韓国ドラマ「師任堂(サイムダン) 色の日記」の全話あらすじ・ネタバレまとめ！モデルとなった画家や感想も紹介

韓国ドラマ「師任堂(サイムダン)」は、イ・ヨンエとソン・スンホンが送る史劇ロマンスとして有名な作品です。本記事ではそんな「師任堂(サイムダン)」のあらすじを、全30話すべて紹介します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

大学の非常勤講師ソ・ジユンは、教授にしてもらうため、長年仕えるミン教授が発見した「金剛山図」の論文を書くことになります。ところがジヨンが金剛山図を調べると、見れば見るほど真作には思えません。 疑念を抱いたまま多くの人の前で発表するジユンでしたが、ハン・サンヒョンが疑問を唱えます。ジユンは即答できず、ミン教授に解雇されてしまうのでした。 そんな時、ジユンは偶然1冊の日記と、自分そっくりの美人画を見つけます。親友で古美術の修復を仕事にするヘジョンに相談すると、日記に「金剛山図」の文字を発見。 ジユンはミン教授の金剛山図が偽物であることを証明するため、日記と美人画を調べることにします。 時は変わり、500年前の朝鮮。少女サイムダンはイ・ギョムと出会い、お互いに惹かれ合いました。 一方現代で、ジユンは事故にあってしまい……。

事故にあい意識を失ったジユンが目を覚ますと、そこは500年前の朝鮮で、金剛山図がありました。 その後現代に戻ったジユンは、日記の解読を進めるため、サンヒョンに助けを求めます。日記の内容が自分の不思議な夢と一致していて驚くジユン。 そしてジユンとサンヒョンは、ミン教授の金剛山図が偽物である証拠を突き止めます。そんな2人をミン教授が見張っていました。 一方500年前の朝鮮で、ギョムにプロポーズされたサイムダン。ある日ウンピョン寺に苦しむ流民たちがいることを知り、食べ物を届けに出かけます。 ギョムを密かに慕うソクスンと寺に着いたサイムダンは、そこで領議政の息子とミン・チヒョンが、流民たちを虐殺する様子を目撃してしまい……。慌てて転がりながら山を下りたサイムダンとソクスン。 その頃ミン・チヒョンはサイムダンが落とした髪飾りを発見し、持ち主を探すのでした。

寺での虐殺に自分が関わっていることを知ったサイムダンは、家族を守るためイ・ウォンスとの婚礼をあげます。突然のことにギョムは発狂しますが、サイムダンは理由を告げることができません。 そのまま20年が過ぎ、4人の子供の母となったサイムダン。引っ越すことになり、ギョムからもらった金剛山図を返そうとするも、受け取ってもらえませんでした。 その後、自分の婚姻を取り下げてもらう代わりに王に仕えることになったギョム。官僚にはあのミン・チヒョンもいました。そしてその妻はあのソクスン。今はフィウムダンという名の女流画家です。 一方サイムダンは、引っ越し先でひどい生活を送っていました。それ知ったギョムは居ても立っても居られず、絵を贈って想いを伝えます。 20年間サイムダンを忘れたことはありませんでした。昔のような素晴らしいギョムの絵を見たサイムダンは感激し……。

両班の子どもたちが通う学堂では、ミン・チヒョンとフィウムダンの息子が成績で1番を取っていました。そして保護者会の会長として学堂を取り仕切るのはフィウムダン。彼女の采配で全てが決まります。 その頃、チヒョンを失脚させたいと望んでいた王は、ギョムに彼の不正を探るよう命じていました。ところが時を同じくして、チヒョンもギョムのことを調べていたのです。 そしてギョムの絵があの髪飾りの絵に似ていると感じたチヒョンは、当時破談になったギョムの相手を調べ始めます。 一方、サイムダンの次男ヒョルリョンは勉強が大好きでしたが、お金がなく学堂に入ることを諦めていました。そこへ教官ペクが、ヒョルリョンの才能を惜しみ、何とか入学させたいと画策します。 しかしそのことを知ったフィウムダンをはじめ、他の母親たちもペクに抗議し始めて……。

学堂に欠員が出たため、ヒョルリョンに入学のチャンスが訪れます。反発するフィウムダンたちでしたが、ギョムの出したお題をクリアし、ヒョルリョンは見事合格。念願の学堂に通えることになりました。 そしてギョムは子どもたちに机で勉強すること以外の学びを教え始めます。子どもたちを木に登らせるなど、いろいろなことに気づかせようとするギョム。 しかしフィウムダンの息子ジギュンは、そんなギョムのやり方が気にいりません。そんな息子の不満を聞いたフィウムダンは、ギョムの元へ行き、親子の誌画展を開催しましょうと提案します。 一方生活するための糸口を探していたサイムダンは、コウゾの木を見て紙づくりを思いつきました。早速紙づくりに取り掛かるサイムダン。 そんな彼女を気にかけるギョムは、紙物屋の元締めがフィウムダンであることを知り……。

開催された詩画展でフィウムダンが発表したお題はウンピョン寺。サイムダンは悪夢がよみがえり、耐えきれず外に飛び出します。ほくそ笑むフィウムダン。 詩画展の後、ギョムはフィウムダンがソクスンであることを確信します。そして老人から当時何があったのかを全て聞きました。しかしサイムダンがなぜ突然結婚したのかまではわかりません。 そのサイムダンはフィウムダンの差し金で大量の注文を受けてしまいます。流民たちを雇い、なんとか完成させますが、最後まで邪魔をするフィウムダン。 チヒョンの部下に突き飛ばされたサイムダンを助けたのはギョムでした。 そして現代では謎の「ラド」という人物が、ネットで金剛山図の絵をアップし、国宝指定に反対する声があがっていました。ジユンの仕業と思い込んだミン教授は、ジユンたちのアジトを突き止め……！

何とかミン教授を出し抜いたジユンたちは、本物の金剛山図をギャラリーのソン館長に見せ、取引を開始します。 500年前の朝鮮では、王が明から高麗紙の不良を指摘されていました。この紙はチヒョンの紙物屋のものですが、かつて寺で虐殺した職人から盗んだ技法で作っていたのです。 ところが実は職人の生き残りがサイムダンと働く流民の中にいました。名をパルボンと言い、あの虐殺を引き起こした人物だったのです。サイムダンは自分の絵のせいじゃなかったと知って愕然とします。 そんな時、納税できず捕まってしまう流民たち。サイムダンは彼らを助けるためパルボンの技法をもとに高麗紙を作ろうと決心するのでした。 一方ギョムはウンピョン寺に赴き、事の真相を全て知ってしまいます。なぜサイムダンがウォンスと結婚したのかーー。その事実がわかったギョムはサイムダンの元へ急ぎ……。

全てを知ったギョムはサイムダンを思わず抱きしめます。そして「永遠に結ばれなくても、ずっとそばにいる」と告げるのでした。 現代ではジユンたちが本物の金剛山図をソン館長に託し、偽物を公表しようとしていました。しかしその動きを読んでいたミン教授の罠にはまり、本物を奪われてしまいます。 そしてジユンたちの目の前で金剛山図を燃やすミン教授。ソン館長とジユンは思わず悲鳴をあげ……。 一方500年前の朝鮮。保護者会ではフィウムダンがヒョルリョンを退学にするかどうかの投票を始めました。ところが結果は7対7。諦めないフィウムダンは、挙手制にしましょうと言い始めます。 挙手による投票が始まる前に休憩することになった一同。しかし、サイムダンの隣にいた1人の母親のチマチョゴリにお茶がかかってしまいました。 借り物だった洋服にシミがつき、泣いてしまう母親。するとサイムダンは筆と墨を持ってくるように頼み……。

「質比べをするため、最高級の高麗紙が作れる者は、献上せよ。」というお触れが出ました。 チャンスだと思ったサイムダンは、高麗紙づくりの秘策がウンピョン寺にあった「水月観音図」にあることを突き止め、パルボンと共に寺へと向かいます。 一方現代では、サンヒョンとヘジョンがラドにメッセージを送り続けていました。するとラドのホームページに「金剛山図の間違い探し」が掲載されたのです。期待するサンヒョンたち。 そして500年前の朝鮮、寺に到着したサイムダンたちはフィウムダンの一味に襲われていました。しかし1人の老人に助けられ、しかもその老人の家で「水月観音図」を手に入れることができたサイムダン。 「水月観音図」の裏には詩が書かれていました。おそらく技法の秘策が隠されているはずですが、サイムダンは読み解くことができません。 そして老人の家から帰る途中、サイムダンたちは再びフィウムダン一味に見つかってしまい……！

パルボンがやられ、1人逃げるサイムダン。もはやこれまでと思った瞬間、ギョムが現れます。そんな彼にフィウムダンは未練を伝えますが、ギョムはサイムダンだけを連れてその場を立ち去るのでした。 そしてチヒョンはフィウムダンにサイムダンたちよりも先に秘策を見つけ、高麗紙を完成させろと命令します。一方家に帰ったサイムダンは、秘策が「藤」であることを解明します。その場にいたギョムに笑顔を向けるサイムダン。 ところが同時に秘策を突き止めていたフィウムダンは、部下を使ってサイムダンの小屋に火を放たせ……。 現代ではジユンの元に、差出人不明のカードが届きます。そこには韓服を着た人物の古い写真と共に、謎のメッセージが。 そして500年前の朝鮮ではいよいよ高麗紙の質比べが始まりました。最終選考に残ったのはフィウムダンの紙物店と、楊柳紙所という紙屋。その楊柳紙所の長として現れたのはなんとサイムダンで……！

サイムダンの高麗紙は焼いたはずなのにーー。チヒョンとフィウムダンが驚愕する中、質比べに勝ったのはサイムダンの紙でした。 そしてギョムはその場でチヒョンの罪を王に報告します。全てを暴かれたチヒョンは流罪となりました。実は昨夜ギョムが先回りし、小屋には違う紙を用意させていたのです。 それから2年後。サイムダンは、身分に関係なく子供たちが学べる学堂を楊柳紙所に作っていました。紙づくりも軌道に乗り、幸せな生活を送るサイムダンでしたが、夫ウォンスの不倫を知ってしまい……。 そして現代。ミン教授が学長になることを知ったサンヒョンとヘジョン。そんなサンヒョンたちを誘い出したミン教授は、実は本物の金剛山図が無事であることを伝えます。 一方ジユンは息子ウンスを連れて職場へ。講義後ウンスから「かっこいい男の人と絵を描いていた」と聞かされたジユンは……。

体調に不安を感じ、摂政を世子に譲ることにした王。その頃、王女から絵の先生になってほしいと言われたサイムダンは、写生のお供を命じられるも断ります。 ところが出かけた王女をフィウムダンの一味が襲い、黒幕を知らない王女は、助けてくれたフィウムダンを絵の先生にするのでした。そして狙い通り王にも取り入ったフィウムダンは、チヒョンの解放に成功します。 罪を許され、戻ってきたチヒョン。倭寇と取引し、図画署の設計図を持ち出すことになります。フィウムダンは謀反とも言える危険な行動を止めようとしますが、夫は聞き入れません。しかしその様子をギョムの部下が目撃していました。 一方現代では、ミン教授が学長の就任式を迎えます。そしてミン教授によってジユンとサンヒョンは論文の盗作疑惑をかけられ、さらにヘジョンは務めていた博物館を免職になってしまい……。

ついにジユンがラドに会うことに。現れた青年は、ラドは個人でなく組織であることを明かしました。 一方500年前の朝鮮。世子は王の似顔絵「御真影」を制作することにし、見事サイムダンが選ばれます。御真影を女が描くことに抗議が巻き起こる中、サイムダンは一心不乱に制作を進めていました。 そんな中、王は民たちがギョムとサイムダンを褒める声を聞き、嫉妬してしまいます。2人が目障りになった王は、失脚させるためにわざと完成した御真影を民衆に披露。しかし聞こえたのは民たちの感嘆の声。王の企みは失敗に終わります。 御真影制作を終えたサイムダンを子供たちや楊柳紙所のメンバーが待っていました。その中にはあのフィウムダンの息子ジギュンも。 その場でジギュンの本音を聞き涙するフィウムダンに、サイムダンは優しく寄り添うのでした。しかしその裏では王がチヒョンにギョムとサイムダンの暗殺を命じ……。

ギョムはチヒョンを倒すも、暗殺を命じたのが王だと知り愕然とします。一方フィウムダンによって助けられたサイムダンは無事でした。 その後ギョムが消息を断ち、謀反人とされます。サイムダンは1人金剛山へ。そして現代ではミン教授の助手が、罪悪感に駆られて本物の金剛山図をこっそりジユンたちに渡すのでした。 金剛山図を描くサイムダン。するとそこへギョムが現れます。驚き涙するサイムダンに、「3日だけ共にいてくれ」と頼むギョム。ところが夜サイムダンは金剛山の絵と手紙を残して1人山を下ります。 ギョムへの気持ちを抑え、母としての人生を選んだのです。その後ギョムが処刑されると知ったサイムダンは、悲痛の中、日記を書きます。 まさにその日記を現代で読むジユン。すると男たちが金剛山図を奪いにやってきます。逃げたジユンは屋上から落ちてしまい……。

ジユンは暗闇の中でサイムダンに出会います。そしてジユンはサイムダンに、ギョムを朝鮮から逃すように言うのでした。目覚めたサイムダンはギョムを助けるため、早速動き始めます。 一方ジユンは昏睡状態でした。お見舞いに来たソン館長は、あることを決意します。 500年前の朝鮮、ギョムが処刑のため移送される日、内禁衛将の助けもあり、無事にサイムダンの待つ船へと辿り着いたギョム。 ギョムはサイムダンを誘いますが、ここでもサイムダンは首を縦にふりません。「離れていても大きな世界で生きていて」と言うサイムダンと別れ、ギョムは1人イタリアへと旅立ち……。

現代。ソン館長が全てを暴露し、ミン教授らに逮捕状が出されたころ、ジユンが目を覚まします。 一方500年前の朝鮮。ついにサイムダンが亡くなります。遠く離れた地で、ギョムはサイムダンの死さえも感じ取りました。別れの際に受け取った日記を抱きしめながら、彼女の絵を描くギョム。 そして現代。ラドの一員になりイタリアに向かったジユンは、過去に美人画を見つけた場所に立ちます。そこは500年前にギョムがサイムダンの絵を隠した場所。 ジユンの姿がサイムダンに重なり、時空を超えてギョムとサイムダンが再会したのです。ジユンから離れ、ギョムの元へ向かうサイムダン。 手をつないで歩く2人をジユンは見届けるのでした。

シン・サイムダンは朝鮮時代の天才的な女流画家です。イ・ギョムと惹かれ合いプロポーズされますが、ある出来事によって引き裂かれてしまいます。 別の人物と結婚したサイムダンは、ギョムを想い続けながらも、子供たちの良き母として奮闘しますが……。

ソ・ジユンは大学で美術を教える非常勤講師。教授になることを夢見て、ミン教授の身の回りのお世話を続けますが、ある作品の真偽をめぐって解雇されてしまうジユン。 そんな時自分と同じ顔であるサイムダンの美人画を見つけ、現状を打開しようと決心します。

朝鮮時代に生きるイ・ギョムは、王族でありながらも、自由に生きることを望み、絵を描くことを楽しむ人物です。 サイムダンと出会い恋をしますが、突然別れを告げられ、すっかり荒れてしまいます。大人になってからもサイムダンのことが忘れられません。

ハン・サンヒョンはジユンの後輩にあたります。大学で非常勤講師をしていましたが、解雇されてしまいました。 漢文に対する知識が豊富であり、ミン教授の不当性を訴えるためジユンに協力することに。ギョムの青年時代と同じ顔をしています。

サイムダンは実在した人物であり、韓国の偉人です。日本ではあまり知られていませんが、実は韓国紙幣の肖像画に使われるほど、韓国では認知度が高く有名なのです。 サイムダンは朝鮮時代の天才女流画家であり、幼い頃から文章を書くことや、針仕事に長けていました。絵画に加え詩文の才能にも優れ、数多くの漢詩作品を残しています。 また7人の子供をもうけ、熱心に教育した良妻賢母としても知られているサイムダン。こういった史実は、ドラマの設定とも通じますね。 ただしドラマの中でサイムダンと想い合ったイ・ギョムという人物は、実在はしていたものの、実際には全く違う人物だそうです。ドラマのギョムは架空の人物として捉えたほうが良いでしょう。

本作の大きな見どころは、豪華なキャスト！主演のイ・ヨンエは『宮廷女官チャングムの誓い』で有名ですが、本作でも変わらぬ美貌を披露し、ジユンとサイムダンの1人2役を見事に演じています。 そんなイ・ヨンエの相手役を日本でも人気が高い俳優ソン・スンホンが務めるとあって、放送前から大きな話題を呼びました。 また時空を超えたミステリー作品として、現代と朝鮮時代を行き来するスリリングな展開も見どころです。同じキャストが過去と現在のどちらにも登場しながら、全く別の人物を演じているのも面白いポイント。 歴史的な作品の謎を解いていく点はまさに映画『ダ・ヴィンチ・コード』を彷彿とさせますよ！

韓国ドラマ「師任堂(サイムダン)」の全話あらすじをネタバレありで紹介しました。他にもモデルとなった人物や、見どころなど、気になる情報はありましたか？ ぜひ「師任堂(サイムダン)」の本編もチェックして楽しみましょう！