2022年8月31日更新

「るろうに剣心」四乃森蒼紫(しのもりあおし)を解説!最強を求め彷徨った男のモデルは実在する?

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映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」四乃森蒼紫(伊勢谷友介)
©和月伸宏/集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

四乃森蒼紫は漫画「るろうに剣心」に登場する人物で、カリスマ性を持った一流の隠密。この記事では実在するモデルや巻町操との関係、作中の名言など、四乃森蒼紫について解説していきます!

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「るろうに剣心」四乃森蒼紫のプロフィール

四乃森蒼紫(しのもりあおし)は、13歳時点で御庭番衆として暗躍、15歳にして御庭番衆最後の御頭の座についた天才隠密です。 性格は冷静沈着な現実主義。無口で不器用な面もありますがその一方で情に熱く、仲間からの信頼は絶大でカリスマ性があります。 明治時代の大政奉還の後、政府は御庭番衆御頭をしていた蒼紫にのみ要職を用意しました。しかし蒼紫は部下を見捨て自分だけ職を得ることを拒み、誘いを全て断ってしまいます。 時間が経つにつれ部下達も再就職先を見つけていきますが、戦闘以外に取り柄のない「ひょっとこ」「癋見(べしみ)」「般若(はんにゃ)」「式尉(しきじょう)」の4人は再就職ができず困り果てていました。 そして蒼紫は残った4人と戦いを求め、裏社会で生きる決意をするのです。

身長/体重 182cm/72kg
誕生日 嘉永6年(1853年)1月
実写俳優 伊勢谷友介

蒼紫のモデルとなった人物は?

幕末を舞台にした「るろうに剣心」の世界ですが、各キャラクターには幕末を生きた実在の人間のモデルがいます。四乃森蒼紫にもモデルは存在するのでしょうか。 天才的な戦闘センスで御庭番衆御頭まで登り詰めた四乃森蒼紫のモデルは、新撰組鬼の副長・土方歳三だと考えられます。 土方歳三は「鬼副長」などと呼ばれていますが、本来は優しい性格で組織のために憎まれ役を買っていたと言われています。そして新撰組随一の美男子で、数々のモテエピソードでも有名な人物です。 「冷静ながらも内に秘めた優しさ」「端正な顔立ち」他にも「下戸である」など細かい共通点も多く、四乃森蒼森のモデルは土方歳三で間違いないでしょう!

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「最強」の名を求めて剣心を追う蒼紫の目的は

四乃森蒼紫一行は裏社会に足を踏み入れ、武田観柳(たけだかんりゅう)の用心棒をしているときに、幕末最強と謳われた人斬り抜刀斎・緋村剣心(ひむらけんしん)と出会います。 そして蒼紫は御庭番衆こそが最強であることを示すため剣心に戦いを挑みますが、これに敗北。さらに蒼紫は雇い主である武田観柳の裏切りにあい、4人の部下を失ってしまいます。 その後山中に4人の首を埋葬した蒼紫。蒼紫は4人の部下を失った絶望に打ちひしがれながらも、「抜刀斎を殺し、部下達の墓前に最強の2文字を添える」という唯一の目的のために、修羅となり1人樹海で修行を積むのでした。

小太刀二刀流から繰り出す必殺剣技!

四乃森蒼紫は戦闘に小太刀を使用します。東京編では一刀を盾に達人級の拳法で攻撃するスタイルでしたが、京都編、人誅編では二刀流に進化していました。 数ある蒼紫の技の中でも、十八番と呼べる必殺剣技が「回天剣舞・六連」です。 小太刀を逆手に持ち連撃を繰り出す技でしたが、元々は三連の技でした。修行により「隠密御庭番式小太刀二刀流」を身につけることで、倍の六連撃が可能となっています。剣心に出会うまで「回転剣舞」を破られたことはなく、まさに蒼紫の必殺技です。 三連の頃から鉄製の鞘を一刀両断する威力がありましたが、六連になることで大木を薙ぎ倒すほどの殺傷力を誇ります!

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蒼紫を慕う操(みさお)、恋の行方やいかに?

巻町操(まきまちみさお)と蒼紫は御庭番衆をしていた頃からの付き合いで、操は幼少期から蒼紫を慕っていました。しかし蒼紫は4人の部下を連れる際に、操に黙って旅立ってしまいます。 操は蒼紫を探す道中で剣心に出会い、蒼紫の名を口にした剣心に無理やり同行しました。京都に到着後操が目にしたものは、翁を切り刻む冷徹な蒼紫の姿が……。 操はかつての気持ちを捨て去り蒼紫を敵とみなす覚悟を決めますが、蒼紫の言動にまだ修羅になりきっていない可能性を見出した剣心は、操に必ず蒼紫を連れ帰ると約束します。それを聞いた操は涙を流しました。 そして剣心は蒼紫と対峙する中で「操が懸命に御庭番衆を守っていること」「蒼紫を必ず連れて帰ると言ったら涙を流したこと」を告げます。それを聞いた蒼紫は御庭番衆御頭「四乃森蒼森」としての誇りを取り戻したのでした。まさに一途に想い続ける操の気持ちが、蒼紫を変えた瞬間です。 その後はお互い良好な関係を築いており、人誅編では蒼紫が「帰りを待っている者がいる」と話す描写も描かれています。

修羅を超えた蒼紫、最後は剣心の再起を助ける

京都編にて修羅を超えた蒼紫は、志々雄真実(ししおまこと)と剣心の最終決戦の場へと赴きます。そして志々雄真実の技の前に倒れた剣心のために、時間稼ぎをする蒼紫。 剣心との戦いですでに満身創痍の蒼紫でしたが、倒すことは叶わずも時間稼ぎには成功し、それにより剣心はもう一度立ち上がり勝利することができました。 また人誅編でも薫(かおる)の死体が偽物であることを暴いたり、外印(げいん)や朱雀(すざく)を撃破するなど、剣心の強力な味方として活躍しています!

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切ないけどかっこいい蒼紫の名言集

不器用な性格から激動の人生を歩んだ四乃森蒼紫。蒼紫は圧倒的な強さを持ちながらも切ない描写が多く、心がキュッとなるような名言が所々に登場するのも特徴的です。 そこでここでは蒼紫の切なくもかっこいい代表的な名言を、4つ紹介します!

「抜刀斎。俺がお前を殺すまで、誰にも殺されるなよ。」

観柳の用心棒をしていた蒼紫は、御庭番衆が最強であると示すために、剣心に戦いを挑みます。しかし結果は敗北。その上観柳に裏切られ4人の部下を失ってしまいました。 その時4人の首を持ち逃げる蒼紫が剣心に残したのが、こちらのセリフです。 蒼紫はこの時敵でありながらも剣心を強者と認めていました。その剣心をいつか自分が倒すという蒼紫の心意気がよくわかり、今後の2人の再会を期待せずにはいられない名言となっています。

「詭弁は……それで終わりか」

御庭番衆の4人を殺され、幕末最強と謳われる人斬り抜刀斎こと緋村剣心を倒すため、修羅と化した蒼紫。剣心との再会時は敵であった志々雄とともに行動し、世話になった翁に重症を負わせるなど、部下想いだった頃の面影は消え失せていました。 操の気持ちを知り連れて帰ると約束した剣心は、蒼紫への説得を試みます。しかしその返答として蒼紫の口から発せられたのはこの言葉でした。 変わってしまった蒼紫の悲しい名言です。

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「最強という名の華をこの手にするまで オレの闘いは終わらない」

修羅と化した蒼紫は剣心を討ち取るため、昔から世話になっている翁に、蒼紫は剣心を探して欲しいと頼みます。それを聞き翁は今更剣心を斬ったところで、般若達は蘇らないと諭しました。 しかし翁の言葉は蒼紫には響かず、このセリフを残して蒼紫は翁の元を去っていくのでした。 この名言には「四乃森蒼紫」という男の、儚くもカッコイイ生き様滲み出ています。

「茶ならばいずれ付き合おう」

志々雄との死闘が終結し、剣心の説得により蒼紫は修羅を超えることができました。その後蒼紫は禅寺で座禅を組む日々を送ります。 そんな蒼紫に、東京に帰る剣心はいつか酒を交わそうと誘いますが、蒼紫は「俺は下戸だ」とそれを断ってしまいました。返事を聞き落胆する剣心に、蒼紫が言ったのがこのセリフです。 蒼紫があれだけ敵としていた剣心にこの言葉。2人の争いは本当に終わったのだと実感できるセリフとなっています。

実写版蒼紫を演じたのは伊勢谷友介

映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」四乃森蒼紫(伊勢谷友介)
©和月伸宏/集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

実写映画で四乃森蒼紫役を演じるのは伊勢谷友介です。

「最終章」では伊勢谷友介の逮捕を受け……

「るろうに剣心 最終章」の公開を前に、伊勢谷友介の逮捕が報道され、映画公開を待ち望むファンの中には上映を心配する声が多く挙がりました。 もともとセリフが多くないキャラクターではありますが、伊勢谷友介の逮捕を受け、「最終章」本編での四乃森蒼紫の出演シーンはかなり少なくなっていました。 また、ファンの間では代役が起用されるのでは?という声も上がっていました。ネットでは蒼紫役として要潤(かなめじゅん)を推す声が1番多いようです。確かに端正な顔立ちにスラッとした高身長。年齢も39歳とちょうど良く、ぴったりかもしれませんね。

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アニメ版声優は安原義人

TVアニメ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』では四乃森蒼紫は、舞台俳優としても活躍する安原義人が演じました。安原義人は2020年現在70歳を超える大ベテランですが、未だに現役を貫く人気の声優です。 また新型コロナウィルスの影響で全公演の中止を発表したミュージカル『るろうに剣心 京都編』ですが、ミュージカルでは蒼紫役は歌手、ダンサー、俳優とマルチに活躍する松下優也がキャスティングされていました。 状況を見てしっかりと判断した運営には拍手ですが、やはり楽しみにしていた人の気持ちを考えると公演中止が悔やまれます。

「るろうに剣心」四乃森蒼紫は修羅を超えた男

仲間を愛したことで修羅となり、仲間に愛されたことで修羅を超えた男・四乃森蒼紫。今回はそんな蒼紫の半生から操との関係、名言まで紹介してきました。 四乃森蒼紫は冷静で優しく危険な部分も見せながら、やはり「カッコイイ」の一言に尽きるキャラクターでしょう。 実写映画「るろうに剣心 最終章」で四乃森蒼紫の活躍をチェックしてみてくださいね!