2018年9月25日更新

いまノリにノってる制作会社「A24」の作品を一挙紹介【『ムーンライト』ほか】

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『ムーンライト』
(c)2016 A24 Distribution, LLC

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ノリにノってる制作会社「A24」を知ってますか?

『ムーンライト』
(c)2016 A24 Distribution, LLC

映画制作会社であるA24。独特なテーマや、ちょっと視点が変わったホラーやスリラー作品など多くの話題作を生み出してているプロダクションです。 彼らの作品としては2016年アカデミー賞作品賞を受賞『ムーンライト』が有名ですが、その他にもたくさんの魅力的な映画を発表しています。そんな今話題の制作会社、A24について基本情報と代表作の一部を紹介します。

A24についての基本情報

A24は2012年に設立されました。立ち上げメンバーは、投資会社出身のダニエル・カッツと、お互い別の映画会社に勤めていたデヴィッド・フェンケル、ジョン・ホッジスの2人です。2013年に、社として初めての作品『チャールズ・スワン三世の頭ン中』を公開。カルトテイストのコメディで業界内でも印象を強くしました。 その後話題作を次々と発表し、2017年『ムーンライト』がアカデミー賞を受賞するなど、評価が高い作品を発表し続けています。 また2015年にはテレビ部門も立ち上げ、コメディドラマ『プレイイング・ハウス(原題)』の製作など映画以外のジャンルにも進出しています。

刺激を求めて銀行強盗!

『チャールズ・スワン三世の頭ン中』と同じ2013年に発表され、A24の名前をさらに有名にした作品です。 セレーナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ベンソンの3人が春休み中の大学生に扮し、旅行するために強盗で資金を得ようとする衝撃的なストーリー。強盗に成功し、3人はフロリダで春休みを満喫するものの、警察に見つかってしまいます。そんな彼女らをジェームズ・フランコ演じる麻薬の売人が助けるのですが…… ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で金獅子賞を争い、アメリカでは興行収入ランキング初登場6位を記録した作品です。

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ゾンビになっても愛してる!?

2014年に公開されたホラーだけどコメディ作品の『ライフ・アフター・ベス』。 主人公でデイン・デハーン演じるザックは、恋人であるオーブリー・プラザ演じるベスを亡くし悲しみに暮れていました。しかしなんとベスはゾンビとなって蘇ったのです。喜ぶザックですが、ゾンビのベスは暴力的だし気分の上げ下げも激しくなっています。そして彼女を同じゾンビ状態の人が他にも現れ始め……。 めでたしめでたしで終わらない、ホラー仕立てのラブストーリーは、カルト的な人気を誇っています。

美しすぎる人工知能

並み居る大作を退け、アカデミー賞視覚効果賞を受賞したスリラー作品です。『リリーのすべて』に出演し、同年のアカデミー賞で助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルがロボット役を演じたことでも話題になりました。 ドーナル・グリーソン演じるケイレブは、検索エンジンの大手企業に勤めるプログラマ。ある日、彼は抽選で社長の自宅を訪問する権利を得ます。広大な山岳地帯の奥にある社長の家になんとかたどり着くケイレブ。彼を出迎えたのは美しい女性型ロボットのエヴァでした。彼はそこで、彼女の人工知能のテストに協力することになるのです。

幸せそうな親子の隠された真実

2008年にオーストリアで起こった監禁事件、フリッツル事件を基にしたエマ・ドナヒューの小説を原作に作られた作品です。実際の事件は、ある女性が実の父親によって24年間も地下室に閉じ込められ、そこで虐待を受けていたという凄惨なもの。日本でも“恐怖の家事件”として報道されました。 映画の主人公は、ブリー・ラーソン演じるママと彼の5歳の息子ジャック。2人はテレビを見たりケーキを焼いたりして、楽しく暮らしていました。唯一他の人との違いは、2人が暮らす部屋には扉がなく、2人にとってその部屋だけが全てだということ。ジョイはある日、ジャックに真実を告げ部屋を脱出しようとするのですが…… 本作はトロント国際映画祭で観客賞を受賞したほか、多くの映画賞で受賞とノミネートを果たし、高い評価を得た作品です。

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愛する娘は魔女……!?

魔女伝説を下敷きにしたホラー作品。グリム童話のダークな部分をあらわにしたようなダーク・ファンタジーテイストが評判となりました。監督が新進気鋭のロバート・エガース、主演がアニヤ・テイラー=ジョイであることも話題となった作品です。アニヤ・テイラー=ジョイは本作の評価でM・ナイト・シャマラン監督の『スプリット』ヒロインに抜擢されました。 舞台は1630年のニューイングランド。敬虔なキリスト教徒である5人の家族は、街を追い出され森に暮らしていました。ある日、末っ子でまだ赤子のサムが何者かに連れ去られてしまいます。そして、父ウィリアムは、美しく成長したトマシンが魔女であり、サムを連れ去った犯人なのではないかと疑心暗鬼になって行きます……。

少年が見つけたアイデンティティ

アカデミー賞8部門にノミネートし、作品賞と助演男優賞で受賞したA24の出世作。その他でもゴールデングローブ賞映画部門は5部門にノミネートされ、作品賞を受賞しています。 物語はリトルというあだ名で、麻薬中毒の母に育てられている少年シャロンが成長していく様子を3つの時代に分けて描いています。本作はタレル・アルヴィン・マクレイニーの反自伝的な戯曲を原作に、バリー・ジェンキンスによって映画化されました。偶然にも両者はともに麻薬に苦しんだ母親に育てられており、経験に基づいたリアルな描写が話題になりました。 また、作品はシャロンと彼の同級生ケヴィンとの恋愛も描きますが、LGBTに関する映画がアカデミー賞作品賞に輝いたのは史上初の出来事です。

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恐怖は夜にやってくる……!

2015年『ザ・ギフト』で映画監督デビューを果たしたジョエル・エドガートンが主演したことも話題になったホラー作品です。公開初週の興行収入は予想よりも低かったものの、批評家たちの評判は上々でした。 具体は未知の病原体が発生した世界。ジョエル・エドガートン演じるポールは、妻と息子の3人で暮らしていましたが、ある日彼らの家にある家族が避難してきます。最初は良好だった2組の家族ですが、次第に不信感が募って行きます。そして、家の外側に蔓延する恐怖だけでなく、ポールの内面に眠っていた怪物もまた目を覚ましてしまうのでした……。

A24の今後の作品にも注目!

イット・カムズ・アット・ナイト
(C)2017 A24 Distribution,LLC

A24という名前には馴染みがなくても、紹介した作品の中には知っているものもあったのではないでしょうか。 何かと話題作を続々リリースしているA24。今度発表するタイトルの中で、気になるものがあったら制作会社も調べてみてください。ひょっとするとA24の作品かもしれません。