ドラマ「ハリー・ポッター」のキャストが決定!ポリコレと原作再現はどこまで両立できるのか?

世界中で愛される「ハリー・ポッター」シリーズのドラマシリーズが2026年から配信されます! J・K・ローリングの大ベストセラー児童小説をもとに、魔法の世界を描いた映画シリーズは、2001年から2011年にかけて全8作が公開され、大ヒットを記録しました。そんな「ハリー・ポッター」のドラマ版のキャストが続々発表され、話題を呼んでいます。 この記事ではドラマ版「ハリー・ポッター」に関する最新情報を紹介します。
ドラマ「ハリー・ポッター」の最新情報

タイトル | 未定 |
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スタッフ | 製作総指揮:J・Kローリング , デヴィッド・ハイマン 監督:マーク・マイロッド 脚本家/ショーランナー:フランチェスカ・ガーディナー |
キャスト | ドミニク・マクラフリン , アラステア・スタウト , アラベラ・スタントンほか |
配信サービス | HBO Max |
配信日 | 2026年 |
「ハリー・ポッター」シリーズの映画化も行ったワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、2023年4月12日に「ハリー・ポッター」のテレビドラマシリーズの製作を発表。系列の動画ストリーミングサービスであるHBO Maxにて配信される予定です。 原作1冊を1シーズンとして最低でも7シーズンが製作予定とのことで、製作総指揮に原作者のJ・Kローリングが起用されることからも、原作により忠実なストーリーになる事が予想されます。
ドラマ「ハリー・ポッター」のキャストが発表!
ハリー・ポッター役/ドミニク・マクラフリン
(画像中央) ドラマ版でハリー・ポッターを演じるのは、スコットランド出身のドミニク・マクラフリンです。彼は2020年ごろからパフォーマンス・アカデミー・スコットランドで演技を学び、2025年にはBBCのドラマ『Gifted(原題)』に出演。 また同年には、コメディ映画『Grow(原題)』の公開も控えている新鋭です。
ハーマイオニー・グレンジャー役/アラベラ・スタントン
(画像左) ハーマイオニー・グレンジャー役のアラベラ・スタントンは、2023年から2024年にかけて、わずか9歳でミュージカル『マチルダ』で主演を務めた経歴の持ち主。今回の主役トリオのなかで、もっとも演技経験が多いといえます。
ロン・ウィーズリー役/アラステア・スタウト
(画像右) ロン・ウィーズリーを演じるアラステア・スタウトは、いくつかのCMへの出演経験がありますが、本作が俳優デビューとなる新人です。
主人公3人のオーディションの条件は?

ドラマ版の主人公3人の役に応募するための条件は、2025年4月時点に9歳から11歳までの子どもで、イギリスかアイルランドに住んでいるというものでした。 さらに応募の際には自己PRと、「ハリー・ポッター」以外で自分の好きな作品、あるいは自作の何かから一節を読み上げたもの、あわせて2本の映像を送ることが条件に。 なお子役オーディションの応募の締め切りは2024年10月末で、3万2000人を超える応募があったようです。 今回のキャスティングでは多様性に配慮し、どの役に関しても性別や人種、ハンディキャップ、性的指向などは問わないと発表されていたため、どのような子役がキャスティングされるか注目されていました。
ドラマ「ハリー・ポッター」のキャストが続々決定!
名優が続々名を連ねる
子役以外のキャスト、特にホグワーツ教授陣のキャストには、名優が名を連ねています。 アルバス・ダンブルドア役のジョン・リスゴーは、1982年の『ガープの世界』および翌年の『愛と追憶の日々』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートした経歴の持ち主。近年では『教皇選挙』(2024年)への記憶も新しい名優です。 マクゴナガル先生を演じるジャネット・マクティアは、2000年の『タンブルウィーズ』でアカデミー賞主演女優賞ににノミネートされ、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。2012年のアカデミー賞でも、『アルバート氏の人生』で助演女優賞にノミネートされています。 また、ハグリッドを演じるニック・フロストは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)や『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!』(2013年)などの多くのコメディ作品への出演で知られています。
予想は当たった?キャスト発表後の感想
ドラマ制作発表から大きな注目を集めていた「ハリー・ポッター」シリーズ。もちろんキャスト予想も盛り上がっていました。 子役には発表当時すでに有名な俳優陣の名前が上がっており、ロン役に『ルーム』(2015年)のジェイコブ・トレンブレイや、ハーマイオニー役に「ゴーストバスターズ」シリーズのマッケナ・グレイスなどが予想されていましたが、当時から彼らは主人公トリオを演じるには、成長しすぎていたように思います。 一方、スネイプ先生役にはアダム・ドライバーを望む声があったり、マクゴナガル先生役にヘレン・ミレンを予想する声もありましたが、どちらも実現ならず。 唯一予想があたっていたのは、ハグリッドを演じるニック・フロストだけでした。これには納得のキャスティングと言えそうですね。
ドラマ「ハリー・ポッター」のキャスト一覧
アルバス・ダンブルドア役/ジョン・リスゴー ミネルバ・マクゴナガル役/ジャネット・マクティア セブルス・スネイプ役/パーパ・エッシードゥ ルビウス・ハグリッド役/ニック・フロスト クィリナス・クィレル役/ルーク・タロン アーガス・フィルチ役/ポール・ホワイトハウス モリー・ウィーズリー役/キャサリン・パーキンソン ドラコ・マルフォイ役/ロックス・プラット ルシアス・マルフォイ役/ジョニー・フリン シーマス・フィニガン役/レオ・アーリー パルヴァティ・パティル役/アレッシア・レオニ ラベンダー・ブラウン役/シエナ・ムーサ ペチュニア・ダースリー役/ベル・ポウリー バーノン・ダーズリー役/ダニエル・リグビー コーネリアス・ファッジ役/バーティ・カーベル
実写ドラマ「ハリー・ポッター」のあらすじは?映画と違う?
実写ドラマ「ハリー・ポッター」は、原作を1冊ずつ描くと発表されていて、映画とあらすじは大きく違わないと思われます。 一方で、1作を2時間ほどで描いた映画とは異なり、ドラマでは1シーズンをかけて1作を追うため、原作の細かなシーンまで映像化されるのではないでしょうか。各キャラクターの掘り下げが深く行われることに期待したいですね。
映画版のハリー役もドラマ化に期待

映画シリーズで主人公ハリー役を務めたダニエル・ラドクリフは、以前から各メディアに対しドラマ化を予期するかのようなコメントを残しています。 米ウェブサイトIGNのインタビューでは、「僕が最後のハリーというわけではない」と発言。リブート化されたら「絶対に観たい」と期待感を示しました。 また英ウェブサイトTV Guideのインタビューでは、「私が生きているうちに、別バージョンがあると思う。現状では映画シリーズが神聖化されているが、それもいつかは色あせる」と興味深い分析を披露しています。 そして、「(ハリー・ポッターの世界から)テレビドラマにできるほかの物語が、確実にある」とも語っているのです。
映画版キャストがドラマにカメオ出演する可能性は?
ドラマ化にあたって気になるのは、映画版キャストのカメオ出演です。 しかしこの話題について、映画でハリーを演じたダニエル・ラドクリフは「ないでしょうね」ときっぱり否定。このシリーズについて読んだかぎり、ワーナーは新しくやり直そうとしているようで、自分がいきなり出てくるのは変だと思うとDEADLINEのインタビューで語りました。 また「『ハリー・ポッター』は『シャーロック・ホームズ』のようなものになる運命だったと思っています。数年のうちに運命が変わろうとしている8歳の子どもがいるはずだと思うので、僕はそのことを考えています」とコメントしました。
大人気キャラの人種変更に懸念の声も
ドラマ版「ハリー・ポッター」のポリコレ配慮については、制作が発表された時点から話題になっていました。特にホグワーツ教授陣は映画では白人ばかりだったため、“誰か”は人種変更があるのでは、といわれていたのです。 実際キャストが発表されると、人種変更があったのはスネイプ先生。故アラン・リックマンが演じた同キャラクターを黒人のパーパ・エッシードゥが演じることが発表され、あまりに見た目が違うキャスティングに困惑しているファンも多いようです。 原作では多くのキャラクターの肌の色について言及されていませんが、スネイプに関しては肌の色が「sallow(土気色)」とされており、血色の悪い不健康そうな印象として描かれています。またハリーの父ジェームズが学生時代にスネイプをいじめていた点についても、人種差別的なニュアンスになってしまうのでは、との懸念も聞かれます。 実力派として知られるパーパ・エッシードゥが、どんな新たなスネイプ像を見せてくれるのか期待しましょう。
ドラマ「ハリー・ポッター」のキャストまとめ
今回は「ハリー・ポッター」の実写ドラマのキャストについて、最新情報をまとめました。 特に“本家”の映画版で主役を務め、ハリーのイメージを定着させたダニエル・ラドクリフが、インタビューでテレビドラマ化に太鼓判を押す発言をしていることに期待感が高まりますね。