2023年1月25日更新

『チェンソーマン』ナユタが2部に登場?正体や読み切り作品のオマージュについて徹底解説!

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ナユタは『チェンソーマン』第1部の最終話で登場した少女です。「わんわん」と戯れたり初対面のデンジの指を噛んだり。無垢で可愛らしいナユタの意外な正体について、最終話のネタバレとともに紹介します。 最終話から見えてくるナユタとデンジの関係や、オマージュ元の作品などについても言及。他にも『チェンソーマン』第2部でのナユタの活躍について考察を交えながら紹介しています。 ※この記事は2022年1月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『チェンソーマン』ナユタのプロフィール

悪魔の種類支配の悪魔
生年月日不明
身長不明
好きなもの食パン

ナユタは第1部の最終話で登場した少女で、その正体はマキマに代わる新たな支配の悪魔です岸辺中国で発見された彼女を盗んで連れてきて、第2のマキマとならないようデンジに教育係を頼みます。 会った際にデンジの指を噛む、デンジを「わんわん」と呼ぶといった支配的な態度はどこかマキマを彷彿とさせ、瞳の中の螺旋模様もマキマそっくり。雰囲気もマキマに似ているナユタですが、マキマの記憶は引き継いでいません。

デンジとナユタの出会いは?

ナユタはデンジマキマを食べ尽くした後、公園で岸辺と会っているときに登場しました。デンジははじめ彼女をただの子どもだと思って追い払おうとしますが、その際指を噛まれてしまいます。そしてその「噛む力」で、彼女がマキマの生まれ変わりであると気づくのでした。 ナユタを連れてきた張本人である岸辺は、デンジに彼女を託してさっさと姿を消します。「絶対…ムリです」と断ろうとしていたデンジですが、仕方ないので彼女を連れ帰ることに。 その後2人が一緒にごはんを食べたり寝たりと、ほほえましい光景が描かれています。さらにデンジは夢の中でポチタから「(他者と対等な関係を築きたいという)支配の悪魔の夢も叶えてあげてほしい」「たくさん抱きしめてあげて」と言われ、ナユタをぎゅっと抱きしめてあげるのでした。

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【正体】ナユタはマキマの生まれ変わり?

本作における地獄は悪魔の住まう場所です。天使の悪魔が第1部で語った内容によると、悪魔は地獄で死ぬと人間の世界に転生し、人間の世界で死ぬと地獄に転生するとのこと。転生する際には新しい個体として生まれることも語られています。 マキマは最後の戦いでデンジに敗れ、身体を切り刻まれました。その後デンジは彼女をすべて食すことで彼女と一体化し、これにより不死身性を持っていたマキマは消滅。その後現れたのが、マキマの消滅により転生した新たな支配の悪魔ナユタです。 ナユタはマキマの記憶を持っているわけではありませんが、デンジとのやりとりの中でところどころマキマを思わせる言動を取っており、デンジも直感的に彼女がマキマの生まれ変わりだと感じ取っていました

【考察】チェンソーマンに倒されたがなぜ転生できた?

作中では悪魔は基本的に、現世で死亡しても地獄において蘇るとされています。 しかしチェンソーマンに食べられた悪魔は、名前の存在がこの世から消えると説明されました。つまり、2度と転生出来なくなるのです。 ですがデンジに文字通り食べられたはずの「支配の悪魔」であるマキマは、ナユタとして転生しました。 なぜ転生出来たのか?ここに視点を当てて2つほど理由を考察します。

チェンソーマンの力不足?

まずひとつ目は単純な力不足です。以前「永遠の悪魔」がデンジと対峙した際に、以前より弱くなっていることを指摘していました。 またデンジはチェンソーを使った戦い方を、ビームに教えられるまで知らなかったりと、力を使いこなせていない描写が度々見られました。 その為デンジが「食べた存在を消す」という能力を、使いこなせていなかった為では?と考えられます。

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マキマの策略でチェンソーマンが弱体化?

もうひとつ考えられるのが、弱体化したことで能力を使えなくなったことです。作中でも指摘された通り、悪魔は人間の恐怖の度合いによって強くなります。 しかしマキマの策略によって、チェンソーマンは大衆に消費されるキャラクターとなりました。その為1部終了時点では、相当弱体化していたのです。 その為能力が使えなくなっている可能性も、十分に考えられます。2部でもチェンソーマンは、大衆から「ヒーロー」として扱われており、依然として能力は弱体化したままでしょう。

弱体化したチェンソーマンを

【チェンソーマン第2部】ナユタが登場した?

『チェンソーマン』第2部では、未だナユタの顔出しはありません。しかし111話にて寝ているデンジの横に、ナユタらしき頭が描かれていました。 また116話にて、デンジが「友達みてーな妹みてえなヤツと一緒に住んでて」と語っているのです。これらからナユタは、今もデンジと共に暮らしていると推察されます。 そしてデンジは同居人を大学に行かせるため、学費を稼いでいるとも述べています。このことから2人の関係は、非常に良好であると見られますね。

ナユタらしき頭部を確認しに

【考察】ナユタが監視している?

未だ顔出しがないナユタですが、常に下等生物を使ってデンジを監視しているのでは?とも考察されています。 「支配の悪魔」には下等生物の耳を借りて、他人を監視する能力があります。1部ではマキマはこの能力を駆使し、ネズミの群れから現れたり、会話を盗み聞くなどしていました。 そして2部ではナユタにも同様の能力があり、デンジのことを監視している可能性があります。その証拠にユウコとの戦闘で、ユウコが鳩の群れに気を取られるシーンがあります。 これはデンジを援護する為、ナユタが仕向けたのでは?と見られているのです。

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藤本タツキの読み切り『予言のナユタ』のセルフオマージュ?

新たな「支配の悪魔」ナユタは、本作の作者・藤本タツキが以前発表した読切作品『予言のナユタ』のセリフオマージュではないかという声も挙がっています。 読切作品『予言のナユタ』の主人公は、世界を滅ぼすと予言されているツノ持ちの少女ナユタです。世界から迫害されるナユタとその兄ケンジの物語で、同作のナユタはツノが生えている以外は『チェンソーマン』のナユタの容姿にそっくり。 特徴的な螺旋模様の瞳に、目の下のホクロの位置も同じ。世界が恐れる力=支配の悪魔を持ちながら、兄がわりとなるデンジと暮らす設定も似ています。 現時点では同一の世界観と決定づけるものはないので、綿密なつながりがあるというよりセルフオマージュと考えたほうが自然でしょう

ナユタは弐瓶勉(にへいつとむ)の『ABARA』にも登場する?

藤本は『チェンソーマン』300万部突破記念イラストで「ポップなアバラ」を目指しているとコメントしています。この「アバラ」とは弐瓶勉(にへいつとむ)の『ABARA』のこと。 『ABARA』の那由多(なゆた)は生物兵器の少女で、本作の主人公の名前は駆動電次(くどうでんじ)です。上述したコメントからも分かるように、『チェンソーマン』は『ABARA』の影響をおおいに受けています。 そう考えるとナユタも『ABARA』が元ネタなのかもしれません。

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弐瓶勉(にへいつとむ)の他作品は?

弐瓶勉(にへいつとむ)は、『BLAME!』(ブラム!)を始めとして『シドニアの騎士』『人形の国』などのSFアクション作品を主に連載していました。 2023年1月現在では、弐瓶勉が原作を担当しているTVアニメ『大雪海のカイナ』が、フジテレビ「+Ultra」ほかにて、2023年1月より放送中です。

マキマとの共通点は?

以下ではマキマとナユタの共通点を4つ紹介していきます。

目の模様

容姿で最も似ていると感じられるのが、瞳の模様です。2人ともうずまきのような特徴的な螺旋模様をしています。 ナユタの方が幼い分まだ可愛らしい印象を受けますが、ミステリアスな雰囲気はマキマからしっかりと受け継がれているようです。見た目は可憐な少女ですが、マキマ譲りの眼力によって得も言われぬ圧を感じます。

犬好き

マキマは生前、複数の犬と暮らしていました。彼女は支配の悪魔らしく、人間に従順な犬が好きだったのです。どうやらこれは支配の悪魔の本質らしく、ナユタも犬が好きな様子。 ナユタはデンジが連れていた犬にもすぐ慣れて背中に乗っていました。以降もデンジと犬たちと穏やかに暮らしている様子が描かれていて、彼女も犬が好きなことがうかがえます。

指を噛む描写

マキマはデンジを公安にスカウトした際、デンジの指を噛んで「私の噛む力で私だって分かるくらいに覚えて」と言います。そして最終話、デンジと初めて会ったナユタは挨拶代わりと言った様子でデンジの指を噛みました。 デンジはその瞬間に「マキマさん!?」と彼女の正体に思い当たります。ナユタの噛む力は、きっとデンジが覚えたマキマの噛む力と同じだったのでしょう。

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食パン

ナユタの好物は食パンです。食パンはマキマがデンジを公安に勧誘する際に提示したメリットのひとつでした。当初は食パンをメリットにマキマがデンジを誘い、今度はデンジが教育係としてナユタに食パンを食べさせる関係になったのです。 ナユタとマキマは別人格ですが、2人とも食パンというキーワードをデンジと交わすという共通点を持っています。

【デンジ】ナユタとの関係は?

突如ナユタとの同棲を命じられて最初はデンジも戸惑っている様子でした。しかし一緒に暮らす2人の描写を見るに、ナユタはそれなりにデンジに懐いているようです。 加えてデンジの夢の中に出てきたポチタは、ずっと他者との対等な関係を望んでいた支配の悪魔を「たくさん抱きしめてあげて」とデンジに伝えました。 そのセリフが描かれたコマではデンジがナユタを抱きしめて眠る様子が描かれており、デンジなりに彼女を大切にしたいと思っていることが伝わってきます。

ナユタの『チェンソーマン』第2部での活躍に期待!

『チェンソーマン』第1部の最終話に初登場した、ナユタについて紹介しました。一緒に暮らすようになったデンジとナユタの関係は、長らく注目されていました。 そして第2部「学園編」では、デンジと仲良く暮らしていることが分かり、安堵している人も多いのではないでしょうか? デンジが学費を稼いでることからも、大切に愛してもらっているのが分かり、とても微笑ましくなります。どうか2人の幸せが、長く続いてほしいですね。