2020年3月11日更新

江戸や明治、大正時代が舞台のアニメ作品を紹介![リアル史実系から歴史ファンタジー系まで]

江戸・明治・大正アニメ サムネイル

根強い人気のある、昔の日本を舞台としたアニメ。和服姿で趣のあるキャラクターや、妖怪が登場するオカルト要素など、様々な魅力が満載です。この記事では、江戸・明治・大正が舞台のおすすめアニメを紹介します。

目次

江戸・明治・大正時代が舞台のアニメ作品を紹介!現代とは異なる魅力が持ち味

昔の日本を舞台としたアニメ作品は、数多くあります。その中でも特に人気なのが、江戸・明治・大正を描いた作品です。 和服姿のキャラクターたちは、現代にはあまり見られない魅力があります。また、妖怪や伝承といったオカルト要素と、電気や蒸気機関といった科学要素が共存していた時代です。混沌としつつも風情のある、絶妙な世界観だと言えるでしょう。 2019年のアニメ化をきっかけに大ヒットした漫画『鬼滅の刃』も、大正時代の設定でした。やはり昔の日本を舞台とした作品には、根強い人気があるようです。 この記事では、そんな江戸・明治・大正が舞台のおすすめアニメを紹介していきます。史実に忠実な作品から、架空の日本を描いた作品まで、13作品を概説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

あわせて読みたい「歴史系おすすめアニメ」記事はこちら

【江戸時代が舞台のアニメ作品を紹介!】

ここでは江戸時代が舞台のアニメ作品を4つ紹介! 史実では、徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開いた1603年から、15代将軍・慶喜の大政奉還によって政権が天皇に返った1867年に至る265年間のことを指します。

『さらい屋 五葉』

オノ・ナツメ原作の漫画『さらい屋 五葉』は、2006年から2010年まで月刊IKKIに連載されていた作品です。アニメ版は2010年4月から放送されました。 舞台は江戸時代。主人公・秋津政之助(あきつまさのすけ)は、侍として凄腕であるものの、人付き合いが下手なせいで、浪人になってしまいます。仕事を探してさまよい歩いていた政之助は、弥一という男の用心棒を担当することに。 しかし、実は弥一は、誘拐業を行う組織「五葉」の頭目だったとわかります。政之助は、意に反して悪党の一味に入ってしまうのでした。 本作は、落ち着いた作風で、心理描写や人間ドラマが中心です。時代考証もされており、忠実に近い本格派の時代劇となっています。アニメ版は色彩やデザイン、音響の演出も繊細で、世界観に浸ることのできる1作です。

『天保異聞 妖奇士』

『天保異聞 妖奇士』は、2006年から放送されたオリジナルアニメでです。 舞台は、黒船来航の約10年前となる、江戸時代の天保14年。異界から現れて人を襲う「妖夷(ようい)」という化け物を、「奇士(あやし)」という者たちが密かに倒して治安を守っている世界です。 「奇士」が属する非正規組織「蛮社改所(ばんしゃあらためしょ)」には、記憶喪失の者や、山で育った者、男装した少女など変わり者が集まっています。 39歳の元浪人である主人公・竜導往壓(りゅうどうゆきあつ)も、「奇士」の1人。漢字に秘められた力を引き出す「漢神(あやがみ)」という特殊能力を使って、戦っていきます。 本作は、「妖夷」の設定こそファンタジックですが、江戸の社会情勢や民衆文化などは、歴史的事実に基づいて細かく描写されています。海外での人気も高く、世界的に評価されている作品です。

『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』

せがわまさき原作の『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』は、山田風太郎の小説『甲賀忍法帖』から着想を得て制作され、2003年から2004年まで月刊誌ヤングマガジンアッパーズに連載されていました。テレビアニメは、2005年4月からの放送でした。 舞台は、江戸時代の慶長19年。幕府は次代将軍の座を巡って揺れていました。そんな跡継ぎ問題に決着を着けるために、徳川家康は残酷な命令を出します。その内容は、忍法の二大宗家である「甲賀」と「伊賀」を対決させるというもの。 忍者が命がけの殺戮戦を行い、勝利者側の派閥が、次の将軍になるというのです。主人公の甲賀弦之介(こうがげんのすけ)も、「甲賀」に属する忍術の精鋭に選ばれて、戦いに参加することになります。しかし、敵対する「伊賀」には、恋仲の朧(おぼろ)が——。 恋人と殺し合わなくてはいけない、というドラマティックな設定や、多種多様な忍者のキャラクター性、迫力のある戦闘描写が魅力です。アニメ版は主題歌も人気で、疾走感がありイッキ見したくなる作風です。

『薄桜鬼』

『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』は、女性向けの恋愛アドベンチャーゲームです。1作目が2008年に発売されて以降、アニメ版、舞台版、漫画版、映画版など、多数のメディアミックスがされています。テレビアニメは、1期が2010年4月から、2期が2010年10月から、3期が2012年7月から放送されました。 時代設定は、幕末である文久3年。江戸育ちの娘である主人公・雪村千鶴は、離れて暮らす父親と、あるときから連絡が取れなります。心配になって京都に父を探しに出た千鶴は、人斬り集団と恐れられる新選組と遭遇。 その時に父の研究していた薬品のせいで、人を襲う化け物が誕生していたことを知ります。この出来事をきっかけに彼女は戦いの世界に巻き込まれていくのでした。 本作は、怒涛の時代を戦い抜いた「新選組」をモチーフとしています。また、史実を織り交ぜしつつも、美麗なキャラクターの活躍や、鬼や吸血鬼といったファンタジー要素も入れており、熱狂的な女性ファンの多い作品です。

【明治時代が舞台のアニメ作品を紹介!】

ここからは明治時代が舞台となるアニメ作品を紹介! 史実では「一世一元の制」が導入され、明治天皇が在位し、元号が「明治」と定められた1868年から1912年までの約45年間を指します。内閣制度や大日本帝国憲法が制定された時代です。

『曇天に笑う』

唐々煙(からからけむり)が原作の『曇天に笑う』は、月刊コミックアヴァルスにて、2011年から2013年まで連載された漫画です。テレビアニメは2014年10月から放送され、劇場版も2017年に上映されました。 物語の舞台は、明治11年。明治維新からの社会の混乱で、日本国内には犯罪者が増加。悪人を投獄しても脱獄が相次ぐという事態に陥っていました。そこで政府の立てた対策は、琵琶湖に「獄門処」という巨大な監獄を作るというものでした。 メインキャラクターの曇天火(くもうてんか)を含む3兄弟は、「獄門処」に囚人を護送する役目を担って、治安を守っていました。 しかし、時代は300年に1度の厄災をもたらす、「大蛇(おろち)の器」が現れる時期に突入。「犲(やまいぬ)」という組織が暗躍をはじめ、天火たちの戦いも、激しさを増していくのでした。 ストーリーは丁寧で、笑いあり涙ありのバランスの良い作風となっています。また、漫画版もアニメ版も絵が繊細で美しく、女性人気の高い作品です。

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』

和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、1994年から週刊少年ジャンプで連載された作品です。通称「るろ剣」と呼ばれ、テレビアニメが1996年から放送されたほか、劇場版やOVA、実写版も話題になりました。 舞台は、明治時代初期の日本です。主人公の緋村剣心(ひむらけんしん)は、「人斬り抜刀斎」の異名で恐れられる剣士でしたが、過去の経験から「不殺(ころさず)」を決意。 刃が逆向きに付いた「逆刃刀(さかばとう)」を手に、作中で流れ者を意味する「流浪人(るろうに)」として旅をしていきます。剣心は、剣士の少女・神谷薫と出会い、自身の生きる道を考え直しながら、様々な敵と戦っていくのでした。 言わずと知れた有名漫画で、2017年からの続編漫画も注目されています。アニメ版は、原作通りのエピソードに魅力的な演出を加えた、丁寧な作風です。何度も見返すファンも多いと言われる傑作となっています。

『ゴールデンカムイ』

野田サトル原作の『ゴールデンカムイ』は、2014年から週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。アニメは1期が2018年4月から、2期が2018年10月から放送されました。 舞台は明治時代です。日露戦争を経験した元軍人の主人公・杉本佐一は、幼馴染の梅子の病気を治すために、砂金を集めようと北海道に渡航。未開の地に降りた杉本は、アイヌ民族の少女・アシㇼパと知り合い、アイヌ秘蔵の金塊の話を聞きます。 その話によると、アシㇼパの父は5年前に「のっぺら坊」と呼ばれる犯罪者に殺害され、巨大な金塊を奪われてしまったというのです。犯人は網走刑務所に捕まったものの、同房の囚人を脱獄させて暗躍中。 治療費を手に入れたい杉本と、父の仇討ちをしたいアシㇼパは、2人で協力して「のっぺらぼう」を追っていきます。 本作は、アイヌ民族や明治の北海道といった、珍しい題材を扱った作品です。元新撰組の土方歳三が登場するなど、史実とフィクションが入り混じっており、見ごたえのあるサバイバルバトルアニメとなっています。

『蟲師』

漆原友紀が原作の『蟲師』は、月刊誌アフタヌーンシーズン増刊で1999年から連載がはじまった漫画です。アニメは1期が2005年、2期が2014年に放送されたほか、特別編も制作されています。 時代設定は江戸と明治の間。ただし、“鎖国を続けた”という現実とは異なる歴史を辿っている、架空の日本が舞台となっています。動物でも植物でも微生物でもない、「蟲(むし)」というモノが存在し、ときに人知を超えた現象を起こしている世界です。 年齢不詳の男性である主人公のギンコは、「蟲」を扱う専門家である「蟲師」。ギンコは旅をしながら、「蟲」によって起きる様々な事件を解決していきます。 静かで落ち着いた作風ですが、深いテーマやドラマ性があり、世界観に没入しながら見ることのできる作品です。原作に忠実なアニメ版の完成度も非常に高く、世界的な作品賞を多数受賞しています。

【大正時代が舞台のアニメ作品を紹介!】

最後に大正時代が舞台のアニメ作品を紹介! 史実では、大正天皇が在位していた1912年から1926年の間の15年間を指します。米騒動や、時期に諸説ありますが大正デモクラシーが起こった時代です。

『明治東亰恋伽』

『明治東亰恋伽』は、女性向けノベルゲームアプリとしてリリースされ、以降はプレイステーション系のゲーム、小説版、ドラマ版、アニメ版、劇場版など様々な展開がされています。テレビアニメは2019年1月から放送されました。 21世紀の女子高生である主人公・綾月芽衣は、ある満月の夜に奇術師チャーリーと名乗る男と遭遇。明治時代にタイムスリップさせられてしまいます。チャーリーから「現代に戻ることができるのは、次の満月の夜」と聞かされた芽衣は、仕方なくしばらくは明治時代で生活していくことに。 芽衣は明治の世界で、森鴎外や菱田春草といった歴史的な文豪たちと出会い、仲良くなっていきます。さらに、芽衣は「物の怪を見る」という特殊能力が、自分に備わっていると気づくのでした。 現代人の主人公という感情移入しやすい設定と、眉目秀麗の美しい男性キャラクターたち、ファンタジックな展開が魅力の作品です。

『サクラ大戦』

『サクラ大戦』は、1996年に1作目がリリースされたアドベンチャーゲームです。大ヒットを記録した結果、続編ゲームやアニメ版、舞台版、小説版、漫画版など、多くの関連作が誕生しました。1997年から幾度となくOVAが発売されているほか、2000年にはテレビアニメも放送されました。 舞台は、現実の大正時代に近いものの、社会情勢が異なっている「太正時代」の帝都東京。襲い来る「降魔」から人々を守るため、日本政府は秘密部隊「帝国華撃団」を編成しています。 平時は「帝国歌劇団」と名乗って芸能活動をしていますが、有事の際は人型兵器「霊子甲冑(りょうしかっちゅう)」に乗って出動する組織です。 ゲーム版の男性の総司令官・大神 一郎(おおがみいちろう)の視点で進行しますが、テレビアニメ版はヒロインの真宮寺さくらが主人公。ゲームとは違うシリアスな内容となっています。 レトロで華のある世界観と、美しくも勇ましいキャラクターが主な魅力です。また、名曲と呼ばれる主題歌やBGMも豊富で、長期的に愛されるシリーズとなっています。

『鬼滅の刃』

吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)が原作の『鬼滅の刃』は、2016年から週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。テレビアニメは2019年4月から放送され、2020年に劇場版も公開されます。 物語の舞台は、大正時代。山奥で暮らしていた主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、あるとき家族5人を鬼に殺されてしまいます。唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)も、鬼に変わってしまっているのでした。 ただし、禰豆子は鬼になっても人の心を保っています。禰豆子を元通りの人間に戻すため、炭治郎は鬼を退治する「鬼殺隊」に入隊。修行をしながら仲間を増やし、鬼と戦っていきます。 アニメの放送で人気に火が付き、原作累計発行部数4000万部を超える大ヒットを記録しました。シンプルで熱い王道の展開や、優しくて思いやりのあるキャラクター、そして大正時代の趣のある雰囲気など、魅力の溢れる作品です。

『大正野球娘。』

神楽坂淳が原作の『大正野球娘。』は、2007年から刊行されている小説です。漫画版やドラマCD、ゲームなども制作され、テレビアニメは2009年7月から放送されました。 舞台は、大正14年。14歳の女学生である鈴川小梅は、親友の小笠原晶子から、野球をしようと誘われます。野球をはじめるきっかけは、晶子の許婚への反発心でした。 「女は家庭に入るべきで、運動をすべきではない」という偏見に対抗するため、あえて許婚の得意な野球に打ち込み、見返してやろうというのです。 ただ、大正時代に女性が野球をするのは異例であり、周囲の人間も否定してきます。それでも小梅たちは仲間を集めて、ルールを覚えるところから練習を開始。次第に、純粋な野球の楽しさに目覚めていくのでした。 本作は、美少女キャラクターが昔の日本で野球をするという、珍しい設定になっています。また、原作以上に大正時代の文化を細かく描写しているのが、アニメ版の魅力です。スポ根モノの要素を織り交ぜつつも、明るく楽しい内容となっています。

『はいからさんが通る』

大和和紀(やまとわき)が原作の『はいからさんが通る』は、週刊少女フレンドにて、1975年から1977年まで連載された漫画です。 テレビアニメが1978年から放送されたほか、実写ドラマ版、実写映画版、ミュージカル版が制作されました。さらに、連載から50周年の2017年には、新作劇場版アニメも公開されています。 物語の舞台は大正時代。「はいからさん」と呼ばれている17歳の少女・花村紅緒(はなむらべにお)は、あるとき自分に伊集院忍という許婚の男性がいると知ります。 当初、勝気な性格の紅緒は、許婚に反発していました。ただ、実際に対面してみると、忍は笑い上戸で優しく、金髪でハンサムな青年将校です。次第に紅緒は忍に惹かれていきます。ところが、忍は戦争に出兵することになり、物語は思わぬ展開へ進んでいくのでした。 本作は、パロディギャグなどを入れつつも、繊細な恋愛心理を描いているラブコメ作品です。テレビアニメ版は制作から40年以上が経っているため、これから視聴する場合は、2017年にリメイクされた前後編の劇場版から見るのがおすすめです。

様々な時代背景が作品に彩りを与える!江戸・昭和・大正……好みの時代を見つけよう!

今回は、江戸・明治・大正を舞台としたアニメを紹介しました。 時代設定は共通していても、歴史的な史実に基づいた硬派な作品もあれば、タイムスリップやロボットが登場するファンタジックな娯楽作もあります。ジャンルも多岐にわたるため、様々な視点で楽しむことができる舞台設定となっています。 隠れた名作も多くありますので、「今まで知らなかったけど、この作品が気になる!」と感じた場合は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。