2018年8月14日更新

岡田将生主演!落語家の生き様を描いた「昭和元禄落語心中」が実写化!

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昭和元禄落語心中

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昭和落語界を舞台に落語家の生きざまを描く!『昭和元禄落語心中』とは

『昭和元禄落語心中』とは雲田はるこ原作、昭和の落語界を生きた落語家たちの物語を描いた作品でございます。物語は全部で3編。主人公の強次が落語家に押し入りで弟子入りする「与太郎放浪篇」、与太郎の師匠である八雲と八雲の永遠のライバル助六を描いた「八雲と助六篇」、与太郎が助六の名を継ぐ「助六再び篇」まで。 その中には同門関係や男女の色恋沙汰、自分自身との葛藤、落語界の将来、落語という存在そのものへの問いかけなどなど、様々な要素が詰まっており、奥深い落語の世界を垣間見ることができます。 2018年秋に実写化も決定し、注目の高い本作品。物語からキャストまでご紹介させて頂きますので、是非しばしのお付き合いを。

『昭和元禄落語心中』の物語や世界観

物語は主に太平洋戦争前から昭和30年代の落語全盛期の時代と、昭和末期から平成初期までの落語全体の人気が下火になった時代を描いています。 物語の中の落語界では、八雲と助六という名が代々襲名されており、昭和30年代を描いた「八雲と助六篇」では菊比古と初太郎もその名を継ぐことに情熱を傾けていました。片や生真面目で気難しい菊比古。片や大雑把で適当で、しかし人情味がありどこか憎めない初太郎。 落語という世界で苦悶しながら自分を見失い、落語に対して真直ぐに取り込む菊比古と、落語を愛し人を笑わせるために生きる初太郎という対照的な2人の生き様が丁寧に、かつ情熱的に描かれます。

昭和50年代を舞台にした「与太郎篇」と「助六再び篇」では、八雲の名を継ぎ年老いた菊比古と、彼の元に押しかけで弟子入りしてきた強次、初太郎の娘・小夏が登場。落語へ対する想いが複雑に入り乱れる様を丁寧に描きます。 原作者の雲田はるこは「落語漫画」ではなく「落語家漫画」を描きたかったとコメントしており、その通り落語家という1つの職業の中に生きる人を非常に色濃く描いています。本作品は2013年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、2014年には講談社漫画賞一般部門、手塚治虫文化賞新生賞を受賞。 ドラマ化もされるとあって注目されている作品の1つとなっています。

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物語のあらすじ

昭和50年代、落語も下火になりつつある時代。刑務所から出てきた強次という男は八代目有楽亭八雲となった菊比古に突然の弟子入りを申し出ます。強次という男、何故落語家に弟子入りしたのかというと、刑務所にいた時に慰問で訪れた八雲の「死神」という落語に魅了されていたからなのです。 弟子は取らない主義だった八雲(菊比古)ですが、強次の熱意に付き人として行動することを許可し、彼に与太郎の名を与えます。そして八雲こと菊比古は思い出します。かつて兄弟弟子であった初太郎のことを。 こうして物語は菊比古が初めて落語界に入門した若かりし頃へとシフト。落語の天才初太郎と彼と切磋琢磨しながら落語の世界で生きた菊比古の2人の物語が語られます。 全盛期から昭和後期まで、物語は菊比古の人生を中心に回っていきます。

菊比古(後の八代目八雲)/岡田将生

八雲こと菊比古。生真面目で気難しい性格をしています。幼い頃から芸事を習っていたために気品があり、明るく人を笑わせるような落語は苦手ですが、色気のある落語で多くの人々を魅了します。 主人公の八雲を演じるのは若手実力派俳優の岡田将生です。岡田は中学時代のスカウトをきっかけに芸能入りしており、様々なドラマ、映画に出演。特に映画では2008年から2009年に『魔法遣いに大切なこと』や『重力ピエロ』などに主演し、映画賞の新人賞を総なめにするなど、話題を呼びました。 岡田はこのドラマの話を貰った時「生半可な気持ちでは挑めない」と感じ、迷ったのだそうです。八雲こと菊比古は物語の中心人物のため、幼少期から壮年期までが描かれます。変化していく八雲を長いスパンで演じるのですから、プレッシャーに感じるのも無理はないかもしれません。しかし、八雲を知るにつれ「この役と心中したい」という熱い思いも語る岡田。彼の情熱に期待が高まります。

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助六を継ぐ男・与太郎(竜星涼)と初太郎(山崎育三郎)

八雲に押しかけで弟子入りする与太郎とかつての親友・初太郎。2人とも大らかで人懐っこく、どうしようもない部分もあるものの、どこか憎めないというキャラクターです。 与太郎を演じるのはスカウトをきっかけに芸能界入りした竜星涼。ドラマ『素直になれなくて』にて俳優デビューしており、2013年からは『獣電戦隊キョウリュウジャー』の桐生ダイゴ として活躍しました。 初太郎を演じるのはミュージカル俳優として活躍する山崎育三郎です。ドラマでは『あいの結婚相談所』の主演が有名ですが、『お義父さんと呼ばせて』の砂清水誠は非常にコミカルでユーモラス。初太郎は快活なキャラなので、ユーモラスな演技を大いに生かして欲しいところですね。

物語を彩る女性陣、小夏(成海璃子)とみよ吉(大政絢)

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小夏は初太郎と芸者のみよ吉の間に生まれた娘で、八雲となった菊比古と共に暮らしています。非常に男勝りな性格で父の初太郎本人と彼の落語を尊敬しています。みよ吉は元々菊比古に恋をしていましたが、落語で生きることを選んだ菊比古にフられ、後に初太郎と結婚。しかし、自分を辛い目に合わせた落語を嫌悪しており、小夏からは憎まれていました。 男勝りな小夏を演じるのは女優の成海璃子です。子役の頃から活躍しており、清純は女優として様々なドラマ映画に出演。デビュー作の『あしたの私のつくり方』や透明感のある演技で話題となった『きみにしか聞こえない』、北乃きいとダブル主演した『武道シックスティーン』などが有名です。 芸者のみよ吉を演じるのは美ボディが魅力の女優・大政絢です。2010年のドラマ『ヤマトナデシコ七変化』などが有名で、ほかにも『ラブリラン』への出演など恋する女性を演ることの多い女優。色恋の中で生きるみよ吉をどのように演じてくれるのか気になるところです。

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ドラマ化での注目すべきポイント

本作品はキャラクターが非常に際立っているので役者の演技力が一番の注目ポイントになりそうです。落語界は一見華があるように見えますが、努力が物を言う非常に厳しい世界。華のある光の部分と自身と葛藤する不安などの心の闇、どちらも丁寧に演じて欲しいですね。 特に菊比古、初太郎の2人はアニメで菊比古を石田彰が、初太郎を山寺宏一が演じたのですが、その演技力はプロの落語を聞いているようで、ファンからも「声優の凄さを実感した」と大絶賛でした。岡田将生がプレッシャーを感じて迷う気持ちもわかる様な気がします。 落語界という世界をどう描くのか、心に迫るキャラクターたちの奥深い心情をどう表現するのか、これらは見る際の大きなポイントになりそうです。

ドラマ作品に携わるスタッフたち

物語を作り上げるのに重要なスタッフたちですが、脚本は『フラガール』やNHKの連続テレビ小説ドラマ『マッサン』を手掛けた羽原大介が担当します。特に『マッサン』などは職人として生きる人の姿を描いているので通じるものがありそうです。 演出を手掛けるスタッフには映画監督を務めた人も。特にタナダユキはデビュー映画『モル』でPFFグランプリとブリリアント賞を受賞した人物で、『ふがいない僕は空を見た』でも知られる人物です。愛や命をテーマにした作品を手掛けることが多く、作品に深みを与えてくれそうです。 音楽は『夜明けを告げるルーのうた』を担当した村松崇継、落語監修は柳家喬太郎が務めます。キョンキョンの愛称でも親しまれる柳家喬太郎。彼は本編で菊比古が演じる「死神」も演じています。是非、役者たちに本格的な落語を伝えて欲しいですね。

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待望のドラマ化は2018年秋!

放送開始は2018年の10月12日の金曜日10時です。全10話放送予定ですので、秋の夜長のお供に是非。SNSでは作者・雲田はるこのTwitter他、落語協会の公式Twitterでも宣伝中。本作品にあわせて寄席のイベントも行われるようです。 寄席や落語というと年配者のイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、2005年に『タイガー&ドラゴン』で落語が注目を浴びたこともあり飛躍的に人気が伸びている様子。若手による小さな寄席が開かれ、若い女性なども寄席に通っているのだとか。 作中で初太郎は「俺たちは今、客に受ける落語をしなけりゃならねぇ」と語っていました。そのことで古典落語に重きを置く菊比古とは随分対立しましたが、今の新しい落語の姿こそ、初太郎が思い描いた落語なのかもしれません。 2018年10月、実写にて登場する彼らを是非ご覧ください。 それでは、おあとがよろしいようで。お付き合いありがとうございました。