2020年5月27日更新

「リゼロ」最重要人物“嫉妬の魔女”サテラを徹底解剖!エミリア説やスバルとの関係を検証

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Re:ゼロから始める異世界生活 リゼロ エミリア
(c)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会

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「リゼロ」“嫉妬の魔女”サテラを解説!物語の中核を担う、謎多きキャラ【ネタバレ注意】

『Re:ゼロから始める異世界生活』リゼロ
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『Re:ゼロから始める異世界生活』の世界には、「魔女」という存在がいます。魔女とはつまり、魔女因子に適合し、圧倒的な力を持つ者のこと。その代表的な7人は7つの大罪の名を冠しており、「7魔女」と呼ばれています。その中でも特に恐れられているのが“嫉妬の魔女”サテラです。 サテラは400年前に物語の舞台である「親竜王国ルグニカ」を滅ぼしかけ、自分以外の7魔女を飲み干し伝承により国民の意識に「災厄の象徴」「畏怖の対象」として刷り込まれています。 ですが、それだけ大きな存在であるサテラにはまだ謎が多いのです。サテラの人物像、スバルとの関係、そしてエミリアとの関係──。 今回はさまざまな観点からサテラと、「リゼロ」世界の核心に迫ります! ※本記事では『Re:ゼロから始める異世界生活』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

三英傑をもってしても殺せないサテラは、恐怖と差別を生んだ

サテラが世界の半分を飲み込んでからおよそ400年。彼女は「賢者」シャウラ、「剣聖」レイド・アストレア、「神龍」ボルカニカという三英傑と呼ばれる当時の最高戦力をもってしても滅ぼしきれず、未だルグニカ東部の砂丘にて封印され続けているといいます。 そんなサテラは伝承において、会話が通じず世界のすべてを憎み、無慈悲に殺戮を繰り広げる悪夢のような存在とされているのです。 彼女は外見の特徴として「紫紺(しこん)の瞳を持つ銀髪のハーフエルフ」であると伝えられ、同様の見た目を持つハーフエルフは「半魔」、つまり差別の対象と扱われるようになってしまいました。

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「銀髪のハーフエルフ」エミリアはサテラなのか……?

Re:ゼロから始める異世界生活 リゼロ エミリア
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エミリアもサテラ同様、紫紺の瞳を持つ銀髪のハーフエルフ。ルグニカで「銀髪のハーフエルフ」と言えばサテラの象徴。エミリアも王候補であるとは言え、強い差別に晒されています。 第1章においてもエミリアは認識妨害のベールを被ることで差別の目を向けられないようにしていたり、王選の最中でも信頼を勝ち得るのが難しかったりとその差別は根強いようです。 ネットなどでは「エミリアがサテラ本人」、「娘なのではないか」とまことしやかに囁かれています。

サテラ=エミリア説を検証!娘説はパックがキーキャラクター

早速、サテラがエミリアであるという根拠を整理していきましょう! 第1に、容姿がそっくりであることが挙げられます。エミリアとサテラは瓜二つと言っていいほど容姿が似通っています。これはアニメや原作でことあるごとに描写されている情報です。 また、現時点で「紫紺の瞳を持つ銀髪のハーフエルフ」というサテラの外見的特徴を備えたキャラクターが登場していないのも、この根拠の信憑性を高めています。 次に、サテラとパックの関係。 作中でパックはエミリアのことを「我が娘」と呼ぶ場面が度々あります。また、ペテルギウスとの戦いの最中にサテラと会ったことがあるような発言もしていたり、同じく第3章の中でスバルがサテラとの関係を聞くと不自然な反応をしたりという場面も描かれていて……。 サテラと浅からぬ関係にあるパックがエミリアを娘と呼んでいるというのは偶然という訳でもないでしょう。何かあるのではないかと推測してしまいますね。 サテラが実はパックの娘だった、あるいはサテラと元々親しかったパックが、サテラの娘であるエミリアを娘のように思っている──ありえない話ではないように思います。

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サテラの声優がエミリア役を演じる高橋李依(たかはしりえ)?

エミリアがサテラであるとする直接の根拠ではありませんが、アニメのサテラの声が高橋李依なのではないかという噂流れています! エンドロールにサテラ役としての表記はなかったので確実とは言えませんし、セリフも「違う、あなたじゃない」という一言のみなので確実とは言えませんが、聞いてみると確かに似ています。 もしキャストが同一人物なのであれば、エミリア=サテラ説はより信憑性を増すことになりますね。

サテラ≠エミリア説も検証!

反対にサテラがエミリアではないという説についても検証していきましょう! まずは、そもそもサテラが封印されていることが鍵となるでしょう。伝承で伝えられている限りではありますが、前提としてサテラは封印されているだけであって死んではいません。なので、もしエミリアがサテラだとするとサテラ人格がふたり存在することになってしまい、矛盾が生じてしまいます。 精霊であり大罪司教であるペテルギウスはスバルに乗り移ることができました。精霊ができることが魔女にできないとも考えられません。しかし作中で「精霊使い以外に乗り移れる」とペテルギウスの能力は説明されています。 エミリアは精霊使いなので条件に該当しません。魔女がそういった法則を無視できる可能性も完全には否定できませんが……。 そして、サテラがエミリアを殺したことも根拠として挙げられます。本編第3章にて、エミリアがサテラに殺されるということが起こりました。いかに魔女とは言えど、自ら自身を、あるいは娘を殺そうとするのは並々ならぬ理由がありそうなものです。 また、エミリアが活動している時に、同時にサテラも活動しているので、この点もサテラがエミリアでないという予想を補完しています。

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サテラはエミリア本人ではないと見る説が有力?

根拠をそれぞれ整理しましたが、2020年5月現在、「エミリアはサテラ本人ではない」という見方が有力かと思います。 なぜなら「サテラ=エミリア」であるとするならば「サテラの精神が同時期にふたつ存在し、どちらかが死んでも構わない状態」が前提になければなりません。最強の魔女であれど、それほどまでに自由度の高い能力を持っているとは考えにくいです。 それならばエミリアがサテラの娘であるとしたほうがいくらか自然であるように思えます。

スバルとサテラの関係性に迫る!

異世界召喚されたスバルが唯一持っている能力は、スバルの死をトリガーとし、直前のセーブポイント(運命の分岐点)まで時間を巻き戻すという「死に戻り」の能力。 しかしこの能力は、口外することができません。「自分は死に戻っている」と誰かに喋ろうとすると、心臓を握りつぶされるような激痛と恐怖に襲われる、あるいはスバル以外の誰かが死にます。 この能力(呪い?)をスバルに与えたのがサテラであると考えられています。

魔女の残り香

スバルが死に戻るたびに濃くなる魔女の匂いを作中では「魔女の残り香」と描写しています。魔女教に対して強い恨みのあるレムがスバルを殺した原因にもなった香りですね。 また、魔女の残り香は魔女の手下とされる「魔獣」をおびき寄せます。スバルはその副作用を、ケータイと併せて「白鯨を呼ぶ能力」として見事に交渉に使っていたのが印象的ですね。 また、スバルがペテルギウスを倒そうとする際、わざと自分へ憑依させて禁句を口にしようとすることで、自身の中の“何か”と、自身の中に憑依してきたペテルギウスを鉢合わせようとします。その際、ペテルギウスは眼前の“何か”に対して恍惚な表情を浮かべながら、驚嘆しています。 ペテルギウスはサテラを信仰する魔女教の大罪司教。彼は怠惰の名を関するにも関わらず、信心深く、他の何もかもが頭にないほどサテラに対して深く心酔しています。そんな彼がスバルの中で見せたリアクションは、スバルの中に巣食う“何か”がサテラであるということを決定付けました。 これらの事実から、死に戻りは魔女=サテラと関係していることが明らかでしょう。

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原作では度々スバルへ「愛」をささやく

アニメではほとんど喋らないサテラですが、小説版ではことあるごとにスバルへ「愛してる」などの言葉をささやきます。 そのため、サテラはスバルへの溢れる愛ゆえに死んで欲しくなくて死に戻りを与えたのではないか、という説が有力視されています。

アニメ第2期の内容を先取り!サテラはひとりじゃない!?

アニメ第2期の内容に相当する「聖域編」には、サテラが二重人格であるという新たな情報が判明します。原作でスバルの中に巣食い、愛をささやくサテラと、伝承で伝えられるサテラはそれぞれ別の人格だったということでしょうか。順を追って整理していきましょう。

「魔女の茶会」で別人格が明らかに

サテラの人格は実は1つではありません。それが明らかになったのは原作第4章。7魔女の中で唯一強欲の魔女エキドナだけが魂の消滅を免れていたことが判明します。そしてエキドナは他の5人の魔女の魂を蒐集(しゅうしゅう)しており、精神世界から現実世界へ干渉できるようにしているのです。 その世界こそが「魔女の茶会」。魔女の茶会で他の魔女達は、嫉妬の魔女は許せないけどサテラはそうじゃない、とキッパリ言っています。茶会に現れたサテラに、ミネルヴァが「あなたは嫉妬の魔女?サテラ?どっち?」と尋ねるシーンもあります。 それまでサテラ=嫉妬の魔女というのが常識だったので驚きですよね。

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「魔女因子」が生み出した「嫉妬の魔女人格」こそが世界の半壊を招いた張本人!

では、「嫉妬の魔女」はなぜ生まれてしまったのでしょう。伝説では全てを憎み、己の心のままに殺戮を行ったかのように語られているサテラ。実は適正が無いまま魔女因子を取り込んだことにより、サテラには嫉妬の魔女とサテラ自身の人格が生まれてしまった、ということなんです。 つまり、サテラ=元々の人格。嫉妬の魔女=魔女因子がつくり出した魔女人格。まったくの別物なんですね。魔女たちの発言からも世界の半分を飲み込んだのは後者の人格による者だと判断できます。 では、スバルを死に戻りさせているのは一体どっちの意思なのでしょうか……?

魔女の茶会に招かれたスバルと「サテラ人格」の邂逅

第4章魔女の茶会に招かれたでスバルはついに「サテラ人格」と出会います。これまで「嫉妬の魔女人格」としか接していなかった彼は、自分に誠意と感謝を伝えてくるサテラ人格に舌を噛み切って自殺を図るほど大いに取り乱しました。そしてそんなスバルにサテラは「あなたが私に全てを与えてれた」と言い放ちます。 その言葉を受けたスバルは、なぜだかその気持ちを否定できず、それどころか「知っている」とすら感じます。 また、魔女の茶会から去るその瞬間、スバルはサテラの顔を見ました。そしてサテラは彼に向かって「必ず、私を殺しにきてね」と言い、彼は「俺が、必ずお前を救って見せる」と言って茶会は終わったのです。 スバルが最後に発したセリフは彼が1番最初の死に戻りの際にエミリアに向けて言ったセリフと同様のもの。何かの伏線と思わずにはいられません。

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白鯨討伐の際に切り倒した「フリューゲルの大樹」が物語を読み解く鍵に

「フリューゲル」と聞いて首を傾げる方も決して少なくないと思います。 ではフリューゲルの大樹だったらどうでしょう。白鯨戦で登場した大きな木のことです。実はあの木がスバルの死に戻りを解明する手がかりになるのではないかと考えられています。 実はアニメ版でフリューゲルの大樹の根本に日本語で「フリューゲル参上!」と書かれたような跡があるのを見て取れます。実はスバルも大樹の幹に「スバル参上!」と刻もうとしたことがありました。この2つの描写は相関性があるものと見て間違い無いでしょう。 また、実はこのフリューゲルがサテラを封印した「大賢者シャウラ」と同一人物であることが第6章で明らかになります。 それに加え、スバルと言動が一致した箇所が散見されたり、スバルが「賢人候補」だと目されていたり……。 これらのことからフリューゲルはかつて転生していたスバル、あるいはスバルの父親で、その際に何かしらで救われたサテラがスバルを愛しているのではないか、という説が浮上しているのです。

「嫉妬の魔女サテラ」への理解がさらに深まるアニメ第2期!今後も「リゼロ」から目が離せない!

今回はサテラの正体から、死に戻りとの関係、果てはサテラを封印したフリューゲルにまで枝葉を伸ばして考察しました! 初めは「ただ怖いだけの狂った魔女」として描かれていた彼女ですが、話が進むたびに行動の動機や人格が見えてきます。しかしそれでも謎は深まるばかり……。 そしてスバルがサテラ人格との邂逅を果たす第4章はアニメの第2期で描かれます。果たしてどのような声なのか、またフリューゲルの大樹のように原作では描かれない伏線が描かれているのか。こちらも要チェックです!