2023年9月11日更新

韓国ドラマ『赤い袖先』のあらすじネタバレを最終回まで!結末の感想やラストの老人を考察

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赤い袖先 袖先赤いクットン
©2021MBC

2021年に放送され大ヒットを記録した韓国ドラマ『赤い袖先』。最高視聴率17%超えを記録し、丁寧な脚本と演出が話題を呼び、様々な賞を受賞した作品です。この記事ではそんな『赤い袖先』のあらすじを1話から17話まで全て紹介します。 ※本記事には『赤い袖先』のネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。 >2人が選ぶ結末とは?最終回のネタバレはこちら >最終話のラストシーンを考察

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【ネタバレなし】『赤い袖先』のあらすじ

1700年代前半の朝鮮。幼い頃から宮女として育ったソン・ドギムですが、従来の在り方ではなく、自分らしい生き方をしようとする女性でした。一方イ・サンは祖父である英祖によって父親が死に追いやられた悲劇がトラウマになり、孤独に育ってきた男性。 そんなドギムとサンは、ある日運命的な出会いを果たし、やがて恋に落ちます。しかし、2人には愛よりも優先しなければならないことがあったのです。 国王という立場に翻弄されるサンと、自分の人生を模索するドギムは、果たして無事に結ばれることができるのでしょうか……。

『赤い袖先』の口コミ・感想

赤い袖先』の総合評価
5 / 2人のレビュー
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30代女性

ジュノの演技が細かい所まで本当に素晴らしかったです!賞をもらうだけの演技力に圧倒されました。ストーリーの伏線回収も素晴らしく、ラスト15分の衝撃に勝るものはありません!意味がわかった瞬間涙が溢れました。

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40代女性

ドギムの頑固さにイライラしてたけど、彼女の視点や女官の現実を考えたら、最後はとても腑に落ちた。「普通の男女として出会っていたら…」という彼女のセリフが切なすぎる。歴史がどうなるかはわかってるのに想像を超える演出にやられた!

時代背景について詳しく

本作の舞台となったのは朝鮮王朝後期。イ・サンの祖父である国王「英祖(ヨンジョ)」は、息子であるイ・ソンの病的な奇行を憂いていました。 そんなある日、英祖と対立する老論派が“イ・ソンが謀反を起こそうとしている”という嘘のリークをします。堪忍袋の緒が切れた英祖は、なんとイ・ソンを米びつに8日間も閉じ込めてしまい、水も食料も与えなかったため、イ・ソンは死んでしまいました。 つまり、本作の主人公であるイ・サンは、実の祖父が父親を殺す出来事を目の当たりにしてしまったのです。この悲劇は「米びつ事件」として韓国史の中でもかなり有名で、数々の作品で取り上げられています。

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第1話あらすじ・ネタバレ

本を朗読し、お金を稼いでいたセンガクシ(見習い女官)のソン・ドギム。女官で最も位が高い堤調尚宮は利口なドギムに瑛嬪(イ・サンの祖母)の弔問を命じます。 そして、瑛嬪の死を聞き宮殿を抜け出した世孫イ・サンと出会いました。 その後サンとは会うことがないまま月日は流れ、美しく成長したドギム。ある日写本に遅れそうになり、抜け道を進んでいたところ、足を滑らせてしまいます。そこへ現れた人物に助けられるのですが……。

第1話の感想

幼いサンとドギムが出会うシーンから始まりましたが、1話目からスピード感のある展開でした!子役たちの演技も素晴らしく、最初から引き込まれる作品だと感じます。 またサンとドギムが成長して偶然再会したエンディングも、甘い雰囲気が感じられてドキドキしましたね。2人がこれからどんなロマンスを繰り広げるのか、楽しみです!

第2話あらすじ・ネタバレ

ドギムを助けたのは、人食い虎の調査していたイ・サンでした。しかし結局2人は池に落ちてしまい、サンはドギムに反省文を提出するように命じます。 その後書庫で作業をしていたドギムは、偉そうな態度のサンを兼司書だと勘違いし、追い出してしまいました。腹を立てたサンは、ドギムの反省文を一筆残らず訂正します。 そして祭りの日もドギムは書庫での仕事を命じられていました。一方英祖に禁止されていたにも関わらず、虎狩りにでかけたサンは、虎が宮殿に向かっていることを知るのでした。

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第2話の感想

サンが池に落ちるシーンなどコミカルなシーンも多く、楽しく観られました。ドキドキするロマンスもありましたね。ただ、サンがドギムの読み聞かせを聞くシーンでは、彼のこれまでの孤独や生き方がひしひしと伝わってくる演出で、少し切なかったです。 コミカルなロマンス作品でありながらも、史実に忠実なストーリー展開に好感が持てます!

第3話あらすじ・ネタバレ

ドギムはサンからの指示で、祭りの会場から人々を逃がします。しかし取り残されたセンガクシがいた事を知ったドギムは、王宮の中へ。そして虎と遭遇したところを危機一髪、サンに救われます。 ところが虎狩りに出かけたサンは処罰されることに。疑問を抱いたドギムは、機転をきかし、王である英祖からサンを許してもらうことに成功したのです。 事実を知ったサンの妹は、ドギムにお礼をし、サンの所へ連れて行きます。しかし自分の正体を明かしていなかったサンは慌てて顔を隠すのでした。

第3話の感想

ジュノが演じるイ・サン、なんて爽やかでかっこいいのでしょう……。ツンデレながらもドギムを気に掛けるサンに胸キュンが止まりません。2人の恋の行方がますます楽しみです。 そしてエンディングでは、ついにドギムがサンの正体に気付きました。サンの廃位に向けた動きが裏では強まってきましたが、その中でドギムはどのような役割を果たすのでしょうか……。

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第4話あらすじ・ネタバレ

サンが正体を隠していたことに不満のドギムは、ある日彼の母である惠嬪(ヘビン)の屋敷を訪れます。ドギムは幼い頃、惠嬪によって救われ女官となることができたため、その恩返しとしてサンを監視するよう指示されました。 そしてサンが妓楼に通っているという噂を聞きつけた惠嬪は、早速ドギムに調査を命じます。噂通りお忍びで妓楼を訪れたサンを尾行するドギム。 すると本物の兼司書であるホン・ドクロと剣を持った者たちに囲まれてしまい、ドギムは絶体絶命のピンチを迎えるのでした。

第4話の感想

2人にようやく恋の兆しが見え始めました!サンのツンデレ具合、最高です。ドギムとサンの母のつながりも判明し、驚きでしたね。それにしてもホン・ドクロは恐ろしい人物です。彼の本性がよく反映された回でした。 そしてサンを尾行して窮地に陥ってしまったドギム。果たしてこの後どうピンチを切り抜けるのでしょうか。サンとのロマンスが強まる予感です……!

第5話あらすじ・ネタバレ

相手がドギムだと認識したうえで殺害を指示するホン・ドクロ。しかし間一髪のところでサンが助けに入ります。 ドギムが惠嬪の命令で自分を尾行したと知り不快なサンでしたが、ドギムの話を聞くうちに心が揺れ、最終的には彼女を同徳会(サンの秘密組織)のメンバーに加えます。 一方宮殿では王の英祖がサンに代理摂政をさせると発言し、世孫の廃位を目論むファワン王女らがある計画を練り始めました。 そしてファワン王女がサンの妓楼遊びを王に告げ口したことで、サンは外出を禁じられてしまいます。

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第5話の感想

サンのドギムに対する気持ちは垂れ流し状態!胸キュンポイントが満載で、とてもドキドキしました。やはりジュノの演技力が本作品への没入度を高めている気がします。 ところがそんなサンとドギムの恋には障壁が多すぎる様子。幸せそうな2人が観たい視聴者にはやきもきする展開ですが、次回以降も波乱が続きそうで不安です……。

第6話あらすじ・ネタバレ

サンが王の暴挙に苦しめられていることを知ったドギム。外出できないサンの伝達役となり同徳会に参加したドギムは、サンを救う協力者として王妃の名を進言します。 王妃は自分よりも力を誇示するファワン王女を黙らせる名分を探していました。ドギムはサンを救ってもらうべく、その名分を探し始めます。 そして見事王妃の望みを叶えたドギムは、サンの禁足令を解くことに成功しました。 その後ドギムは、自分とホン・ドクロの仲を疑い不機嫌になっているサンの入浴係を任せられます。しかしお湯の中に落ちてしまい……。

第6話の感想

緊張感が続く第6話でした。サンを助けようと奮闘するドギムが健気で素敵です。2人が障子越しに会話するシーンでは、サンが初めてドギムを名前で呼び、胸キュンでした。 さらにエンディングの沐浴シーンは語り継がれる名シーンだけあり、大きな見どころです!ジュノの肉体美はもちろんのこと、至近距離で見つめ合う2人にドキドキが止まりません。

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第7話あらすじ・ネタバレ

濡れた服を着替えるドギムの肩に「明」の文字が刻まれていることを目にしたサン。 その後もお互いを意識する2人でしたが、ある日ドギムは提調尚宮から、宮女出身の後宮(側室)として推薦したいと言われます。人生を守るために提案を断ったドギムは、サンと距離を取ろうと決意するのでした。 何も知らないサンはドギムに告白をし、断られてしまいます。傷つきながらも、ドギムが見知らぬ男性と話す姿を見て心を乱されるサン。 そして当番のドギムが書庫を訪れると、そこにはサンの姿があり……。

第7話の感想

ドギムもサンへの思いを自覚し、このまま甘い関係に突入するのかと思いきや、チョ尚宮のせいですれ違ってしまう展開でした。一筋縄ではいかない2人の恋が切ない……。一方で宮女であるドギムの生き様を中心に描いている点は本作の魅力です。 そしてサンにとっては王の認知症が今後の展開に大きく影響しそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。引き続き目が離せません。

第8話あらすじ・ネタバレ

後宮を拒むドギムをよく思わない提調尚宮は、彼女の部屋を抜き打ちチェックし、亡くなった暎嬪の本を発見。盗みの疑いをかけられたドギムは大ピンチに陥ります。 なんとか幼い頃に王から譲り受けたことを証明し無実となるドギム。しかし提調尚宮はそれでもなおドギムを後宮にしようと画策します。 一方ドギムの騒動によって幼い頃出会ったセンガクシの存在を思い出したサン。そのセンガクシがドギムだったことを確認すると、彼女を強く抱きしめるのでした。

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第8話の感想

ついに幼い頃の初恋相手がドギムであることを知ったサン。2人が抱き合うシーンはロマンチックでした。ドギムにはサンがいつもさりげなく救ってくれていることに気付いてほしい……。 一方チョ尚宮の計画が本格的に動き出しています。ドギムにも危険が迫っている気配がするため心配です。チョ尚宮側に無理やり引き入れられたソ尚宮もどうなるのでしょうか。

第9話あらすじ・ネタバレ

ドギムが初恋の相手だったとわかったサンは気持ちを抑えられません。しかし愛と人生の間で悩んだドギムは、自分の気持ちに蓋をしてしまうのでした。 しかしその頃、王宮内はただならない雰囲気に包まれていました。提調尚宮率いる宮女たちの秘密組織が、サン殺害に向けて動き出したのです。 謀反に気づいたドギムはサンに合図を送ります。サンは限られた戦力でなんとか阻止に成功。そして黒幕が王宮内にいることを悟ったのでした。

第9話の感想

自分の気持ちを押さえ込んでしまったドギムですが、サンのピンチには危険を顧みず駆けつけ、彼を愛していることが伝わってきました。サンがそんなドギムへの気持ちを伝えたエンディングは最高に胸キュンでした! 次回以降も2人の関係性がどうなっていくのかが気になりますね。サンにも次々に降りかかる危機を乗り越えていってほしいです。

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第10話あらすじ・ネタバレ

サンの身を案じ、無事がわかった瞬間気を失ってしまったドギム。サンはそんなドギムを抱きしめ、愛の言葉を囁きます。 しかしドギムはサンへの気持ちに気づきながらも、彼の思いから距離を置こうとするのでした。 一方サン殺害が失敗に終わってしまった提調尚宮は、次なる手を考えます。王がサンに不信感を抱くように仕向け、宴会で王が先王を毒殺したとされる時とまったく同じ料理を出したのです。 そして王は「誰が準備したのか当てる」と言ってサンのいる方に歩き出しました。

第10話の感想

ホン・ドクロの思惑が見え隠れする場面がありました。それに加えてチョ尚宮の動きも強まり、サンとドギムにはまだまだ波乱が続きそうです。早く2人のロマンスが観たい……! そしてエンディングでは緊張が最高潮に!まさか王は本当にサンを疑っているのでしょうか?どちらにせよ、チョ尚宮の思い通りにはさせたくありません。

第11話あらすじ・ネタバレ

怒った王が向かったのはサンの母「惠嬪」の元でした。サンは母の無実を訴えます。 サンが心配でたまらないドギム。そんな時“世孫を確実に即位させられる文章がある”ことを聞き、そのヒントが自分の肩に刻まれた文字だということを知ります。 サンの父である思悼世子は、その文章のありかを示すヒントを3つに分けて残していたのです。 見事文章を探し当てたドギムは急いでサンに伝えようとします。しかし同徳会のことがバレたサンは、王に剣を向けられてしまい……!

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第11話の感想

毎話ドキドキハラハラが止まらない本作。ドギムの身体に刻まれた文字の秘密がついに判明しましたが、王に刃を向けられたサンはどうなってしまうのでしょうか。ドギムが彼のピンチを救ってくれることに期待です。 それにしても英祖とサンが対峙するシーンは本当に迫力があります。とくに英祖を演じるイ・ドクファの演技は見どころです。

第12話あらすじ・ネタバレ

王は認知症によりサンと死んだ世子の区別がつかなくなっていました。我に返り、ひどく落ち込む王。 朝会でドギムはサンを即位させる約束をした文章「金縢之詞」の存在を王に思い起こさせます。ドギムの助けもあって、なんとか記憶をたぐり寄せた王は、金縢之詞を見つけ出しました。 ついに22代目国王イ・サンの誕生です。 その後、先王である英祖は死去し、3年が経ちました。公務に明け暮れるサンは、変わらず宮女としてサポートしてくれるドギムに「家族になりたい」と告白します。

第12話の感想

ついにサンが22代国王に即位しました!英祖の崩御、チョ尚宮の自害、とにかく怒涛の展開で目が離せませんでした……。 しかも最後にはサンがドギムにプロポーズ!「家族になってほしい」というセリフはグッときます。ドギムには断ってほしくないですが、彼女には強い信念がありそうで、どういった答えを出すのかわかりません。

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第13話あらすじ・ネタバレ

サンからのプロポーズにドギムは返事をしませんでした。 その後、後宮としてホン・ドクロの妹が決定していると母から聞かされるサン。母は「ドギムにも意思を確認したが断られた」と言います。 人を通してプロポーズの返事を聞かされたことに納得いかないサンはドギムと話しますが、拒む理由をはっきりと伝えられてしまい、それ以上何も言えませんでした。 そして王が後宮となったドクロの妹と夜を過ごすことになった日、宮殿には宮女としてサンを待つドギムの姿がありました。

第13話の感想

ドギムはなぜサンのことが好きなのに拒否してしまうのか……。サンのことを思うとやるせないですが、一方で彼女が大切にしたいものを考えると理解できる部分もあります。2人が幸せになれる形はないのでしょうか。 それにしてもサンは即位後も相変わらず大変そうです。政治的な対立に巻き込まれ、今後も辛い思いをしそうで不安……。

第14話あらすじ・ネタバレ

サンがドクロの妹と一夜を過ごすことなく戻ったことにドギムはホッとします。しかしその後、ドクロの妹が急死。他殺を疑ったドクロは悲しみの中、調査を始めます。 その頃宮中では官女たちが次々と失踪していました。サンは、ついに黒幕がドクロ本人であることを突き止めます。 一方、独断で宮女の救出に向かい、ドクロに捕まってしまうドギム。そこへサンが現れドクロは失脚となり、ドギムたちも助かります。しかしサンとドギムは口論になってしまい……。

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第14話の感想

エンディングのキスに興奮!本作のロマンスシーンは本当に素敵で最高です。 そしてついにホン・ドクロが追放されることになりました。それでもサンにとっては信頼していたドクロが去り、ドギムも手に入らないとなれば、また孤独になってしまいそう……。ドギムの気持ちもわかりますが、サンの一途な愛に応じてほしいです。

第15話あらすじ・ネタバレ

口論の末、強引にキスをしたサン。それでも後宮を拒むドギムに、サンは王宮から出ることを命じます。1年後、ドギムはサンの妹宅で生活を送っていました。そこで偶然サンに再会しますが、もう前の関係には戻れない2人。 それからほどなくして、再びドギムは宮廷に戻り、サンの後宮となった和嬪の世話することになりました。知らなかったサンはドギムを見て驚きます。 その後ドクロが命を絶ち、彼からの手紙を受け取ったサン。幼い頃に自分を助けてくれた人物がドギムだったと知ると……。

第15話の感想

とても切ない回でした。サンがドギムに冷たい言葉を浴びせるシーンは、本音じゃないとわかるからこそ辛かったです。ホン・ドクロも悲しい結末となりましたが、最後にはサンとドギムにとってキューピッド的な役割を果たしました。 そしてエンディングではついにドギムの心が動きます。いよいよ甘い関係に発展するのでしょうか?次回に期待が膨らみます!

第16話あらすじ・ネタバレ

ドギムは思わずサンを引き留めてしまいます。これまでにない彼女のアプローチにサンは後宮になる意思を再確認するも、「自分の人生を優先したい」と言うドギム。 しかしドギムは兄と会っていたところを和嬪に勘違いされ、処罰される危機に瀕します。無実が証明されたドギムでしたが、サンは彼女を守るためにも寵愛を与えることにしたのです。 覚悟を決めたドギムは、サンの子供を妊娠しました。自由だった宮女としての生活は終わってしまったものの、正式な後宮となり、サンからの愛を受け止めるドギムでした。

第16話の感想

ドギムを守るため、ついにサンが強硬手段に出ました。そしてあれだけ自由を求めていたドギムも、覚悟を決めた回となりました。結局は王の女となったドギムから、ある種「諦め」のようなものを感じたのが切なかったです。 しかし2人が一緒に過ごすシーンは、とても幸せな様子が伝わり、救われる場面でもありました。このままハッピーエンドとなるのでしょうか……。

第17話(最終回)あらすじ・ネタバレ

サンとドギムの息子が病気で亡くなってしまいます。悲しみに暮れる2人。さらにはドギムも病に倒れてしまいました。 3日間も意識を失い、目を覚ました彼女が会いたがったのは王ではなく親友たち。サンは“ドギムを後宮にしたのは間違いだったのか”と悲しみつつ、ドギムの最期を看取ります。 その後、王としての役目を果たし、太平の世を作り上げたサン。年を重ねたサンは、ある日ドギムの遺品から、彼女の自分への愛を知ります。そして夢の中でドギムと抱き合い、幸せな笑顔を浮かべるのでした。

第17話の感想

涙、涙の最終話!一度でいいから、ドギムの口からサンに「愛してる」と伝えてほしかったです……。それでもやはり2人は心から愛し合っていたと感じる結末には感動しました。 サンの大切な存在が次々に亡くなってしまう悲しい展開が続いたため、ラストシーンは余計に涙を誘います。ただのロマンスでは終わらない、とても素晴らしい作品でした!

【考察】ラストシーンの意味とは?

サンに話しかけた老人の正体は?

最終話、ドギムのことを忘れようと決心したサンがついに念願の「太平の世」を実現させます。そんなサンに話しかけたのが90歳の老人です。 「これまで4人の王が治める世を見てきたが、これほどまでに太平な世はなかった。」とサンに語りかける老人。この言葉のおかげで、どんなに辛くても仕事に邁進したサンの努力が報われた、と言えるでしょう。 そんなキーパーソンとなる老人を演じたのは、ドラマ『イ・サン』で英祖を演じたイ・スンジェです。粋なカメオ出演として、ドラマファンの間で大きな話題となりました。

ラストは夢の中でドギムと再会

ラストで病に伏せてしまったサンですが、最期に幸せな夢を見ます。それは心から愛したドギムと再会する夢でした。 夢の中で王宮に行こうとしたサンは引き返し、ドギムの元へ向かいます。王としての人生ではなく、ドギムとの愛を選んだのです。そしてドギムも夢の中ではサンの愛を素直に受け入れ、自らサンにキスをします。 愛と自由の狭間で苦しんだドギムと、そんな彼女を愛してしまったサン。そんな2人はサンの夢の中で、現世では叶えられなかった永遠の幸せをようやく手に入れたのでした。

『赤い袖先』の相関図

赤い袖先

『赤い袖先』のメインキャスト

イ・サン役/イ・ジュノ

『赤い袖先』 イ・ジュノ
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世孫であるイ・サンは、他人に厳しく完璧主義な人物です。必ず自分が国王となり、悪しき習慣を無くしたいと考えています。それは祖父に殺された父親の二の舞になりたくない、という思いもありました。 心の傷を抱えながら、ひたすら孤独な人生を送ってきましたが、ある日美しく聡明な宮女ソン・ドギムと出会い恋に落ちます。 そんなイ・サンは歴史上に実在する朝鮮王朝第22代国王であり、王朝史上最も波乱に満ちた人生を送ったと言われた人物です。本作は若き日のサンに焦点を当てた作品となっています。

ソン・ドギム役/イ・セヨン

『赤い袖先』 イ・セヨン
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ソン・ドギムは、宮女でありながら、自分自身の人生を生きたいと願う自立した女性です。 幼い頃から本の読み聞かせが上手く、筆跡も女官一美しいドギム。ある日世孫であるイ・サンと出会ったことで、人生が激変することになります。 そんなソン・ドギムのモデルとなったのは、歴史上でイ・サンの側室となり、彼から最も寵愛を受けたとされる人物である宜嬪成氏です。 本作は、史実において“王に愛されながらも側室になることを2度も拒んだ”とされる彼女の人生ドラマがベースとなっています。

2021年最大のヒット作!人気の理由は?

王道時代劇の中にある「新しさ」

袖先赤いクットン 赤い袖先 
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本作が大ヒットとなった背景には、時代劇としての王道かつ繊細な演出はもちろん、女官という新たな視点から歴史を描いたという点があります。イ・サンにフォーカスした作品はたくさんありますが、女官目線の物語は多くありません。 今回はソン・ドギムというキャラクターを通し、現代にも通ずる「女性の自立」や「結婚」について掘り下げた内容だったことも、多くの支持を集め、人気となった理由でしょう。 ドラマを観た後は、本作のキャッチコピーである「王は女官を愛した。女官は王を愛しただろうか。」という意味を痛感するはずです。

韓ドラ歴史に残る名作!『赤い袖先』のあらすじ・ネタバレを最終回まで

『赤い袖先』
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『赤い袖先』の全話あらすじを見どころと共に紹介しました。本作は「王と宮女」という立場に翻弄された2人の愛を描き、多くの人に感動を与えた名作です。ぜひ時代背景やモデルとなった人物を知ったうえでも観てくださいね!