エレクトロ、『アメイジング・スパイダーマン2』に登場する悲しきヴィランを解説!

2017年8月25日更新

2014年公開『アメイジング・スパイダーマン2』でジェイミー・フォックスが演じたヴィラン、エレクトロ。この記事では孤独な心に支配された悲しき彼の魅力に迫ります。

『アメイジング・スパイダーマン2』のヴィラン、エレクトロとは!

2014年に公開された『アメイジング・スパイダーマン2』に登場するヴィラン、エレクトロ。 全身ブルーに光る不気味な容貌に高圧電流を自在に操る能力を持った、スパイダーマンの最強の敵の一人です。しかし彼には悲しい過去が……。 この記事では心の闇と孤独に取り憑かれた悲しいヴィラン、エレクトロの魅力を徹底解説します。

エレクトロ基本プロフィール

エレクトロの本名はマックス・ディロン。オズコープ社で働く優秀な電気技師でしたが、冴えない風貌で存在感が薄いため周囲からは評価されず、孤独な日々を送っていました。 オズコープ社が強盗に襲撃された際にスパイダーマンに助けられたことから、スパイダーマンの熱狂的なファンとなります。 その後電気ウナギの水槽に落下する事故に遭い、高圧電流を自在に操る怪人エレクトロと化したマックス。スパイダーマンが自分を覚えていないこと、自分を逮捕しようとしていることを知ったエレクトロは、一転してスパイダーマンへの憎悪と嫉妬を剥き出しにします。 やがてグリーン・ゴブリンと化したピーター・パーカーの親友ハリーと手を組みオズコープ社を襲撃。かつて自らが開発した発電施設を破壊し、ニューヨーク一帯を停電に陥らせます。 原作コミックでは両手から高圧電流を放つだけでなく、地球の磁場を利用して空を飛ぶこともできるという設定でした。

エレクトロを演じたのはアカデミーノミネート俳優のジェイミー・フォックス

エレクトロを演じるのは、1967年生まれのアフリカ系俳優ジェイミー・フォックス。 幼少時からピアノのレッスンを積み、学生時代はアメフト選手として活躍、音楽大学を卒業後はコメディアンとしての道を進むなど、マルチな才能の持ち主です。 1996年から放送されたコメディ番組『ザ・ジェイミー・フォックス・ショー』で人気を博したジェイミー。映画俳優としても順調にキャリアを積み、トム・クルーズ演じる非常な殺し屋の殺人劇に巻き込まれる不運なタクシードライバーを演じた『コラテラル』(2004)でアカデミー助演男優賞にノミネート。 盲目のソウルシンガー、レイ・チャールズの生涯を描いた伝記映画『Ray/レイ』(2004)での演技が高く評価されアカデミー主演男優賞を受賞しました。

日本語吹き替え版は中村獅童

日本語吹き替え版で声優を務めたのは中村獅童。1972年生まれの俳優、歌舞伎役者です。歌舞伎役者の初代中村獅童の長男として誕生した彼は、幼少期から歌舞伎座の舞台に立ってきました。 2002年に公開された松本大洋の人気コミックの映画化『ピンポン』でのドラゴン役が高く評価され、以降多数の映画やドラマに出演することに。 声優としても活躍しておりTVアニメ『DEATH NOTE』のリューク役や『あらしのよるに』(2005)のガブ役などで知られています。

マックス・ディロンのケーキがエレクトロのイメージカラー

映画版では青く光る肌が特徴的なエレクトロでしたが、原作コミックではグリーンに黄色の稲妻模様のコスチュームを着用しています。 結果的にジェイミー・フォックス演じる強力なエレクトロは迫力あるヴィランとして評判を得ましたが、本作公開前にビジュアルが発表された際には、一部のファンからは「イメージカラーが違う」と不満の声が上がりました。 しかしマーク・ウェブ監督が原作のイメージを踏まえた上で、本作のエレクトロのキャラクターを作ったのは明白です。 孤独なマックスが誕生日に一人ぼっちでケーキを食べるシーン。バースデーケーキは緑と黄色の「エレクトロカラー」をしているのです。

『アメイジング・スパイダーマン2』で見られるエレクトロの超能力

スパイダーマン史上最も過酷な戦いを強いる強敵エレクトロ。身体から大量の電気を発生させる特殊能力を持ち、さらに周囲の環境から電気を吸い取ることもできます。また警官が発砲した際にも弾が身体を貫通するなど、超人的なパワーを持っていました。 得意技は電撃を発射しての攻撃。相手を感電死に至らせます。電気技師だったことから電気のすべてを知り尽くし、自ら配線に潜り込むシーンもありました。まさに「人間発電機」と呼ばれるスパイダーマンの最強の敵でしょう。 エレクトロを演じたジェイミー・フォックスは役を演じる上で、エレクトロになる前のマックスの背景を理解することが大切だと感じたそうです。 高い能力を持ちながらも誰からも評価されず、家族や同僚からも無視され続けた彼が抱いていた孤独は一体どれほどのものだったのでしょうか。熱狂的なまでに憧れていたスパイダーマンへの尊敬の念が憎悪に変化する精神的な過程にも注目です。 私たち誰もが心の中に持つ「愛されたい、認められたい」という願望が、マックスをエレクトロへと変えてしまったのでしょう。