2018年6月11日更新

木村拓哉×浜田雅功のW主演!『人生は上々だ』をあなたは知ってる?

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キムタク×浜ちゃんの名ドラマ『人生は上々だ』

元SMAPの木村拓哉とダウンタウンの浜田雅功の共演で話題となったドラマをご存知でしょうか。1995年に放送されたドラマ『人生は上々だ』で、2人は初めての共演、W主演となりました。 キムタクと浜ちゃんの軽快な掛け合いやアドリブいっぱいの演技は魅力いっぱい。借金だらけの若者と借金取りの元ボクサーとの不思議な友情を時にコミカルに時に切なく描いています。

『人生は上々だ』のあらすじ 

借金だらけの身の上でありながら仕事もろくにせず、ギャンブルに明け暮れている大上。連日のように彼の元には借金取りが入れ替わり立ち代り現れます。その借金取りの中に、馴れ馴れしく関西弁で話しかけてくる男がいました。多田金融の取り立て屋、内藤です。 適当なことばかり言って金を一向に返さず仕事にも就かない大上を見かねて、内藤は大上と行動を共にしたり、借金返済に協力しようと考えるようになります。一見がさつで口が悪い内藤でしたが、実は優しい一面があり、大上のことをどうしても放っておけないのでした。

木村拓哉と浜田雅功のW主演に注目!

内藤八郎/浜田雅功

借金の取立てをしていて、関西弁が特徴の内藤八郎には浜田雅功が扮しています。多田金融で働く前はボクサーでしたが、暴力トラブルで服役している過去が内藤にはあります。一向に借金を返す気がなさそうな大上を放っておけないなど、実は優しい心の持ち主です。 浜田雅功は、小学校のころからの幼なじみの松本人志を誘ってNSCに入学、お笑いコンビとしての活動をスタートさせます。コンビ名をダウンタウンとし、『4時ですよーだ』の出演で人気若手コンビとなります。 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』などのコンビで出演のバラエテイ番組の他にも『浜ちゃんが!』などの単独での番組を数多く持っています。また、『ADブギ』や『十年愛』など役者としても精力的に活動し、多数の話題作に主演してきました。

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大上一馬/木村拓哉

大上一馬は、かつては医大生であったという華やかな経歴を持ちながらも、現在はギャンブルにより多額の借金を背負ってしまいました。仕事をする気も医者を再び目指す気もなく毎日だらだらと過ごしています。 大上には、恋人を死なせてしまったというトラウマがあり、未だにそのことが忘れられずにいるのです。 そんな複雑な環境に置かれる大上を演じるのは木村拓哉。1991年に6人組の男性アイドルグループSMAPとして芸能活動をスタートさせ、ヒット曲を多数発表し続けてきました。 1992年のドラマ『その時、ハートは盗まれた』で注目を集め、その後は人気ドラマ、話題のドラマで主演を務め、映画にも多数出演しています。 2016年末にSMAPは解散し、木村はソロタレントとなりました。2018年には連続ドラマ『BG~身辺警護人~』で主演を務めた他、映画『検察側の罪人』が公開予定となっています。

内藤と大上の周りの女性からも目が離せない!

下村七恵/石田ゆり子

高級レストランでバイオリンを演奏している下村七恵は、男性なら誰もが心惹かれてしまうような清楚ではかなげな美しさのある女性です。婚約者の保証人になっていたことから、内藤と深く関わることになりますが、すでに彼女に惹かれていた内藤は、必死でかばおうとします。 石田ゆり子は、スカウトをきっかけに芸能活動を開始し、1993年に『彼女の嫌いな彼女』でドラマ初主演を果たします。1997年の『不機嫌な果実』や2000年の『オヤジぃ。』など話題のドラマに次々に出演し、映画でも活躍を見せています。 また、声優としてもアニメ映画で活躍、1997年には『もののけ姫』で主人公のサン役を演じました。

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松井心/飯島直子

定食屋で働き、内藤とは長い付き合いの松井心。演じるのは飯島直子です。本当は内藤のことが好きなのになかなか素直になれず、会えば憎まれ口ばかり叩いています。 レースクイーンやキャンペーンガールとして活躍してきた飯島直子は、1991年ごろから役者としての活動も始め、ドラマや映画に出演します。バラエティ番組多数出演し、『スーパージョッキー』や『速報!歌の大辞テン』では進行役や司会を務めました。 2017年には映画『巫女っちゃけん』に出演。主人公のしわすを幼いころに捨ててしまう母・真紀を演じました。

早乙女佐織/戸田菜穂

銀行の窓口での仕事中にやってきた大上に惹かれ、積極的にアプローチしていく女性が早乙女佐織です。実家は大病院というお嬢様育ちで、そのためか少し世間知らずなところがあり、大上に振り回されていることも気にも止めていない様子です。 早乙女佐織を演じるのは、戸田菜穂。1991年にデビューし、1993年にはNHK連続テレビ小説『ええにょぼ』の主演に抜擢されます。1998年に放送されたドラマ『ショムニ』では秘書課のリーダーである杉田を演じ注目を集めました。 最近では、2018年放送の『バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』で戸田菜穂本人役で出演しています。

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主題歌はSMAP!脚本を手掛けるのは?

脚本を手掛けるのは、浜田が出演していたADブギや十年愛の脚本も担当していた遊川和彦。プロデュースを手がけるのは八木康夫で、遊川と八木の名コンビで作られた名作コメディが90年代のドラマ界の中心となっていました。 『人生は上々だ』の主題歌は、SMAPの『俺たちに明日はある』です。軽快なテンポの華やかな1曲で、ドラマのストーリーと絶妙にリンクする歌詞にも注目です。

内藤と大上という2人の男

2人の奇妙な関係

借金を返すあてのない大上ですが、顔だけは二枚目だと思った内藤はお金を持っている女性に取り入らせようとします。 ひょんなこことから出会った銀行の窓口業務の女性・佐織と関係を深めていた大上は、彼女を利用することを提案。院長の息子でインターンだと嘘をついて近づきます。 一方、内藤が取り立てていた男の保証人が、内藤の憧れていた美人バイオリニスト・七恵だということが分かりました。七恵は婚約者の彼のことを信じていましたが、やがて借金を押し付けられ置いていかれてしまいます。 多額の借金を背負うことになった七恵はクラブで働き始めることに。一方、佐織は大上に騙されていることを知っても平然としており、大上の借金を肩代わりしました。ホクホク顔の内藤を尻目に大上は激しく葛藤し取り乱します。 実は大病院の院長の娘であった佐織。彼女といると大上の辛い過去が嫌でも思い出されてしまいました。大上には医大生時代の恋人を自分のせいで死なせてしまったという悲しい過去があります。その過去を乗り越えるためにも、大上はその金を返せと内藤に掴みかかるのでした。 大上の必死の頼みに負け、佐織に金を返してしまった内藤。2人はその分を賄うために共謀して結婚詐欺を行うことにしました。順調に事を運んでいく2人でしたが、ある日大上が内藤の留守中に借金取りに捕まり、大上は内藤の持っていた大金を使い込んでしまいます。 そのことがきっかけで2人は別々の道を歩むことに。内藤のためにも多田金融からの借金を返そうと大上は佐織との結婚を決意します。

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決別したかに見えた2人だけれど?

勢いで佐織にプロポーズしてしまったものの、まだ腹をくくれないでいる大上は、借金が返せるようになるまで待って欲しいと告げます。しばらくして思わぬところで再会を果たす大上と内藤。同じ債務者を追って出くわした2人。大上は内藤と同じ借金取りになっていたのです。 七恵の元に婚約者が帰ってきて、多田金融からの借金をすべて返しました。七恵はそのまま幸せになるかに見えましたが、実は二股をかけられていて、婚約者はその女性の元に行ってしまいます。見かねた内藤は七恵にプロポーズ。しかし、七恵の返事はつれないものでした。 なんとか七恵と内藤との中を成就させたいと思う大上。しかし2人が出歩いている時に運悪く多田金融の社長・多田(内藤剛志)と社員に見つかってしまいます。2人で示し合わせて自分を騙していたのかと社長は逆上、2人をボコボコにします。 このままではいられないと考えた内藤は、辞表を提出、多田金融を後にします。しかし、内藤にこれまで目をかけ可愛がってきた社長は受け入れることができず、それから事あるごとに内藤の前に現れて彼の行く手を阻むのでした。 内藤の真剣な姿に心打たれた七恵は、彼の気持ちを受け入れ、晴れて夫婦になることを決意します。幸せの絶頂にいる2人を許さない人物がいました。多田金融の社長です。 あの手この手で圧力をかけてくる社長。彼から逃れたい一心で内藤はその頼みを聞き入れてしまいます。それは別れ話を進めている恋人の家から社長の持ち物を取り返してくるというものでした。結婚式の当日であるというのに、社長からの頼みを実行する内藤。 見かねて同行した大上と共に社長の恋人の家に入り込みましたが、そこにはすでに刺殺されていた女性の姿がありました。

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内藤と大上はいったいどうなるの?

社長たちが企てた罪を着せられて逮捕されてしまった内藤。その衝撃的な事件から4年の月日が流れました。 大上は医者となり佐織と結婚、心は年上の理解ある男性と婚約しました。一方七恵は密かに内藤の子を生み、母ひとり子一人で内藤の帰りを待っていました。見かねた大上は逐一七恵宅を訪れていましたが、そんな折、変わり果てた姿の内藤と再会します。 出所後の生活に疲れ果てた内藤は重度のアルコール依存症に陥り俳人のようになっていました。それを知った大上は彼を立ち直らせるために力を貸します。大上の協力もあり依存症を克服し、心の店で仕事も得ることができた内藤。そんな彼を息子と合わせようと大上はパーティーの計画を立てます。 パーティーに向かう途中多田金融の連中に合い、ボコボコにされた上泥酔させられる内藤。助けに現れた大上は、あまりの仕打ちに逆上し、多田社長を意識が無くなるまで殴りつけてしまいます。 多田の将来と息子や七恵の未来を心配した内藤は多田の罪を被り、自分は皆の前から姿を消そうとするのでした。

見逃せない!2人の心情が痛いほど伝わる名シーン 

パチンコに興じていた大上は借金取りに出くわします。執拗に返済を迫られ困った大上は、内藤の留守中であるというのに彼の隠していた大金を引き渡してしまいました。その中には一枚の手紙が入っていましたが、借金取りはくしゃくしゃにして投げ捨ててしまいました。 心の店を訪れた大上は彼女と酒を飲みます。その時、内藤が少年時代に火事で家族を亡くしていたことを知ります。内藤には弟がおり、生きていればちょうど大上と同じ24歳です。心に内藤は弟と大上を重ね合わせているのではないかと言われたその時、血相を変えた内藤が店に現れました。 大金を渡してしまったことがバレたと思った大上は、絶対返すから!といつものように調子の良いことを言いますが、内藤は聞き入れません。金なんかどうでもいい、手紙はどこだ、と。 大金と一緒にしまわれていた手紙は内藤の弟が彼に当てたものでした。事件当時内藤は非行少年で家族と折り合いが悪く、弟はそれをいつも心配していたのでした。一晩中手紙を探す大上と内藤でしたが、見つかりませんでした。 覚えているからもう言い、と手紙を泣きながら暗唱しだす内藤。その後、大上に「お前と会ってからろくなことない。消えろ!」と言い放ちます。フラフラと立ち去る大上の後ろ姿を見ていた多田金融の連中は、内藤を事務所へと連行しました。 多田金融で拷問のようなひどい仕打ちを受ける内藤。その姿を密かに見ていた大上は佐織の元に向かいます。佐織に土下座して結婚してもらい、多田金融からの自分の借金を全部返したのです。これ以上内藤の負担になりたくないために。

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『人生は上々だ』には名台詞がいっぱい!

『人生には上々だ』には内藤が発する名言があります。 『人にはやってはいけない三つの箏があるひとつは親より早くに死ぬこと。二つ目は自分より弱い奴とケンカすること。三つ目は借りたものを返さないこと』。これは借金の取り立ての現場でも、また大上の結婚式のスピーチで大上自身が口にしていました。 また、顔に似合わず(?)クサイ台詞を考えるのが得意な内藤はプロポーズや告白の時にも名言を発していました。 『人が生きていくためには必要なことが二つある』というもので、答えは「君と僕」ですが、恋人に捨てられてもなお忘れられない七恵を気遣った時には「愛する力」と「信じる勇気」に変わっていました。

男の友情を描いた感動作!ドラマ『人生は上々だ』

共に挫折を味わった男たちが奇妙な交流関係を経て、互いにかけがえのない親友となっていく過程を描いた名作ドラマが『人生は上々だ』です。主演の木村拓哉と浜田雅功の熱い演技にはつい惹きこまれてしまうことでしょう。 『人生は上々だ』は2018年現在DVDが発売されているので、2人の名演技をじっくりと楽しむことができますね。