2025年12月2日更新

「ストレンジャー・シングス」ウィルは寄生されても死亡しない?好きな人や泣いた理由を解説

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『ストレンジャー・シングス』シーズン3(2019年)ノア・シュナップ
© Netflix

2025年11月27日からいよいよファイナルシーズンが配信開始となるNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で、シーズン1から登場しているウィル。第1話で行方不明になったマッシュルームヘアの少年です。 2022年5月にシーズン4が配信されてからは、ウィルの性的指向に関する描写が気になると話題になりました。 そこで本記事では、ウィルの性的指向や、他の登場人物との関係性、シーズン5での役どころなどについて詳しく解説・考察していきます。 ※この記事は「ストレンジャー・シングス」シーズン5までのネタバレを含みます。読み進める際は注意してください。

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【概要】「ストレンジャー・シングス」ウィル・バイヤーズの基本情報

ストレンジャー・シングス ウィル
名前 ウィル・バイヤーズ (Will Byers)
年齢 1971年生まれ
家族 母:ジョイス 兄:ジョナサン 父:ロニー
住まい ホーキンス →カリフォルニア
キャスト ノア・シュナップ
吹き替え声優 山田瑛瑠

ウィルは、マイク、ルーカス、ダスティンの親友。中学では放送部の仲間で、4人でよく「D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」をプレイしていました。母親と兄と共に暮らしています。 シーズン1の第1話で行方不明になったウィルは、裏側の世界へ連れ去られていました。シーズン4からは家族とイレブンとともにカリフォルニアに引っ越し、親友たちとは離れ離れになっています。 思春期を迎えて恋愛などに興味を持ち始めたマイク、ルーカス、ダスティンとは異なり、ウィルは恋愛には興味がない様子。絵を描くなどクリエイティブなことに精を出しています。

【恋愛】ウィルの好きな人って?泣いた理由も解説

同性愛者であるウィル

ストレンジャー・シングス ウィル マイク
©Curtis Brown/Netflix

長年、ウィルの性的指向について「ゲイなのではないか」と噂されてきました。そして、シーズン4での描写により、ウィルがマイクに好意を持っていることが判明。直接的な言葉はありませんが、ゲイであることが明らかになったのです。 ウィル役のノア・シュナップ自身も、2023年に同性愛者であることを「TikTok」にて公表しています。その後の米「Variety」のインタビューで、「ウィルがセクシュアリティを受け止めたことが、自分自身のセクシュアリティをカミングアウトする上で大きな助けになった」とコメントもしていました。 プロデューサーのダファー兄弟は「彼のこの感情的な変化こそが、シリーズ全体を繋ぐものになると思っています」としたうえで、2025年11月27日から配信予定のシーズン5では「ウィルがメインになる」と明かしています。

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ウィルが好きな人はマイク

『ストレンジャー・シングス』シーズン4(2022年)フィン・ウルフハード、ノア・シュナップ、ミリー・ボビー・ブラウン
© Courtesy of Netflix

劇中では、ウィルが同性愛者なのではと思わせる描写はいくつか見られます。 シーズン4の第1話では、ウィルとイレブンが高校で歴史上の英雄についてプレゼンするシーンがありますが、ウィルが選んだのはアラン・チューリング。イギリスの数学者で暗号研究者であり、同性愛の罪で逮捕された人物です。 また、久しぶりに再会したマイクとはぎこちなく、仲良くデートをするマイクとエルの横で落ち込んでいるようにも見えます。マイク役のフィン・ウルフハードは英Digital Spyのインタビューで「ウィルはマイクに対して一種の愛情を持っていて、それは本当に美しいことだと思う」と話していました。 さらに、ウィルのマイクに対する感情が溢れているのがシーズン4・第8話「パパ」。車内で主語をエルに置き換えて、マイクに想いを伝える感動的なシーンもありました。 自らの内面と向き合ったウィルの恋愛模様がどのように展開していくのか、そして仲間や家族に打ち明けるのか、という点も最終章・シーズン5の見どころになりそうです。

ウィルが泣いたシーンは?切ない涙の理由とは

ストレンジャー・シングス シーズン4 ウィル マイク
©Courtesy of Netflix

ウィルはシーズン4・第8話の、エルの施設を探す車中での会話シーンで涙を流しています。 「すべてが終わったら自分は用無しかも」と弱気になるマイク。ウィルは「エルに頼まれた」と嘘をつき、自らの意志で描いた「D&D」の絵をマイクに見せます。ドラゴン相手に先頭で戦うマイクが描かれており「君はなくてはならない存在なんだ」と勇気づけました。 さらに、エルを主語に置き換えて「君なしじゃ自分を失ってしまう」と語ったあと、ウィルはマイクに見えないように涙を流します。マイクが特別で大切な存在であること、そして自分の本心を隠している辛さから涙が出たのではないでしょうか。 そして、そんな弟の姿をバックミラーで見ていたのが兄・ジョナサン。第9話では、ジョナサンが「なにがあってもお前の味方だ」と抱きしめ、ウィルは再び涙を流すのでした。

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シーズン5では同性愛者・ロビンがウィルにアドバイス

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ウィル・バイヤーズ役/ノア・シュナップ
COURTESY OF NETFLIX © 2025

たまたまロビンが病院でヴェッキーとキスしているところを見てしまったウィル。ロビンは見ていたのがウィルだと察し、その後ウィルとマイクのやり取りを見て、彼のマイクへの気持ちにも気付いたようでした。 軍に連れて行かれた子どもたちを連れ戻すために施設に向かう途中、ロビンはそれとなくマイクに自分の話をします。そしてその経験から「自分を恐れないで」と語り、「答えは自分の中にある」とウィルを勇気づけたのでした。

【死亡】ウィルは寄生されてる?生死は?

ウィルの生死についてですが、シーズン4の時点では死んでいません。 しかし、過去には瀕死状態になったこともありました。ここからは、ウィルの生死が脅かされた経緯を紹介します。また、「現在も寄生されているのでは」という疑問についても言及します。

シーズン1:裏側の世界に迷い込む

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1
©Curtis Baker/Netflix

シーズン1の第1話で行方不明になったウィルは、裏側の世界に迷い込んでいました。裏側の怪物「デモゴルゴン」から身を隠しながら、電気を使って表側の世界のジョイスとの交信を試みます。 やがて「バイヤーズ城」と名付けた秘密基地に身を隠していたウィルに、エルが超能力を使って接触。ジョイスとホッパーが裏側の世界を捜索し、瀕死の状態で発見・救出されました。病院のベッドで目を覚まし、その後すっかり回復しています。

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シーズン2:マインド・フレイヤーに寄生される

シーズン1のラストで自分の体に違和感を感じていたウィル。シーズン2では、ふとした時に精神が裏側の世界に行ってしまうようになり、やがて「マインド・フレイヤー」に寄生されたことが明らかになります。 ウィルに寄生した敵が高温が苦手だと知ったジョイスとジョナサンは、ナンシーとともにウィルの知らない場所で彼を高温に晒し、マインド・フレイヤーを取り除きました。それにより彼は解放されます。 しかし、シーズン3の冒頭でもマインド・フレイヤーの存在を感じとるなど異変を感じており、一部のファンは「彼はまだ寄生されているのでは」と考察していました。

シーズン4:ヴェクナの存在を身近に感じる

シーズン4でも度々身近にヴェクナの存在を感じ、首を手で押さえているシーンが何度も描かれていました。そのことから「まだ寄生されていて、ヴェクナに操られている」という考察があったようです。 ヴェクナはウィルを現実世界のアンテナとして利用しているようで、この先もまだ操られる危険がありそうな描かれ方をしていました。

スピンオフコミックではシーズン1のウィルの戦いが明らかに

スピンオフコミック「Stranger Things: The Other Side」では、シーズン1の物語がウィル視点で描かれます。 裏側の世界へと迷い込んだウィルは、追いかけてくるデモゴルゴンに対して小屋で見つけたライフルで反撃し、難を逃れます。 その後も「D&D」の知識を活かして逃げ続け、プールの眼鏡(バーバラのもの)発見、電飾や壁の文字での母との交信、ナンシーのポータル脱出など、ドラマ本編と交錯するストーリーが展開されました。 終盤、疲れ果て歌っているところをデモゴルゴンに見つかり意識を失います。蔓に絡まった状態で目覚め、巨大な生物のヴィジョンと嘲笑う声を聞いた直後、防護服を着たジョイス達に救出され現実世界へ帰還しました。

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【シーズン5】ウィルとヴェクナの繋がりが明らかに?

ウィルとヴェクナの繋がりはずっとあった

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ロビン・バックリー役/マヤ・ホーク
COURTESY OF NETFLIX © 2025

最初に連れ去られてからシーズン4までずっと、ヴェクナの存在を感じていたウィル。シーズン5の冒頭は、ウィルが裏側の世界でヴェクナから口に何かを流し込まれているシーンで始まります。 裏側の世界への潜入の際、ラジオ局で待機していたロビンが「ウィルはヴェクナに対するアンテナのようなものを持っているのでは?」と考察。その繫がりを利用しようとして、ロビンとウィルは心配するジョイスには黙って行動を起こしました。

ヴェクナ視点で物事を捉えるウィルが重要な情報源に

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ウィル・バイヤーズ役/ノア・シュナップ
COURTESY OF NETFLIX © 2025

シーズン5の中盤、ウィルがヴェクナの視点で物事を見ている時があることが判明。つまりそれは、ヴェクナの被害者の視点でもあることがわかります。ヴェクナは他者の意識に入り込むことができるため、ウィルは連れ去られたホリーの視点も共有していたのです。 このことから、次にヘンリーこと「ワトシットさん」に連れ去られる被害者が、ホリーをいじめていたデレクであることもわかりました。さらにウィルはその視点から得た情報で、ヴェクナは12人の子どもたちを選んで狙っていると考えます。

すべての始まりだったウィルが覚醒

『ストレンジャー・シングス』ウィル・バイヤーズ役/ノア・シュナップ
COURTESY OF NETFLIX © 2025

シーズン5の第4話「魔術師」のクライマックスで、再び姿を現したヴェクナ。狙った子どもたちをデモゴルゴンが連れ去っていく中、ヴェクナはウィルに「お前が最初だった。お前は簡単に壊れた。私に可能性を見せてくれた」と語って裏側の世界へ戻って行きました。 その後すぐ、ウィルに異変が。デモゴルゴンたちが仲間たちを襲う様をデモゴルゴンの視点で見たウィルは、ロビンからのアドバイスを思い出して自分を解放します。ヴェクナのようにデモゴルゴンの精神状態に入り込み、デモゴルゴンの身体を支配して攻撃を止めたのです。

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ウィルは超能力者だったのか?

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ウィル・バイヤーズ役/ノア・シュナップ
COURTESY OF NETFLIX © 2025

第4話の最後、ウィルはそれぞれ別の場所にいるデモゴルゴンの身体を支配して仲間への攻撃を止めさせ、さらに腕や首をへし折って倒しました。その姿はさながら超能力者のよう!しかも戦いを終えた時、ウィルはエルのように鼻血を出しています。 もしかしたら寄生されたことで、ヴェクナの能力がウィルに移ったのかもしれません。しかしその能力の開放条件は憎しみを増幅させることではなく、大切な仲間たちを守りたいという愛情からでした。

【考察】なぜ最初に攫われたのがウィルだったのか

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 ノア・シュナップ
Courtesy of Netflix

ヴェクナはウィルに語りかけた時、「居場所がない人の世界を作りたい」とも言っています。確かにウィルは自分の性的志向やいじめなどが理由で、幼い頃から自分の居場所がないと感じていました。そんな孤独感を抱え、ヴェクナ曰く「簡単に壊れる」弱くて支配しやすいウィルを最初に狙ったようです。 ウィルで子どもたちを簡単に操れる可能性を見出したヴェクナは、ついに他の子どもたちにも狙いを付け、次に目を付けていたホリーを皮切りに次々と連れ去り始めたのでした。

【謎】なぜウィルが攫われた日で裏の世界の時間は止まっている?

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 ウィノナ・ライダー
© Netflix

シーズン4で、実は裏側の世界の時間はウィルが攫われた日である「1983年11月6日」で止まっていることが判明しました。この最大の謎はまだ解明されておらず、なぜ止まっているのかはおそらくVol.2かフィナーレまでに回収されるのではないかと考えられています。

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【家族】ウィルの兄・母親・父親

兄:ジョナサン

『ストレンジャー・シングス』シーズン4(2022年)チャーリー・ヒートン
© Courtesy of Netflix

ウィルの兄であるジョナサンは、父親代わりでもあり、ウィルの面倒をよく見ています。音楽を一緒に聴くなど仲良しで、ジョナサンからもらったミックステープに入っているthe Clashの「Should I Stay or Should I Go」はウィルのお気に入りの曲です。 ウィルの失踪後、「俺がついていれば」と涙を流していたジョナサン。初めは生存を信じる母ジョイスの言動に懐疑的でしたが、やがて裏側の怪物の存在に気づき、ナンシーと共に調査します。ウィルが発見された時もまた涙を流して喜んでおり、強い兄弟愛は感動を呼びました。

母親:ジョイス

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ウィル・バイヤーズ役/ノア・シュナップ、ジョイス・バイヤーズ役/ウィノナ・ライダー
COURTESY OF NETFLIX © 2025

ウィルの母親ジョイスは、2人の息子を育てるシングルマザー。ウィルの失踪後、彼が裏側の世界にいることにいち早く気づき、周囲に信じてもらえなくてもウィルを救う方法を探し続けました。 シーズン2以降は、ウィルに対して少々過保護に。ホッパーとは微妙な関係で、シーズン4からはホッパーと共に暮らしていたイレブンを引き取りカリフォルニアに引っ越しました。 シーズン5でもウィルに対して過保護な側面を度々見せています。一度裏の世界に連れ去られた息子のことを強く心配しているようです。

父:ロニー

父親のロニーは、物語が始まった時点でジョイスとは離婚し、家を出ています。ウィルが幼い頃から両親は喧嘩が絶えず、兄弟は言い争う声から逃げるかように音楽に夢中になっていました。 シーズン1の第1話には、「ロニーはウィルのことをゲイだと言っている」というジョイスのセリフも。また、ウィルが裏側に迷い込んだ後は彼を死んだとし、保険金目当てで葬式を挙げました

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ウィル役を演じたのはノア・シュナップ

ノア・シュナップ
©ciatr

ウィル役は、2004年10月3日生まれのアメリカ人俳優、ノア・シュナップ(Noah Schnapp)です。 2015年にスティーヴン・スピルバーグ監督のアカデミー賞受賞映画『ブリッジ・オブ・スパイ』で俳優デビュー。同年、アニメ映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』でチャーリー・ブラウン役の声優を務めました。 2016年から『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に出演し、世界的な人気を獲得。2020年にはNetflix映画『ヒュービーのハロウィーン』などに出演しています。

マッシュルームカットの髪型が不満?

ストレンジャー・シングス ウィル
©Courtesy Netflix

ウィルのトレードマークでもあるマッシュルームカット。シーズン1〜4まで彼の髪型はほとんど変わっていませんが、ノア・シュナップはこの髪型に不満を抱いているようです。 2022年6月に出演したトーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」でホストのジミー・ファロンに“髪型が最高だ”といじられたノア・シュナップは、「僕はシーズン2からこの髪型をやめるように懇願している」と発言。 また、米Insiderのインタビューでは「あと1シーズン残っていますが、彼らはあのカットに忠実です。80年代のクラシックなヘアカットなのだとは思います。だから、すぐに変わることはないでしょう」と諦め気味でした。 ウィルはマイクやルーカスと違ってファッションもほとんど変わっていません。恐らく、ウィルというキャラクターの内面を表現しているのでしょう。

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【裏話】シーズン5では11歳のウィルを撮影!

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ウィル子役/ルーク・ココテック
COURTESY OF NETFLIX © 2025

シーズン5の冒頭シーンでは、連れ去られた当時の11歳のウィルが登場していますが、一体どう撮影したのか疑問がわきます。これは、子役のボディダブルにCGIでノア・シュナップスの顔を重ね合わせるという「デジタル若返り」の技法が使われたとのこと!実はこれ以前にも、エルのフラッシュバックのシーンにも同様の技法が使用されていたようです。

「ストレンジャー・シングス」ウィル・バイヤーズは物語のカギ!

『ストレンジャー・シングス』シーズン5、ウィル・バイヤーズ役/ノア・シュナップ
COURTESY OF NETFLIX © 2025

シーズン1で裏側の世界に連れ去られ、シーズン2では寄生されたウィル。シーズン4ではカリフォルニアに引っ越し、ジョナサンや夏休みで遊びにきたマイクたちと行動を共にしています。 2025年11月27日から始まったシーズン5でも、裏側の世界で長い時間を過ごしたウィルがカギを握っています。ウィルが安心して過ごせる毎日が来るように願いつつ、Vol.2での活躍を期待しましょう。