2018年9月25日更新

ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』ネタバレあらすじ・視聴率一覧【第1話から最終回まで!吉岡里帆主演】

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吉岡理帆『健康で文化的な最低限度の生活』
吉岡里帆(提供写真)

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ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』の各話あらすじをネタバレありで紹介【視聴率】

2018年7月17日よる9時より毎週火曜日放送のカンテレ(フジテレビ)ドラマは、吉岡里帆主演の『健康で文化的な最低限度の生活』。 ビックコミックスピリッツで連載中の柏木ハルコによる同名漫画を原作に、生活保護の実情を描いています。共演には井浦新、田中圭、川栄李奈、山田裕貴ら豪華キャストが集結しました。 この記事ではドラマの各話あらすじをネタバレありで、気になる視聴率とともに紹介していきます!

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第1話ネタバレあらすじ:視聴率7.6%

新人ケースワーカー・義経えみる、波乱含みのスタート!

教師の父と専業主婦の母を持つ義経えみる(吉岡里帆)は、両親の愛に包まれてすくすくと成長。大学時代には映画監督を目指しますが、自分の才能のなさに気づき挫折してしまいます。安定職を求めたえみるは公務員(区役所勤務)になり、生活保護受給者を支援する生活課に配属されました。 生活課でのえみるは、「日本国憲法 第二十五条」で定められた「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」のもと、困窮する人々の支援を行うケースワーカーとして社会人のスタートを切ります。 えみるの同期は、栗橋千奈(川栄李奈)、七条竜一(山田裕貴)、後藤大門(小園凌央)、桃浜都(水上京香)ら4人。5人の新人ケースワーカーは、これから始まる生活課の仕事に不安を感じていました。 配属初日、ベテランケースワーカー・半田明伸(井浦新)から110世帯分の担当を任されたえみる。各世帯の情報が載ったファイルには覚せい剤、虐待など彼女の育った環境とは程遠い世界が広がっていました。 半田はケースワーカーの重要な仕事の1つ、受給者宅の家庭訪問にえみるを連れ出し、彼らに対する礼儀や心得などを指導しました。最初の訪問先は、祖母と暮らす小学生の少女がいる家庭。不憫に思ったえみるは少女に声を掛けますが、暗い顔をした彼女に拒否されてしまいます。 ある日、えみるの担当受給者の1人、平川から「あの、これから死にます」と突然電話がかかってきます。驚いたえみるは、上司の京極大輝(田中圭)の指示により、親族に連絡しますが、「いつものことだから」と言って取り合おうとしませんでした。 それ以降、何度もかかってくる平川の「死にたい」という電話に、その都度付き合うえみる。彼女が電話の対応に疲れ始めた時、平川は自殺。ショックを受けたえみるに対し同僚のケースワーカーは、「抱えている案件が減って良かったと思えばいい」と声をかけてきますが、割り切れないものを感じていました。 しかし、半田と一緒に平川の部屋を訪問したえみるは、生前の彼が一生懸命生きていたことを実感。受給者と真摯に向き合うことを決意するのでした。 次にえみるが担当したのは、緊張による咳込みが激しい阿久沢正男(遠藤憲一)。1日1食しか食べないと話す阿久沢を心配したえみるが家庭訪問すると、冷蔵庫は空っぽの状態でした。不審に思ったえみるから生活保護費の使い道を聞かれた阿久沢は、「借金による返済がきつく、食費に回せない」と告白しました。 借金があると生活保護費が受給できないと思っていた阿久沢は、その事実をケースワーカーに隠していたのでした。借金があっても生活保護は受けられますが、生活保護費は借金の返済に当てる目的で支給されていないため、えみるは法テラスに相談し借金問題を解決するように勧めます。 しかし、彼女の話を受け流し何も行動しない阿久沢……。えみるの同僚・石橋五郎(内場勝則)は「阿久沢は不幸慣れしている。不幸慣れしている人間は全部面倒くさくなり何もしない」とのことでした。 一方、えみるから何度も法テラスの話を勧められた阿久沢は「放っておいてくれ、迷惑はかけない」と繰り返すだけ。困り果てたえみるを見た半田が事情を聞くと「事業の拡大のために借金したが失敗し、離婚した妻や娘とは疎遠になっている」と話しました。 半田に促され事情を話す阿久沢に対し、自分の接し方が一方的だったと反省したえみるは、一緒に法テラスへ。すると、借金はすでに完済しており、過払い金による返金も発生することが分かりました。法テラスでの手続きで救われた阿久沢から感謝を述べられたえみるは、充実感を感じていました。

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第2話ネタバレあらすじ:視聴率5.5%

受給者に寄り添うって何?不正受給とえみるの失敗

新人ケースワーカー・義経えみる(吉岡里帆)は、生活保護受給者の1人・日下部聡美(江口のりこ)の家庭訪問を実施。日下部家はシングルマザーの聡美、高校生の息子・欣也(吉村界人)、中学生の娘・リナ(瑞城さくら)、介護が必要な聡美の父が同居している家庭でした。聡美から真摯な対応を褒められ嬉しくなったえみるは、ミュージシャンを目指す欣也の夢を応援すると伝えるのでした。 その夜、常連の定食屋に行ったえみるは、元受給者・阿久沢(遠藤憲一)が店内で働く姿を見つけてビックリ。気は良いのですが口の悪い店主・青柳円(徳永えり)に叱られながらも、明るく働く阿久沢にえみるはホッとします。 一方、えみるの同僚・栗橋千奈(川栄李奈)と七条竜一(山田裕貴)は、対応に不満を持った受給者達から「お前たちは誰の味方だ?」と詰問され落ち込んでいました。「俺達って本当に受給者の味方なのかね?」と問いかける七条に、えみる、後藤大門(小園凌央)、桃浜都(水上京香)ら新人ケースワーカーは黙り込んでしまいます。 その後、上司の京極大輝(田中圭)から、課税調査で判明した不正受給リストがケースワーカー達に配布されました。不正受給とは収入申告を怠った生活保護世帯のことで、該当する世帯には返還義務がすると京極は話しました。 リストの中に日下部欣也の名前を見つけたえみるは、「高校生の欣也が不正受給に気づかずアルバイトしていたのではないか」と先輩ケースワーカー・半田(井浦新)に相談します。半田から「受給者に寄り添うことは必要だが、事実から目をそらしてはいけない」と諭されたえみるは、日下部家に事実確認することに。 翌日、日下部家を訪問したえみるは、「欣也のアルバイトが不正受給に当たるため、働いた給与分全額を区役所に返還することになる」と伝えます。ところが、聡美は「高校生の欣也は生活保護や不正受給の仕組みを理解していなかった」と主張。 全額返還を渋る聡美から何とかして欲しいと懇願されたえみるは、何の確認も取らないまま返還金額の変更は可能かもしれないと答えてしまいます。えみるの返事を都合よく解釈した聡美は「全額返還は免除して貰える」と息子の欣也に話すのでした。 一方、えみるの話を聞いた京極は「高校生でも、条例を知っていても知らなくても、不正は不正。全額返還して貰う」と一言。しかも、日下部家のファイルから、欣也の署名捺印入りの不正受給に関する確認書が見つかったため、知らなかったという言い訳ができなくなってしまいました。自分の軽率な発言に頭を抱えるえみる……。 不正受給を続け現在もアルバイト先で働く欣也を確認したえみるに対し、半田は「申告していれば給料の半額は手元に残ったはず。本人の話をしっかりと聞くように。」とアドバイス。欣也の反発を予想した京極は、日下部家に向かうえみるに七条を同行させました。 責任を感じたえみるは心配する七条を残し、1人で日下部家へ。欣也にアルバイトの確認をしたえみるは、違反となるアルバイト代の全額返還を要求しました。混乱した聡美が欣也の部屋の押し入れを開けると、大量のCDと高額なコンポが……。何も知らなかった聡美と大喧嘩になった欣也は、「バカな貧乏人は夢を見るなってことか!」と激怒。大切にしているギターを叩き割ってしまうのでした。

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第3話ネタバレあらすじ:視聴率5.8%

関係がこじれた日下部親子にえみるの誠意は届く?

不正受給が発覚した日下部家では、母親・聡美(江口のりこ)と高校生の息子・欣也(吉村界人)の親子喧嘩が勃発。アルバイト代全額返還に納得できず、音楽に無理解な聡美から責められた欣也は、「バカで貧乏な人間は、夢見んなってことかよ!」と叫び家を飛び出してしまいます。 えみる(吉岡里帆)から相談された上司の京極(田中圭)は、学生時代に使用していた自分のギターを欣也に渡すように言います。しかし、必ず全額徴収するように釘をさすのでした。 さらに、先輩ケースワーカーの半田(井浦新)は、「全額徴収の話ばかりせずに、それなりの関係を築くことが先決だ」とえみるにアドバイス。さっそく日下部家を訪問したえみるは、欣也が家を飛び出して依頼帰宅していないことを知りました。 一方、栗橋(川栄李奈)・七条(山田祐貴)ら同期のメンバーを引き連れたえみるは、阿久沢(遠藤憲一)が働く定食屋へ。その後、えみるは欣也が路上ライブしていた場所に向かいますが、彼の姿はありませんでした。 その頃、欣也は昔の不良仲間と一緒にバイクに乗り街中を徘徊していました。荒れた生活を送っていた欣也を立ち直らせたのはミュージシャンになる夢。それを失った欣也は自暴自棄になっていたのです。 欣也を心配した妹・リナ(瑞城さくら)から相談されたえみるは、京極から貰ったギターを背負い自転車で街中を探し回ります。そして、ついにバイクに乗った欣也を発見! 自転車で追いかけてくるえみるに根負けした欣也はバイクから降りますが、彼女が差し出した京極のギターを受け取りません。欣也ときちんと話し合いたいと思ったえみるは、面会日時を書いたメモと渡しました。 面会日当日、事前に約束していた聡美が来所。その後ろには欣也の姿が……。半田を交えた面会が始まり、えみるは自分の不用意な発言が日下部家を混乱させてしまったことを謝罪しました。半田は「学費や運転免許取得などを支援する制度を使えば夢を諦める必要がないこと、夢を諦めないようにみえる達ケースワーカーが支援していくこと」を説明しました。 半田の話を聞いて前向きになった欣也は聡美に「これから、きちんと申告をしたうえでアルバイトする。」と言いました。そして、聡美が音楽に理解を示したことから、欣也は京極のギターで路上ライブを再開。生き生きと歌う欣也達バンドには、見物人から拍手が送られました。 一方、休日の阿久沢のもとに音信不通だった娘から手紙が届き、2年前に母親が亡くなったと書かれていました。阿久沢は返事を書こうとするのですが……。

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第4話あらすじネタバレ:視聴率5.5%

DV被害のシングルマザー・朋美への対応に悩む七条は?

えみる(吉岡里帆)の同僚・七条(山田裕貴)が担当する岩佐朋美(安達祐実)は、夫からのDVが原因で離婚、生活保護を受けながら6歳の娘・咲(吉澤梨里花)を育てています。咲を保育園に預け求職活動に積極的な態度を見せる朋美と面談した七条は、前向きな言葉を連発して励まします。母子家庭で育った七条は、自分の母と同じように朋美も頑張れるはずと思い込んでいたのでした。 ところが、朋美の面談中に咲を預かったえみるは、ある異変に気付きます。ままごと遊びでお母さん役をした咲から「食べたら早く片付けて!私に恥をかかせないで!」といった言葉が次々と出てきました。驚いたえみるは朋美がストレスを咲に向けてをいるのではないと七条に相談しますが、「岩佐さんのことは自分が一番分かっている」と話し取り合おうとしません。 数日後、朋美から「就職先が決まった」と報告を受けた七条は大喜びしますが、それ以降連絡が全く取れなくなってしまいます。相談を受けた上司の京極(田中圭)は「連絡が取れない場合は、生活保護打ち切りも視野に入れるように」と指示。 焦った七条は電話や家庭訪問を行いますが、朋美とは連絡が取れないまま。そして、朋美の妹により就職先が決まったという話がウソだったと判明します。 その後、七条との面談に応じた朋美はぎこちない笑顔で「大丈夫です」を繰り返すのみ。面談途中でトイレ立った朋美は、建物の最上階へ。窓を開けてぼんやり立つ朋美に声掛けしたえみるは、自宅に帰るように勧めるのでした。 朋美を心配したえみると半田(井浦新)は精神科の受診を提案、京極は「朋美の気持ちに寄り添うように」とアドバイスします。「苦しくても助けてって言えないお母さんもいる」という母の言葉を思い出した七条は、朋美に「頑張らなくていい」と伝え、精神科の受診を勧めました。 ストレスではちきれそうになっていた朋美は「頑張らなくていい」という言葉に、救われたように顔を上げました。そして、うつ病と診断された朋美は治療に専念し、咲との時間を大切にしようと決意します。 一方、娘からの手紙で元妻の死を知った阿久沢(遠藤憲一)は、店主・円(徳永えり)の勧めで娘と10数年ぶりに再会することになりました。緊張する阿久沢の目の前に現れたのは、丁寧な手紙のイメージとは全く異なる娘だったのです……。

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第5話あらすじネタバレ:視聴率4.8%

親を拒否する子供達、親子の在り方に悩むえみると桃浜

夏季休暇中で親戚に会っていたえみる(吉岡里帆)は、久しぶりの家族団欒に癒されていました。また、阿久沢(遠藤憲一)も娘・麻里と会えた喜びをかみしめてしました。 その頃、東区役所生活課を訪れた若者・島岡光(佐野岳)に栗橋千奈(川栄李奈)が声を掛けますが、彼は怯えたような表情で立ち去ってしまいます。その後、再び生活課を訪れた光が生活保護受給を希望したため、女性職員が対応しました。 生活保護受給には親族に援助可能かどうか問い合わせる「扶養照会」という手続きが必要になるため、光は女性職員から説明を受けます。しかし、光は頑なに「無理なんで」と繰り返し、扶養照会を拒否。 うつ病の通院歴があり所持金数十円という光の現状から、女性職員は彼に保護施設を紹介。女性職員から報告を受けた京極(田中圭)は、光の意思より扶養照会を優先すべきと注意。休暇から戻ったえみるに光の担当を任せるのでした。 扶養照会の調査のため光の戸籍謄本を調べたえみるは、総合病院を経営する父・島岡雷(小市慢太郎)がいることが判明。さっそく、父・雷に扶養照会するよう指示する京極に対し、半田(井浦新)は慎重に対処すべきと反論。 結局、えみるは京極の指示通り父親に扶養照会することを光に伝え、拒否する彼の言葉を遮って一方的に電話を切ってしまいます。 一方、桃浜都(水上京香)は生活保護受給者・水原の家庭訪問へ。独り暮らしの老女・水原には十数年以上音信不通の息子がいましたが、彼女は扶養照会を拒んでいました。しかし、息子の戸籍謄本を取り寄せた桃浜から「息子さんいは子供も生まれており、きっとお母さんに会いたいと思っているはず。」と言われ、扶養照会を承諾。 桃浜は、扶養照会の用紙に「助けてください」と書いた付箋を張り付け息子に送付。後日、息子から、くしゃくしゃになった用紙に「援助できません」と大きく書かれた文字が……。桃浜は、母子の溝の深さに愕然とするのでした。 一方、扶養照会を受け取った光の父は急遽東区役所へ。応対した京極に光の援助を申し出た父は、息子の大学中退が原因で衝突し連絡が取れなくなっていたと説明。 息子に会いたいという父親の希望により、えみるは保護施設にいる光に電話します。それを聞いた光はブルブルと震え出し、施設を逃げ出してしまいました。その後、父親を案内したえみるが保護施設に到着し、姿の見えない光を探しますが見つかりませんでした。 その頃、駅構内に入り込んだ光は駅員の制止を振り切って……。

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第6話あらすじネタバレ:視聴率4.9%

父親からの虐待被害に苦しむ青年・光を守れ!

電車に飛び込んで自殺を図ろうとした島岡光(佐野岳)は、追いかけて来た駅員に止められて未遂に終わります。錯乱状態の光は、入院先の病院で手足を拘束され眠っていました。 一方、病院から連絡が入った生活課では、光の自殺未遂に動揺が広がっていました。「自殺するほど父・雷(小市慢太郎)を拒む光には、相当な理由がある。」と言う半田(井浦新)の言葉に、静まり返る生活課……。 光の入院を知った雷は生活課を訪れ、入院先を聞き出そうとします。しかし、えみる(吉岡里帆)と京極(田中圭)が「光さんは面会謝絶の状態で、ドクターから止められている」と伝えると、冷たい表情を浮かべた雷は帰っていきました。 規定通りに扶養照会を行うように指示したことが、光の自殺未遂を招いたと感じた京極は、生活課の会議で「全て自分の責任だ。」と発言。しかし、生活課が扶養照会を行わずに生活保護申請を通してしまうと、簡単に受給できるようになってしまい、悪用する人間も出てくることから、これは難しい問題なのでした。 すると、半田の「彼は死んでいたかもしれない。命を守らなければ、生活保護は何のためにあるのか。」という言葉に、生活課のメンバーは黙り込んでしまいます。 やがて、病院から面会許可が下りたえみると京極は、主治医から「光が8歳から中学卒業まで父親から受けた性的虐待が原因で、PTSDを発症している」と告げられます。 さらに、主治医は看護師が光のズボンに触れた途端、激しく暴れたこと、「お父さん許して」と呟いていたことなども話し、雷の接近を禁じた病院側は、面会制限の措置を取りました。 そして、光と面会した京極は、雷の支援を受けないことを最終確認し、「自分達が全力で守ります」と約束するのでした。 しかし、病院からの帰り道、えみるは「重くて他人の人生を背負いきれない。無理です。」と叫んでしまいます。さらに、「受給者の役に立っていない」と落ち込むえみるでしたが、京極や半田の励ましにより、受給者の伴走者として向き合うことを決意します。 一方、桃浜(水上京香)が受け取った水原典子の息子・悟の手紙には、「母親が酒乱で男と逃げた過去があり、もう連絡しないで欲しい」と書かれていました。悟の拒否を知った典子は、幼い頃に野球をしていた悟からのプレゼント「ホームランボール」を桃浜に託しました。 数日後、桃浜を尋ねてきた悟の妻は、「悟さんとお義母さん(典子)が合えるように話してみます。」と話し、ホームランボールを受け取ります。後日、典子宛てに送られてきた手紙には、悟と妻、ホームランボールを持つ子供の写真が入っていました。 一方、医師の立場を利用して光の入院先を突き止めた雷は、京極に成りすまして病院内へ。病院の女性職員とえみるが、光の病室に入ろうとする雷を必死に止めようとしていました。駆け付けた京極は「あなたの罪を厚労省に報告する」と雷に通告。それを聞いた雷は去っていきました。 その後、光の生活保護受給が正式に決定。礼を述べて立ち去る光の姿をえみるは感慨深げに見送るのでした。 一方、妻の墓参りを済ませてホッとする阿久沢(遠藤憲一)に、娘の麻里(阿部純子)は「いろいろあったから。私も。お母さんも。」と悲しそうに言いました。戸惑う阿久沢……。

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第7話あらすじネタバレ:視聴率5.3%

識字障害って何?受給者と寄り添う大切さを知る栗橋千奈

えみる(吉岡里帆)の同僚・栗橋千奈(川栄李奈)は、頭が良く合理的な考えの持ち主で仕事をテキパキとこなしています。しかし、幼い頃から不愛想といわれてきた千奈は、受給者らと笑顔でコミュニケーションを図るえみるを羨ましく思っていました。 千奈は担当受給者・中林義徳(池田鉄洋)と何度も面談し、求職活動するよう指導してきました。特別な理由がないのに求職活動をしない受給者は、働く意欲が見られないと判断されてしまい生活保護費を打ち切られてしまうからです。しかし、中林が求職活動を全く行わなかったため、千奈は生活保護廃止を予告する「指示書」を彼に手渡し、しっかり読むように伝えました。 数日後、えみるは千奈の留守中に指示書を持って生活課を訪問してきた中林の様子から、彼は文字が歪んで読めない「識字障害」でないかと疑います。えみるから話を聞いた千奈が中林と面談すると、彼は「文字がごちゃごちゃして読めない。今までは同居していた姉が書類を書いていたが、病気で亡くなってからはそれもできない。」と告白。さらに、「文字が読めないせいで子供の頃からバカにされ、就職先の会社からは給料を搾取されてしまい、人と接するのも怖い。」と話しました。 病院で「識字障害」と診断された中林に千奈は、障害者認定の手続きを済ませてハローワークへ。しかし、職員が「障害者枠であっても識字障害のある中林に仕事の紹介は難しい」と話したため、千奈は「その人にあった仕事を紹介するのがあなたの仕事でしょう」と激怒。 ところが、ハローワークから生活課に千奈の言動に対するクレームが入ったことから、彼女は中林の担当を外されてしまいます。さらに、生活課の上司は、中林の状況確認をせずに生活保護を打ち切ろうとした千奈を厳重注意するのでした。 その後、千奈を訪ねた中林は「頭が良くてハキハキしている千奈が、自分の味方だった姉に似ている」と話し、町の書店に一緒に行って欲しいと頼みました。そこで販売されていた識字障害者用の文字の練習帳を買った中林は、千奈から文字を教えて貰うことになります。そして、就職先が決まった中林からはたどたどしい文字で書かれたお礼の手紙が、千奈に届けられました。 一方、えみるは娘の麻里(阿部純子)と買い物をしている阿久沢(遠藤憲一)と偶然出会います。娘と同居が決まったと嬉しそうに話す阿久沢に、えみるも大喜び。そんなえみるを複雑な表情を浮かべた麻里が見つめていました。

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第8話あらすじネタバレ:視聴率5.6%

アルコール依存症の厳しい現実に向き合うえみる!

義経えみる(吉岡里帆)がケースワーカーになってから2年目の春、利用者の赤嶺岳人(音尾琢真)が救急搬送されたという連絡が入ります。急いで駆け付けたえみるに医師は、過度な飲酒による急性膵炎で、アルコール依存症の疑いがあると明かしました。 看護師から「このまま飲み続ければ、死ぬかもしれない」と言われたえみるは、酒瓶であふれる赤嶺の自宅を訪問し、禁酒するよう必死に説得。そんなえみるに赤嶺は、彼女の目元が離婚した妻の元にいる幼い娘と似ていると打ち明け、「娘のために禁酒する」と約束します。 ところが、約束を破った赤嶺が酒を飲んで大暴れしたため、アパートの大家がえみるに苦情を入れました。簡単に約束が破られたことに落胆したえみるは、アルコール依存症について勉強を始めます。そんなえみるを半田(井浦新)は断酒会に連れていきました。 断酒会では、アルコール依存症に悩む男女が、同じ悩みを持つ人々の前でそれぞれの体験談を告白してしました。それを聞いたえみるは、アルコール依存症が自分の意思では治せない病気であることを知ります。半田から「アルコール依存症患者と向き合うのは、非常に難しいこと」と聞かされ、立ち向かう決意を固めるのでした。 その後、部屋の中で倒れている赤嶺を発見したえみるは病院へ搬送。精神科の医師からアルコール依存症と診断され、えみるに「一緒に頑張ろう」と懸命に呼びかけられた赤嶺は、アルコール依存症の専門病院に入院することを承諾します。 先輩ケースワーカー・石橋(内場勝則)は、えみるに「かつて担当した利用者にアルコール依存症がおり、いといろと手を尽くしたが亡くなってしまった」さらに、「アルコール依存症は、飲んで死ぬか、飲まずに死ぬかの2択しかない」と語り、「義経さんなら赤嶺を救える気がする」と励まします。 治療開始から3か月後、赤嶺は退院し、部屋中にあふれる酒瓶を片付けた生活課のメンバーに「心を入れ替えて頑張ります。」と頭を下げます。赤嶺は断酒会に通うことを決め仕事も自分で見つけますが、その勤務先とはなんと居酒屋でした。 就寝していた赤嶺は、自分の暴力で顔にあざができた前妻と「パパ嫌い」と言う娘の夢を見てしまい、再び酒を飲んでしまいます。 その後、赤嶺は断酒会を欠席し、連絡も取れない状態に……。京極(田中圭)は失踪した赤嶺に「生活保護の打ち切りもあり得る」とえみるに話しました。 一方、河川敷で酒を飲んでいた赤嶺は自分を追いかけてくるえみるを突き飛ばし、「俺はクズだ。もう娘にも会えない」と嘆きました。えみるは「私は赤嶺さんを信じています。生きていて欲しいから。」と説得しますが、赤嶺は拒否。「そうですか。もう知りません」とえみるが立ち去ろうとした時、赤嶺は「もう一度やり直します」と叫ぶのでした。 居酒屋を辞めて再び断酒会に参加した赤嶺を、えみるは彼が回復するまで見守ろうと決意します。 一方、阿久沢(遠藤憲一)の娘・麻里(阿部純子)は父親に内緒でキャバクラに勤務していました。ある夜、勤務先で倒れたという連絡が阿久沢に連絡が入り……。

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第9話あらすじネタバレ:視聴率6.5%

ハルカを育児放棄した母VS怒りに燃えるえみる!

勤務先のキャバクラで倒れた麻里(阿部純子)は病院へ搬送。駆け付けた阿久沢(遠藤憲一)は、医師から麻里が妊娠16週目で安静が必要な状態であると聞かされました。一旦、自宅へ帰り麻里の入院準備をしていた阿久沢は、衣類の中から借金の請求書を発見し呆然としていました。 麻里の見舞いに来た阿久沢は、お金のことは心配しないように伝え、子供の父親が誰なのか訪ねます。すると、麻里は「相手とは別れた。どこにいるのか分からない」と答えたのです。その言葉に驚いた阿久沢が意見しようとした時、麻里は「今さら父親面しないで」と冷たく突き放しました。 「17年ぶりに阿久沢の前に現れたのも、お金を無心するためだった。」と言う麻里は、借金を残して姿を消した父親に何らかの償いを求めていたのです。娘の言葉に肩を落とした阿久沢が帰った後、麻里は「産むのやめようかな。」と悩み始めるのでした。 一方、高齢受給者・丸山幸子(小野和子)と孫のハルカ(永岡心花)が2人で暮らすアパートで、ボヤ騒ぎが発生。連絡を受けたえみる(吉岡里帆)が半田(井浦新)と一緒に訪問すると、室内から4年前に男と失踪したはずのハルカの母・梓(松本まりか)が出てきました。 えみると半田がケースワーカーだと知った梓は、「幸子の介護と子育てのため、自分も生活保護を受けたい」と受給申請します。えみるから話を聞いた上司の京極(田中圭)は慎重に調査を指示、半田も育児放棄した梓の経歴を考えて家庭支援課と連携しておくようアドバイスします。 調査の結果、受給条件である幸子やハルカとの同居もクリアしていたことなどから、梓に生活保護の支給が決定しました。生活課でえみると面談した梓は、幸子の分の生活保護費も自分の口座に振り込んで欲しいと言い出します。進行する幸子の痴呆を考慮したえみるが要求を受け入れると、梓は上機嫌で帰って行きました。 数日後、梓は幸子の様子を見に来たケアマネージャーから、「施設のショートステイを利用すれば、生活保護費を減らさずに済む。」と聞き、さっそく手続きを取ります。そして、梓は「直ぐに帰るからね。」という言葉をハルカの前から姿を消してしまいました。 一方、麻里のことで悩む阿久沢は、えみるや半田に「せっかく授かった命を粗末にしちゃいけないですよね」と相談。半田は「産まないという選択もある。産んだからには責任を持たないといけない。」といつになく厳しい表情で答えます。 かつて半田には、出産を勧めた生活保護受給者の女性が、赤ちゃんに虐待していたという苦い経験があったため、産まない選択もあると言ったのです。この事情を知る京極から話を聞いたえみるは、辛い経験を持つ半田を思いやるのでした。 そして、梓が姿を消してハルカが困窮していることを知ったえみるは、彼女を児童養護施設に預けます。生活保護費を窓口受け取りに変更し、連絡の取れない梓が現れるのを待つことにしました。案の定、男を連れた梓が「指定口座に金が入ってない」と生活課に怒鳴り込んできたため、えみるは……。

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『健康で文化的な最低限度の生活』最終回あらすじネタバレ:視聴率5.8%

母から子へ連鎖する虐待。えみるはハルカを救える?

えみる(吉岡里帆)は小学生の丸山ハルカ(永岡心花)を放置して姿を消し、連絡が全く取れなくなった母・梓(松本まりか)の生活保護費を口座振り込みから窓口支給に変更。えみるの想定通り、保護費を手にできなかった梓が男と一緒に生活課に乗り込んできました。 保護費の支給を求めて大声で怒鳴り声をあげる梓に対して、京極(田中圭)と半田(井浦新)はハルカとの同居が確認されていないので支給できないと突っぱねます。そして、梓がハルカを放置したことは、児童虐待にあたると告げました。 えみるは怒りをこらえながら、梓に「ハルカが児童相談所に一時保護されており、このままでは養護施設への入所もあり得る。」と告げます。すると梓は顔色を変えて「施設に預ける気はない」と頑なに拒否。しびれを切らした梓の男が面談室で暴れ出したため、警察沙汰になってしまいます。 数日後、えみると半田は丸山家のアパートに戻った梓を訪ね、ハルカの施設入所について話し合いを始めます。しかし、どうしても生活保護費が欲しい梓はハルカとの同居を希望し、施設入所を断固拒否してきました。 えみると半田が帰った後、梓の前に姿を現した男は支給されるはずだった生活保護費を要求。しかし、その金が手に入らないと分かった男は梓のもとを去って行き、彼女はハルカの施設入所に同意するのでした。 これでハルカを救えると安心したえみるは、さっそく施設で暮らす彼女に会いに行きます。ところが、ハルカは「家に帰りたい。お母さんに会いたい。」と漏らしため、えみるは呆然とします。そして、ハルカにとって本当に良いことは何なのか、真剣に考え始めるのでした。 一方、麻里(阿部純子)の見舞いに行った阿久沢(遠藤憲一)は、ケースワーカーのえみるのサポートで生活を立て直せたと嬉しそうに語ります。すると、かつて病気の母親と2人暮らしをしていた麻里は「生活保護申請に行った役所の職員から冷たい対応をされた。」と言い、役所への不信感を示します。彼女達の辛い過去を知った阿久沢は、何も言えなくなってしまうのでした。 この話を阿久沢から聞いた半田は麻里に会いに行き、職員の対応を謝罪するとともに生活保護申請の提案をします。しかし、麻里は真摯な態度で接する半田に返事もせず、自分には父親もいないと言いました。そんな麻里に対し阿久沢は「いつまでそんなことを言っているんだ。」と一喝。改めて過去のことを謝罪した阿久沢は、「もう一度自分にチャンスを与えて欲しい。家族になろう。」と声をかけます。 そして、赤ちゃんを産む決意を固めた麻里は、阿久沢に相手の男性を紹介し、新しい家族の誕生を待つことになりました。 一方、梓の経歴を調べたえみるは、彼女が母親の幸子から面倒を見てもらえず養護施設にいたことを知ります。そして、ハルカを救うには、梓へのサポートも必要だったことに気づくのでした。 ある日、ハルカが学校から戻って来ないという連絡が養護施設の職員から入り、えみるを含むケースワーカー達は手分けして彼女を探します。 丸山家のアパートに行ったえみるは梓に「ハルカがいなくなった」と伝えると、彼女は「私には関係ないですから。私は母親失格だから別々にいたほうがいい」と発言。施設育ちだった梓には、子供を育てる自信がなく、親子関係をどう築いていいのか分からなかったのです。 えみるは「施設にいるハルカちゃんの気持ちを一番理解できるのは梓さんじゃないですか?やり直せば、再びハルカと暮らせるようになります」。そして、「そのための相談なら何でも乗ります。」と必死に説得。 その時、京極からえみるに「ハルカを無事保護した。」という連絡が入り、それを聞いた梓は泣き崩れました。 数日後、施設内では梓とハルカが涙の再会を果たします。ハルカはえみるに「お母さんと会わせてくれてありがとう」と言い、梓も「これからよろしくお願いします。」と頭を下げ、ハルカとの同居に向けて仕事を始めるのでした。 一方、生活課に届いた新しい自転車に一番乗りしたえみるは、今日も家庭訪問に向っていました。