© ABC

懐かしい!NHKで放送された子供向け海外ドラマ【90年代編】

2018年9月18日更新

90年代にNHK教育(当時)で放送されていた子供向け海外ドラマは、多くの人にとって海外への興味の入り口になったのではないでしょうか。そんな懐かしの作品をいつくかご紹介します。

懐かしい!NHKの子供向け海外ドラマ【90年代編】

子供のころ、NHK教育(現:Eテレ)で夕方に放送されていた海外ドラマを見ていたという人は多いのではないでしょうか。そのまま大人になるまで海外ドラマを見つづけ、いつの間にか海外ドラマファンになっていた……という人もいるかもしれません。 1990年から始まったNHKの子供向け海外ドラマ放送は、90年代には週6作という大量の作品を日本中の子供たちに届けました。それが海外の作品に触れるきっかけになったという人も多いでしょう。 そんなNHK海外少年少女ドラマの中から、90年代に放送された作品をいくつかご紹介します。子供のころ好きだった番組を思い出し、懐かしい気分に浸ってみてください。

「セサミ・ストリート」のスタジオが制作『フラグルロック』(1990)

『セサミ・ストリート』(1969〜)などのマペット劇で知られるジム・ヘンソン率いるヘンソン・アソシエイツ(現:ジム・ヘンソン・カンパニー)が手がけた『フラグルロック』は、1985年からNHKで不定期に放送されていました。 1990年からは土曜の夕方16時30分から定時放送されるようになり、NHKの子供向け海外ドラマ枠の先駆けとなります。 舞台はフラグルと呼ばれる架空の生き物が生活する洞窟、フラグルロック。そこからつながる人間の世界や、巨人ゴーグの世界を行き来するフラグルたちの日常を描いたマペット劇です。

おかしな宇宙人とお父さんの掛け合いが絶妙『アルフ』(1991、1994〜1996)

UFOの墜落で地球にやってきたメルマック星人のアルフは、ロザンゼルスのタナー家に居候することに。アルフのやることはなにもかもめちゃくちゃで、いつもトラブルを起こしてはタナー家のお父さん、ウィリーに叱られています。 真面目な性格のウィリーはたびたびアルフにお説教しますが、おちょくられており、その関係性が人気となりました。ウィリーの妻ケイト、娘のリン、息子のブライアンもそれぞれに個性的なキャラクターで、アルフとの関係性も様々です。 アルフの吹替えに所ジョージ、ウィリー役に小松政夫を起用したことでも話題になりました。 世界的に有名な人気作品で、NHKでは2008年から未放送だったエピソードも含み再放送。2010年には「幻の最終回」として、『アルフ:ファイナル・スペシャル(PROJECT:ALF)』(1996)が放送されました。

天才少年の代名詞に『天才少年ドギー・ハウザー』(1992、1994〜1995)

天才少年ドギー(ドゥギーとも)ことダグラス・ハウザーは、高校教育を9週間で終え、わずか10歳でプリンストン大学を卒業。その後4年で医学博士となり、14歳で最年少の臨床医になりました。ドラマは、ドギーの16歳から19歳までの成長を描いています。 ドギーは天才であること以外は普通の少年で、他の大学生と変わりありません。 本作は、アメリカはもちろん日本をはじめ世界中で人気を博し、「ドギー・ハウザー」は天才少年の代名詞となりました。 主人公ドギーを演じたニール・パトリック・ハリスは現在も活躍をつづけており、テレビシリーズ『ママと恋に落ちるまで』(2005〜2014)や、映画『ゴーン・ガール』(2014)などに出演。Netflixの『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』(2017〜)では、オラフ伯爵を演じています。

言わずと知れた大ヒットホームコメディ『フルハウス』(1993〜1997)

交通事故で妻を亡くしたダニーが、妻の弟ジェシー、幼なじみのジョーイとともに、男手だけで3人の娘を育てる大人気ホームコメディ『フルハウス』。 アメリカで1987年から1995年まで放送された本作は世界中で人気を博し、日本では1993年から放送を開始。1997年に最終回を迎えた後、2度再放送されています。 特に、本作で三女のミシェルを演じた双子のアシュリーとメアリー・ケイトのオルセン姉妹は、その後テレビシリーズや映画で大活躍しました。 2016年からは、Netflixで続編スピンオフ作品『フラーハウス』が配信されています。

人間くさい恐竜の日常生活『恐竜家族』(1995)

『恐竜家族』は、間抜けなメガロサウルス、アール・シンクレアを中心に、彼の家族とその周辺で巻き起こる日常の騒動を描いたシチュエーション・コメディです。 着ぐるみを着た俳優が演じる、恐竜の人間くさい仕草や表情が人気となりました。 主人公のアール・シンクレアはテレビを見るのが唯一の楽しみという、子供たちからもバカにされているお父さんですが、家族のために自分が正しいと思った判断に基づいて行動します。 また、反戦運動や児童虐待、人種差別など、子供向けの番組としては難しいテーマを扱っています。

“普通の家庭”を夢見る少女『ブロッサム』(1995〜1997)

両親の離婚により、父と2人の兄と一緒に暮らしているブロッサム。彼女は、両親のそろった“普通の”家庭であれば、自分の生活はどうなっていただろうと空想します。 本作には、明確なツッコミ役のキャラクターがおらず、それぞれがボケ倒すという展開が多く見られました。 主人公ブロッサムを演じたメイム・ビアリクは、その後も学業と並行して女優としての活動をつづけ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に進学。神経科学の博士号を取得しました。 2010年からは『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』に出演し、主人公シェルドンの恋人、エイミー・ファラ・ファウラー博士を演じています。

その後の人気スターが多くゲスト出演『愉快なシーバー家』(1997〜2000)

精神科医の父ジェイソンと新聞記者の母マギー、マイク、キャロル、ベン、クリスの4人の子供たちの生活を描いた『愉快なシーバー家』。 育児や学校生活、仕事など、それぞれのキャラクターが経験するトラブルをテーマにし、家族という濃密な関係をユーモラスに描いています。 シーズン7には、教師となった長男マイクの生徒役でレオナルド・ディカプリオが出演。そのほかにも、無名時代のブラッド・ピットやヒラリー・スワンクなど、後のスターが多くゲスト出演したことでも知られています。

超能力を使ってトラブルを解決!『おまかせアレックス』(1997〜1998)

中学生になったばかりの普通の女の子アレックス・マックは、化学会社の運搬トラックの事故に巻き込まれ、実験段階の化学物質を体に浴びてしまいました。そして、その副作用でさまざまな超能力が使えるようになってしまいました。 化学会社に見つかれば実験対象にされてしまうため、超能力のことを知っているのはアレックスの親友レイモンドと姉のアニーだけ。アレックスは、念力、放電、液体化などさまざまな超能力を使って、身の回りのトラブルに対処していきます。 シーズン1では、アレックスの同級生ジェシカ役で、ジェシカ・アルバが出演しています。

読書好きの子犬が文学の世界に『夢見る子犬ウィッシュボーン』(1998〜1999)

中学生のジョー・タルボットの飼い犬ウィッシュボーンは、古典文学が大好き。飼い主ジョーやその友人たちの身の回りで起こる出来事を観察し、古典文学になぞらえて空想を巡らせています。 空想のなかで、ウィッシュボーンはさまざまな衣装に身を包み、姿は犬のままですが、人間として他の人物と会話をしながら物語の世界を冒険していきます。 取り上げられる作品は、『トム・ソーヤの冒険』や『ロビンフッド』、『白鯨』、『三銃士』、『ドン・キホーテ』など有名なものばかり。 子供にも名作文学の魅力がわかりやすい作品で、コスチュームを着たウィッシュボーンのかわいさも見どころです。

アジア系の少女が事件を捜査『シェルビーの事件ファイル』(1999)

警察でアルバイトをしている高校生のシェルビー・ウー。彼女は毎週さまざまな事件に巻き込まれ、独自の捜査を展開していきます。 ドラマは毎回、シェルビーがノートに事件簿としてその顛末を書き残すシーンで終わります。 アメリカでは数少ないアジア系主人公のドラマとして知られ、『ベスト・キッド』(1984)のミスター・ミヤギ役で有名なパット・モリタが主人公の祖父役で出演しています。

魔女修行と人間界での生活を両立!?『サブリナ』(1999〜2001)

アーチー・コミックの『魔女サブリナ』(1971〜)を原作にドラマ化された本作は、日本をはじめ世界でも人気を博し、映画版も2本制作されました。 高校生のサブリナ・スペルマンは、実は魔女と人間のハーフ。16歳になったのを機に魔力に目覚めた彼女は、やはり魔女である2人のおばの家に居候することに。 魔女であることを隠しながら生活し、魔法の修行に励む彼女はさまざまなトラブルを引き起こし、ときには巻き込まれ、なんとか解決していくコメディドラマです。 また、サブリナたちと一緒に暮らしている黒猫のセーレムは人気キャラクターとなり、彼を主人公にしたスピンオフ作品も制作されました。

Netflixでホラーテイストのリブート版が10月から配信開始!

『サブリナ』は、Netflixでホラーテイストのリブートが決定しており、ティーザーは不気味な雰囲気が漂っています。 リブート版『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』は、2018年10月26日から配信開始です。

今では見るのが困難な良作の数々

いかがでしたか?子供のころ夢中になった作品はあったでしょうか。90年代に放送された作品は人気作が多く、2000年代以降にもいくつか再放送されています。 『アルフ』や『サブリナ』などは日本でもソフト化されており、現在でも見ることができます。また、世界的に大人気を誇る『フルハウス』は、続編の『フラーハウス』とともに、Netflixで全シーズンを配信中。 しかし2018年現在、その他の作品の多くは日本ではソフト化されておらず、なかなか見られないのが現状です。 子供のころ大好きだった作品を、懐かしく思い出すのもいいものではないでしょうか。