2023年3月16日更新

『ゴールデンカムイ』月島軍曹を解説!いご草ちゃんとの過去は?実は鶴見より怖い?

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『ゴールデンカムイ』第7師団が誇る常識人にして苦労人な月島軍曹。 変人奇人が集う第7師団にて異質な存在感を放っている月島基について、本記事で徹底解説!いご草ちゃんとの過去や鯉登少尉、鶴見中尉との関係などを紐解きます。

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『ゴールデンカムイ』月島基のプロフィール

月島基(つきしまはじめ)は第7師団歩兵第27部隊所属の軍曹で、鶴見中尉の側近を務める歴戦の兵士です。 小柄なわりに屈強と評されるほどの高い戦闘能力の持ち主。鶴見中尉の命であればどんな任務も顔色一つ変えず遂行していく冷静な人物です。 彼は変人奇人の多い第7師団においてレアな常識人であり、彼らの相手をしなければならない苦労人ポジション。周囲の奇行を無表情で受け流す月島の真顔は、真顔芸としてファンに愛されています。

誕生日 4月1日
出身 新潟県佐渡島
特技 ロシア語
初登場 2巻13話
声優 竹本英史

月島は鼻がない?

月島の特徴ともいえる異様に低い鼻は、母親譲りだとファンブックで明言されています。戦争で鼻を失った説、父親に殴られすぎた説なども流れていましたが、実際のところは遺伝とのこと。 月島の回想シーンでも彼の母親は登場していないのでその容姿は分かりませんが、遺伝ということは鼻がないのではなく異常に低いということでしょう。

【性格】月島の性格は?

月島の性格を一言で表現するなら、至って冷静。どんなに面倒な命令であっても「面倒くさい」と思いつつやり遂げる、鶴見中尉への忠誠心と実行力も持ち合わせている根っからの軍人です。 一方で殺された仲間や守りきれなかった一般人に対して感情的な一面を見せるなど、無表情の奥に思いやりを感じさせる場面もあります。 常識人として描かれている月島ですが、あの鶴見中尉についていくという判断を冷静に下しているという点、変人奇人の相手をして普通でいられる点から、第7師団の誰よりも実は1番闇が深くて怖い人物かもしれません。

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【過去】いご草ちゃんとの真実

人殺しの子供として島で爪弾き者だった月島は、いご草ちゃんこと春見ちよと駆け落ちする約束をして戦争へ向かいます。 ところが月島が無事帰還すると、島では月島が戦死したというデマが流れており、いご草ちゃんは履物を海岸に残して行方不明に。デマを広めた父親のせいで彼女は身投げをしたと悟った月島は、感情のまま父親を撲殺します。 親殺害で死刑を待つ身となった月島のもとに現れた鶴見中尉は、条件のよい縁談を受けるためにいご草ちゃんの両親が月島の父に金を渡してデマを広めさせたこと、彼女は嫁ぎ先で生きていることを知らせました。 生きる気力を取り戻した月島は、鶴見中尉に言われるままロシア語を習得、釈放されることになります。

実は鶴見劇場だった……

鶴見中尉とともに向かった日露戦争で、月島は同郷の兵士と遭遇。いご草ちゃんの死体が月島家の床下から見つかったという衝撃の事実を彼から聞かされることに。 鶴見中尉の嘘に激昂して掴みかかる月島でしたが、そんな2人のもとに敵軍の砲撃が撃ち込まれます。重傷を負った鶴見中尉は、月島を助けるためにいご草ちゃんの死を偽装工作して父親殺しを正当化したこと、彼女が生きていることは真実だと告白するのでした。 二転三転する事実や自分のせいで命の恩人の鶴見中尉が怪我を負ったことなどがないまぜとなり、月島は自分にはどのみち鶴見中尉に付き従い生きる道しかないことを痛感。帰還後、大事に持っていた彼女の遺髪を海へと捨て過去と決別します。

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結局いご草ちゃんはどうなった?

どこまでが鶴見中尉が月島を引き込むための嘘だったのかは不明ですが、276話にいご草ちゃんらしき人物が登場しています。 杉元が扮した花沢勇作のお見合い相手の三菱財閥幹部の娘・金子花枝子。彼女の兄が嫁として選んだ人物が「クリクリのくせっ毛の田舎娘」で、いご草ちゃんを思わせる後ろ姿の女性が1コマのみ描かれます。 この人物がいご草ちゃん本人で、彼女は生きていたと考えるのが自然でしょう。

【関係】鯉登との相性が良いコンビ!

囚人狩りや樺太先遣隊の任務で月島は鯉登少尉の補佐を担当。 鶴見中尉の前でまともに会話ができない鯉登少尉の通訳を担当したり経験の浅い彼のフォローをしたりと、彼といるときの月島はまるで親のよう。月島自身も彼の補佐役は「子守」と称しています。 2人とも違った形ではあるものの、鶴見中尉に対して特別な思いを抱いている者同士。樺太での問答では互いに鶴見中尉への疑念や正直な気持ちをぶつけ合っており、月島が珍しく感情を吐露した場面でした。 ここでのやり取りを経て成長した鯉登少尉は、「私は鶴見中尉殿を前向きに信じる、月島はその私を信じてついて来い」と発言。これ以降は子守というよりも信頼しあう部下と上司の関係性になっています。

【関係】鶴見中尉に対する感情が怖い

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

樺太で発言した鯉登少尉への「あなたたちは救われたじゃないですか」という言葉から、月島は大勢が鶴見中尉によって救われた人生を歩む中、自分だけは救われていないという絶望が感じ取れます。 同時にこの絶望の人生の先に何が待っているのか、鶴見中尉についていけばそこに救いがあるのか、それを知ることこそが月島を突き動かす原動力になっているのです。 これは後に鯉登少尉の成長もあって少し変わっていきますが、虚ろな目で「私は鶴見劇場をかぶりつきでみたいんですよ、最後まで」と放った当時の月島には、底しれぬ闇を感じざるを得ません。 盲信的だった鯉登少尉と比べると、静かなる狂気といった感じで怖さマシマシです。

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『ゴールデンカムイ』月島軍曹が実はいちばん怖い!?

真顔が怖い常識人、月島軍曹について解説しました。完結を迎えた『ゴールデンカムイ』を一気読みすると、月島のさらなる闇や魅力に気付けるかも。月島がどんな道を辿ったかは、ぜひ漫画を履修して確認してみてください!