2021年9月8日更新

ジェット・ブラックは実在した?『カウボーイビバップ』頼れる相棒キャラの魅力を解説!

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ジェットブラック

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ジェット・ブラックのプロフィール【ネタバレ注意】

身長188cm
体重90kg
生年月日2035年12月3日
年齢36歳
血液型A型
特技料理
趣味盆栽
愛銃ワルサーP99

主人公スパイク・スピーゲルの相棒であり、彼らの拠点であるビバップ号の船長がジェット・ブラックです。筋骨隆々な巨漢とその強面から、カウボーイ(賞金稼ぎ)ではなく賞金首に間違われることも。 現場に出ることもありますが、作戦立案やバックアップなどをメインで担当。手先が器用なため、家事全般やマシン整備も彼が担当することがほとんどです。 名前の由来は実在するイギリスのロックバンドのドラマー、ジェット・ブラックの名前からだと言われています。 ※この記事は『カウボーイビバップ』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

実在したジェット・ブラックについて

実在したジェット・ブラックはイギリスのバンド「The Stranglers(ストラングラーズ)」のオリジナルメンバーです。彼はもともと実業家として成功を収めていた人物で、酒屋やアイスクリーム製造会社を経営していました。 バンド加入後は彼の所有するアイスクリーム販売車に機材を積んで各地を回っていたというエピソードは有名です。メジャーデビューはジェットが38歳となった1977年。その後人気バンドの仲間入りを果たし、2015年に彼は高齢を理由に引退をしました。 特徴的な髭やパワフルな雰囲気、また彼の所有車で各地を回っていたという点はビバップ号のジェットの設定に反映されているのではないでしょうか。

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ビバップ号の料理番?意外と面倒見のいいジェット

カウボーイビバップ
©サンライズ

ジェットは面倒見が良く、自由奔放で身勝手なクルーの面々の世話を焼いて回っています。彼らが起こした騒動の後始末に追われて頭を悩ませるのもいつもジェット。ビバップ号のオーナーなのである意味彼がリーダーなのですが、誰よりも気苦労の絶えない日々を送っています。 彼は料理が得意なので、自然と船内での料理番も彼に。中でも彼が振る舞う肉抜きの青椒肉絲は、ジェットとスパイクの関係を語る上で欠かせないメニューです。料理だけでなく、洗濯やクルーが壊したメカの整備も彼が一手に引き受けています。 人情味あふれる人物ですが、彼自身のポリシーは「去る者は追わず」。そのためクルー同士は家族というより、出入り自由の下宿のような緩い関係性で繋がっています。

ジェット・ブラックのその後

最終回までのジェットの動向

スパイクと共に賞金首を追う中で、因縁に引き寄せられるようにジェットは元恋人や元相棒と関わることになります。ジェットはかつて警察組織「I.S.S.P.」に所属しており、「ブラックドッグ」という異名で呼ばれるほど執念深い捜査で知られる凄腕刑事だったのです。 思わぬ再会を果たしながらもジェットなりに過去にケリをつけていきます。しかし相棒のスパイクは過去のしがらみに囚われたまま。過去の因縁に決着をつけようと出ていくスパイクを、ジェットはなんとも言えない表情で見送ります。

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最終回でジェットはどうなった?

船を降りたスパイクが気になるジェットは、ネイティヴアメリカンの占い師ブルにその行方を占ってもらうことに。スパイクに死が近づいているという予言に対し、ジェットは「よしてくれ」と顔を歪めます。 ほどなくしてボロボロのスパイクが船に帰還。ジェットがいつもまずいと文句を言われる肉抜き青椒肉絲を振る舞うと、スパイクはこのときばかりは美味しいと言うのでした。 食事を終えて出ていこうとするスパイクに対し、ジェットはすでに何かを悟ったような諦めたような表情を浮かべ最後の質問をします。「女の為か?」そう問うジェットに、スパイクは「死んだ女の為にできる事なんてないさ」と弱々しく微笑むのでした。 これが2人の最後の会話となり、スパイクが出ていった後のジェットの動向は描かれていません。

Netflix版でジェット役を務める俳優は?

『カウボーイビバップ』は2021年11月からハリウッド制作の実写ドラマがNetflixで配信予定です。ジェット役を演じるのはムスタファ・シャキール。 映画では『デンジャラス・プリズン -牢獄の処刑人-』(2017年)に出演。そのほか『クォーリーと呼ばれた男』のモーゼス役や人気ドラマ「Dr.HOUSE」シリーズなどにも出演しています。筋骨隆々な原作のジェット同様、迫力ある雰囲気の俳優です。

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アニメ版でジェット役を務める声優は?

アニメでジェットを演じたのは石塚運昇(いしづかうんしょう)です。渋い声が特徴のベテラン声優で、吹き替えやアニメで活躍。吹き替えでは『CSI:マイアミ』のホレイショ・ケイン役が有名。 『機動戦士ガンダム00』のセルゲイ・スミルノフ役のような硬派なキャラクターを演じる一方で、『ポケットモンスター』では長年オーキド博士役として多くのファンに愛されていました。彼は2018年に亡くなっており、もう彼の演じるジェットが聴けないのは残念です。

ジェット・ブラックの名言

「チャーリーは言った。手は手でなければ洗えない。得ようと思ったらまず与えよってな。てことはどーゆーことだ、チャーリーはやれって言ってるんじゃねぇのか?」

格言などを引用することが多いジェット。3話でジェットは夢のお告げに従ってカジノに行くと言います。その夢の中に出てきたのが、ジャズの神様チャーリー・パーカーがゲーテの格言を言ったというこの言葉です。 結局夢のお告げのようにはいかず一攫千金は叶いませんでしたが、軽妙な言い回しが実に本作らしいですね。ジェットのギャンブル好きな一面も窺い知れるセリフです。

「やはり人間、汗水流して働かないといけない」

登場人物たちがそれぞれ人生で得た教訓を語る11話に登場したセリフ。このセリフの後にジェットは、楽をしたり卑怯な手を使ったりしようとする者には天罰が下るとも言います。さらに「教訓をすぐ忘れるのも人間の特徴の1つだ」と付け加えるジェット。 元刑事とあって常識的な部分がありながらも、苦い経験を多くしてきたであろうことを想像させる名言です。

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「来たくはなかったんだが、会いたがる奴ががいてな……失くした左腕だよ!」

ジェットのメイン回となった16話。ジェットはかつて自分の左腕を撃った凶悪犯・ウダイと対峙し、彼から「迎えにきたのか」と軽口を叩かれます。その際に返したのがこのセリフ。 皮肉とウィットに富んだ言い回しと、彼から溢れ出る気迫がたまりません。16話はこのセリフ以外にもジェットの名シーンの宝庫です。

『カウボーイビバップ』ジェット・ブラックは渋い大人のお手本

『カウボーイビバップ』にとって大黒柱のような存在のジェット・ブラックについて紹介しました。家事をしてクルーの世話を焼くオカン的な部分もあれば、渋い親父節が全開となる格好良さも持ち合わせている人物です。 大人の魅力がつまったジェットに注目して視聴してみると、また違った『カウボーイビバップ』の味が楽しめるのではないでしょうか。