2020年5月26日更新

【「とある」シリーズ】上条当麻を解説!真の力、神浄の討魔とは?未だ謎多き主人公

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鎌池和馬のライトノベルを原作とする、通称「とある」シリーズ。2004年の発表以来、外伝や続編を含むアニメ化を経て、多くの人気を集めてきました。今回はシリーズの原点『とある魔術の禁書目録』の主人公・上条当麻について紹介していきます。

目次

「とある」シリーズの主人公、上条当麻を解説!【ネタバレ注意】

西東京に広がるメトロポリス・学園都市に在住する上条当麻は、一見ごく普通の高校1年生。両親の住む神奈川県を離れ、学生寮で1人暮らしをしています。生徒達に超能力開発を施しているその街を舞台にする同シリーズでは、様々な能力を持つ人物達が登場します。 当麻はそんな彼らのなかでも能力レベル0の冴えない少年。学校での成績も芳しくなく、出席日数が不足しているなどかなり落ちこぼれているようです。特に取り柄もなさそうですが、彼は作中で多くの活躍をして仲間の信頼を勝ち取ってきました。本記事では、そんな一見冴えない少年、上条当麻について解説していきます。 ※本記事では「とある」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

底無しの優しさと強い正義感の持ち主!メンタルの強さは化物級

普段は面倒くさがりな当麻ですが、いざという時は弱者に手を差し伸べるような優しさと強い正義感の持ち主。他人のピンチには自分の状況を顧みずに向かって行き、敵には男女を問わず容赦のない拳を浴びせています。 また、魔術サイドの陰謀から世界を救ったり能力者との戦いに巻き込まれたりする毎日のため、彼のスケジュール表は常にギッシリ埋まっています。そのあまりの過密ぶりに、彼の身体や学校生活を心配する声も。 当の本人はそれらに構わず能力者達に立ち向かっているほか、オティヌスによる何万回もの世界線の試練にも耐えるほど強いメンタルも持っています。どれだけ傷つけられても、勝ち目のない戦いでも、心が折れそうになっても、立ち上がり向かっていくメンタルは敵でさえも恐れをなすほど。 彼はレベル0の無能力者に位置付けられていますが、そのメンタルの強靭さは文句なしでレベル5級と言えるでしょう。

不幸体質の上条当麻、その原因は?

かつては過酷ないじめを受けたりや引いたクジをことごとく外すなど、多くの面倒事に遭遇するほどの悪運を持つ当麻。女性キャラクターの着替え中などに出くわしてビンタを受けることも多々あり、常々「不幸だー!」と叫ぶ(あるいは呟く)流れは本作のお約束です。 科学の叡智を集めた学園都市へ引っ越した理由も、その体質を案じた両親の計らいによるものでした。魔術サイドに立つインデックスの考察では、彼だけが持つ右手の力が空気に触れることによって、同時に自分を取り巻く神様の御加護などを打ち消してしまっているため、災難が降りかかると考えていました。

能力:幻想殺し(イマジンブレイカー)

当麻の右手に宿る、謎多き能力

当麻が右手に宿す謎の力「幻想殺し」。彼はその手に触れた異能力や魔術をすべて無効化できる変わった力を有しています。「そのふざけた幻想をぶち殺す!」という決め台詞とともに右手で敵を殴りつけるのは同作お馴染みのシーンです。 魔術でも科学でもないその力は、学園都市で暮らす前から持つ先天的に獲得したものだとされているようです。そう言った生まれつき能力を持った人間をさす「原石」にも、この能力は該当しないのだそう。また、右手を切られたり損傷しても元通りになるほどの、驚くべき回復力もあります。 ただし、この力は能力開発による「能力」とは別物であり、学園都市の能力測定ではレベル0=無能力者として分類されています。「幻想殺し」の対象もあくまで「能力」などに限定されているため、銃弾を受け止めるようなことはできません。 学園都市統括理事長であるアレイスターは、そんな彼とその力についても認識しており、自らの計画に必要としている様子。当麻はその後、大きな陰謀に巻き込まれてしまいます……。

インデックスとの出会いによって、全てが変わる

ある理由から魔術師のステイル達に追われていたなか、学園都市にたどり着いたインデックス。彼女はどういう訳か、当麻が住む部屋のベランダに干されるような形でいたところを彼に発見されます。 勢いでインデックスを匿う流れになってしまった彼ですが、そこへ居所を突き止めたステイルが襲来。なんと彼女は、その脳の85%を約10万冊に及ぶ「魔道書図書館」としての記録に使われており、定期的に残りの15%の記憶を消さなければ死んでしまう運命にあると明かされます。 そんな彼女の過酷な境遇を哀れんだ当麻は、「幻想殺し」で彼女にかけられていた「首輪」の術式を解除。これにより記憶を消さなくても済むようになり、インデックスは人並みの権利を得ることができたのです。 それまでは科学の世界で普通に暮らしてきた彼ですが、この一件以来は魔術サイドの存在を認知し、徐々に多くの事件に巻き込まれるようになっていきました。

インデックスの救出に成功するも、記憶喪失に

インデックスを救えたことは良かったものの、当麻はその際に脳を損傷したため記憶を失ってしまいました。両親やクラスメイトについても忘れてしまったことで当初の生活には苦労しますが、心配をかけぬよう彼女たちにはそれを秘密にしていました。 新しい人生が始まった彼にとってインデックスは大切な存在となり、彼女のことに関しては普段よりも感情的になります。 しかし後に、その意志はインデックスのためというよりも、自分から彼女が離れていく可能性を潰したい彼自身のエゴであることに気付きました。後ろめたさを感じた彼は、彼女に初めて会った時の真実を話すことにしたのです。 なお、食蜂操祈(しょくほうみさき)と知り合った1年ほど前、学生集団「デッドロック」の襲撃から彼女を守ろうとした際にも操祈に関わる記憶を失っています。2度も記憶障害を引き起こしつつもどうにか生きている彼は、精神力だけでなく脳も非常にタフなようです。

ツンデレヒロイン、御坂美琴とはどんな関係?

ヒロインの1人である美琴とは、当初「幻想殺し」に興味を持たれた彼女に能力を使って絡まれたことで知り合いました。 その後彼女は、学園都市第1位の能力者・一方通行(アクセラレータ)の「レベル6シフト計画」を妨害するも、力量差に歯が立たず追い詰められてしまいました。そこへ当麻が駆けつけ、「幻想殺し」で一方通行を見事撃退したのです。計画は中断され、彼女はそれ以来ピンチを救ってくれた彼に好意を寄せるようになりました。 なお残念ながら、恋愛に鈍感な彼はその想いには気付いていない様子であり、食蜂操祈などほかの少女が近くにいると美琴がやきもちを焼くシーンも見られます。しかし、ツンデレ気質の彼女の方も素直に感情表現できないため、両者の距離は近づいたり離れたりを繰り返しています。

右手に宿る真の能力、神浄の討魔とは

アレイスターにより召喚された悪魔・コロンゾンとの戦いで右手を斬られてしまった当麻。しかしその後回復魔術を施された際、その右手は彼と全く同じ姿をした人型へと変化し、なんと自我までも獲得していました。 その神浄の討魔は、力を持つ部分のみがヒト化した、彼の分身とでも呼ぶべき存在。もっと右手の力を上手く使えれば、失くした記憶に手がかりがないか、といった想いから生まれたようです。そのため討魔は失ったはずの過去の記憶も持っており、オリジナルの当麻を抹殺してなり代わろうとしていました。 結局その企みは失敗して討魔も元の右手に戻りましたが、「神浄の討魔」については未だ謎も多く、ストーリーの本質に関わってくるのでないかとされています。

能力:「竜王の顎(ドラゴンストライク)」

彼の右手が断ち斬られた際に、その切り口から出現する竜王の顎。文字通りドラゴンの頭部のような形状をしており、手を斬った相手に対し攻撃したり当麻本人の身体能力を高めたりする能力があるようです。 その時々によって出てくるドラゴンの姿や種類は異なっており、大覇星祭にて暴走した美琴に斬られた際に至っては8頭も表れました。この8頭はそれぞれが別の能力や属性を有しているとされ、暴走状態にあった御坂美琴が呼び出した、「別の世界から来た何か」を食い破っていました。 「幻想殺し」とはどうやら別の力に位置付けられるらしく、実体については殆ど何も明らかになっていません。

上条の真の理解者?魔神オティヌス

魔術組織「グレムリン」の長を務めるオティヌスは、冷徹な性格をした魔神。少女のような容姿をしていますが、その正体は北欧神話に登場するオーディン神であり、当麻の「幻想殺し」を利用して自らが元にいた世界へ戻ろうとしていたのです。 目的を果たすべく世界を滅ぼし、当麻に無数の世界線を体験させたうえで1万回以上もの戦闘を繰り返したオティヌス。彼女相手に負け続けた彼はついに殺されかけますが、戦いのなかで彼は魔神にとって唯一とも言える理解者となっていました。彼女はそんな当麻と共にいたいと思うようになり、彼を元の世界に戻すことを決めます。 幾億もの世界を越えてきた結果、作中では当麻と最も長い時を共有した彼女は、彼にとっても真の理解者と相成ったようです。最終的に能力を失くしたものの、以後はインデックスとは別の意味で彼を支えるようになりました。

アニメ版「とある」シリーズで上条当麻を演じる声優は阿部敦

2006年から活動している阿部(画像左)は賢プロダクションに所属する男性声優であり、少年の役柄がハマる彼にとって「とある」シリーズは出世作といえます。2008年の『とある魔術の禁書目録』出演以降は数多くのアニメ収録に参加し、2009年度の声優アワードでは新人男優賞を授与されました。 代表作としては『だがしかし』の鹿田ココノツや『妖怪アパートの幽雅な日常』の稲葉夕士、『プラネット・ウィズ』の黒井宗也などであり、いずれも主人公を担当。そのほか、『アイドリッシュ・セブン』の逢坂壮五役などとして多くのキャラクターソングもカバーしてきました。

謎が深まる「とある」シリーズ、上条当麻の今後の活躍に注目!

物語序盤では平凡な高校生であった当麻ですが、その真っ直ぐな性格に惹かれた仲間達が徐々に増えていき、「上条勢力」と言えるほどにまでグループは成長していきました。それに比例して彼に惚れるヒロイン達の数も増えており、誰が当麻と結ばれるのかも気になるポイントです。 「幻想殺し」に加えて判明した新たな力やその体質の秘密などの謎が明らかにされていく一方、学園都市の、そして世界的な陰謀に巻き込まれていくストーリーも必見です。まだまだ終わりが見えない本シリーズですが、今後の展開を楽しみに待ちましょう。