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マーベル最新作『アントマン&ワスプ』ScreenX鑑賞レポート!

2018年9月2日更新

『アントマン&ワスプ』がついに日本公開!しかもまだ日本で1館しかないScreenX方式での上映も決定。『アベンジャーズ4』に関わる何かは語られたのでしょうか?観た人こそ楽しめるがっつりネタバレの鑑賞レポート!

ついに公開!『アントマン&ワスプ』のScreenX上映をレポート

次世代型の映画上映システムScreenXとは?

日本ではまだ、東京にある「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」の1スクリーンしかないScreenXシアター。これは正面だけでなく両側面にも映像が映しだされる3面マルチプロジェクション・上映システムで、270度の視界で映画を楽しめます。視覚からの臨場感がスゴいのはもちろん、音響も迫力満点!との評判は聞いていますが、一体どれほどのものなのでしょうか?

ここ「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」でScreenX上映が実施された作品は、『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』『ブラックパンサー』そして『ランペイジ 巨獣大乱闘』と、今回の『アントマン&ワスプ』のみです。という事は本作は、ScreenX向けのアクション、映像が展開される映画なのか?との期待を胸に鑑賞!今回は筆者にとっても初めての体験となったScreenX上映での鑑賞レポートをお届けします。

「インフィニティ・ウォー」に登場しなかったアントマンは何をしていたのか?

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にアントマンの姿はありませんでした。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観る限り、アントマン=スコット・ラングはキャプテン・アメリカの大ファンでしたから、絶対に駆けつけるとしか思えなかったのに……!

しかしそれもそのはず。「インフィニティ・ウォー」の脚本を担当した、クリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーによれば、アントマンのような陽気なキャラクターをダークでシリアスな「インフィニティ・ウォー」には出せなかった、と語っているのです。 という事は『アントマン&ワスプ』は楽しく愉快な映画、と期待していいんですね?

頼りないヒーローの、頼りない相棒は活躍するの?

前作『アントマン』を見た方は彼の仲間、ルイス、デイヴ、カートの3人組が本作でどう活躍するか気になるところ。特にルイスを演じたマイケル・ペーニャ、彼の無駄に長い話は笑い所の一つでした。『フューリー』ではブラット・ピットの戦車クルーの一員となって渋い演技も見せましたが、やはりコメディ映画でこそ本領を発揮する俳優です。

アントマン
©DISNEY

彼とその仲間が『アントマン&ワスプ』でも登場して、大いに笑わせてくれる事を期待していますが…そう言えば『アントマン』でスタン・リーは、ルイスの無駄に長い話の中で、無駄に登場する形で出演していました。 もしかして今回の出演もそんな形で登場するのでしょうか?そしてアントマンやその仲間にも、サノスの「指パッチン」の影響が襲いかかる?……もっと気になるのは、前作で巨大化したままのアレやコレやのその後……そんな事に注目しながら、本作を鑑賞しました。

【ネタバレあり】さて『アントマン&ワスプ』を鑑賞!

ここから映画の本編の内容にふれていきます。

明るく楽しい映画がこれから始まるぞ!と思いきや、冒頭はワスプことホープ(エヴァンジェリン・リリー)と父であるピム博士(マイケル・ダグラス)の真面目な会話から始まります。量子世界に消えた初代ワスプ、博士の妻でありホープの母であるジャネット(ミシェル・ファイファー)救出の可能性が語られ、これが本作のメイン・ストーリーとなっていくのです。 一方で、アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)はFBIの監視のもと、自宅で軟禁状態。この映画は、「シビル・ウォー」の後の物語であり、アントマンがキャプテン・アメリカに手を貸したことによって父娘は監視下に置かれることになったようです。またピム博士&ホープ父娘もFBIに追われる身となっています。 しかしそんな軟禁ライフを楽しむべく、相棒ルイスの手を借りて、スコットは愛娘のキャシー(アビー・ライダー・フォートソン)のために自宅をアトラクションに。「アントマン」シリーズらしい楽しく明るい展開になってきました!

今後の活躍が予測不能?今回初登場のヴィラン、ゴースト

さて、ジャネットを救うマシンの部品を手に入れるべく闇社会の武器ディーラー、ソニー・バーチ(ウォルトン・ゴギンズ、『ヘイトフル・エイト』の印象が強く記憶に残る方)と接触したホープとピム博士。そこに新たなヴィラン、ゴースト(ハナ・ジョン=カーメン)が登場します。この窮地にアントマンも参戦!どうやって自宅から出たか?前作で巨大化したアレが活躍して助けてくれた、とだけ書いておきましょう。 ゴースト=エヴァは、ピム博士と確執のあったビル・フォスター博士(ローレンス・フィッシュバーン)に保護されており、ある理由からピム博士の研究を狙っています。それがジャネット救出の成否に大きく関わる事に……。

“They call her Ghost”. #AntManAndTheWasp is in theaters July 6 (ticket link in bio)

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この新たなヴィラン、ゴーストですが、原作のコミックでは男性でアントマンとの関わりは無く、アイアンマンやスパイダーマンとの関係が深いキャラクター。また本作の中で、今まで多く語られていなかった“シールド”の闇の部分で活動していた事が紹介されます。 ビル博士と共に今後のMCUにどんな形で関わってくるのか、映画独自の設定が強いだけに予測不能、今後の活躍が要注目のキャラです。

笑える展開の果てに、感動のラストを迎えますが……

こうしてアントマンの仲間とゴースト、武器ディーラーのバーチ一味の三つどもえ&サイズ自由自在の争奪戦が、そしてジャネット救出の物語が展開されるのですが……アントマンを演じる、コメディ映画の常連ポール・ラッドの愉快な演技に、エヴァンジェリン・リリーとマイケル・ダグラス、その他のキャストも付き合って、「インフィニティ・ウォー」とは打って変わった楽しい展開になっています。

そして今回も喋りまくるルイスことマイケル・ペーニャ。タダでさえうるさいキャラが、本作でバーチ一味に自白剤だか自白剤でないのかよく判らないクスリ……を打たれ、ハイになって語る姿は仲間に“ヒューマン・ジュークボックス”と呼ばれる始末。ちなみに今回、彼のおしゃべりの中にスタン・リーは登場してきませんので。

アントマン&ワスプ
©MARVEL STUDIOS

そして映画はすべての登場人物がハッピーになる?バーチ一味だって告白した罪をしっかり悔い改めればね……というラストを迎えます。アントマンことスコット・ラングは晴れて自由の身、誰かさんともキスでき、愛娘キャシーと自宅のお手軽ドライブイン・シアターで『放射能X』(1954年)=巨大化したアリが暴れるB級映画、を鑑賞するという幸せなラストを迎えます。残念ながらそれは、エンドロールの前までの話ですが……。

『アントマン&ワスプ』、ScreenXでどう見えた?

今回の作品のサイズ自由自在な映像世界は、実にScreenX上映向けでした!すべてのシーンが3面になるのではなく、ここぞというシーンで画面が広がるのですが、サイズの自由自在な縮小・拡大と、シーンによる画面の広がりとの相性が実に良かったのです。視界を覆う映像の没入感は実に楽しいものでした。

坂の多い道で繰り広げられるカーチェイス、サンフランシスコが舞台のアクション映画ではお約束とも言えるシーンですが、本作でそれをサイズ伸縮自在で行うという新機軸(反則技?)で披露、笑いと迫力に満ちたものになっています。このシーンも実にScreenX上映に向いていました。 この伸縮自在の映像、また量子世界の描写が、一見マーベルコミック映画の中では地味な映画に思える『アントマン&ワスプ』を、実は『ドクター・ストレンジ』のような“映像トリップ・ムービー”にしているのです。 ですからScreenXだけでなく、IMAXほかの大画面上映にも適した映画なんですよ!ちなみに映像だけではなく“ヒューマン・ジュークボックス”のシーンもあった本作はやはりトリップ・ムービーだよ、と告白しているのが今回のスタン・リー……と言っていいのでしょうか?

しかし…それで終わるわけがないのがマーベル・シネマティック・ユニバース!

ところが……誰もが想像していた事ですが、このまま『アントマン&ワスプ』が大団円のうちに終わるはずがありません。エンドロール開始後に、あのサノスの「指パッチン」が……アントマンが“あの世界”にいたタイミングで「指パッチン」が起きた事は、後にどんな影響を与えるの?アントマン以外の人物で消えてしまったのは誰?非常に気になるポイントです。

サノス インフィニティ・ウォー (ゼータ)
©Supplied by LMK

『アントマン』は1957年の古典的SF映画『縮みゆく人間』の影響が強い作品ですが、「指パッチン」が起きた後の世界に流れる、電話回線が切断したかの様な音は、さながら1982年の『未知への飛行』のラストの絶望感を思わせる音です。 『放射能X』の映像の使用といい、『アントマン&ワスプ』は何かと古典的SF映画へのオマージュも感じられる映画でした。

エンドロールが終わっても……どうなる『アベンジャーズ4』?

エンドロール終了後、「~は帰ってくる」のメッセージがお約束ですが、今回はメッセージの末尾に「?」が付けられていました……本当に先が読めず、『アントマン&ワスプ』の鑑賞後はただ想像がかき立てられる事になってしまいます。

これは『アントマン&ワスプ』に次ぐMCU作品、今だ映像・ビジュアルの公開されていない『キャプテン・マーベル』が、大きな意味を持って登場してくるという事でしょうか。 さて、『アベンジャーズ4』はどうなるのか!まだまだ先が見通せません……。