2021年9月27日更新

ドクター・オクトパスがMCUに登場!予告編の謎を過去作からふりかえり考察

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ドクター・オクトパス基本情報・予告編の謎を考察

2021年12月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)25作目、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にドクター・オクトパスが登場します! サム・ライミ版の『スパイダーマン2』(2004年)でメインヴィランを務めた彼は、過去作品から多数のヴィランが登場する「ノー・ウェイ・ホーム」で、スパイダーマン/ピーターを苦しめる1人に。 ここではドクター・オクトパスがどんなヴィランなのか、原作と映画版を比較しつつ、予告編の矛盾や謎について考察してみます

ドクター・オクトパスとは

【コミック版】基本情報

ドクターオクトパス

ドクター・オクトパスの本名は、オットー・ギュンター・オクタビアス。「ドック・オク」とも呼ばれています。天才的な物理学者である彼は、4本のアダマンチウム合金製アームのついたコルセットを開発していました。 しかし危険物を取り扱う実験中に爆発事故が発生。コルセットを一生外せない体になってしまいます。その結果、制御盤を使わなくてもアームを動かせるようになりました。しかし自身が非人間的な容姿に変わったことを悲観し、やけになって犯罪者になってしまったのです。 1963年に初登場した彼は、初期のコミックでは緑と黄色の衣装に身を包み、三角形のゴーグルをつけた姿で描かれていました。ただ、近年では黒一色の衣装で描かれることが多くなっています。 また1964年には、同じく「スパイダーマン」シリーズのヴィランであるヴァルチャー、サンドマン、エレクトロ、ミステリオ、クレイブンの5人を誘い、悪のチーム「シニスター・シックス」を結成。その秀でた頭脳を活かして、リーダーとしてチームを指揮しました。

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【映画版】基本情報

『スパイダーマン2』(2004年)アルフレッド・モリーナ、トビー・マグワイア
©︎ COLUMBIA PICTURES\MARVEL ENTERPRISES/All Star Picture Library/Zeta Image

『スパイダーマン2』に登場したドクター・オクトパスも、基本的な設定は原作と同じです。 彼は、ピーター・パーカーの親友ハリーが代表を務めるオズ・コープの資金援助を受け、核融合による新エネルギーの研究をしていました。しかし彼らが立ち会った公開実験中に爆発事故が起き、アームを取り外せない体になってしまいます。 このアームは自我を持っており、制御チップでそれを抑えていましたが、事故でチップが故障。そしてドクター・オクトパス自身がアームの影響を受け、失敗した実験を成功させようと狂気に取り憑かれてしまいますそしてその資金や材料を集めるため、犯罪行為に手を染めることに。 映画『スパイダーマン2』(2004年)では、ピーターの説得で自我を取り戻し、アームを破壊するため「怪物のままでは死なんぞ」と言い残し、自分もろとも川に沈んでいきました。 演じたのは、『ショコラ』(2000年)や『17歳の肖像』(2009年)などに出演しているアルフレッド・モリーナです。

「ノー・ウェイ・ホーム」予告編の2つの謎を考察

ここからは2021年8月24日に解禁され、たった24時間後に世界累計再生回数はなんと3億5550万回を記録した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編について解説していきます。 ちなみに『アベンジャーズ/エンドゲーム』が樹立した2億8900万回を超えて、歴代1位の再生回数を誇っています。

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謎①トムホ=ピーターとなぜ認識できたのか

予告編の2分50秒あたりで姿を現したドクター・オクトパスは、トム・ホランドが演じるピーター・パーカーを見て「やあ、ピーター」と声をかけます。 『スパイダーマン2』で登場した彼は、トビー・マグワイアが演じたピーター・パーカーしか知らないはずですが、なぜMCUのピーター/スパイダーマンをすぐに認識できたのでしょうか。2人は顔や体格がかなり違うので、見間違えることはほぼないはずです。 この謎について、編集部にて3つの仮説を立ててみました。

予想①マルチバースの仕組みによって自動的に変換されている

トム・ホランド『スパイダーマン:ホームカミング』
©Columbia Pictures/zetaimage

ドクター・ストレンジの言うとおり、MCUのマルチバースの仕組みは解明されていません。つまり、なにが起きてもおかしくないということでしょう。 1つ考えられるのは、ドクター・オクトパスが『スパイダーマン2』の時空からMCUの時空に移動する際、彼の認識が自動的に変換された可能性ですマルチバースが登場したMCU作品にはドラマ『ロキ』(2021年)がありますが、同作では別の時空の「自分」と出会うことはあっても、「他人」に対する認識までは描かれていませんでした。なので、時空を移動するときに「他人」の見た目などについて、認識が変わってしまうこともあるのかもしれません。

予想②スパイダーマンのスーツを着ていたからトビー版ピーターかと勘違いした

『スパイダーマン』トビー・マグワイア
©MARVEL/COLUMBIA PICTURES/zetaimage

映画の予告編は、本編とは違う時系列で映像が構成されることが多々あります。 今回の「ノー・ウェイ・ホーム」の予告編ではドクター・オクトパスがピーターの前に姿を現すシーンで、スーツ姿のピーターを見て彼が声をかけ、その後にピーターがスパイダーマンに変身したような順番になっています。しかし本編では違うのかもしれません。 すでにスパイダーマンの姿になっているピーター(トム・ホランド)のもとにやって来たドクター・オクトパスが、スパイダーマン=ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)と思い、勘違いしてしまった可能性も考えられます。 スパイダーマンの姿で素顔が見えない状態であれば、ありえない話ではないのではないでしょうか

予想③街中で騒がれているMCUのピーターを見ていた

爆風のなかから現れたドクター・オクトパスは、一見、MCUの時空に到着したばかりのように見えます。しかし実はもっと前に、MCUの世界にやって来ていたとしたらどうでしょう。 「ノー・ウェイ・ホーム」でスパイダーマンはその正体を暴かれ、ミステリオを殺した犯人として街中で大騒ぎになっています。もしドクター・オクトパスが、橋の上でスパイダーマンと対峙する前にこの世界に到着していたのなら、騒ぎを知らないはずはありません。そこでこの世界のピーターの顔を知ったのではないでしょうか。 またドクター・オクトパスは物理学者ですから、「多次元宇宙論(マルチバース)」についてはもともと知っていたと考えて間違いないでしょう。MCUの世界に到着した彼が、そこは自分が住んでいた時空とは違うことをすぐに理解し、この世界のスパイダーマン=ピーター・パーカーを狙ったとも考えられます。

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謎②なぜまたヴィランになっているのか?

『スパイダーマン2』(2004年)アルフレッド・モリーナ
©︎ COLUMBIA PICTURES\MARVEL ENTERPRISES/All Star Picture Library/Zeta Image

『スパイダーマン2』でのドクター・オクトパスは、最後に正気を取り戻し、アームを破壊するために自ら川に身を投げました。つまり彼はヴィランとしてではなく、改心してから死んだのです。そんな彼が、「ノー・ウェイ・ホーム」ではヴィランとして登場することは矛盾しています。 ドクター・オクトパスを演じるアルフレッド・モリーナは、2021年4月の米「Variety」誌のインタビューで、「ノー・ウェイ・ホーム」のドクター・オクトパスは、『スパイダーマン2』で川に沈んだ“その瞬間”からスタートする、と語りました。 この発言もやはり、彼がヴィランとして戻ってくることと矛盾します。いったいどんな理屈で再びスパイダーマンと戦うことになるのでしょうか。

魅力的なヴィラン ドクター・オクトパスがMCUに!

『スパイダーマン2』でのドクター・オクトパスは、ただの犯罪者ではなく、正気を失った悲劇の科学者としての側面が強調されていました。「ノー・ウェイ・ホーム」では彼が再びヴィランとなった背景はもちろん、MCUではどんな人物描写がされるのかにも注目したいですね。 過去の「スパイダーマン」映画から多数のヴィランが集結する『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2021年12月公開予定です!