ドラゴンを象徴的に描いたおすすめアニメ作品10選!【バトル系から文化系まで様々】
ドラゴンが登場するおすすめアニメを10作品に厳選!
多くの物語に登場する人気モンスターである、ドラゴン。 容姿が力強くてかっこいい上に、多くの神話で語られている文化的な興味深さもあります。漫画やアニメにも頻繁に登場し、活躍しているモンスターです。 多くの作品において、強力な生命体として描かれていますが、詳細な設定は世界観によって異なります。「不老不滅の最強種族」とされる場合もあれば、「人間が竜を捕獲して食べている」という作品もあります。 そんな多種多様なドラゴンに注目して、作品を鑑賞してみると、また新しい発見ができるかも知れません。そこで本記事では、ドラゴンが登場するアニメを10作品紹介していきます。
ドラゴンが登場する映画作品はこちらの記事をどうぞ
1.『レジェンズ 蘇る竜王伝説』
『レジェンズ』は、玩具メーカー・WiZが原案のメディアミックスシリーズで、漫画、小説、ゲームなどが発表されていました。その展開の1つとして、2004年4月から放送されたのが、アニメ版の『レジェンズ 甦る竜王伝説』です。 作品世界の地球には、「レジェンズ」というモンスターが存在しており、普段は「ソウルドール」という結晶体に姿を変えています。その休眠中の「レジェンズ」は、魔道具「タリスポッド」を使うと、「リボーン(復活)」させることが可能です。 ニューヨーク在住の小学生男子である、主人公・シュウは、父親からおもちゃとして「タリスポッド」をもらいます。そして、本物の「レジェンズ」を蘇らせてしまい、ドタバタの冒険がはじまるのでした。 主人公の相棒となる「シロン」も、ライバルとなる「ランシーン」も、どちらも種族がドラゴンです。両者ともに「四大レジェンズ」と呼ばれる存在になっており、作中におけるドラゴンの強大さを物語っているでしょう。
2.『BLUE DRAGON』
『BLUE DRAGON』は、2007年4月から放送されたアニメです。原作はミストウォーカーのゲームソフト『ブルードラゴン』で、『ドラゴンボール』で有名な鳥山明が、原案に関わったことも話題になりました。 物語の世界では、かつて「光」と「闇」の存在がいて、「影」の力を使って戦っていました。「闇」は「光」に封印されて、長い年月が経ったものの、彼らの力は後世にも受け継がれています。あるとき、グランキングダムの王・ネネは、「闇」の力に目覚め、世界征服に乗り出すのでした。 騎士に憧れる少年・シュウの住む町にも、ネネの脅威が迫ります。絶体絶命の中、シュウの「影」であるブルードラゴンの力が覚醒。シュウは、幼馴染のクルックと共に、世界を救う戦いをはじめます。 主人公が操るブルードラゴンの他にも、敵であるダークドラゴン、ゴールドドラゴンなど、多くの強力な「影」がドラゴンとして登場。また、天界の住人も全員ドラゴンの姿です。人を超えた存在の象徴として、ドラゴンが描かれています。
3.『空挺ドラゴンズ』
桑原太矩が原作の『空挺ドラゴンズ』は、月刊誌good!アフタヌーンに連載されている漫画です。アニメ版は、2020年1月から放送されました。 物語の舞台は、「龍」と呼ばれる生物が存在する世界。各国には、「龍」を食料や資材とするため、空挺に乗って「龍捕り」をする者たちが存在しています。主人公のミカも、「龍捕り」メンバーのひとり。捕龍船「クィン・ザザ号」に乗って、新人のタキタやしっかり者のジローと共に、旅をしていくのでした。 本作の「龍」は、作中世界での天然資源の1種です。パワーは強く、サイズが飛行船以上であるものの、人間でも倒すことのできる猛獣として、位置づけられています。 龍は、食料としてはもちろん、武器や燃料、伝統工芸品にも加工可能。道具の素材として認識されているのが、本作ならではのドラゴンの特徴でしょう。
4.『小林さんちのメイドラゴン』
クール教信者が原作の『小林さんちのメイドラゴン』は、月刊アクションに2013年から連載されている漫画です。アニメは2017年1月から放送されました。 独身女性である主人公の小林さんは、ある夜に酔っ払って電車を乗り過ごし、山の中を歩いていました。すると、瀕死のドラゴン・トールを発見。小林さんは、トールの背中に刺さっていた神剣を、勢いに任せて抜いてやります。 小林さんのおかげで命を取り留めたトールは感謝感激し、メイドの姿に変身。恩返しをすべく、小林さんの自宅でメイドとして暮らすと言い出すのでした。 コメディとして制作されている本作ですが、ドラゴンの設定は緻密です。鳥類と爬虫類に近い長寿の生命体で、魔法の力を使えます。 ドラゴンたちは、異世界で3勢力に分かれて戦っていますが、人間界には行ってはいけないルールは共通認識とのことです。人間とは相容れない、異形の存在としてのドラゴンが描かれています。
5.『GATE(ゲート) -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-』
柳内たくみ原作の『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』は、2006年からArcadiaに投稿されていたweb小説です。2010年に書籍化され、テレビアニメ版は、1期が2015年7月から、2期が2016年1月から放送されました。 物語の舞台は東京。銀座に突如出現した「異世界への門(ゲート)」からモンスターが溢れ出し、多くの人々を殺傷。政府は自衛隊を出動させ、事態の収束に挑みます。「深部偵察部隊」を結成し、「門(ゲート)」の中の調査を進めるのです。 陸上自衛隊員の主人公伊丹耀司(いたみようじ)は、第三偵察隊を引き連れて、「門(ゲート)」へ侵入。人間族の村やエルフの集落を発見し、共生の道を探りながら、モンスターと戦っていくのでした。 作中のドラゴンは、自衛隊から「特地甲種害獣」という名称で呼ばれています。防御力は戦車並みで飛行能力があり、人間を捕食する生命体です。強力な害獣であるからこそ、ドラゴンを退治に成功した主人公は、英雄と讃えられることとなります。
6.『ひそねとまそたん』
『ひそねとまそたん』は、2018年4月から放送されたボンズ制作のオリジナルアニメです。 主な舞台は、航空自衛隊の岐阜基地。新人自衛隊員の甘粕ひそね(あまかすひそね)は、あるとき上官命令で一般の案内図には載っていない施設・第八格納庫に入ります。すると、格納庫にはプールがあり、巨大なドラゴンが入っていたのです。 ひそねは、実は世界にはドラゴンが実在し、「変態飛翔生体」として管理されている真実を知ります。ひそねはドラゴンを「まそたん」と命名。「まそたん」を操るパイロットとなり、変わり者の仲間と共に生活していくのでした。 作中におけるドラゴンは、一般人には知られていない、古来より存在する希少生物とされています。主食は希少金属で、高温の噴流を出したり、空を飛んだりすることが可能。 パイロットは、粘液での消化を防ぐ特殊スーツを着て、胃の中に入る必要があります。ほのぼの路線の作風ですが、リアリティのある設定になっています。
7.『魔法使いの嫁』
ヤマザキコレが原作の『魔法使いの嫁』は、月刊コミックブレイドにて2014年1月から連載されている漫画です。テレビアニメは2017年10月から放送されました。 赤髪の少女である主人公の羽鳥智世(はとりちせ)は、幼少期から“人には見えないモノが見える”せいで、周囲に馴染めず孤独になっていました。自暴自棄になった智世は、謎の男に誘導されるがままにイギリスへ渡航。そして、なんと自分をオークションの商品として、出品してしまいます。 そんなを智世を500万ポンド(約7億円)もの大金で落札したのは、異形の魔法使いのエリアス・エインズワース。少女と人外の特殊な関係が、ぎこちなくはじまっていくのでした。 作中にはドラゴンの国があり、他の種族と共生しています。智世が老いたドラゴンのネヴィンと独特の生死観について話す場面があり、人間とは異なる哲学を持つ生き物のようです。
8.『FAIRY TAIL』
真島ヒロが原作の『FAIRY TAIL』は、週刊少年マガジンで連載されている漫画です。テレビアニメは1期が2009年10月から、2期が2014年4月から、3期が2018年10月から放送されました。 物語の舞台は、魔導士ギルドが世界中に存在する世界です。その中には、実力者揃いでありつつも問題児だらけのギルド、「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」もありました。主人公の青年魔導士であるナツ・ドラグニルも、そのギルドの一員です。 魔導士を目指す少女のルーシィは、家出をきっかけにナツと遭遇。「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入することとなり、様々な依頼に挑んでいくのでした。 本作におけるドラゴンは、かつて世界を支配した強大な生命体とされています。主人公のナツが持つ「滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)」という肩書も、ドラゴンにダメージを与えられるほどの魔道士という意味が由来です。 強さを示す指標になるほど、ドラゴンの存在が絶対的で、揺るぎないものとして扱われています。
9.『転生したらスライムだった件』
伏瀬の『転生したらスライムだった件』は、元々は「小説家になろう」に投稿されたweb小説でした。2014年に書籍化され、アニメは1期が2018年10月に放送されました。また、2期が2020年に放送予定となっています。 物語は、会社員だった主人公が異世界に転生して、スライムになるところからはじまります。主人公は、食べた相手の能力を奪える「捕食者」のスキルを駆使して、攻撃も回復もできるように急成長。スライムでありながら、周辺地域を統べる魔王・リムルとして、成り上がっていきます。 本作における竜種——つまりドラゴンは、不老不滅の世界最上位種族です。世界で4体しか確認されておらず、仮に滅ぼされても、別の人格となって転生します。 主人公のリムルが序盤から強かった理由も、暴風竜・ヴェルドラと仲良くなったことが関係していました。最強種のヴェルドラが、心良く力を取り込ませてくれたからこそ、リムルは無敵とも言える活躍ができたのです。
10.『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
大森藤ノが原作の『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は、元々は「Arcadia」で公開されたweb小説でした。2013年に書籍化され、テレビアニメは1期が2015年4月から、2期が2019年7月から、3期が2020年から放送となっています。 物語の舞台は「迷宮都市オラリオ」。巨大な地下迷宮を探索する大勢の冒険者と、冒険者に力を授ける神様たちが生活中です。14歳の少年である主人公のベル・クラネルは、女性との出会いを求めて、初心者冒険者となります。 そして、女神・ヘスティアや、美少女冒険者のアイズと“出会い”ながら、ベルはダンジョンに挑み成長していくのです。 本作においても、ドラゴンは強大な種族となっています。15年前まで最強とされていた冒険者集団「ゼウス・ファミリア」も、黒竜によって壊滅しました。そんな黒竜の討伐は、多くの人々の悲願ともなっており、ドラゴンが世界を揺るがす生命体として扱われています。
作品によって描かれ方が様々なドラゴン 世界観ごとの違いを楽しもう!
今回は、ドラゴンが登場するアニメ10作品を紹介しました。 ドラゴンが「強力な存在」として設定されているのは、全体に共通していますね。ただし、その強さのレベルは、作品によって大きく異なるようです。 バトルアクションが主体の作品では、ドラゴンの力が世界を滅ぼすほど、圧倒的である傾向にあります。一方、文化やドラマを描く作風では、猛獣の1種として登場しているケースが多いのでしょう。 ドラゴンの描写の違いに注目しながら、各作品を追ってみると、また新しい楽しみ方もできるかも知れません。「見てみたい」と思った作品があった場合は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。