『賭ケグルイ』蛇喰夢子のギャップにハマる！容姿端麗なギャンブル狂

創立122年を迎える伝統と格式ある学園、私立百花王(ひゃっかおう)学園。この学園での評価基準はギャンブルの強さのみで、ギャンブルの上納金が低い「家畜」に認定されると人間以下の扱いを受ける恐ろしい階級制度が存在します。 そんな百花王学園に転校してきた蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)。彼女はすらりとした長身にバツグンのスタイル、黒いロングの姫カットと美しい美貌を合わせ持ち、あっという間にクラスの人気者になります。 性格はお淑やかで物腰も柔らかく、話すときは誰に対しても丁寧に敬語で接します。それは家畜相手でも例外ではないため、クラスメイトから反感を買うこともしばしば。 しかし夢子はギャンブルになると豹変します。夢子は優れた洞察力と先読み能力に長けていて、大胆な戦略と純粋にギャンブルを楽しむ無邪気さで、学園の強敵相手に次々と勝利をおさめるのでした。 ※本記事では『賭ケグルイ』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

夢子はクラスメイトの鈴井涼太(すずいりょうた)から、狂ったほどギャンブルにのめり込む「賭け狂い」と評されるほど、ギャンブルに対して熱意と執着を持っています。熱い展開やピンチに陥れば陥るほどゾクゾクと興奮し、興奮してしまうギャンブル中毒者です。 夢子がギャンブルを好む理由のひとつを「負けた者は失い、勝った者は得るという公平さがギャンブルにはある」と語っています。よって、夢子は絶対に勝つ勝負も絶対に負ける勝負も嫌います。それはギャンブルとは呼ばないからです。 夢子にとってギャンブルは両者が痛みを感じるから楽しいものだと思っています。弱者を一方的にいたぶったり、痛みを独占しようとしたりする死にたがりはゲームを台無しにするため大激怒。一番大嫌いなタイプの人間と切り捨てます。 ちなみに夢子がギャンブル中に相手を罵倒したり追いつめたりするときに見せる顔芸も圧巻で、本作の魅力のひとつです。

夢子はいつも圧倒的な強さと逆転劇でギャンブルに勝利します。中でも印象的なギャンブルを抜粋してご紹介します。

夢子の転入初日、人気者の夢子を面白く思わない芽亜里は夢子にギャンブルを持ちかけます。それはクラスメイトが協力をして成り立つ「投票ジャンケン」というゲーム。 ルールは30人のクラスメイトにじゃんけんの手札を1つ投票してもらい、その箱からランダムに3枚引いて自分の手札とします。その3枚でじゃんけんを行い、勝った人はベッドしたチップをもらうシステムです。 しかし芽亜里は自分の有利な投票になるよう操作したり鈴井に合図を出させたりするイカサマをしていました。圧倒的不利な状況でも夢子は芽亜里を挑発し、イカサマを見抜いて勝利をおさめます。このギャンブルの結果、芽亜里は家畜に転落してしまいました。

茶道部が放課後主催する「伝統文化研究会」が取り仕切る賭場で、夢子は生徒会役員である百合子と対決します。 ギャンブルの名は「生か死か」。ルールはルーレットや丁半博打と同様で出目を予想するゲームです。ルーレットと違う点は駒である剣の刺さった向きで点数が30倍に変わること。 夢子は磁石を使って駒を操作するイカサマを見抜き、百合子を上手く挑発して勝利をおさめた、はずでした。しかしそこに現れたのは生徒会長の百喰綺羅莉(ももばみきらり)。綺羅莉が壺を開けるとなんと、剣の刺さる場所がずれていて、夢子は敗北してしまいます。 綺羅莉は茶道部の階下の教室に穴熊の仕掛けを施していて、いざというときのために学園内をイカサマ建築していたのでした。発想の範疇を超えた綺羅莉の狂いっぷりに、夢子の胸は熱くなります。このギャンブルで大敗した夢子は家畜になりました。

綺羅莉は百花王学園の生徒会長を務め、「上納金」や家畜制度である「ポチミケ制」を作った張本人です。当時の生徒会長とも会長の座を賭けてギャンブルをし、彼女の就任以来ギャンブルの強さが全ての学園が作り上げられていきました。 原作で綺羅莉と夢子はまだギャンブル対決をしていませんが、アニメでは1期の最終話にオリジナルストーリーとして「運命のタロットカード」で勝負しています。勝敗は引き分けで幕を閉じました。

鈴井涼太(すずいりょうた)は夢子の転入初日に学級委員として学園を案内したことから夢子と親しくなります。鈴井は芽亜里から借金を抱えていて、家畜であるポチとしてクラスから虐げられていました。 芽亜里との勝負のときもイカサマの片棒を担いでいた鈴井。純粋にギャンブルを楽しむ夢子にイカサマの謝罪をしました。楽しいギャンブルのお礼にと夢子は鈴井の借金である500万を渡し、鈴井はポチから脱却します。 愚直だけれど素直でお人好しな鈴井に、徐々に信頼を見せる夢子。一方鈴井も、夢子のギャンブルの才能と執着心にたまにドン引きしながらも尊敬しています。 ギャンブルを通してお互いが徐々に好意を寄せ始めていますが、鈴井の優柔不断な性格も相まってか全く進展する素振りは見せません。

百喰一族とは桃喰綺羅莉を当主とした本家と、多数の分家により構成されている一族です。百喰一族は社会的地位の高い名家揃いですが、桃喰家は別格。絶対的な権力を持っています。 一族の特徴は名前の一部に「喰」の文字が入っていること。百花王学園の生徒会長の座を争うべく集まったのは、 ・等々喰(ととばみ) ・尾喰(おばみ) ・陰喰(いんばみ) ・陽喰(ようばみ) ・和楽喰(わらくばみ) ・骨喰(ほねばみ) ・狛喰(こまばみ) ・蟲喰(むしばみ) の計8つの分家です(アニメではオリジナルキャラクターとして×喰(ばつばみ)も登場しています)。 実は夢子も百喰一族の分家であり当主です。夢子の両親はすでに他界していて、姉がひとりいますが入院しています。姉は元百花王学園の生徒であることと、夢子が姉の入院費を全額支払っていること以外、姉についての詳細はまだわかっていません。

芽亜里との「投票ジャンケン」で夢子が1発のジャンケンに1000万賭けたときに放ったひと言。 ギャンブルの本質を狂気と捉え、命を賭ける狂気に人は快感を覚えると芽亜里に説く夢子。以降、この「さぁ、賭け狂いましょう！」は夢子の決めセリフとなります。

「借金つけかえゲーム」として家畜返上を賭けて芽亜里とペアを組んだ「2枚インディアンポーカー」で木渡(きわたり)に勝利したときに言ったひと言。 弱者を虐げ自分のいいなりにさせていた木渡を芽亜里と協力してこてんぱんに負かし、自分の枠だけで物事を判断しないようにと諭しました。

生徒会役員の夢見弖(ゆめみて)ユメミとの「利きファンゲーム』でユメミに放った名言です。 運がなかったという理由で負けたユメミが夢子を問い詰めたときに、菩薩のような笑みで言い放ちました。その後、賭け金を請求するときの夢子の表情の対比も面白いので、ぜひご注目ください。

アニメ『賭ケグルイ』と『賭ケグルイxx』で蛇喰夢子を演じたのは、声優の早見沙織(はやみさおり)です。1991年5月29日生まれでアイムエンタープライズに所属しています。 透き通ったボイスと卓越した演技力に定評があり、落ち着いた女性から活発な役まで幅広く演じ分けられる声優です。代表作は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の雪ノ下雪乃役や、『赤髪の白雪姫』の白雪役など。 夢子の役柄を演じるに辺り、「表情で伝わる部分に対しても、声も120％でそれを表現する」と語っていたように、夢子のセリフは迫力満点です。普段のお淑やかな言い回しから、ギャンブル中の豹変して煽りまくしたてる夢子の狂気まで完璧に演じきっています。 ただ迫力があるだけでなく、動と静の間を大切にしている緩急のある演技にぜひご注目ください。

ドラマ、映画『賭ケグルイ』で実写版の蛇喰夢子を演じたのは女優の浜辺美波(はまべみなみ)です。2000年8月29日生まれで、東宝芸能に所属しています。 第7回東宝シンデレラオーディションにてニュージェネレーション賞を受賞して芸能界入りを果たし、2011年映画『アリと恋文』で女優デビューしました。代表作はドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の本間芽衣子役や、映画『君の膵臓をたべたい』の山内桜良役など。 夢子を演じるときは現実ではありえないような強さをどのようなテンションで再現するかを考えたそうで、強さと個性を表現し夢子を演じきっています。 監督からの「コスプレにならないギリギリのラインを攻めて演じてほしい」というリクエストにも応え、まるで夢子が憑依したかのような演技を見せてくれるので注目です。

普段はお淑やかでギャンブルになると豹変するギャップが魅力的な夢子。今回はそんな蛇喰夢子の性格や戦歴、名セリフなどをフルボリュームでお届けしました。 百花王学園の生徒会長の座を巡り、ますますギャンブル対決は白熱した展開になっています。誰と誰が手を組み、どんなバトルをくり広げるのか今後の展開からも目が離せませんね。 ぜひあなたも夢子と一緒に賭け狂いましょう！