2019年9月5日更新

『キングダム』王翦(おうせん)は最強キャラ?史実を踏まえて強さ考察&実写版キャストを予想

キングダム 王翦

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『キングダム』王翦(おうせん)について徹底解説!実写映画版ではだれが演じるの?

2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されている原泰久による『キングダム』。古代中国を舞台とした壮大な時代劇として人気を集め、アニメ化や実写映画化もされています。 今回は最強の呼び声高い武将のひとり王翦(おうせん)について、その強さや活躍を解説。『キングダム』において、彼の強さはどれくらいなのか。また話題となっている実写映画版に王翦が登場するとしたら誰が演じるのか。 様々な視点から、王翦について徹底解説していきます。

王翦の基本的なプロフィールを紹介

画像、奥の人物が王翦

王翦が登場したのは、秦が魏国の山陽をとるための戦いを描いた「山陽攻略編」です。秦国側の総大将を務めることになった蒙驁(もうごう)の副官として登場しました。王翦の実力はかなり高く、作中でも秦国六大将軍と同等の実力者と評されています。 王翦は、主人公・信の良きライバルである王賁(おうほん)の父親であり、六大将軍の1人・王騎(おうき)の親族です。王騎や王賁、さらに王翦という顔ぶれから、王家がいかに優秀な一族であるかが伝わるでしょう。 彼は、「合従軍編」では燕(えん)軍攻略を担当し、抜け目のない戦略で敵軍を圧倒。さらに、「鄴(ぎょう)攻略編」では、山の民と桓騎(かんき)軍をまとめた三軍連合軍の総大将を務めています。この戦いで、王翦は李牧(りぼく)との頭脳戦を展開し、秦と趙の戦において中心人物として活躍しています。

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王翦の強さとは?桓騎(かんき)とどっちが強いのか考察

王翦の戦績を踏まえて強さを考察

まず、王翦の戦績を見ていきましょう。戦績でいえば、彼はこれまでの戦ですべて勝利を収めています。彼は勝てる戦以外はしないと言い切るほど、「勝ち」に対して執着しており、実際にその言葉通りに勝っているのです。 王翦の強さは、軍略家として秀でている点にあります。合従軍編では、楚国の大将軍であり戦の天才といわれる媧燐(かりん)による策を読み、秦国の窮地を救いました。 鄴を攻略する際には、現地での予想外の状況を瞬時に判断。もともとの作戦を破棄する大胆さも持ち合わせていることがわかりました。天才と呼ばれる軍師たちを翻弄する王翦は、自ら負けなしの状況をつくりだす最強武将のひとりに間違いありません。

桓騎(かんき)とどっちが強い?

負けなしの王翦ですが、『キングダム』にはもう1人勝ち続けている武将が登場します。それが桓騎(かんき)です。王翦は代々続く王一族の当主で、いわばエリート。一方で、桓騎は野盗から成り上がってきた将軍で、2人は実に対称的な生い立ちをしています。 その生い立ちの違いは戦い方にも出ており、桓騎は型破りで野蛮な戦い方です。それに対し王翦は、学びと経験に基づく重厚な策を得意としています。 王翦と桓騎のどっちがより優れているか、というところはファンからすれば気になるところ。しかし2人とも秦国の将軍であり、史実から見ても彼らが本気で相対することはないと思われます。 あえて2人が戦うと仮定したら、桓騎のトリッキーな策に対して、王翦が柔軟に対応して、さらにその上をいく策で反撃するのではないでしょうか。

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史実で王翦(おうせん)はどのような活躍を残した?

羌瘣(きょうかい)とともに趙(ちょう)を滅ぼす

紀元前236年、王翦は桓騎、楊端和(ようたんわ)とともに趙(ちょう)国の鄴(ぎょう)を攻めました。王翦は軍をまとめ、鄴を落とすなどの功績をあげます。 その後、前229年に秦国は再び趙に攻め入り、王翦も軍をまとめ活躍しました。王翦の前に李牧(りぼく)が立ちはだかると、王翦は苦戦を強いられることに。しかし、秦国は趙王側の家臣・郭開(かくかい)に賄賂を渡し、李牧らが謀反を起こそうとしていると嘘をつかせます。 これにより、李牧は誅殺されることに。大敵のいなくなった趙を、王翦は羌瘣(きょうかい)とともに滅ぼしたのです。

突然の引退、そして再度の進軍で中華統一の立役者に

王翦はその後、燕(えん)・代連合軍を破り、秦国にとっての北方の脅威を無力化させました。秦王・政は、次に強敵である楚(そ)を落とすために必要な兵力を将軍たちに問います。ここで自分の意見を聞き入れられなかった王翦は、病気を理由に将軍を辞し故郷での隠居を始めるのでした。 しかし、若い将軍たちに任せた楚との戦いで秦軍は大敗。政からの要望を受け、王翦は将軍として復帰し、秦国のほぼ全軍を預かり進軍したのです。副官の蒙武(もうぶ)とともに楚を破り、これが秦国の天下統一実現への最後のひと押しとなりました。

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声優・堀内賢雄がアニメ版『キングダム』で王翦役を演じる

アニメ『キングダム』で王翦役を演じているのは、ベテラン声優の堀内賢雄(ほりうちけんゆう)です。堀内はDJを目指していくなかで、ナレーションの仕事などを担当するようになり、1980年代からアニメなどに出演しています。 海外ドラマや映画の吹き替えを多数担当しており、ブラッド・ピットやベン・スティラーの吹き替えを担当。「ブラピ声優」としてテレビ番組で紹介されることもあります。 堀内はダンディな二枚目のキャラクターを演じることが多い声優ですが、力強さと渋さを兼ね備えた声で王翦を熱演。アニメの王翦を魅力的な将軍として表現しました。

実写映画版『キングダム』では誰がキャスティングされるのか!阿部寛がピッタリ?

阿部寛『祈りの幕が下りる時』
(C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

2019年実写映画版『キングダム』が公開されました。本作は公開直後から口コミで高い評価を得て、一気に大ヒット。近年、次々と実写映画化される作品のなかでも大成功といえる作品です。 続編への期待が高まる本作。気になるのは未登場キャラクターを誰が演じるのか、という点です。王翦もその1人。王翦はマスクをつけているため、顔のほとんどが隠れています。それだけに目に印象がある人、さらに何を考えているのか分からないミステリアスな雰囲気の人が適役でしょう。 予想で1番名前が挙げられているのが、阿部寛。眼力があり、強そうな体格も王翦役に向いています。他にも目の印象が強い筧利夫、市川海老蔵、唐沢寿明といった俳優陣の名前も。1作目の再現度の高さが好評だっただけに、続編でのキャスティングにも注目が集まっています。

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『キングダム』王翦(おうせん)のこれからの活躍が気になる!

『キングダム』は史実をベースにしながらも、フィクションの要素も多数盛り込まれています。作中にも、史実通りのエピソードのなかに、オリジナルの展開が盛り込まれており、これによってより多くの読者を惹きつけています。 王翦に関しても、この記事で紹介したような史実がありますが、『キングダム』ではどんな人生を送ることになるのかまだ未知数です。これからどんな活躍をしていくのか、王翦から目が離せません。