2024年7月30日更新

【解説】ドクター・ドゥームはマーベル屈指のヴィラン!強さ・過去・性格は?

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ドクター・ドゥームのプロフィール

本名 ヴィクター・フォン・ドゥーム(Victor von Doom)
出身国 ラトベリア王国
能力 世界最高峰の知能 , 高度な科学知識 , 魔法
ライバル ファンタスティック・フォー

ドクター・ドゥームとは何者なのか

ドクター・ドゥームことヴィクター・フォン・ドゥームは、ラトベリア王国の王にして世界最高峰の科学者、魔術師です。 性格は尊大で自意識過剰ですが、一方で器は大きく、高潔で誇り高い面もあり、国民から信頼される王です。そんな彼がヒーローたちと対立するのは、世界征服を目論んでいるため。 ラトベリア訛りの英語を話すドクター・ドゥームですが、ファンタスティック・フォーのアニメ作品『宇宙忍者ゴームズ』(1967年〜1968年)に登場した際には、日本語でそれを忠実に再現しようとした結果、名古屋弁で話していました。

ドクター・ドゥームがファンに人気の理由

ドクター・ドゥームは冷酷なヴィランではありますが、作品によっては些細な過ちや油断から逆転されることもあり、憎めない性格で人気を集めています。

コミコンでドクター・ドゥームのMCU正式参戦が発表に

2024年7月にアメリカ・サンディエゴで開催されたコミコンにて、シリーズ第5弾『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』にドクター・ドゥームが参戦することが正式に発表されました。 ドクター・ドゥーム役としてキャスティングされたのが、「エンドゲーム」でアイアンマンを卒業したロバート・ダウニー・Jrだったこともあり、ファンにとっては嬉しいサプライズとなりました。 アイアンマンとドクター・ドゥームはスーパーパワーを持たない仮面を被り武装化したアーマーを身にまとうなど共通点の多いキャラクターです。

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MCUでのドクター・ドゥームの活躍を考察【原作ネタバレあり】

アベンジャーズ エンドゲーム
ⓒ2018 MARVEL

「アベンジャーズ」シリーズ6作目として公開予定なのが、映画『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ (原題)』です。映画の内容などは明かされていませんが、原作コミックに副題の「シークレット・ウォーズ」と同タイトルのシリーズが存在しています。 「シークレット・ウォーズ」と名付けられたコミックシリーズは1984年版と2015年版の2つあり、どちらにもドクター・ドゥームがヴィランとして登場しました。 特に2015年版は、多元宇宙同士の衝突「インカージョン」により様々な並行世界が断片的に融合した「バトルワールド」が舞台で、そこではドクター・ドゥームが神として君臨していました。 ドクター・ドゥームはあるバージョンのドクター・ストレンジを殺害するなどし、ヒーローたちの反ドゥーム軍と戦います。

ドクター・ドゥームの能力・強さ

アイアンマンと並ぶ超一流の頭脳

アイアンマン

ドクター・ドゥームの強みは、世界最高峰の高度な知能と科学知識です。兵器テクノロジーやロボット工学を駆使してタイムマシンを含むさまざまな道具を開発しているほか、遺伝子工学や生命化学にも精通しており、人間にスーパーパワーを与える装置なども生み出しています。 その頭脳はアイアンマンにも匹敵するレベルで、マーベルで最も頭の良いキャラクターの1人と言われています。リード・リチャードやその娘のヴァレリア・リチャードも、ドクター・ドゥームと匹敵する天才です。

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魔法

大学時代にある実験の失敗で顔に傷を負ったうえ、大学を追放されてプライドが深く傷ついた彼は、世界を放浪。チベットで修行僧として過ごしていたときに、魔術を習得しました。 もともと母親が魔女で魔力を受け継いでいた彼は、修行していた寺院では最強の魔術師に。しかし魔術を使いこなすために不可欠な「謙虚さ」が足りないため、ドクター・ストレンジには及ばないと言われています。

科学×魔法の賜物!ドクター・ドゥームの発明品

アーマースーツ

高度なテクノロジーと魔術を組み合わせて作られたドクター・ドゥームのアーマーは非常に強力で、アイアンマン・アーマーにも劣りません。高い耐久性があり爆発や高温、氷点下などに耐えられるだけでなく、柔軟性も優れており自由に動くことができます。 また触れるものを無力化したり、相手に電気ショックを与えたり、電気エネルギーの放出したりといった機能を持つほか、内部には空気や水、エネルギーなどの再生システムが備わっているため、水中や宇宙でも長時間生存可能です。

ドゥーム・ボット

ドクター・ドゥームはその優れたロボット工学の知識を利用して、自分の影武者などとして使うために自分そっくりのロボット軍団を作りました。ドクター・ドゥームを精巧にコピーした「ドゥーム・ボット」たちは、敵に本物のドクター・ドゥームだと信じさせるレベルでした。 ドゥーム・ボットは最強のロボット兵器だと評価されているわけではありませんが、ある程度の戦力と知能を持っています。原作のどのストーリーに登場したドクター・ドゥームが本物で、どれがドゥーム・ボットなのかもはっきりとわかっていません。

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タイムマシン

ドクター・ドゥームは、母シンシアの魂をメフィストのもとから取り戻すためにタイムマシンを作りました。 母の魂を取り戻すためには魔力が必要だということを知った彼は、タイムマシンで過去に戻り、その時代で最高の魔術師と会い、研究をくり返していました。 彼が作ったタイムマシンは、のちに30世紀の未来からやってくる征服者カーンが使用しています。

ドクター・ドゥームのオリジン

不遇な幼少期

「ドクター・ドゥーム」ことヴィクター・フォン・ドゥームは、ラトベリア郊外のロマ族(ジプシー)のキャンプで生まれました。母シンシア・フォン・ドゥームはラトベリア王家の末裔である魔女で、ヴィクターが幼い頃に悪魔メフィストの手にかかって死亡しています。 父ヴェルナー・フォン・ドゥームは部族のリーダーで薬師として人々を助けていましたが、不治の病にかかった貴族の女性を救えなかったことで殺人者と見なされ、ヴィクターを連れて逃亡した末に死亡しました。なんとか生き残り、部族に戻ったヴィクターは、母の魔術器具を発見し、復讐を心に誓うのでした。

リード・リチャーズとの宿命的な出会い

優れた頭脳を持つ頑固な青年に育ったヴィクターは、科学の知識と魔法を組み合わせてロマ族の人々を守ります。その功績がアメリカの大学教授の目に止まり、名門・ステート大学に進学することになりました。 そこでヴィクターは、リード・リチャーズという学生と出会います。リードはのちにライバルの「ファンタスティック・フォー」のリーダー、ミスター・ファンタスティックになる男であり、天才的な科学者です。大学の仲間の中にはのちのザ・シングであるベン・グリムもいました。

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ドクター・ドゥームの誕生

ヴィクターはリードの指摘を無視してとある実験を強行した結果、装置の爆発によって顔面に傷を負ってしまいます。 その事故により大学を追放され、プライドが大きく傷つけられたヴィクターは、リードに対しても恨みを抱くようになりました。その後彼は世界中を放浪したのちチベット僧の一派に入って修行僧になり、彼らとともにアーマーを鍛造します。 彼は顔が傷付いたことによる“不完全さ”が許せず、アーマーの仮面部分を熱した状態で顔に押し付けて、人前では決して仮面を取らない「ドクター・ドゥーム」となったのでした。

マーベルコミックでの活躍【原作ネタバレ】

ファンタスティック・フォー

ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」の最大のヴィランとして知られているドクター・ドゥームの最初の目的は、世界征服とリード・リチャーズらへの復讐でした。 彼のマーベルコミックへの初登場は『ファンタスティック・フォー #5』(1962年)で、いきなりファンタスティック・フォーを窮地に追いやっています。それから何度も戦いますが、ドクター・ドゥームの世界征服の企みはことごとくファンタスティック・フォーによって阻止されてきました。 またファンタスティック・フォーとの長い関わりの中で彼は常に絶対的な悪役というわけでなく、たまに人間らしい部分や、意外に高いモラルを持っている一面も見せています。

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ブラックパンサー

コミック「ドゥームウォー (原題)」シリーズで、ドクター・ドゥームは希少鉱石ヴィブラニウムを占領しようと、その原産国でブラックパンサーの本拠地であるワカンダを襲います。ドクター・ドゥームはティチャラ王(ブラックパンサー)を失脚させ、実質ワカンダの実権を握ることに成功しました。 ティチャラの妹シュリは、昏睡状態に陥った兄に変わってブラックパンサーとして戦うことを決意。訓練を受けるとともに、X-メンに協力を求めます。しかしヴィブラニウムはドクター・ドゥームに奪われてしまうのです。 ファンタスティック・フォーやデッドプールらも参戦しますが、ヴィブラニウムによってパワーアップしたドクター・ドゥームとの戦いに苦戦。最後には意識を取り戻していたティチャラが、ヴィブラニウムを不活性化させる装置を起動させ、ワカンダの資源を手放す形でドゥームを倒したのでした。

ドクター・ストレンジ

ドクター・ドゥームとドクター・ストレンジは、コミック『ドクター・ストレンジ&ドクター・ドゥーム』で仲間として戦ったことがありました。天才魔術師ヒーローと天才科学者ヴィランの名コンビです。 このストーリーではドクター・ドゥームが亡き母シンシアの魂を取り戻すため、ドクター・ストレンジを仲間にして悪魔メフィストのいる別次元に乗り込みます。最終的に地獄に拘束されていたシンシアの魂は浄化され、ドクター・ドゥームとドクター・ストレンジは地球に帰ることができました。

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アイコニックな見た目には理由があった!

ドクター・ドゥームは、人前でアーマーを脱ぐことはありません。実験の失敗で顔にできた傷が許せなかった彼は、真っ赤に焼けた鉄仮面を自分の顔に押し付け、自ら焼けただれた顔のドクター・ドゥームになりました。 顔の傷は、彼が実験に失敗した証拠です。それを覆い隠すために顔を焼き、仮面を被っているのは、それほどドクター・ドゥームが完璧主義者だということを示しているのかもしれません。同時に、自分の過ちを認められない傲慢さも感じ取れます。

【トリビア】ドクター・ドゥームの憎めない一面を紹介

ドクター・ドゥームはヴィランであると同時に、自国民からは尊敬される王でもあるという二面性のあるキャラクターです。そもそも彼が世界征服を目指す理由も、「戦争や差別のない世界を実現する」という真っ当なもの。 そんな彼は、9.11のアメリカ同時多発テロ事件の際、特別版として刊行されたコミック『アルティメット・スパイダーマン #36』に登場。多くの勇敢な人々とヒーローたちが協力して救助活動にあたるかたわらで、理不尽に奪われた命を想い、涙を流す姿が描かれました。 こうした人間性が、彼の人気の秘密のようです。

MCU登場への伏線が『ムーンナイト』で示唆されていた?

Disney+で配信されているドラマ『ムーンナイト』で、ドクター・ドゥームの存在が示唆されたのではないかとファンの間で話題になりました。 ひとつは作中に映った段ボールに「von D」の文字が描かれており、これがドクター・ドゥームの本名(Victor von Doom)の一部だと考えられること。もうひとつは、主人公スティーヴン・グラントが第1話で倒れていた場所がドクター・ドゥームが統治するラトベリア王国のようであったことです。 またドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でも、ラトベリア王国の存在を示唆するようなセリフがありました。

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ドクター・ドゥームのMCU参戦が待ちきれない!

マーベル屈指の人気ヴィランであるドクター・ドゥームがついにMCUに参戦!ロバート・ダウニー・Jr演じるドクター・ドゥームはMCUでどんな活躍を見せてくれるのでしょうか?続報を待ちましょう!