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歴代ファン歓喜!恐竜くんが解説する『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

2018年9月22日更新

恐竜専門サイエンス・コミュニケーターである恐竜くんが『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を徹底解説!過去作との繋がりや、テーマ性に迫ります。

恐竜くんが『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を解説!

ジュラシックワールド2
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2018年に公開され、全米累計興行収入が約13億ドル突破したシリーズ5作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。過去作との関連も劇中に登場していたけど、皆さんは全部気づけたでしょうか? そんな本作を、日本初の恐竜専門サイエンス・コミュニケーターである恐竜くんが徹底解説!歴代のファンはもちろん、本作から初めてシリーズを観たという方も必見です。

シリーズ最多の登場を果たしたイアン・マルコム博士

ジュラシックワールド 炎の王国 イアン・マルコム
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本作の真のテーマは科学の圧倒的な力を手にした人類の果てしない暴走と欲望の先にある「これまでの世界・価値観・生態系」の崩壊にあると言われています。これは、一作目から一貫してイアン・マルコム博士が訴え、警鐘を鳴らしていたことに通ずるものです。それ故に本作の導入、および幕引きを担うキャラクターとして彼が適任だったのです。

一作目に登場したあの車が登場していた

ジュラシックワールド2
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本作で島に戻ったオーウェンは、ブルーを探します。そして彼らが再開した場所には、一作目でパーク見学者を乗せていた全自動式のフォード・エクスプローラーが転がっていました。すぐ近くに大木がある点などから、一作目の劇中にT-レックスの攻撃を受けて落下し、ティムが車内に置き去りになった“あの”フォード・エクスプローラーであることが考えられます。

オーウェンたちが暴走する恐竜から身を隠していた倒木の正体

ジュラシックパーク
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島で大規模な噴火が始まり、迫る火砕流から逃げる恐竜たち。その暴走に巻き込まれたオーウェンとクレア、フランクリの一行が大きな倒木に身を隠すシーンがあります。それは一作目で狩りミムスの群れから逃げるグラント博士と子供達が低木に身を隠したシーンを彷彿とさせます。残念ながら、本作で大木は見る影もなく破壊されてしまいました。

原作ファン待望!カルノタウルスの登場

ジュラシックワールド
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マイケル・クライトンによる原作『ジュラシック・パーク』の続編にあたる『ロスト・ワールド』での登場以来、長年ファンから映画出演が切望されていた、カルノタウルスが遂に本作で登場しました。小説ではタコのように周囲の風景に完全に溶け込むという「擬似能力」を持つ恐竜という設定でしたが、本作ではそういった能力を伺うことはできませんでした。 しかし、実はこの擬態能力は違う形で既に登場していました。なんと、前作『ジュラシック・ワールド』に登場していたハイブリッド恐竜のインドミナスレックスに受け継がれており、インドミナスを生成する上で組み込まれたDNAリストの中にもしっかり「カルノタウルス」が入っていたのです!

どこか既視感のある、インドラプトルの習性

ジュラシックパーク ラプトル
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自らを囮にしてだまし討ち。扉の取っ手をいじって開ける。後ろ足のカギ爪で床をコツコツと叩く癖。狭い場所に隠れようとする少女に突進して、頭から追突する……。これら描写は明らかに一作目のヴェロキラプトルを強く意識したものと考えられます。 ちなみに、インドラプトルは今のところシリーズで唯一、最初から意図的にオスとして生み出された恐竜です。

※これより先は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の重要なネタバレを含みますので、映画を鑑賞後にご覧ください。

縁起が悪いとしか思えない黄色いレインウェア

ジュラシックパーク
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本作の冒頭では、豪雨の中で作業する黄色いレインウェアを着用した男性が登場します。その後、彼は森の中から忍び寄ってきたT-レックスに追われ、命からがら逃げ切ったと思った直後、モササウルスに丸飲みにされてしまいました。 雨の中の黄色いレインウェアといえば、一作目の悪役であるデニス・ネドリーを思い出すでしょう。彼もまた、激しい雨の中でディロフォサウルスと遭遇し、なんとか車内に逃げたと思いきや、中で待ち伏せしていたディロフォサウルスに襲われてしまいました。

なんどシリーズを観返しても、新しい発見と感動がそこにある

ジュラシックワールド2
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恐竜くんによる解説はいかがでしたか?本作は、シリーズに欠かせない存在だった恐竜たちの住処であるイスラ・ヌブラル島が消滅。それによって彼らが人間界に放たれてしまいました。もう、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』でサンディエゴに乗り込んだT-レックスを送り返したように、今までの生活に“元通り”になることは難しい。 ワールドシリーズは元より三部作であるため、最終作となる『ジュラシック・ワールド3(仮)』がどのような道筋をたどるのか。新しい時代を迎えた人類は、恐竜は、どうなるのか。その答えは2021年に明かされます。

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