「マイ・ディア・ミスター」の最終回ネタバレ・全話あらすじ！ドンフンとジアンの結末は？

『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』は『コーヒープリンス1号店』で有名なイ・ソンギュンと、歌手としても活躍する“国民の妹”IUが主演を務める韓国ドラマ。泣けるストーリーと心温まる結末が話題を呼びました。 本記事ではそんな本作の全話あらすじやキャスト・登場人物を相関図つきで紹介していきます。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

建設会社の部長ドンフンは、肩身の狭い立場にありつつも日々真面目に働いています。一方ドンフンの部下である派遣社員のジアンは、祖母の介護をしながら多額の借金を返済するために苦しい生活を送っていました。 ある日建設会社の社長ジュニョンは、お金に困っているジアンを利用してドンフンを退職させようと目論みます。ジアンはドンフンの盗聴を始めますが、次第に心優しいドンフンに惹かれていってしまうのでした。 そしてドンフンもまたジアンに心を開いていき、ドンフンの兄弟も巻き込んで奇妙な絆が生まれはじめます。

建設会社・修繕チーム部長のドンフンは、実家の家族を支えるために日々仕事に追われていました。ある日社内の給湯室で、派遣社員のジアンがカップラーメンを盗もうとしている場面に遭遇します。 ジアンは母親が残した多額の借金を返済しながら祖母も介護費用も捻出するという苦しい生活を送っていたのです。そしてとうとう介護施設の費用を滞納してしまったジアンは、祖母を施設から連れ帰ります。 ドンフンの妻ユニはその頃、ドンフンの上司ジュニョンと不倫をしていました。帰宅後も2人は会話らしい会話をほとんどしません。冷め切った夫婦でした。 一方ジアンは、連れ帰った祖母の面倒を見るため、ますます困窮した生活を送ります。自宅では借金取りのグァンイルが待ち構え、ジアンのことを殴っていました。 その翌日、ドンフンのもとに差出人不明の商品券5000万ウォンが届きます。驚いたドンフンは、とりあえず自分のデスクにお金を隠しました。 大金の正体は、社長派のユン・サンテ常務が専務派のパク・ドンウンを陥れるために送った賄賂。名前が似ていたため誤ってドンフンに届いてしまったのです。ドンフンは驚いて封筒をデスクに隠しますが、翌日封筒はデスクから消えていました。盗んだのはジアンです。

ジアンは盗んだ商品券を使って借金を返済したように見せかけ、直後に外で騒動を起こして商品券を盗み返します。そして清掃員のおじさんを頼って、ゴミ箱に捨てられていたと商品券5000万ウォンを監査委員会のもとに返しました。しかし社長派によってその事実は隠蔽されます。 そうとは知らぬドンフンは、疑いを晴らすため弁護士である妻のユニに助けを請いていました。しかしジュニョンと不倫しているユニは話をうやむやに。 困った末ジアンを尾行し問い詰めると、ゴミ箱に捨てたと言われます。途方に暮れていると、会長が商品券の隠蔽に気づいたためドンフンは助けられました。 事態を怪しんだジアンはジュニョンを探って不倫を知り、弱みに漬け込んで高額な報酬で自分を雇うよう話を持ちかけます。仕事内容はドンフンを陥れることでした。

社内はドンフンが賄賂をゴミ箱に捨てた話で大盛り上がり。ドンフンはジアンに口裏を合わせてもらおうと頼みこみます。そしてジアンは1ヶ月間、食事を奢ってもらう約束を取り付けました。 帰宅後、ユニが口を滑らせたことからジュニョンとのつながりがばれてしまいます。ドンフンはジュニョンと電話をするなとユニを叱りつけました。 ジアンは慣れた手つきで盗聴や盗みを行い、オフィスにまで盗聴器を仕込みます。さらにはパク常務を騙し、ひき逃げ事故を起こさせました。そしてドンフンとの食事の帰りにキスをしようとして、その瞬間を写真に撮らせます。 一方映画業界から離れることになったギフンは、サンフンと共に清掃会社を始めました。

ドンフンとパク常務を陥れた報酬として、ジュニョンに金を要求するジアン。ジュニョンは報酬を払いますが、あまりにも軽々とやってのけたジアンを怪しんでユニにジアンの素性を調べさせます。そしてユニはジアンに殺人の前科があることを知り……。 ジアンはジュニョンからの報酬で再び借金を返済します。しかし金の出どころを怪しまれたため再び殴られ、そのせいか体調を崩し会社でも倒れてしまうように。 一方ドンフンは、清掃会社を始めたサンフンとギフンを助けていました。悪質な客を謝罪させることに成功します。 そんなパク一家の温情溢れる会話を盗聴していたジアンは、冷え切った自分の家庭環境を思い出していました。そして自分が引き起こした殺人事件を思い出します。

ドンフンの携帯電話からの盗聴を続けるジアン。ドンフンがパク常務からジュニョンの通話記録を受けとったことを知り、それを利用してジュニョンからさらに金を巻き上げようとしていました。 その後ジアンは祖母を外出させるためスーパーのショッピングカートを盗み出します。しかしそこをドンフンが目撃。ジアンが事情を説明すると、ドンフンはジアンの祖母のおでかけを手伝ってくれました。 ドンフンに心動かされ始めていたジアンは、ジュニョンになぜ不倫をするのか問い詰めます。ジュニョンは「付き合うのに一番楽なのが既婚者だからだ」と冷たく言い放ちました。 一方ドンフンはジュニョンの通話履歴を探り始めます。ジアンからのヒントもあり、自分の妻ユニが毎日公衆電話からジュニョンに電話をかけていたことに気づいたのです。

ドンフンは公衆電話の前で出会ったユニと食事をすることになりますが、会社を辞めて起業してみてはどうかと言われます。そしてその後ユニが再びジュニョンに電話をかけているのを目撃しました。 さらにドンフンは2人がホテルに入るところも目撃します。そしてキャンプにでかけていることも知りました。 一方ジアンの家には借金取りグァンイルが押し入り、ジアンは何度も殴られてしまいました。グァンイルが帰ったあと、ジアンはドンフンが言った「優しいな」という言葉を繰り返し再生し心を慰めます。 翌日ジアンは、会社で揉め事を起こしてしまいました。理由は悪口を言われていたドンフンを庇ったからです。心がズタボロのドンフンとジアンは、ぽっかりと空いた穴を埋めるように語り合います。

ドンフンは会長とジュニョンがキャンプしている場所を突撃。会長がいなくなった隙にテントの中からユニの物と思われる手袋を発見。「ユニと別れろ」とジュニョンに警告し、その場を後にしました。 後日ドンフンとジアンは退勤途中に駅で出会い、話をします。ジアンの家族についてや施設を追い出されたことなどを聞き、公的機関に支援金の申請をするようにアドバイスをするドンフン。2人はさまざまな困難に直面する同士として、少しずつ心を開いていくのでした。 一方借金取りグァンイルは、急に羽振りがよくなったジアンを怪しんで、ジアンの尾行を始めました。 ジアンはとうとうドンフンの妻ユニにジュニョン発言の録音データを聴かせます。「不倫には人妻が一番楽だ」というその音声は、ユニの目を覚ましたのでした。

その日も一緒に食事をして、ジアンはドンフンに「頑張って」と告げました。 ドンフンは常務へ昇進する提案を受けます。噂を聞きつけたジュニョンは慌ててユニに電話をかけます。しかし再び会った2人は正式に別れ、ユニは自宅で泣き崩れるのでした。 ジアンのあとを追って、ドンフンの存在を知った借金取りのグァンイル。そしてジアンの友人であるギボムのもとまで訪れドンフンのことを聞いて、殴りかかります。さらにドンフンにわざとぶつかり、財布を盗んで身元を調べました。 しかし盗聴していたジアンは、グァンイルが財布を盗んだことを突き止め彼の事務所を訪ねます。ジアンは「私はあんたを殺せる」とグァンイルを脅します。グァンイルに問われてドンフンへの好意も認めました。事前に警察を呼んでいたことも相まって、無事に財布を取り返します。 いよいよ常務に推薦されたドンフンはいよいよ深く、権力争いに巻き込まれていくのでした。

常務の候補となったドンフンは、気づかないうちに社内の派閥争いに巻き込まれていました。しかし何としてもドンフンを会社から追い出したい社長派は、ドンフンとジアンが親しい間柄だということを突き止めます。 追い討ちをかけるようにグァンイルは会社に「ジアンが商品券で借金を返済してきた」と連絡しました。 結果的にドンフンは社員たちから不審な目で見られるようになり、2人の間には距離ができてしまいます。そしてドンフンは、ジアンの幼い頃からの知り合いであるチュンデに会い、彼女の過去を知ることに……。

ドンフンはジアンがグァンイルの父親を刺していたことを知ります。しかしそれでもジアンのことを大切に思ってくれるドンフンに、ジアンは涙を流すのでした。後日ジアンは借金を全額返済し、今までのお礼としてドンフンに靴をプレゼントします。 一方ユニは傷ついたドンフンの顔を見てジュニョンに電話。ドンフンがすべてを知った上で自分に優しくしてくれていたことを知り号泣します。 そしてジアンはジュニョンに呼び出されました。ドンフンがグァンイルと殴り合いをしたこと、祖母の面倒をみたことをなぜ報告しないのか問い詰められます。ジアンたちはいつも盗撮されていました。 ジアンはドンフンへの好意を抑えられませんが、ドンフンはジアンに対して恋愛感情を抱いている訳ではありません。ジアンは恋を終わらせるために、自分を叩くようドンフンに迫ります。

社長派閥は、ドンフンを陥れるために作戦を練っていました。しかしジュニョンは、使える駒だったジアンがドンフンのことを本気で好きになってしまったことに気付きます。一方専務派の人たちも、何としてもドンフンを常務に昇進させるために知恵を絞っていました。 そんな会社の今後を左右する大切な時期に事件が発生。なんとドンフンが社長室に殴り込みに行ったのです。ユニとの浮気を問い詰めてジュニョンを怒鳴り散らします。 他の上司たちも集まり問題になりますが、ジュニョンからは「大学時代の友人と会うのは駄目なことか？」と逃げられてしまいました。 そして家に帰ったドンフンは、ユニから涙ながらの謝罪を受けることに。ドンフンもたまらず感情をあらわにして、ドアを殴り破ってしまいました。

ドンフンはようやくユニの本当の気持ちを知ります。ユニは、ドンフンにとって自分は大事な存在なのか、実家の家族や友人ばかり優先されて疑問を感じていたのです。ドンフンは今までの自分の行いを反省し、ミアとの今後の関係について真剣に考えるようになりました。 そしてジアンは、ユニにジュニョンの企みを全て暴露します。ユニはジュニョンに電話して「夫を追い込んだら会社に真実を打ち明ける」と、ドンフンの味方となることを宣言。さらにジアンの活躍もあって、ドンフンの昇進に関する会議は大成功します。

会議が成功した夜、ジアンのもとにジュニョンが訪ねてきました。裏切ったことに憤慨し、ありとあらゆる手を使ってドンフンを失脚させることを話し、ジアンは今までのジュニョンとのやり取りを録った音声データを見せて脅します。 順調に事が進んでいましたが、パク・ドンウンを陥れた犯人としてジアンとギボムが疑われてしまいました。そしてジアンは涙を流しながら、全てを置いて街を離れていきます。さらに会社内ではジアンが殺人を犯したという噂が広まり……。

数日経ってもジアンが出勤することはありませんでした。そして無事常務への昇進を決めたドンフンを祝うべく、いつものようにジョンヒの店で飲み会を開催する一行。そこには笑顔のユニの姿も。 一方ギボムは警察に捕まってしまい、さらにドンフンは自分の携帯電話が盗聴されていることに気付きます。そしてジュニョンからジアンとの取引内容を聞くドンフン。彼は盗聴されているスマホに「イ・ジアン、電話をくれ」と話しかけるのでした。

ドンフンはユニに、現在ジアンが置かれている立場について話します。ユニもスマホから「何があっても私と夫であなたを助ける」とジアンに伝え、2人はジアンを探すことに。そしてグァンイルは、自分がジアンと子供の頃から仲良しだったことに気づき、涙を流します。 そしてチュンデの助けもありながら、無事ジアンと再会を果たすドンフン。体調不良だった彼女を病院へ連れていき、ジアンから「あなたの全てが好きだった」と言われます。その後ジアンはジョンヒの家に引き取られ、“普通の”生活を知っていくのでした。

ユニの協力によってジアンの手助けは容易になったかと思われていましたが、音声データが削除されていたことによって捜査は難航します。しかしジアンの音声データをUSBに移行していたグァンイルの活躍もあり、無事証拠品が警察に提出されました。 少し時が流れます。ジアンは釜山で会社員として働いており、充実した生活を送っていました。ある日ソウルへ訪れることになり、仕事仲間と寄ったカフェでドンフンと偶然再会するジアン。2人は談笑し握手を交わして、お互いの道を歩み始めるのでした。

建設会社の派遣社員で、体の弱い祖母を介護しながら多額の借金を返済するため日々奮闘しています。生い立ちのせいか人との関わることが苦手ですが、ドンフンと接していくうちに心を開いていきます。

ジアンの派遣先である建設会社の部長です。かつては出世頭でしたが現在は左遷され窓際部署に。優しく真面目な性格で部下からの信頼は厚いですが、面倒を1人で抱え込んでしまう不器用な一面もあります。

ジアンの借金取り。ジアンに執拗に付き纏い金を渡せと脅しますが何か葛藤を抱えている様子。父親をとある事件で亡くしています。

ドンフンの妻で優秀な弁護士。ドンフンとは大学時代の友人でした。しかし仕事や実家の家族を優先するドンフンに不満を持っています。

▲画像左 建設会社の社長。ドンフンは大学時代の先輩で、ユニとは同級生でした。仕事のためなら手段をいとわない残酷な一面もある上、ユニとは何か関係があるようで……。

ドンフンの兄でパク家の長男。長年勤めた会社をクビになりましたが、落ち込まない楽観主義者です。現在は清掃会社を立ち上げた実家暮らしの頼りないおじさん。しかしドンフンに良い影響を与える重要な人物です。

ドンフンの弟で、パク家の三男。かつては才能溢れる超新星と呼ばれた映画監督でしたが、とある女優との出会いから映画業界を離れることになりました。現在は長男のサンフンと共に清掃会社で働いています。

ギフンの監督デビュー作で主演を務めた女優。顔だけで演技力がない女優ですが、明るくて頑張り屋な性格です。数年後にギフンと再会を果たし……。

心温まる名作『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』。序盤は重苦しい雰囲気がありますが、後半は人情味あふれる仲間との会話やほっこりシーンなど、癒される場面が多くなっていきます。 他の純愛ストーリーの作品とは異なり、本当に辛い出来事を乗り越えて登場人物全員で支え合う物語がとても魅力的。見終わった後は、家族や友人を大切にしたいと感じる作品です。