2019年12月8日更新

【キングダム】趙三大天・廉頗(れんぱ)将軍の活躍エピソードを振り返る!

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キングダム 21巻

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『キングダム』廉頗(れんぱ)の活躍を振り返り、人物像に迫る!まずはプロフィールを紹介【ネタバレ注意】

廉頗(れんぱ)は抜群の武力と軍才を兼ね備え、かつては趙(ちょう)の「三大天(さんだいてん)」といわれていました。しかし趙王に即位した悼襄王(とうじょうおう)が、素行の悪さをたびたび廉頗に諫められたことに腹を立て、廉頗に大将軍はく奪を言い渡します。 廉頗はこれを拒否し、趙のナンバー2である大将軍・楽乗(がくじょう)と戦い勝利。廉頗にとって戦と大将軍への思いは国よりも守りたい大切なものだったため、祖国を捨て魏(ぎ)に亡命を図りました。 廉頗は自分たちが活躍していた「黄金の時代」に誇りを持っていて、年老いてもなお戦場に身を置きたいと考えます。魏へ亡命から3年後、廉頗は魏の大将軍となって、秦国と戦うことを決意しました。 この記事では2019年12月時点での『キングダム』最新情報に触れています。ネタバレに注意して読み進めてください。

廉頗(れんぱ)の性格は?武将としての才覚がすごい

「戦いが廉頗の全てだ」と言い放つほど戦場に身を置くことにこだわりを持つ廉頗。顔は戦で受けた傷だらけで、年老いてもなお大矛を振るい向かうところ敵なしの強さを誇ります。 実際、趙の三大天の頃から圧倒的な武力と知略で数々の功績を挙げてきました。さらに部下思いで自軍の士気を上げる才にも長けていて、大将軍としての実力も十二分にある人物です。廉頗四天王として仕える輪虎(りんこ)は幼い頃に廉頗に命を救われていて以来、廉頗に忠義を尽くしています。 長年命のやりとりをした王騎(おうき)のことも、死ぬほど憎らしい最大の敵でありながら友であったと言い放つ廉頗。豪快で実直な廉頗らしいエピソードのひとつです。 ちなみに廉頗は泣き上戸で、王騎と一緒に酒を酌み交わしたときに号泣するという可愛らしい一面も見せています。

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藺相如(りんしょうじょ)との関係

藺相如(りんしょうじょ)とはかつての「秦六将(しんろくしょう)」と戦いをくり広げた趙の三大天のひとりです。廉頗は藺相如を兄弟のようであり親友のような存在と評しています。 藺相如は若くして大将軍になっただけあり、先見の明に長けていました。早くから自分たちの役割は中華統一にあることを、戦いの中で王騎に伝えています。 しかし藺相如は体が丈夫ではありませんでした。実力絶頂のときに病に侵され、絶命してしまったのです。そのあまりの儚さ、切なさに藺相如は幻のようなお方であったと部下たちに語り継がれています。

「刎頸(ふんけい)の交わり」とは?故事成語の由来となった出来事

藺相如は優れた知将であり、その才を趙王に買われて大きな信頼を得ました。これを若き日の廉頗は気に入らず、藺相如をどうにかしてやろうと画策します。 それを知った藺相如は廉頗から逃げ回りました。これに失望した部下もいましたが、藺相如は廉頗と争うことは趙国の損失につながることから、あえて怯えたフリをしていたのです。 その話を耳にした廉頗は自分のこれまでの行いを恥じて反省し、藺相如に和解を申し入れます。それは「互いのためなら頸を刎ねられることもいとわない」というもの。これを「刎頸(ふんけい)の交わり」と呼び、深き友情の契りが廉頗と藺相如の間で交わされました。 この「刎頸の交わり」という故事成語は実際に存在し、意味も「首をはねられても悔いのないほどの深い友情」を指します。

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長平の戦いでの廉頗(れんぱ)の活躍

合従軍(がっしょうぐん)との戦いの19年前、秦六将軍・白起(はっき)が降伏した40万人の趙人を生き埋めにした大虐殺が起こりました。これを長平の戦いといいます。 廉頗は将軍として趙軍の40万の兵を率いて戦いますが、思わぬ苦戦を強いられます。廉頗は守りを固めて防御に徹しますが、これにしびれを切らしたのが趙の孝成王(こうせいおう)。 そして廉頗を将軍から解任し、三大天のひとりである趙奢(ちょうしゃ)の息子である趙括(ちょうかつ)を将軍に任命します。廉頗の更迭により趙軍は大敗を喫してしまいました。 趙軍の秦国への怨念はすさまじく、合従軍戦で登場した長平での遺族・遺児でのみ構成された万極軍(まんごくぐん)を率いる万極は、秦軍へ激しい怒りをぶつけたのでした。

廉頗(れんぱ)と蒙驁(もうごう)との一騎打ち

趙から魏へ亡命していた廉頗ですが、蒙驁(もうごう)が総大将となる秦軍が魏の山陽を侵略すると聞いてついに重い腰を上げます。廉頗四大天を引き連れ、魏の総大将として出陣したのです。 “静の蒙驁”、“動の廉頗”といわれるほど戦いのスタイルが違う2人は知略戦にもつれこみます。蒙驁は罠をしかけ、廉頗軍を袋小路に追いつめました。圧倒的有利と思われた蒙驁ですが、これを廉頗は完全に読んでいて逆に猛襲をしかけます。 ついに対峙した2人でしたが、圧倒的な力で蒙驁の左腕を切り落とす廉頗。絶体絶命と思ったそのとき、垣騎(かんき)軍が魏の本陣を落としたと報告が入ります。負けを悟った廉頗は秦に和睦を申し入れ、戦は幕を閉じたのでした。 最後に廉頗は信に自分たちが築いた黄金時代を超えるための方法を伝えます。それは「伝説の塗り替え、中華の統一」です。若者に未来を託し、廉頗はその場を去っていきました。

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アニメ版で廉頗(れんぱ)を演じる声優は楠見尚己(くすみなおみ)

アニメ『キングダム』で廉頗(れんぱ)の声優を担当したのは楠見尚己(くすみなおみ)です。1954年6月17日生まれでマウスプロモーションに所属。 俳優としても積極的に活動していて、連続ドラマ『真夜中の百貨店〜シークレットルームへようこそ〜』では、同事務所所属の娘である楠見藍子と共演しています。 ガッシリした男性や中年以上の役に定評があり、デビュー当初から多く演じています。洋画の吹き替えも多数出演していて、主にジョン・グッドマンを担当。 ゲーム作品の出演も多く、『龍が如く 極』の嶋野太役や、『ディシディアファイナルファンタジー』のエクスデスなど。アニメ作品は、『宇宙戦艦ヤマト2202』の土方竜役を大塚明夫から引き継いで演じています。

廉頗(れんぱ)は今後どうなる!?ますます『キングダム』から目が離せない

今回は趙の元三大天であり、生涯戦場で現役を誓う廉頗をご紹介しました。史実では魏から楚へ亡命し、特に大きな功績を挙げることなく楚で生涯を閉じたとされています。 しかし本編では、楚の宰相である春申君(しゅんしんくん)を暗殺した李園(りえん)と楚の大将軍・媧燐(かりん)を引き合わせるなどまだまだ見せ場のある廉頗。今後の活躍にも期待ができそうです!