『チェンソーマン』早川アキは死亡した？かわいそうなイケメンの人生を徹底解説【コン！】

漫画『チェンソーマン』の1部に登場する早川アキ。デンジとパワーの世話係として登場し、作品のファンからは大きな人気を得ています。 この記事では、早川アキの死亡説とその理由、他のキャラクターの関係や契約悪魔の種類、デビルハンターになったきっかけなどを徹底解説しています。ネタバレも含まれるため、未読の人は注意してください。 ※この記事は2022年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『チェンソーマン』に登場する早川アキ(はやかわあき)は、主人公デンジの3年先輩に当たる人物。公安対魔特異4課所属のデビルハンターである彼は、若いながらも腕利きの実力者です。 アキの正確な年齢は分かっていませんが、作中の描写からおそらく20代前半であることが判明しています。デンジとは異なりアキは常識的で冷静なキャラクターで、他者に対して優しい性格。しかし、その優しさは時として彼のピンチを招いてしまいます。

銃の悪魔の討伐戦が始まると聞いたアキはデンジやパワーの死ぬ姿を見たくないがあまり、家族の仇である銃の悪魔と戦うことを放棄しようとしていました。しかし、未来の悪魔に「アキとパワーはデンジによって殺される」「未来は決して変えられない」と告げられます。 デンジとパワーにだけは幸せになって欲しいアキは、マキマに運命を変えたいと相談を持ちかけることに。その結果、支配の悪魔であるマキマに「命令」と称して支配下に置かれてしまったのです。 マキマを殺しに来た銃の悪魔によって殺害されたアキ。彼の死体に乗り移った銃の悪魔は、その足でデンジのいる“早川家”へと向かいます。 目の前の事実を信じられないデンジでしたが、数々の一般人を虐殺していく悪魔に乗っ取られたアキにはどんな呼びかけも届かず、結果デンジはアキを殺さざるを得ませんでした。 未来の悪魔が囁いた「最悪な死に方」とは、アキにとってではなくデンジにとっての最悪な死に方だったのです。

アキが銃の魔人になってしまったのは、偶然ではなくマキマによる企みによるものです。 マキマの目的は、人々の驚異となる概念をチェンソーの悪魔に食べてもらって「良い世界を作る」こと。そのためにもチェンソーマンを支配したいのですが、ポチタとデンジの契約が邪魔でした。 そこで彼女は、デンジにとって家族同然のアキを銃の魔人化させ、上記2つの目的を同時に達成しようとします。アキを殺したことでデンジが絶望してポチタとの契約が破棄される、銃の悪魔を倒したチェンソーマンがヒーローとして祭り上げられることで悪魔として弱体化して支配しやすくなる。 マキマにとってアキが銃の魔人になることが1番効率的なやり方だったのでしょう。

2020年12月にオンライン上で開催されたジャンプフェスタ2021にて、『チェンソーマン』の作者・藤本タツキへのインタビューが公開されました。そこではなんと、早川アキの名前の由来も判明しています。 アキは最終的に銃の魔人と化してしまったため、作者は世界中で有名なロシア製の銃“AK-47”から「アキ」と名前を付けたそうです。また、マキマへの好意はマキマに印象を操作されたせいで抱くようになっていたため、「好意の感情がない“空”っぽな感じ」という意味も込められていたと言います。 連載当初からアキの死ぬ運命が決まっていたという事実には驚きが隠せませんね。しかし作中随所に伏線が散りばめられた作品であるためか、アキの名前の由来には納得の声も多かったようです。

姫野死亡の原因となった蛇と刀の悪魔のうち、刀の悪魔はサムライソードと呼ばれる元チンピラ。デンジに殺されたヤクザの孫である彼は、復讐の為に特異4課を襲ったのです。 それまでアキと言えば、指で狐の形を作り、「コン」の合図で狐の悪魔を呼び出していたのが印象的でした。しかし、人間でも悪魔でもないサムライソードという嫌いな物を食べさせられた狐の悪魔はアキを見放し、それ以降姿を見せなくなってしまったのです。 ちなみに狐の悪魔は公安にとって割と一般的な契約悪魔。普通は足などしか現さない狐の悪魔ですが、イケメン好きの悪魔なのか、顔が良いアキの呼びかけには狐の頭部の姿で登場しています。アキは皮膚や毛髪を代価として払うことで、狐の悪魔を呼び出していました。

サムライソードの一件で狐の悪魔を失ってしまったアキは、新しい契約悪魔として未来の悪魔と契約することに。未来の悪魔は代価としてアキの右目を要求し、「お前は未来で最悪の死に方をする」と予言しました。 アキの最悪な死に方を自分で見たいが為に、未来の悪魔はアキと破格の条件で契約することに同意。悪魔はなおもアキに死に方を伝えようとしますが、仲間の命を最優先に考え、自分の寿命には興味がないアキは聞く耳を持たず、すぐに未来の悪魔を右目に受け入れます。 未来の悪魔の能力は、少し先の未来が見えるというもの。本来なら見えるだけでは意味がありませんが、元から抜群の戦闘能力を持っていたアキが敵の攻撃を予測出来るようになったことには大きな意味がありました。

アキは狐の悪魔と契約していた際に、もう1人の悪魔とも契約していました。その悪魔は「呪いの悪魔」カースと呼ばれる存在です。 アキが敵に攻撃するときに「打て」と命令するとカースの指が釘状の刀を弾き、敵に釘を打ち込みます。打ち込んだ釘が3本をカウントしたとき、「とどめを刺せ」と合図すると呪いが発動し、敵を強制的に殺すことが可能です。 しかし、カースの代償は寿命。サムライソード戦にて呪いを使ってしまったアキは、その後カースから残りの寿命が2年であることを告げられてしまいます。 サムライソードによって失われた姫野や特異課の仲間達の復讐をするにはあまりに短い寿命に、アキは未来の悪魔という強力な悪魔との契約を決意したのです。

天使の悪魔はサムライソード戦で大幅に失われた人員の確保のために、特異4課に新たにやってきた仲間の悪魔です。人間に対して敵意は無いと言われていますが、直接肌同士で接触してしまうと数秒で数ヶ月単位の寿命が奪われてしまう危険な悪魔でもあります。 4課最強の隊長・岸辺の次に強いとマキマからのお墨付きもあったものの、その見た目はまるで可愛らしい少女。天使の輪が頭上に浮いていることから人外であることは分かりますが、いかにも強そうな外見ではありません。 しかし、天使の悪魔は実は男の子。性格も怠け者で、姫野の後任としてアキの新しいバディとなった後も「働くくらいなら死んだ方がマシ」と言って、アキを困らせることもしばしばありました。

アキと天使の悪魔がバディになった後、デンジが台風の悪魔に急襲を受ける事件が発生。駆けつけた2人も台風の悪魔が起こした暴風によって吹き飛ばされそうになってしまいます。 なんとかアキが天使の悪魔の服を掴んで何かに捕まるように指示すると、天使の悪魔は「手を離していい」「死ぬ覚悟はずっと出来てる」と言って頑なにアキの手を掴もうとしません。 しかしアキは自分の寿命が減るのも構わず、無理矢理天使の悪魔の手を素手で掴んで引き寄せます。驚く天使の悪魔に対し、アキは「死ぬならどっか遠くで死んでくれ」「目の前で死なれるのだけはもう御免だ」と返答。 姫野など多くの仲間を目の前で失ったアキは、自分の寿命を削ってでも後悔をしない生き方を選んだのです。この出来事によってアキは更に2ヵ月寿命を減らしてしまいましたが、天使の悪魔からは信頼されるようになりました。

姫野は公安対魔特異4課の熟練の先輩デビルハンター。アキのバディだった彼女は、アキに煙草の味を教え、アキの耳にピアスを開けた人物です。 姫野は当時未成年だったアキに対してデビルハンターとしての心得などを教えていく中で、彼に恋をするように。まだ2人がバディだった頃、姫野はアキに危険なデビルハンターの仕事を辞めて、一緒に民間企業に転勤しようと持ちかけたこともあります。 ずっとアキに片思いをしていた姫野でしたが、ある日特異4課が蛇と刀の悪魔を使う謎の人物から奇襲を受ける事件が発生。重傷を負った姫野はその場にいたアキを救うため、契約していた幽霊の悪魔に残りの寿命を渡してアキをサポートするように頼み、死亡しました。

姫野は「アキ君は死なないでね。私が死んだ時さ…泣いてほしいから…」と最後の言葉を口にしながら幽霊の悪魔(ゴースト)に身体すべてを捧げて消えていきます。ところがゴーストは、敵のヘビの悪魔に丸呑みされることに。 後にアキは敵となったゴーストと対峙。首を締められ窮地に追いやられますが、不意にゴーストの腕の力がゆるみ、アキの目の前に「Easy revenge！(気軽に復讐を！)」と書かれた1本のタバコが差し出されます。 それは以前、姫野がアキから預かっていた1本のタバコであり、姫野からアキへの最期の手紙でした。手紙を受けてゴーストの弱点を思い出したアキは、無事に窮地を脱してゴーストを倒すに至ります。

アニメ放送開始前に公開されたMAPPAによるティザーPVでは、アキと姫野の事後らしきベッドシーンの描写が登場してファンを騒然とさせました。 開始30秒過ぎに登場するわずか3秒ほどのシーン。薄暗い部屋で上半身裸のアキがタバコをふかし、その横ではそんなアキの横顔を愛おしそうな表情で見つめる姫野が描かれています。いつものように賑やかにどんちゃん騒ぎをした後、という感じではないなまめかしさがあるシーンです。 姫野はタバコの味をアキに教えたと言っていました。2人の日頃の距離感もやけに近かったので、姫野が教えたのはタバコの味だけではなく女性の味も彼に教えたのかもしれませんね。

マキマはデンジやアキの上司であるミステリアスな女性。彼女のことが最初から好きだったデンジと同様に、アキもマキマに好意を寄せていました。 出会った当初、デンジからマキマについて訊かれた際に、アキは「(マキマさんは)いい人に決まってる。俺の命の恩人だ」と返答。その後もデンジに対して「マキマさんはなぁ、お前みたいなチンピラが好きになっていい人間じゃねえんだよ」とまで発言しています。 このようにアキは以前からマキマに対して好意を抱いていたようですが、アキ本人はなぜ自分がマキマのことが好きになったのか思い出せなくなっていました。

アキがデビルハンターになった理由は、殺された家族の復讐をするためです。かつては父と母、それにタイヨウという弟と暮らしていたアキは、病弱な弟ばかりを構う両親に苛ついていました。 一方、兄のアキを慕っていたタイヨウの好意に折れたアキはキャッチボールを提案。しかし、タイヨウがグローブを取りに家に入った瞬間、ちょうど日本に上陸してきた銃の悪魔によって家が潰されてしまいます。 銃の悪魔によって両親と弟を殺されたアキは、悪魔は苦しんで死ぬべきと発言するほどの強い憎悪を悪魔に対して抱くように。銃の悪魔に復讐することを決意したアキは、こうしてデビルハンターの道を進むことになりました。

長身・スーツ・仕事ができる3拍子そろったハンサム系イケメン。若いわりに大人びたクールな雰囲気も魅力的なキャラです。いつも一緒にいるのが欲望に忠実で下心満々のデンジなので、よりいっそう彼の大人っぽさがたまりません。 真面目な仕事人間なところも最高なのですが、一方で大人の女性に教えられたタバコやピアスをしている、ただの真面目くんではない点もそそられます。髪を下ろすとちょっとワイルドになるのも高得点です！

アキはデンジの3つ上の先輩として登場しますが、真面目なアキは不真面目に見えるデンジの態度を許せず、出会ってすぐに喧嘩に発展。上司のマキマに印象を訊かれると、アキはデンジを「こいつクズですよ」と酷評していました。 第1印象は最悪だった2人でしたが、マキマからデンジの監視役を頼まれたアキはなんと彼と一緒に同居することに。これまで底辺の生活しかしてこなかったデンジには常識がなく、アキは同居初日からさんざんな目に遭ってしまいます。 さらに血の魔人パワーもアキの家に住むようになったことで、アキのストレスは溜まる一方でした。しかしデンジとパワーとの共同生活を続けていくうちに3人の仲は深まっていき、最終的には“家族”のような関係に。 クールに見えて、問題行動ばかり起こす2人の世話をちゃんと見てあげたり、デンジのピンチに駆けつけたり。案外面倒見の良い性格なところも、彼の人気の理由です。

アキは作中で強敵相手に善戦する姿も描かれており、人間の中では強いことがわかります。そもそも作中ではデビルハンターはすぐ死ぬといわれているので、生き残っている時点で十分な実力を持っているのでしょう。 しかし周りにいるのが悪魔になれるデンジ、血の悪魔であるパワーなど、とにかく規格外なキャラばかりなので、彼の強さが少し薄れがちなところもあります。この2人を相手に「家族」になれるのも、アキの面倒見のよさと真面目さがあってこそ。 戦闘力という目に見えるものではなりませんが、アキの家族思い・仲間思いなところは、きっと彼の心の強さを表しているのでしょう。ときにその心の強さで周りを動かすこともあり、そう考えるとやはりデンジの横にはアキがいてほしかったですね。

アキ役を演じるのは、青二プロダクション所属の声優・坂田将吾です。彼は高校卒業後に声優の道を志し、アミューズメントメディア総合学院在学時代には『ゴッホ 最期の手紙』(2017年)の吹き替えを担当しました。 オーディションでアキ役を勝ち取った彼は、以前から『チェンソーマン』を読んでいたそう。出演が決まった際には、好きな作品に出演できる喜びを語り、「最高の早川アキ」を演じたいと意気込みを語っていました。

2019年から連載が始まり、2020年12月に大人気の中で最終話を迎えたダークヒーロー漫画『チェンソーマン』。主人公デンジとは対照的なクール系男子・早川アキは、最後には壮絶な死を迎えたものの、多くのファンからその死を惜しまれた人気キャラクターです。 この機会に『チェンソーマン』を読んで、早川アキの魅力をぜひ再確認してみてくださいね。

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