2022年8月31日更新

「るろうに剣心」比古清十郎(ひこせいじゅうろう)最強説!?師匠の強さを徹底解説

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比古清十郎は「るろうに剣心」に登場する飛天御剣流の継承者で緋村剣心の師匠。この記事では比古清十郎の強さや性格などを徹底的に解説します! ※この記事は「るろうに剣心」の原作漫画・実写映画のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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「るろうに剣心」比古清十郎のプロフィール

比古清十郎(ひこせいじゅうろう)は、主人公・緋村剣心(ひむらけんしん)の師匠として登場する凄腕剣士です。身長189cm、体重87kgとがっしりとした体型をしており、43歳という年齢とはかけ離れた若々しい容姿が特徴となっています。 飛天御剣流という流派の13代継承者で、「比古清十郎」という名前は飛天御剣流継承者が代々受け継ぐものであるため実際は本名ではありません。 また飛天御剣流の先代から受け継いだ重さ10貫の肩当てと、筋肉を逆さに反るバネが仕込まれた白外套を常に身につけています。そして剣心との修行では大きなハンデを背負いながらも圧倒しており、まさに作中最強の呼び声高いキャラクターです。

比古清十郎の実在のモデルは?

実在のモデルは存在しませんが、作者である和月伸宏が「るろうに剣心」の前身として描いた読み切り作品『戦国の三日月』の主人公が比古清十郎のモデルだと思われます。

実は親バカ!厳しいふりして弟子の剣心を溺愛

剣心にとって比古清十郎は師匠以上の存在で、野盗に襲われた幼い頃の剣心を連れて帰り剣を教えた育ての親でもあります。また「剣心」と名付けたのも、比古清十郎です。 そのため弟子として厳しく接する一方で、親のように剣心を案ずる描写が何度か描かれています。 剣心は幼少時から「自分の命を捨てても他人を守る」という考えを持っており、比古清十郎はその思想を危険視していました。そのため比古清十郎は剣心に「自分の命を軽くみるな」「ちゃんと幸せになれ」と常に言い聞かせています。 また剣心は教えに背き出て行った上、勝手な事情で奥義を伝授してくれと比古清十郎の元を訪れました。本来ならふざけるなと突き返してもいい場面ですが、比古清十郎は剣心に奥義を伝授します。そして帰ってきた剣心の周りの人間に、弟子は何をしていたのかと身を案ずるシーンもありました。 やはり師匠とは言っても育ての親。幼少期から育ててきた剣心を気にかける気持ちは、完全に「親バカ」そのものです!

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愛刀は代々伝わる宝刀・桔梗仙冬月

るろうに剣心 比古清十郎
©和月伸宏/集英社・フジテレビ・アニプレックス ©XFLAG

比古清十郎の愛刀は、代々受け継がれる宝刀「桔梗仙冬月」です。戦国期以前から受け継がれる物で、鍔(つば)が付いておらず、シンプルな姿形をしています。 この桔梗仙冬月から放たれる、比古清十郎の必殺技が九頭龍閃です。九頭龍閃とは元々飛天御剣流奥義「天翔龍閃」の試験用として作られた技となっています。天翔龍閃は師匠の九頭龍閃を破ることで伝承が完了します。 九頭龍閃は9つの斬撃を突進しながら同時に放つ技で、1度技が発動してしまうと防御も回避も不可能といわれる強力な技です。これを破るには発動前に相手を攻撃するしかなく、その技こそ奥義・天翔龍閃なのです。 そのため比古清十郎の九頭龍閃は剣心の天翔龍閃の前に破れましたが、おそらく他の技では誰も破れない強力な必殺技となっています!

唯一の戦闘シーン、不二との戦い

比古清十郎はその強さ故に作者も「出しどころが難しい」と話しており、作中での本格的な戦闘は1度しかありません。それが京都編で描かれた十本刀の1人・不二との戦いです。 志々雄派の秘密兵器として登場した不二は、その8mを超える巨体と圧倒的なパワーで薫(かおる)や弥彦(やひこ)を絶望させました。そして不二の大刀が弥彦目掛けて振り下ろされます。 絶体絶命の弥彦ですが、そこに割って入り不二の大刀を止めたのが比古清十郎でした。 剣を振る不二を見て、比古清十郎は武人の心を持っていることを見抜きます。不二はその巨体から人間扱いされず忌み嫌われており、比古清十郎から武人として認められたことに歓喜の涙を流しました。 そして不二は改めて一武人として比古清十郎に戦いを挑み、最後は九頭龍閃を受け完敗を喫しました。

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清十郎と志々雄はどちらが強い?

ファンの間で「るろうに剣心で最強のキャラは比古清十郎?志々雄真実?」という議論はよく交わされます。 連載終了後の作者インタビューでは、作者は志々雄真実を全編最強のキャラクターと称しました。しかしこれはあくまで「志々雄」「縁」「剣心」を比較しての話だったので、比古清十郎はここに含まれていません。 そして後に発売された書籍では比古清十郎が全キャラクター最強の剣の腕を持つと記され、志々雄真実のスピンオフでは志々雄を最強の「敵」と表現しました。比古清十郎は「るろうに剣心」において敵キャラではないですよね。 以上の要素から、作中最強のキャラはやはり比古清十郎で間違いないと考えられます!

意外な素顔……酒好きが転じて陶芸家に?

比古清十郎は酒を飲んでいるシーンが多く描かれています。弟子である剣心にも、いつか酒を酌み交わそうと約束する姿もありました。 そして京都編で剣心と再会した際は、新津覚之進(にいつかくのしん)という名前で陶芸家として活動しています。新津覚之進が比古清十郎の本名なのかは不明ですが、陶芸に関してもその道では名が知れているほどの実力者です。 陶芸、剣術と多様な才覚に恵まれた比古清十郎ですが、自分自身で自らの天才性を語るなど、自画自賛するナルシスト気質な一面も持ち合わせています。

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アニメ版はナルシストじゃない!?

アニメ版では比古清十郎は原作と少し性格が異なって描かれています。ナルシストではなくなっているのです。 原作の比古清十郎は自分の強さを微塵も隠さない自慢っぷりでしたが、アニメ版では野盗から助けた剣心に「剣を少々やる」と話すなど、謙虚さがみえます。 アニメ版では「強いながらも謙虚」といった、一般的なカッコイイ武士像に少し傾けたのでしょう。

比古清十郎のかっこいい名言集

人の幸せを願い優しい心を持ちながらも、どこか危ない表情を覗かせる剣心。ここではその剣心を正しい道に導く、比古清十郎の名言を2つ紹介します。

「飛天御剣流は苦難から人々を守るのが本来の理 だが、それはあくまでもどの権力 どの派閥にも属さない自由の剣としてだ」

14歳の剣心はただ「人々を守る」という信念を信じたことで、自分の剣術を長州藩に利用されてしまいます。そこで比古清十郎が剣心に説いたのが、こちらのセリフです。 飛天御剣流は圧倒的な力を持つ、強力な剣術。その強さから派閥に加担してしまうと、別派閥を一方的に葬ることが可能となってしまうのです。 圧倒的な強さ故に己の在り方を間違えないよう、剣心に放った力強い名言となっています。

「お前一人が全てを背負って犠牲になるくらいで守れる程 明治という時代は軽くねえはずだ」

剣心は志々雄との決戦に向け奥義を会得するために、比古清十郎の元を訪れます。比古清十郎は奥義の伝承を了承しますが、剣心が幼少の頃から「何かを守るために自分を犠牲にする」と考えていることを気にしていました。 そこで比古清十郎が奥義を伝承する前に、1人で背追い込みすぎるなという思いを込めて、このセリフを剣心にかけています。 比古清十郎らしいぶっきらぼうな言い方ですが、この名言には剣心への気持ちが詰まっていますね。

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実写版映画では福山雅治、アニメ声優は池田秀一

実写版映画の比古清十郎役は、『ガリレオ』や『龍馬伝』など様々な人気作に出演している福山雅治が演じています。劇中ではこれまでに演じたことのないほど激しい殺陣を行ったと本人も語っており、役柄もぴったりだと大きな話題を呼びました! またアニメ版で比古清十郎に声を当てているのは、池田秀一です。彼の代表作には『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役や『ONE PIECE』のシャンクス役などが挙げられます。 活気がありながらも渋い声が特徴で、比古清十郎も大人のカッコ良さを出しながら見事に演じきりました!

比古清十郎は「るろうに剣心」最強の男

師匠として主人公である剣心を心身ともに育てあげ、自身も最強の座に君臨する比古清十郎。今回はそんな比古清十郎の強さや剣心との関係、名言まで紹介しました。 戦っている描写は1度しかないものの、その1度の戦闘シーンで高すぎる戦闘力が容易にわかるほど強く、他のキャラとは一線を画して描かれているキャラクターです。 まだ『るろうに剣心』を読んだことがない、観たことがないという人は、ぜひ触れてみてください。比古清十郎の魅力に取り憑かれること間違いなしですよ!