【考察あり】ドラマ『初恋の悪魔』のあらすじネタバレを最終回まで!犯人が衝撃すぎた
ドラマ『初恋の悪魔』のあらすじ
鹿浜鈴之介は境川署刑事課所属の警察官。元捜査一課所属だったにもかかわらず、とあるヘマをやらかし現在は停職処分中です。彼はシャーロック・ホームズに憧れて紆余曲折のすえ刑事になりましたが、面白くない事件ばかり起こるせいで毎日飽き飽きしていました。 一方、馬淵悠日は境川署総務課に勤める職員で、捜査とは縁遠い日常を送っています。雑用ばかり押し付けられてもヘラヘラ笑っているのは、楽にストレスなく生きたいから。現状に対し不満はなく、これからも自分の身の丈に合った仕事だけをしていくつもりでいました。 しかしそんなある日、悠日は署長から鈴之介の監視を任されます。噂によると鈴之介は、家宅捜査の情報をリークしているようですが……。
『初恋の悪魔』の口コミ・感想
最終回が良すぎた……。鈴之介が泣くシーンでは、観ているだけのこっちもボロボロ涙をこぼしてしまいました。苦しくなるほど切ない、でもあたたかい物語で、第1話からちゃんと追えてこれたことが幸せです。
ミステリーとしては正直、どうかなという感じです。特に朝陽の件については不完全燃焼で、ぜんぶ鈴之介に持っていかれてしまったというか。……でもそれはそれとして、人間ドラマとしてめちゃくちゃに良かったです。4人が愛おしくてずっと感情移入してました。
第1話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
境川警察署で総務課職員として働く悠日(仲野太賀)は、署長命令で刑事・鈴之介(林遣都)の監視をすることになります。 戸惑いを隠せないながらも、早速鈴之介の家を訪ねた悠日。そこで彼は、鈴之介が凶悪犯罪に並々ならぬ関心を持つ推理マニアであることを知ります。 そんな中、悠日は会計課の琉夏(柄本佑)から頼まれ、なぜか所轄内で起きた転落死事件の真相を追うことに。この事件は病室から少年が転落して亡くなったというものでしたが、担当医師・堂島による殺人も疑われていました。 話を聞いて鈴之介のことを思い出した悠日は、早速琉夏を連れて彼の家へと向かいます。予想通り鈴之介は事件に対して興味津々。独自で捜査を始めた3人は、偶然遭遇した生活安全課の刑事・星砂(松岡茉優)も仲間に引き入れて……。
ネタバレ
病室から転落した少年は新(柴崎楓雅)という名前でした。はじめは単なる自殺としてみられていましたが、同室に入院していた大希(髙橋來)は、彼が堂島に殺されたのだといいます。しかし大希の病状が悪化したため、詳しい話は聞けずじまいに。 しかし捜査の結果、新の死には栞奈という少女の存在がかかわっているらしいことがわかります。新と栞奈はとても仲が良く、お互い励まし合って過ごしていましたが、新が亡くなる前日に栞奈も命を落としていました。 実は栞奈が亡くなってしまったのは、堂島が彼女の手術日に大物司会者を優先したせいでした。新は大好きだった彼女の死に絶望し、後追い自殺をしてしまいます。大希はその真実を暴露しようとしていたのです。 そんな中、一緒に捜査をするうち、星砂のことを考えるとドキドキするようになってしまったという鈴之介。悠日はそんな彼に、恋をしているのだろうと言いますが……。
第2話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
悠日(仲野太賀)は恋人の結季(山谷花純)と結婚式について相談中。結季は悠日には専業主夫になってほしいと思っており、結婚後は彼に仕事を辞めてほしいといいます。お嬢様の結季と自分では不釣り合いだと思っている悠日は、彼女の言うことにすべて従うつもりでいました。 そんな中、人気芸人の夕紀夫(内藤トモヤ)がハサミで刺されて死亡するという事件が発生。容疑者は被害者の弟であり相方でもある日出夫(六角精児)でした。 兄弟について耳にした悠日は、自分と兄・朝陽(毎熊克哉)との関係を思わず連想してしまいます。朝陽はとても優秀な警察官で、悠日はそんな兄に対して複雑な思いを抱えていたのでした。 この事件のせいで新人刑事・渚(佐久間由衣)が徹夜続きなのを琉夏(柄本佑)が心配して、またもや4人は自宅捜査会議を始めることに……。
ネタバレ
病室から転落した少年は新(柴崎楓雅)という名前でした。はじめは単なる自殺としてみられていましたが、同室に入院していた大希(髙橋來)は、彼が堂島に殺されたのだといいます。しかし大希の病状が悪化したため、詳しい話は聞けずじまいに。 しかし捜査の結果、新の死には栞奈という少女の存在がかかわっているらしいことがわかります。新と栞奈はとても仲が良く、お互い励まし合って過ごしていましたが、新が亡くなる前日に栞奈も命を落としていました。 実は栞奈が亡くなってしまったのは、堂島が彼女の手術日に大物司会者を優先したせいでした。新は大好きだった彼女の死に絶望し、後追い自殺をしてしまいます。大希はその真実を暴露しようとしていたのです。 そんな中、一緒に捜査をするうち、星砂のことを考えるとドキドキするようになってしまったという鈴之介。悠日はそんな彼に、恋をしているのだろうと言いますが……。
第3話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
悠日(仲野太賀)は結季(山谷花純)に正式なプロポーズをしようとするものの、彼女は待ち合わせ場所に姿を見せませんでした。落ち込む悠日でしたが、偶然星砂(松岡茉優)と遭遇し何気ないやり取りをするうち、傷ついた心が癒されていくのを感じます。 そんな中、星砂はスーパーで万引きを監視している最中、誤認で何も盗んでいない客を捕まえてしまいました。しかもそれが何度も続いたのです。店長は星砂を責めますが、ベテラン店員・絹子(松金よね子)は彼女に優しい言葉をかけてくれます。 事の顛末を知った悠日は星砂に、鈴之介(林遣都)に相談してみることを提案。鈴之介は彼女の心をつかむため、万引き事件の真相を解き明かそうとします。
ネタバレ
これまで星砂が万引きとして捕まえた人物は、犯行時に全員カメラの死角にいました。さらに死角ができるようカートを動かしていたのが、絹子だということも判明。 また録画をチェックするうち、カメラの映像が10分ほど切れているときがあるとわかります。カメラの映像を再生するあいだは録画が途切れ、空白の時間ができてしまうというのです。 実はすべての犯人は絹子。彼女は偽の万引き騒動を引き起こし、カメラの映像が止まっているうちに金庫からお金を横領するということを繰り返していました。こうして事件は解決しますが、星砂は自分に優しくしてくれた人物の裏切りによって、深く傷ついてしまいます。 その後悠日は星砂と一緒に居酒屋へ行くことに。しかし2人で普通に飲んでいる最中、星砂が「あなた、誰?」と別人のように振る舞い始め、店から逃げだしてしまいます。 一方、鈴之介は家にやってきた森園(安田顕)から、突然「この部屋には監視カメラがあります」と伝えられ……。
第4話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
社会の常識を守らない者が矢でケガをさせられる事件が発生。ごみの分別を守らなかった、順番待ちの列に割り込んだ、など、些細な理由で被害を受けた者が続出します。 犯人は「世界英雄協会」を名乗る人物。彼は迷惑をかける人間を世の中から消すと宣言しますが、警察はあまり真剣にとりあおうとしません。 一方、星砂(松岡茉優)は自宅の鍵を失くしてしまったため、悠日(仲野太賀)の家に転がり込むことに。星砂は別人格の存在に怯えていましたが、悠日はそんな彼女をやさしく気遣います。 世界英雄協会の犯行はエスカレートし、暗号を使用した挑戦状を使って警察を挑発するまでになりました。琉夏(柄本佑)は渚(佐久間由衣)に頼まれて暗号解読をしますが、彼女までもが犯人に怪我を負わされてしまい……。
ネタバレ
鈴之介(林遣都)たちはいつものように自宅捜査会議をしますが、結局、捜査一課が動画の発信元を調べて犯人の居場所を特定します。渚が怪我をさせられて動揺していた琉夏も、ようやく落ち着きを取り戻すのでした。 そんな中、星砂は自分が持っていた朝陽のスマホを悠日に渡し、彼の家から出ていこうとします。彼女はもう1人の自分が朝陽の死に関わっているかもしれないと考えており、それが怖くて仕方がなかったのです。 悠日は自分の想いを抑えきれず、彼女を抱きしめて引きとめようとします。星砂もそんな彼を思わず抱きしめ返してしまうのでした。 結局、悠日は小洗のところへ向かうという星砂を見送ることに。しかしそこに雪松(伊藤英明)がやってきて、彼女の腕を無理やりつかみます。悠日が彼を止めようとすると、雪松はマンションの階段から転がり落ちてしまいます。 一方その頃、鈴之介(林遣都)は「何者かが家に潜んでいるのではないか」と森園(安田顕)に指摘されます。鈴之介は森園と共に、その何者かが潜んでいると思われる隠し部屋のドアを開きますが……。
第5話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
森園(安田顕)とともに隠し部屋のドアを開けた鈴之介(林遣都)。その先は地下室になっていて、何者かが監禁されていた形跡が残されていました。驚きつつ部屋を調べ始めた鈴之介は、森園にドアを閉められ地下室の中に閉じ込められてしまいます。 一方、階段から転げ落ちてしまった雪松(伊藤英明)は、運よく大した怪我をせずに済みました。彼は謝罪する悠日(仲野太賀)に対し、自分が悪いといって逆に謝ります。 地下室にいる鈴之介は、森園から5年前に起きた殺人事件について聞かされることに。それは15歳の少年が遺体として発見された事件で、すでに犯人も逮捕されています。しかし森園は真犯人が別にいるのではないかと考えており、怪しげな屋敷に住む鈴之介を疑っていたのです。 実際、被害者の少年は母親に「地下室みたいなところにいる」というメールを送っており、GPSも鈴之介の住む屋敷の近くをしめしていました。
ネタバレ
屋敷のせいで疑われた鈴之介は、自分がこの家に住むことになった経緯を明かします。 1年前、彼は椿静枝(山口果林)という老女に出会い、仲良くなりました。唯一自分を受け入れてくれる存在と出会った鈴之介は、束の間幸せな時を過ごします。しかしやがて静枝は亡くなり、彼女に身寄りがなかったことから鈴之介がこの家を譲り受けることになったのです。 その後家のなかから静枝の手記が見つかり、彼女が壁の倒壊事故で娘と孫を亡くしていたことが明らかに。彼女は復讐をするため、市役所の人間を監禁したことがありました。その人間が脱走したため静枝は逮捕されます。 釈放後に新たな狙いとして鈴之介に目をつけるも、彼と過ごすうち復讐の心が消えていったというのです。手記には、鈴之介に感謝する言葉がつづられていました。鈴之介とこの屋敷が5年前の事件とは無関係だとわかり、森園は自宅へと帰っていきます。 後日、停職が明け捜査一課に復帰した鈴之介は、仕事で東京に向かうことに。そこで彼は別人格に入れ替わった星砂と遭遇して……。
第6話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
東京で偶然星砂(松岡茉優)と遭遇した鈴之介(林遣都)。別人格に入れ替わっていた星砂は鈴之介のことを知りませんでしたが、彼に興味を示し自分が寝泊まりしているネットカフェに連れていきます。困惑した鈴之介は逃げるようにその場を立ち去るのでした。 翌日、星砂が出勤していないことに気づいた鈴之介は、ネットカフェへと向かうことに。しかしすでに彼女の姿はなく、彼は仕方なく自宅へと戻ります。すると家に森園(安田顕)がやってきて、例の5年前の事件の真犯人を一緒に捜してほしいと相談を持ちかけてくるのでした。 一方、悠日(仲野太賀)のもとに元の人格に戻った星砂が帰ってきます。彼女は悠日に自分の過去を打ち明けますが、彼が目を離した一瞬のうちにまた人格が変わり、どこかへ姿を消してしまいました。
ネタバレ
別人格の星砂は鈴之介のもとへ。 彼女は16歳のときに東京に出てきた後、淡野リサ(満島ひかり)という女性に出会ったことを話し始めます。リサは行き場のない子どもたちを拾って面倒を見るような優しい女性でした。 しかしいつもお金の工面に悩まされており、ブランド品の転売や偽ブランド品の販売で稼いでいました。 そんなある日、星砂はリサにメモを託され「間庭制作所」へ向かうことになります。しかしなぜかその途中で記憶が途切れ、気付いたときはもう7年の月日が経っていました。 さらに自分は生活安全課の刑事となっており、リサは強盗殺人容疑で指名手配されていました。 この事件にかかわっていたのが、悠日の兄である朝陽です。星砂はリサが犯人だとは思えず、彼女を逃がすため全力を尽くします。しかしそんな中、朝陽がリサに発砲する場面に遭遇し、その弾が当たって負傷。そこでまた記憶が途切れ、次に目覚めたときにはリサは逮捕されてしまっていました。 その後鈴之介は、リサの事件と5年前の事件の類似性に気づき、真犯人を見つけ出そうと決意します。
第7話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
悠日(仲野太賀)は鈴之介(林遣都)の家で星砂(松岡茉優)との再会を果たしますが、彼女が別人格になっていると知り複雑な感情になります。 星砂が悠日を裏切ったと考える琉夏(柄本佑)に対し、鈴之介は詳しい事情を説明しようとするものの、そのタイミングで殺人事件が発生したとの連絡が入ってきました。 事件の被害者は大学生の望月蓮。遺体は水にぬれており身体中に刺し傷があり、靴は履いていません。その特徴は、森園が冤罪だと疑っている5年前の事件と、リサ(満島ひかり)が逮捕された3年前の事件と共通していました。 捜査を進めるうち、蓮の恋人である桐生菜々美が犯人候補として浮上します。彼女は死亡推定時刻にひとりカラオケをしていたことと、その途中でテニスサークルのメンバーと話をしたと主張しました。しかしサークルメンバーもカラオケの店員も、菜々美の姿は見ていないと証言します。
ネタバレ
4人で自宅捜査会議をおこなった結果、テニスサークルのメンバーが女子高生たちとともに飲酒をしており、カラオケの店員もそれを知りながらアルコールを提供していたという結論に至ります。 彼らはこの事実が発覚することをおそれ、菜々美に会っていないと嘘をついたのです。これによって、菜々美のアリバイは成立しました。 その後、悠日は星砂のふとした仕草が自分のよく知る彼女のものであるように思い、「ずっと待っています」と告げます。しかしそっけない態度をとられると思わず「出ていってください」と暴言を吐き、鈴之介に制止されてしまうのでした。 なんとしてでも星砂に会いたい悠日。彼は小洗(田中裕子)のもとを訪れ、彼女を取り戻す方法を聞き出そうとします。 そんな悠日に小洗は、星砂がもしものときにと書き残した手紙を渡しました。そのぶっきらぼうであたたかい内容に、悠日は「泣くんじゃねえぞ」と書かれているにもかかわらず大粒の涙をこぼしてしまいます。 一方、雪松(伊藤英明)は車の中でキョウコという女性に電話をしていて……。
第8話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
菜々美に逮捕状が出ますが、鈴之介(林遣都)と星砂(松岡茉優)、森園(安田顕)は冤罪をほぼ確信しています。森園は雪松(伊藤英明)が一連の事件で捜査の指揮をとっていることから、彼が真犯人なのではないかと疑っていました。 一方、免職となってしまった悠日(仲野太賀)は署を去ることに。琉夏(柄本佑)はそんな彼を心配し、自宅に荷物を運ぶのを手伝います。その後両親と話した悠日は、ひょんなことから朝陽(毎熊克哉)のスマホのパスワードを知るのでした。 鈴之介と夕陽、星砂、琉夏は早速、スマホの中身を確認することに。通話記録にあった人物をたどっていくと、朝陽の人柄のよさがわかっていきます。そんな中、「みぞれ」という人物が悠日に電話をかけてきて……。
ネタバレ
「みぞれ」の正体は県警の元刑事で、本城という本名でした。彼は余命わずかで、死ぬ前に悠日に伝えておきたいことがあるといいます。それはなんと、“朝陽は雪松に殺されたのかもしれない”ということ。 本城によれば、朝陽は3年前の事件の際、雪松からリサ(満島ひかり)を撃つよう命じられていました。しかし納得できなかった彼は、わざと銃弾を外すことに。それがたまたま星砂に当たってしまったのです。 雪松の命令に違和感をおぼえた朝陽は、悩み抜いた挙句本人に疑問をぶつけますが、その翌日転落死してしまいました。 一方、以前森園から、3年前の事件にリサと別の容疑者も上がっていたことを聞かされていた鈴之介。その人物の左肘にはやけど痕があったとのことですが、その特徴は雪松と一致しないことを確認します。 その後、悠日と琉夏は雪松を尾行し、彼の自宅へと向かいました。そして2人は、そのときちょうど外出してきた雪松の息子・弓弦(菅生新樹)のあとをつけることに……。
第9話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
雪松(伊藤英明)の周辺を調べることにした悠日(仲野太賀)と琉夏(柄本佑)は、対象が息子の弓弦(菅生新樹)と会話しているところを目撃しました。2人はどこにでもいる普通の親子に見えましたが、琉夏は弓弦があやしいと疑いの目を向けます。 一方、鈴之介(林遣都)はリサ(満島ひかり)と面会し、彼女が連日の取り調べのせいで疲れきっているのを目の当たりに。話を聞いた星砂(松岡茉優)は、彼女を苦しめた人間を殺してやりたいと怒りを隠せないようすです。 その後鈴之介と星砂、森園(安田顕)の3名は、それぞれ事件について調査をすることに。鈴之介は朝陽(毎熊克哉)が転落死する前、現場に雪松が来ていたという情報を得ます。さらに森園は、3つの事件の被害者が全員、かつて同じアウトドアクラブに所属していたことに気づきました。
ネタバレ
鈴之介と森園は集めた情報をもとに、3つの事件が連続殺人事件であり、犯人は雪松だという結論にたどりつきます。 そんな中、引き続き張り込みを続けていた悠日と琉夏は、なんと弓弦本人から、事件の犯人が雪松であることを聞かされました。彼は事件時の状況を事細かに説明し、父親を逮捕してほしいと彼らに訴えます。その後2人は弓弦を鈴之介の屋敷に連れてきて、部屋で休ませることに。 翌日、鈴之介と悠日は雪松を逮捕するため連れだって出かけ、琉夏と星砂は屋敷で待機します。しかし琉夏が席を外した瞬間、弓弦が星砂に襲いかかります。彼の左肘にはなんと、例のやけど痕がありました。 必死で逃げるも弓弦に追いつかれてしまう星砂。しかしハサミが振り下ろされた瞬間、彼女をかばうように間に入った森園が刺されてしまって……。
第10話(最終回)のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
鹿浜邸に戻ってきた琉夏(柄本佑)は、玄関に血痕があることに気付き怯えながら中に入っていきます。その後、2階に行った彼は弓弦(菅生新樹)に襲われ、星砂(松岡茉優)と森園(安田顕)と同じように拘束されました。 琉夏からの着信に気付き屋敷に戻ってきた鈴之介(林遣都)と悠日(仲野太賀)は、弓弦から星砂たちが怪我をして病院に行ったと嘘を聞かされます。その説明に違和感をおぼえ、鈴之介が問いつめると、弓弦は3人を閉じ込めた部屋に立てこもってしまいました。
ネタバレ
一方、息子から助けを求めるメールを受け取った雪松(伊藤英明)は、あわてて鹿浜邸にやってきます。実は雪松は、これまでずっと息子可愛さに彼の罪を隠蔽してきていたのです。 8年前に1人の少年を面白半分でいじめて殺し、その後も仲間たちを次々と殺していった弓弦。雪松はそんな彼の罪をすべて被るつもりで、鈴之介にも取引を持ちかけます。しかし鈴之介は正義を貫くため、弓弦を逮捕するのでした。 星砂と琉夏、森園はさいわい大事には至らず、病院に搬送されます。目を覚ましたとき星砂は元の人格に戻っており、悠日が喜ぶ一方で鈴之介は複雑な気持ちでした。 その後、真犯人の逮捕によりリサ(満島ひかり)が釈放されます。リサは外で待っていた星砂に会いますが、彼女が自分の知っている人格ではないとすぐ察知。喫茶店に2人で行った後、星砂に目をつぶらせ、消えてしまった人格に向け自分の思いを語るのでした。 自分の愛した星砂が消えてしまい、元通り一人暮らしをすることになった鈴之介。彼はさみしさを紛らわそうと仕事に打ち込む日々を送っていました。 そんな中、一時的に蛇女の人格に戻った星砂が鈴之介のもとを訪れます。彼女は鈴之介に会えるのが最後だと感じており、心からの感謝と愛を伝えるのでした。 つかの間の幸せな時間を過ごす2人。やがて別れのときがやってきますが、鈴之介は星砂のおかげで、前を向いて生きることができるようになっていました。 こうして静かな日常に戻った鈴之介でしたが、あるとき悠日と琉夏、星砂がまたもや屋敷にやってきます。こうして4人はこれまで通り、自宅捜査会議をおこなうことになるのでした。
最終回の謎を考察
最後の星砂はどっちだった?
最終回、事件が無事解決したことで蛇女の人格が消え、元通りになってしまった星砂。鈴之介は深く悲しみますが、ラストではそんな彼のもとに、一瞬だけ蛇女に戻った星砂がお別れを告げにやってきました。鈴之介が星砂から告白されて泣いてしまうシーンには、思わず胸が締め付けられます。 この部分は夢とも現実ともとれる演出がされていますが、いずれにせよ星砂のまっすぐな言葉は彼の心にちゃんと届いたでしょう。 また星砂が話している途中、声のトーンが変わるような部分もあり、主人格が鈴之介のために蛇女を演じたのではないかという見方も可能です。そう考えると、「僕はもう大丈夫です!」と鈴之介が言っているのもそれに対するお礼のようにもとれます。 説はいろいろあると思いますが、蛇女の告白だけはほんとうであってほしいところ。ciatr編集部としては、あのシーンは現実で、鈴之介に会いに来た星砂は蛇女だった(少なくとも主人格に戻ったのは告白した後)という説を推したいです。
事件の真相まとめ
事件の真相は、連続殺人事件の犯人は雪松の息子である弓弦で、雪松は彼のために罪をかぶろうとしていたというものです。朝陽の死にかんしては、雪松が口封じで殺害したというニュースがさらりと流れていました。 弓弦は登場当初から怪しい雰囲気があったので、ある意味では予想通りの結末だといえるでしょう。 どんでん返しを期待していた人には少し物足りなかったかもしれません。しかし本作がずっと大事にしてきたのは、主要人物4人の心情をていねいに描くこと。 彼らに対する愛が最初から最後までたっぷり詰まっていて、最高の人間ドラマをみせてくれました。特に鈴之介という人間の成長ぶりには、思わず心打たれた視聴者も多いでしょう。
【予想】最終回の結末を大胆に推測
物語の軸である朝陽が殉職した事件の真相
『初恋の悪魔』で第1話から大きな謎として提示されているのが、主人公のひとり・悠日の兄である朝陽の死の真相です。優秀な刑事だった朝陽は、3年前に捜査中の事故で亡くなったとされています。 しかし署長の雪松は彼の死がほんとうに事故によるものだったのかを疑う素振りを見せ、鈴之介を利用。なくなった朝陽のスマホを探させます。 朝陽のスマホは星砂が持っていましたが、何故彼女が持っていたのかはいまだに不明。分からなかったパスワードは「7580」と判明し、中身を見られるようになり少しずつ事件の真相が明らかになっています。 第8話で登場した雪松の息子・弓弦も怪しく、雪松と彼の奥さんである「キョウコ」が息子の罪を隠している可能性もありそうです。 第9話では雪松が連続殺人の犯人は自分だと自供しました。ただ坂元裕二脚本である本作は、もうひとひねりあるのではないかと考えます。
星砂は多重人格?朝陽の死にどう関わっているのか
また作中では星砂が多重人格であることが匂わされているだけでなく、なぜか亡くなった朝陽のスマホを持っているという描写もありました。彼女もまた朝陽の死に深くかかわっている人物だと思われます。 「初恋の悪魔」というタイトルの意味も気になるところ。「初恋」というのはおそらく鈴之介の恋だと考えられるので、「悪魔」は星砂を指しているのでしょうか。あるいはまったく別の恋をあらわしているのか……。今後ドラマで明かされていくのが楽しみです。
第9話、展開が急すぎて追いつけない…!近くにいる人が怪しいとなると今まで深掘りしてない小鳥さんが犯人なの?あえて靴の描写入れてきたり、悠日を監視していたり、星砂を一人にしたりのシーンが気になるけど。。1番最後、玄関についた血を見て動揺していなかったのもどういうこと?
『初恋の悪魔』のキャスト
鹿浜鈴之介(しかはますずのすけ)役/林遣都
鹿浜鈴之介は境川署に所属する刑事ですが、現在はとある事情で停職処分を喰らっています。10代の頃シャーロック・ホームズにハマったのをきっかけに、いつの間にか凶悪犯罪オタクになりました。“思ってたのと違う”刑事の仕事にうんざりし、すっかりやる気を失っています。 そんな鈴之介を演じるのは俳優の林遣都。彼は映画『バッテリー』(2007年)の主演で俳優デビューして以来、数多くのドラマや映画で活躍してきました。おもな代表作にはドラマ『おっさんずラブ』(2018年)や『姉ちゃんの恋人』(2020年)などがあります。 ちなみに鈴之介は林を当て書きしたキャラクターとのこと。撮影にあたっては、「僕自身もワクワクしながら、思いもよらない着地点へ向かって行けたらいい」と意気込みを語っています。
馬淵悠日(まぶちはるひ)役/仲野太賀
馬淵悠日は境川署総務課に所属する職員です。「警察官のバックアップ」を大義名分に、電球の交換やコピー用紙の補給といったあらゆる雑務をこなしています。周りが刑事に憧れている一方で、悠日は上昇志向が皆無。馬鹿にされても気にせずヘラヘラしています。 そんな悠日を演じるのは俳優の仲野太賀。13歳のときのデビュー以来幅広い分野で活躍し、ドラマ『ゆとりですがなにか』(2016年)の演技で広く名を知られるようになりました。主役も脇役も難なくこなす実力派俳優です。 主演の林遣都との出会いは17年前の映画『バッテリー』にまで遡ります。当時は林遣都が主演、仲野太賀はチームメイト役だったため、今回のW主演に対しては「こうやって並んで主演でやらせてもらえる時がきたのは光栄です」との想いを語りました。
摘木星砂(つみきせすな)役/松岡茉優
摘木星砂は生活安全課に所属する警察官です。現在は万引きなどを担当していますが、かつては捜査一課の刑事として数々の凶悪事件を追ってきました。いつもスカジャンを着ていて、口調も乱暴かつぶっきらぼうです。しかしその裏には隠された素顔があって……。 そんな星砂を演じるのは女優の松岡茉優。子役出身で数多くのドラマや映画で活躍していて、是枝裕和監督の映画『万引き家族』(2018年)に出演したことでも知られています。そのほかの代表作は、映画『勝手にふるえてろ』(2017年)や『騙し絵の牙』(2021年)などです。 過去には坂元裕二脚本のドラマ『問題のあるレストラン』(2015年)のほか、「坂元裕二 朗読劇2021」に出演した経験もあります。
小鳥琉夏(ことりるか)役/柄本佑
小鳥琉夏は会計課に勤めています。頭がカタく細かい性格で、精算にも厳しく周りから遠巻きにされています。その一方で空想が好きという意外な一面も。自分の話をきちんと聞いてくれる服部に想いを寄せるようになります。 そんな琉夏を演じるのは俳優の柄本佑。コメディからシリアスまでさまざまな役柄をこなす実力派で、これまで映画『きみの鳥はうたえる』(2018年)やドラマ『知らなくていいコト』(2020年)などの作品に出演してきました。坂元裕二脚本の作品への出演は今回がはじめてです。 本作でもキャラの濃い人物を演じることになるので、また新たな表情を見せてくれそうで期待が高まります!
服部渚(はっとりなぎさ)役/佐久間由衣
服部渚はいつも前向きで一生懸命な新人刑事。事件にも人にもまっすぐ向き合おうとします。そんな渚を演じるのは、ドラマ『彼女はキレイだった』(2021年)などで知られる佐久間由衣です。
口木知基(くちきともき)役/味方良介
口木知基は渚の先輩にあたる刑事。長い物には巻かれろタイプで、渚の手柄を横取りすることもしばしばあります。そんな口木を演じるのはミュージカルを中心に活躍する味方良介です。
森園真澄(もりぞのますみ)役/安田顕
森園真澄は鈴之介のご近所さんで、自称小説家です。自宅で怪しげな行動をとることが多く、鈴之介に疑われています。そんな森園を演じるのは、演劇ユニット・TEAM NACSの一員である安田顕です。
小洗杏月(こあらいあづき)役/田中裕子
小洗杏月は小さな病院を経営する開業医。かつては監察医として働いていたこともあり、捜査についてアドバイスをしてくれることもあります。そんな小洗を演じるのは、映画『天城越え』(1983年)などで知られる田中裕子です。
雪松鳴人(ゆきまつなるひと)役/伊藤英明
境川警察署の所長・雪松鳴人。鹿浜鈴之介や馬淵悠日ら署員たちとの交流もあり、誰とでも打ち解けることができる気さくな性格をしています。 馬淵悠日に鹿浜鈴之介を監視するように指示していて、物語の重要な人物になるそうです。 本作に出演するにあたり自ら丸刈りにし、「40代後半の等身大の自分を、無理をせず素になって見つめ直してみようという思い」があるとコメントしています。
馬淵朝陽役/毎熊克哉
馬淵悠日の兄・馬淵朝陽は、元警察で事件の捜査中に殉職しました。雪松は彼の死に疑問を感じており、鹿浜鈴之介に悠日の監視を依頼していてーー。 演じるのは俳優の毎熊克哉です。「坂元さん脚本の映像作品への出演は念願でした。」とコメントしています。
脚本は坂元裕二!ミステリアスコメディを描く
『初恋の悪魔』に原作はなく、ストーリーは完全オリジナルとなっています。脚本を務めるのはこれまでに数々の名作を生み出してきた坂元裕二。“小洒落てこじれた”をキャッチコピーに、一風変わった「ミステリアスコメディ」が繰り広げられます。 見事な伏線回収やていねいな心情描写、ユーモアあふれる会話劇など、坂元裕二の魅力をたっぷり楽しめること間違いなし!今度は一体どうやって視聴者を魅了してくれるのか、放送前から期待が高まりますね。
ドラマ『初恋の悪魔』の全話あらすじ・ネタバレを紹介しました
本記事では、2022年7月期のドラマ『初恋の悪魔』のあらすじやキャストを紹介してきました。あらすじを読んで気になった人は、ぜひドラマ本編をチェックしてみてくださいね。