人のアメリカ兵だけではありません。しかし、無謀を承知で挑むというスピリットにウソ偽りがないのは確か。今回紹介した映画と併せて、新たな「少数者たち」映画を堪能してはいかがでしょうか。