MCU『ブレイド』あらすじ予想&キャスト紹介!原作キャラの設定や能力解説も
人間と吸血鬼のハーフである青年ブレイドが“ヴァンパイア・ハンター”として活躍する姿を描く、マーベルコミックの『ブレイド』。1998年からアメリカで公開され大ヒットした実写映画「ブレイド」3部作は、元祖マーベル映画とも呼ばれる名作です。 そんな『ブレイド』が、MCU版でリブートされます!MCUに参戦する「ブレイド」とはどんなヒーローなのでしょうか。過去作を紹介しつつ、今回の主演俳優やキャスティングの経緯などを紹介します。
MCU版『ブレイド』はどんな作品に?あらすじや展開を予想
MCU版映画『ブレイド』の製作は順調で、撮影は2022年7月上旬にスタート。しかし2022年8月現在のところあらすじなどの詳細は明かされていません。 初代の映画版は、人間と吸血鬼の両方の血を受け継いだ黒人ヴァンパイア・ハンターのブレイドが、吸血鬼による世界制覇を目論むヴィランや吸血鬼グループと戦うというストーリーです。 ブレイドは初代映画が大ヒットしてすでに知名度のあるキャラクターなので、リブート版ではオリジンが丁寧に描かれるというよりは、MCUの他のキャラクターとの絡みや共闘がメインとして描かれるのではないでしょうか。 また日本刀をはじめとする武器で吸血鬼を倒していくブレイドは、少しグロいシーンもありました。MCU版もR指定映画になる可能性があるのではと噂されています。 さらにブレイドは原作で、スパイダーマンのヴィランであるモービウスと因縁があるキャラです。スパイダーマンが関係してくる可能性もあるかもしれません。
MCU版『ブレイド』の公開日は?
『ブレイド』は2023年11月3日にアメリカで公開予定です。2022年8月現在、日本公開日はまだ発表されていませんが、おそらくほぼ同時期に公開となるでしょう。
元祖映画『ブレイド』の主演俳優は誰?
1998年公開の映画『ブレイド』と、その続編の『ブレイド2』『ブレイド3』で主演を務めたのは、アメリカの俳優ウェズリー・スナイプスです。映画『メジャーリーグ』(1989年)でブレイクし、『ワン・ナイト・スタンド』(198年)でヴェネツィア国際映画祭の主演男優賞を受賞しました。
MCU版『ブレイド』のキャスト
主演キャストはオスカー俳優マハーシャラ・アリ
MCUの「ブレイド」リブートで主演を務めるのは、マハーシャラ・アリです。『ムーンライト』と『グリーン・ブック』で2度のオスカーに輝いたアリのブレイド役の抜擢は、リブート版製作と同様に、もしくはそれ以上に大きなサプライズでした。 実は今回、リブート製作が決定したのは、アリからの直談判によるものだったそうです。Hollywood Reporterによれば、アリは『グリーン・ブック』でオスカーを受賞した直後にマーベル・スタジオ社長であるケヴィン・ファイギに電話をかけてきたとか。そしてミーティングでブレイドを演じたいと提案したそうです。
アーロン・ピエール
役は未発表ながらキャスティングが決定している1人が、イギリス人俳優のアーロン・ピエールです。DCコミックスのドラマ『クリプトン』(2018〜2019年)でメインキャストを務め、2021年にはM・ナイト・シャマラン監督の映画『オールド』に出演。 またドラマ『地下鉄道 ~自由への旅路~』(2021年)でもメインキャストを務めました。『ブレイド』ではどのキャラクターを演じるのかわかりませんが、重要な役割であると言われています。
デルロイ・リンドー
もう1人、役は未発表ながら出演することがわかっているのが、イギリス出身の俳優デルロイ・リンドー。映画『マルコムX』(1993年)、『クルックリン』(1995年)、『クロッカーズ』(1996年)、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020年)などのスパイク・リー監督作品への出演でよく知られている俳優です。 2021年にはNetflixオリジナル映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野』にも出演。『ブレイド』での役どころは明かされていませんが、彼も重要な役割であることは間違いなさそうです。
『エターナルズ』と『ブレイド』のつながりを解説
2021年に公開されたMCU映画『エターナルズ』のポストクレジットシーンに、呪われし武器「エボニー・ブレイド」が登場しました。それに触れようとしたデインは、どこからともなく声が聞こえます。 米Fandomによると、『エターナルズ』を手がけたクロエ・ジャオ監督が「あの声は、私のお気に入りのスーパーヒーローの1人、Mr.ブレイドです」と発言。実はあの声の正体は『ブレイド』の主人公ブレイドであり、カメオ出演でマハーシャラ・アリが担当しているのです。 映画『ブレイド』にもデインなどの『エターナルズ』の登場人物が出演するのかも。何かつながりがあることは明らかですが、その謎は今度のMCUで解き明かされていくことでしょう。
初代とリブート版を比較!
ウェズリー・スナイプスは、スポーツ選手を演じることも多く、初代ブレイドを演じていた当時はかなりがっしりとした体型でした。その外見もブレイドの力強さに説得力を持たせていたのではないでしょうか。 一方で、アリは今回の「ブレイド」がアクション映画ほぼ初挑戦となります。ウェズリー・スナイプスに比べるとやや細い印象のあるアリは、本作に主演するにあたって肉体改造に挑むと予想されますが、どれほどの変身を遂げるのか注目したいですね。
リブートについて初代ブレイドのウェズリー・スナイプスは……
一方「ブレイド」のリブートについて、なぜウェズリー・スナイプスに続投させなかったのかと残念がるファンの声もあるようです。スナイプス本人はアリがキャスティングされたことには驚いたものの、バトンを渡すことについては「なんの問題もない」とComicBook.comにコメントを寄せました。 「怒っているデイ・ウォーカー(「ブレイド」の用語で半ヴァンパイアのこと)たちは落ち着いてほしい。ニュースには驚いたが、全く問題ない。それがエンターテインメントのビジネスってものだ。MCUの製作陣も気にしないでくれ。いつでもファンだよ」とスナイプス。 また、素晴らしい才能を持ったアリが演じるブレイドを見るのを楽しみにしている、とも語っています。
監督・脚本家など製作陣を紹介
監督は、2020年の映画『Mogul Mowgli (原題)』で注目を浴びたパキスタン出身のバッサム・ターリク。Netflix配信の短編ドキュメンタリー映画『シュガーランドの亡霊たち』(2019年)の監督も手がけています。 脚本を担当するのは、ドラマ『PEN15 (原題)』でエミー賞のコメディ部門脚本賞にノミネートされ、ドラマ『ウォッチメン』では2019年全米脚本家組合賞を受賞したステイシー・オセイ・クフォーです。
原作のブレイドの設定・能力を解説
基本情報
ヴァンパイア・ハンターの青年“ブレイド”の本名はエリック・ブルックス。原作コミックへの初登場は1973年の『The Tomb of Dracula #10』で、ヴァンパイア・ハンターの1人として活躍しました。 ブレイドは母が妊娠中に吸血鬼に襲われたことで、人間と吸血鬼の両方の血を受け継いだ特異な存在“ハーフ・ヴァンパイア”に。そして母を殺された復讐としてヴァンパイア・ハンターになり、ブレイドと名乗るようになりました。
能力と強さについて
吸血鬼の人間離れした身体能力を受け継いでおり、超人的なスピードや強さ、スタミナ、治癒力、超自然的な生き物を感知するなどの能力を持っています。また武道や射撃などに熟練しており、さまざまな武器を使いこなして戦うことが可能です。 さらに人間から受け継いだ特質として、吸血鬼と違って日光に当たっても普通に行動できるため、吸血鬼からは“デイ・ウォーカー”と呼ばれ恐れられています。ただしブレイドは、吸血衝動に苛まれて人間の血を飲みたくなるのが弱点です。
元祖マーベル映画『ブレイド』を振り返ろう
第1作目が1998年に公開された「ブレイド」は、マーベル実写映画で初めて大ヒットを飛ばし、三部作を走りきった人気シリーズ。今では「元祖マーベル映画」と呼ばれるようになった作品です。 90年代には、DCコミック原作の「バットマン」シリーズなどはヒットしていましたが、マーベル原作の映画は評判のよくないものがほとんどでした。 そんななか、『メジャーリーグ』(1989)や『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(2014)などのウェズリー・スナイプスが主演を務めた本シリーズは、当時のアメコミ原作映画としては桁違いの人気と高い評価を受けたのです。
初代『ブレイド』のあらすじ
地下の闇に潜み人間と共存関係を築いているヴァンパイアが存在する世界。人間とヴァンパイア両方の血を引く青年ブレイドは、日光の下も歩けるためヴァンパイアたちから“デイ・ウォーカー”と呼ばれていました。そんな彼は、人間の老人ウィスラーと協力し、吸血鬼ハンターとして活躍。 一方、純血のヴァンパイアではない野心家のフロストは古文書「マグラの書」を解読することで、無限の力を得ようとしていました。彼の目的はその力によって人間との共存関係から抜け出し、自らを頂点としてヴァンパイアが世界を支配すること。 こうしてブレイドとフロスト一派の戦いが幕を開けます。
期待高まるMCUのリブート版「ブレイド」!続報にも注目
元祖マーベル映画である『ブレイド』の大ヒットは、マーベルが映画界から注目を浴びるきっかけとなりました。あの作品がなければMCUが製作されることもなかったかも、といっても過言ではありません! そんな『ブレイド』のリブート版は、2023年11月3日全米公開。大人気キャラ・ブレイドのMCU参戦に期待しましょう!