2025年10月21日更新

「ストレンジャー・シングス」ウィルは寄生されてなぜ生きている?好きな人や切ない涙の理由を解説

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『ストレンジャー・シングス』シーズン3(2019年)ノア・シュナップ
© Netflix

2025年11月27日からいよいよファイナルシーズンが配信開始となるNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で、シーズン1から登場しているウィル。第1話で行方不明になったマッシュルームヘアの少年です。 2022年5月にシーズン4が配信されてからは、ウィルの性的指向に関する描写が気になると話題になりました。 そこで本記事では、ウィルの性的指向や、他の登場人物との関係性、シーズン5での役どころなどについて詳しく解説・考察していきます。 ※この記事は「ストレンジャー・シングス」シーズン4までのネタバレを含みます。読み進める際は注意してください。

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「ストレンジャー・シングス」ウィル・バイヤーズの基本情報

ストレンジャー・シングス ウィル
名前 ウィル・バイヤーズ (Will Byers)
年齢 1971年生まれ
家族 母:ジョイス 兄:ジョナサン 父:ロニー
住まい ホーキンス →カリフォルニア
キャスト ノア・シュナップ
吹き替え声優 山田瑛瑠

ウィルは、マイク、ルーカス、ダスティンの親友。中学では放送部の仲間で、4人でよく「D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」をプレイしていました。母親と兄と共に暮らしています。 シーズン1の第1話で行方不明になったウィルは、裏側の世界へ連れ去られていました。シーズン4からは家族とイレブンとともにカリフォルニアに引っ越し、親友たちとは離れ離れになっています。 思春期を迎えて恋愛などに興味を持ち始めたマイク、ルーカス、ダスティンとは異なり、ウィルは恋愛には興味がない様子。絵を描くなどクリエイティブなことに精を出しています。

ウィルの好きな人って?

ストレンジャー・シングス ウィル マイク
©Curtis Brown/Netflix

長年、ウィルの性的指向について「ゲイなのではないか」と噂されてきました。そして、シーズン4での描写により、ウィルがマイクに好意を持っていることが判明。直接的な言葉はありませんが、ゲイであることが明らかになったのです。 ウィル役のノア・シュナップ自身も、2023年に同性愛者であることを「TikTok」にて公表しています。その後の米「Variety」のインタビューで、「ウィルがセクシュアリティを受け止めたことが、自分自身のセクシュアリティをカミングアウトする上で大きな助けになった」とコメントもしていました。 プロデューサーのダファー兄弟は「彼のこの感情的な変化こそが、シリーズ全体を繋ぐものになると思っています」としたうえで、2025年11月27日から配信予定のシーズン5では「ウィルがメインになる」と明かしています。

『ストレンジャー・シングス』シーズン4(2022年)フィン・ウルフハード、ノア・シュナップ、ミリー・ボビー・ブラウン
© Courtesy of Netflix

劇中では、ウィルが同性愛者なのではと思わせる描写はいくつか見られます。 シーズン4の第1話では、ウィルとイレブンが高校で歴史上の英雄についてプレゼンするシーンがありますが、ウィルが選んだのはアラン・チューリング。イギリスの数学者で暗号研究者であり、同性愛の罪で逮捕された人物です。 また、久しぶりに再会したマイクとはぎこちなく、仲良くデートをするマイクとエルの横で落ち込んでいるようにも見えます。マイク役のフィン・ウルフハードは英Digital Spyのインタビューで「ウィルはマイクに対して一種の愛情を持っていて、それは本当に美しいことだと思う」と話していました。 さらに、ウィルのマイクに対する感情が溢れているのがシーズン4・第8話「パパ」。車内で主語をエルに置き換えて、マイクに想いを伝える感動的なシーンもありました。 自らの内面と向き合ったウィルの恋愛模様がどのように展開していくのか、そして仲間や家族に打ち明けるのか、という点も最終章・シーズン5の見どころになりそうです。

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ウィルが泣いたシーンは?切ない涙の理由とは

ストレンジャー・シングス シーズン4 ウィル マイク
©Courtesy of Netflix

ウィルはシーズン4・第8話の、エルの施設を探す車中での会話シーンで涙を流しています。 「すべてが終わったら自分は用無しかも」と弱気になるマイク。ウィルは「エルに頼まれた」と嘘をつき、自らの意志で描いた「D&D」の絵をマイクに見せます。ドラゴン相手に先頭で戦うマイクが描かれており「君はなくてはならない存在なんだ」と勇気づけました。 さらに、エルを主語に置き換えて「君なしじゃ自分を失ってしまう」と語ったあと、マイクはマイクに見えないように涙を流します。マイクが特別で大切な存在であること、そして自分の本心を隠している辛さから涙が出たのではないでしょうか。 そして、そんな弟の姿をバックミラーで見ていたのが兄・ジョナサン。第9話では、ジョナサンが「なにがあってもお前の味方だ」と抱きしめ、ウィルは再び涙を流すのでした。

ウィルの兄・母親・父親

兄:ジョナサン

『ストレンジャー・シングス』シーズン4(2022年)チャーリー・ヒートン
© Courtesy of Netflix

ウィルの兄であるジョナサンは、父親代わりでもあり、ウィルの面倒をよく見ています。音楽を一緒に聴くなど仲良しで、ジョナサンからもらったミックステープに入っているthe Clashの「Should I Stay or Should I Go」はウィルのお気に入りの曲です。 ウィルの失踪後、「俺がついていれば」と涙を流していたジョナサン。初めは生存を信じる母ジョイスの言動に懐疑的でしたが、やがて裏側の怪物の存在に気づき、ナンシーと共に調査します。ウィルが発見された時もまた涙を流して喜んでおり、強い兄弟愛は感動を呼びました。

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母親:ジョイス

『ストレンジャー・シングス』シーズン3(2019年)ウィノナ・ライダー
© Netflix

ウィルの母親ジョイスは、2人の息子を育てるシングルマザー。ウィルの失踪後、彼が裏側の世界にいることにいち早く気づき、周囲に信じてもらえなくてもウィルを救う方法を探し続けました。 シーズン2以降は、ウィルに対して少々過保護に。ホッパーとは微妙な関係で、シーズン4からはホッパーと共に暮らしていたイレブンを引き取りカリフォルニアに引っ越しました。

父:ロニー

父親のロニーは、物語が始まった時点でジョイスとは離婚し、家を出ています。ウィルが幼い頃から両親は喧嘩が絶えず、兄弟は言い争う声から逃げるかように音楽に夢中になっていました。 シーズン1の第1話には、「ロニーはウィルのことをゲイだと言っている」というジョイスのセリフも。また、ウィルが裏側に迷い込んだ後は彼を死んだとし、保険金目当てで葬式を挙げました

ウィルは寄生されてる?生死は?

ウィルの生死についてですが、シーズン4の時点では死んでいません。 しかし、過去には瀕死状態になったこともありました。ここからは、ウィルの生死が脅かされた経緯を紹介します。また、「現在も寄生されているのでは」という疑問についても言及します。

シーズン1:裏側の世界に迷い込む

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1
©Curtis Baker/Netflix

シーズン1の第1話で行方不明になったウィルは、裏側の世界に迷い込んでいました。裏側の怪物「デモゴルゴン」から身を隠しながら、電気を使って表側の世界のジョイスとの交信を試みます。 やがて「バイヤーズ城」と名付けた秘密基地に身を隠していたウィルに、エルが超能力を使って接触。ジョイスとホッパーが裏側の世界を捜索し、瀕死の状態で発見・救出されました。病院のベッドで目を覚まし、その後すっかり回復しています。

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シーズン2:マインド・フレイヤーに寄生される

シーズン1のラストで自分の体に違和感を感じていたウィル。シーズン2では、ふとした時に精神が裏側の世界に行ってしまうようになり、やがて「マインド・フレイヤー」に寄生されたことが明らかになります。 ウィルに寄生した敵が高温が苦手だと知ったジョイスとジョナサンは、ナンシーとともにウィルの知らない場所で彼を高温に晒し、マインド・フレイヤーを取り除きました。それにより彼は解放されます。 しかし、シーズン3の冒頭でもマインド・フレイヤーの存在を感じとるなど異変を感じており、一部のファンは「彼はまだ寄生されているのでは」と考察しています。

ウィルはなぜ生きている?裏側の世界でどうなったのか

スピンオフコミック「Stranger Things: The Other Side」では、シーズン1の物語がウィル視点で描かれます。 裏側の世界へと迷い込んだウィルは、追いかけてくるデモゴルゴンに対して小屋で見つけたライフルで反撃し、難を逃れます。 その後も「D&D」の知識を活かして逃げ続け、プールの眼鏡(バーバラのもの)発見、電飾や壁の文字での母との交信、ナンシーのポータル脱出など、ドラマ本編と交錯するストーリーが展開されました。 終盤、疲れ果て歌っているところをデモゴルゴンに見つかり意識を失います。蔓に絡まった状態で目覚め、巨大な生物のヴィジョンと嘲笑う声を聞いた直後、防護服を着たジョイス達に救出され現実世界へ帰還しました。

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「ストレンジャー・シングス」シーズン5はウィルに注目!?

シーズン2以降、ウィルについて深く描かれてこなかったものの、シーズン5ではウィルが再び物語の中心となります。シーズン4での心の進展もあり、これからウィルがどのように生きていくのかも示唆されるのではないでしょうか。 また、シーズン4ラストでは、ウィルがヴェクナの生存と意志を感じ取っており、ヴェクナ打倒の鍵を握る存在となりそうです。 ノア・シュナップは、米メディア「The Hollywood Reporter」のインタビューで、シーズン5について「涙なしでは見られない、悲しい結末もあるから」と話しており、ウィル達がどのような運命を迎えるのか、その結末から目が離せません。

ウィル役を演じたのはノア・シュナップ

ノア・シュナップ
©ciatr

ウィル役は、2004年10月3日生まれのアメリカ人俳優、ノア・シュナップ(Noah Schnapp)です。 2015年にスティーヴン・スピルバーグ監督のアカデミー賞受賞映画『ブリッジ・オブ・スパイ』で俳優デビュー。同年、アニメ映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』でチャーリー・ブラウン役の声優を務めました。 2016年から『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に出演し、世界的な人気を獲得。2020年にはNetflix映画『ヒュービーのハロウィーン』などに出演しています。

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マッシュルームカットの髪型が不満?

ストレンジャー・シングス ウィル
©Courtesy Netflix

ウィルのトレードマークでもあるマッシュルームカット。シーズン1〜4まで彼の髪型はほとんど変わっていませんが、ノア・シュナップはこの髪型に不満を抱いているようです。 2022年6月に出演したトーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」でホストのジミー・ファロンに“髪型が最高だ”といじられたノア・シュナップは、「僕はシーズン2からこの髪型をやめるように懇願している」と発言。 また、米Insiderのインタビューでは「あと1シーズン残っていますが、彼らはあのカットに忠実です。80年代のクラシックなヘアカットなのだとは思います。だから、すぐに変わることはないでしょう」と諦め気味でした。 ウィルはマイクやルーカスと違ってファッションもほとんど変わっていません。恐らく、ウィルというキャラクターの内面を表現しているのでしょう。

「ストレンジャー・シングス」ウィル・バイヤーズは物語のカギ!

シーズン1で裏側の世界に連れ去られ、シーズン2では寄生されたウィル。シーズン4ではカリフォルニアに引っ越し、ジョナサンや夏休みで遊びにきたマイクたちと行動を共にしています。 2025年11月27日から始まるシーズン5でも、裏側の世界で長い時間を過ごしたウィルがカギを握る展開が待っているのではないでしょうか。ウィルが安心して過ごせる毎日が来るように願いつつ、活躍を期待しましょう。