「るろうに剣心」斎藤一を徹底紹介!「悪・即・斬」の強さとは?
新撰組三番組長・斎藤一のプロフィール
斎藤一(さいとうはじめ)は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクター。以前は京都を警護する新撰組の三番隊組長で、主人公・緋村剣心(ひむらけんしん)の宿敵ともいえる人物です。維新の後は「藤田五郎」と名前を変え、警官として働いています。 作中でも最強の一角として数えられる斎藤一は、読者の心に残るような名バトルシーンを数々と残しました。子供の頃、彼の「悪・即・斬」を真似していた人もいたのでは? 実在の人物である斎藤一をモデルに作られた本キャラクター。他の作品にも斎藤一をモデルとするキャラクターは多く存在しますが、その中でも「るろうに剣心」の斎藤一は屈指の人気を誇ります。 今回はそんな彼の強さの秘密や過去について、徹底的に解説していきます。
誕生日 | 1844年(天和15年)1月1日 |
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年齢 | 34歳(初登場時) |
身長 | 183cm |
役職 | 京都守護職(新撰組三番隊組長) →警官 |
座右の銘 | 「悪・即・斬」 |
実写 | 江口洋介 |
斎藤一の刀と必殺技は?「牙突」がかっこ良すぎる
斎藤一の愛刀
斎藤一が使う刀は、新撰組が結成して間もない頃に京都の夜店で購入した掘り出し物。名前こそつけられていませんが、名刀・虎徹ではないかと噂されるほどの業物です。 そんな愛刀ですが、剣心との激突の末折れてしまいます。その後使用していた日本刀も名前のない業物。さすが新撰組三番隊組長ということもあって、刀を見る目はピカイチなようです。
斎藤一の必殺技「牙突」
斎藤一の代名詞といえば、やはり必殺技の「牙突(がとつ)」でしょう。連載当時には子供たちがこぞって真似をしたと言われるほど、人気と知名度のある技です。 ただの突きを極限まで磨き上げ、最強の必殺技へと昇華させた「牙突」。この技にはいくつかの型が存在します。 ①壱式(いっしき): 牙突のスタンダードといえる、使用頻度の高い型。右手を前に伸ばし、右腕に沿わせるように刀を相手の方に向けます。突進とともに突きを放つことで、圧倒的な威力を発揮する技です。 ②弐式(にしき): 「正真正銘の牙突」と言われ、彼が本気になった時にしか使われない型。上段の構えから斜め下方向に突き下ろすことで、壱式よりも高い威力を発揮します。 ③参式(さんしき): 対空迎撃用の型で、跳躍しながら斜め上方向に向かって牙突を放ちます。剣心との戦いの最中で披露されたこの技は、身軽な動きで翻弄する飛天御剣流の天敵といえるでしょう。 ④零式(ぜろしき): 彼いわく「奥の手」という、最強の威力を誇る型。ゼロ距離から上半身のバネのみで繰り出す牙突で、まともに食らった相手の胴を真っ二つにするほどの破壊力があります。 初めてこの技を使ったのは、十本刀の1人・魚沼宇水(うおぬまうすい)との戦い。零式をまともに食らった宇水は、上半身が千切れ無残な姿になってしまいました。
斎藤一のモデルになった実在の人物
最初に述べたとおり、斎藤一は現実の人物をモデルにしています。 現実の斎藤一は、江戸末期から大将時代を生きた武士。作品と同じく新撰組の三番隊組長を務め、明治維新後には警察官となりました。 退職後は東京高等師範学校(現在の筑波大学)の守衛をしたり、東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)の守衛をしたりと、不思議な経歴をもつ人物です。 剣の腕前は新撰組最強クラスと言われているそうですが、使用していた流派は謎に包まれています。 「るろうに剣心」の斎藤は左手に剣を持っており、他の作品の斎藤一左利きとして描かれることが多いですが、本人が左利きであるという確証はないようです。
斎藤一の正義と過去に迫る!【悪・即・斬】
悪しきものは即時斬り捨てるという、「悪・即・斬」のポリシーを掲げる彼。 それだけ聞くと残忍なようですが、明治時代に害をもたらす存在を決して許さないという、彼の正義が現れた言葉です。 新撰組の三番対組長として、京都の治安維持に尽力した彼。当時の京都の治安は攘夷運動のため非常に悪く、戦いの最中で多くの仲間が命を落としていきました。 彼らの死を無駄にしないため、斎藤は維新後も悪者たちを断罪し続けます。
左之助とは因縁の仲?剣技で格の違いを見せつけた
剣心の仲間で、腕っ節の強い喧嘩屋・相楽左之助(さがらさのすけ)。 そんな彼と斎藤は、因縁の仲ともいえる関係でした。ですがライバルだったというわけではなく、左之助が一方的に斎藤を敵視していたのです。 事実、物語中盤で京都に行くまでに2回交戦していますが、どちらも斎藤の完封勝利。いつか斎藤を倒してやると息巻く左之助でしたが、とあるきっかけで斎藤のことを「超える」べき相手として意識するようになります。
斎藤一と剣心の絆は「宿敵」だけでは語れない!
斎藤一の宿敵といえば、「るろうに剣心」の主人公である緋村剣心。その因縁は、斎藤が新撰組三番隊組長を務めていた時代に遡ります。 剣心は当時、政府の要人を密かに暗殺する「人斬り抜刀斎」として京都で名を馳せていました。斎藤は新撰組として剣心の討伐にあたりますが、実力はほぼ互角。何度も死闘を繰り広げましたが、結果維新が起きるまで決着はつきませんでした。 敵同士ではありながらも「正義のために人を斬る」という共通の信念を持った2人は、互いを認め合っていたのです。 しかし明治維新の後、抜刀斎をやめて「不殺(ころさず)の誓い」を立てた剣心。その剣心を見て落胆した斎藤は「お前の全てを否定してやる」と言い切ります。 人を殺さずに守ろうとする「不殺の誓い」と、悪を殺して弱きを助ける「悪・即・斬」。そのポリシーのぶつかり合いが、本作品の大きなテーマでもあります。
実写映画版の俳優は江口洋介
2014年もあと1日。皆様、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』へのご声援、誠にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします!
— 映画『るろうに剣心 最終章』公式アカウント (@ruroken_movie) December 31, 2014
そして今日は江口洋介さんのお誕生日です!江口さん、おめでとうございます!!#るろうに剣心 pic.twitter.com/Q0cMY0vvsA
「るろうに剣心」は2012年から2021年にかけて計5作、実写映画化されています。 実写版で斎藤一を演じたのは江口洋介。数々の有名作に出演する人気俳優で、代表作は『ひとつ屋根の下』『救命病棟24時』シリーズなどです。 ダンディな出で立ちが斎藤ととてもマッチしており、映画を観た後には「斎藤一は江口洋介しかありえない!」と感じるほどでした。
アニメ版の声優は鈴置洋孝
「るろうに剣心」は、1996年にテレビアニメ化されました。 その際斎藤一の声を担当したのは、『聖闘士星矢』のドラゴン紫龍役や『ドラゴンボール』の天津飯役などでお馴染みの声優・鈴置洋孝(すずおきひろたか)。 渋さと熱さを兼ね備えた声は、冷酷さと正義をもつ斎藤にぴったりです。 なお2006年に鈴置洋孝が他界した後は、『犬夜叉』の殺生丸役や『コードギアス 反逆のルルーシュ』のジェレミア・ゴットバルト役などで知られる成田剣(なりたけん)が後任を務めています。
「るろうに剣心」斎藤一の正義を実写映画でも堪能しよう
クールに悪を斬り伏せ、己の正義を貫き通す斎藤一の魅力を存分にお伝えしてきました。 本編の連載が終了して約20年が経過した今でなお、「悪・即・斬」を体現した彼の生き様は読者の心を惹きつけます。 本作を読めば、きっと彼の魅力の虜になること間違いなし!ぜひ、アニメや実写映画と併せてチェックしてくださいね。