2023年11月3日更新

韓国ドラマ『トンイ』の最終回あらすじ・全話ネタバレ!結末や史実との比較も

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『トンイ』

2010年に韓国MBCで放送されたドラマ『トンイ』は、『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』の巨匠イ・ビョンフンが監督を手がけた壮大なフィクション時代劇。最高視聴率35.6%を記録するなど大ヒットし、韓国時代劇ブームに拍車をかけた名作です。 本記事では、ドラマ『トンイ』の全話ネタバレを場面ごとに紹介します。出演していた豪華キャストや主人公のモデルとなった実在の人物についても解説するので、ぜひチェックしてくださいね。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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【ネタバレなし】『トンイ』のあらすじ

物語の舞台は、17世紀後期から18世紀前期の朝鮮王朝。1680年、司憲府大司憲(サホンブ テサホン)のチャン・イクホンが何者かに殺害される事件が発生します。その容疑者となった父チェ・ヒョウォンと兄チェ・ドンジュは、無実の罪で殺害されるのでした。 ヒョウォンの娘・トンイは過酷な少女時代を過ごした後、2人の無実を証明して事件の真相を暴くために、賎民出身であることを隠して宮廷に潜り込むのですが……。 後に第19代王・粛宗に見初められて側室となり、やがて第21代王・英祖の生母となるトンイ。最下層階級からのし上がった彼女の人生と王とのロマンス、そして息子・英祖の成長を、朝鮮王朝で最も宮廷内の派閥抗争が激しかった時代を背景に描いています。

『トンイ』の人物相関図

賎民 トンイ 【幼馴染】ケドラ 【父/剣契】ヒョウォン 【兄/剣契】ドンジュ 【兄の親友/剣契】チョンス 【妓生/兄の恋人】ソリ
南人派 【尚宮】チャン・オクチョン 【左議政】オ・テソク 【捕盗庁】チャン・ヒジェ 【義禁府】オ・ユン
西人派 【正室】仁顕王后 【王の母】明聖王妃
王と側近 【王】粛宗 【捕盗庁】ソ・ヨンギ

トンイ 殺害された父と兄の無罪を証明するため、身分を隠して王宮に潜り込む最下層身分出身の主人公。父から学んだ知識と兄に教わった音楽の才能を持ち、明るく聡明で正義感が強く努力家です。 ・チャ・チョンス 剣契(コムゲ)のリーダー格で、トンイの兄ドンジュの親友でした。トンイからは「チョンス兄さん」と呼ばれており、幼い頃から彼女を優しく見守る存在です。 ・ソ・ヨンギ 捕盗庁(ポドチョン)の従事官(チョンサガン)。トンイの父親である検死役のヒョウォンとは、かつて厚い信頼関係で結ばれていました。 ・ 第19代王・粛宗(スクチョン)。派閥抗争が激化する中で、弱くなった王権を強化して絶対君主として国を直接統治し、国家の経済発展などに貢献しました。 ・チャン・オクチョン 後のチャン・ヒビン。低い身分の出身であるものの王・粛宗の側室となった女性です。聡明で美しく、粛宗の寵愛を受けています。彼女を擁する派閥は「南人」です。 ・仁顕王后 王・粛宗の継室。彼女を擁する派閥は「西人」と呼ばれ、「南人」派と激しく対立しています。

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【ネタバレあり】場面ごとにあらすじを解説

ここからは、ドラマ『トンイ』の全話あらすじをネタバレありで詳しく紹介していきます。 賎民から王の生母にまで上り詰めた主人公トンイの躍進とストーリーの流れがわかりやすいように、トンイの立場が変わる場面ごとにストーリーをまとめました。

各場面のあらすじを今すぐチェックしたい人は、下のリンクをクリックしてみてください! 【幼少期】の事件 【掌音院】での下働き 【監察府】での活躍 【側室】になってから

【幼少期】1〜4話のネタバレ

相関図

賎民 トンイ 【幼馴染】ケドラ 【父/剣契】ヒョウォン 【兄/剣契】ドンジュ 【兄の親友/剣契】チョンス 【妓生/兄の恋人】ソリ
南人派 【死体】チャン・イクホン チャン・オクチョン 【左議政】オ・テソク 【義禁府】オ・ユン
西人派 【正室】仁顕王后 【王の母】明聖王妃
王と側近 【従事官】ソ・ヨンギ

1話〜2話のあらすじ・ネタバレ

死体検視人の賢い娘トンイ

身分の低い者が住む村で暮らすトンイは、死体検視人のヒョウォンを父を持つ娘。聡明で心優しく、いつも明るい少女でした。 粛宗7年(1680年)3月、村の子供たちと遊んでいたトンイは、親友のケドラと共に橋の下で重傷を負った瀕死の男を見つけます。 その男は司憲府大司憲(サホンブ テサホン)である南人派のチャン・イクホンでした。すぐに助けを呼びに行こうとするトンイに手の動きで何かを伝えようとするイクホンでしたが、息絶えてしまいます。 従事官のソ・ヨンギは、剣契(コムゲ)の仕業ではないかと疑っていました。剣契とは賤民の秘密組織で、その頃都で動きが盛んになっていたのです。そこでヨンギは、信頼を置くヒョウォンに事件の捜査の協力を依頼します。

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3話〜4話のあらすじ・ネタバレ

家族は皆剣契だった!無実の罪を被ることに

「両班(ヤンバン)」と呼ばれる特権階級の者が殺される事件が他にも発生し、連続殺人の嫌疑がかけられている剣契(コムゲ)。実は、剣契のリーダーはトンイの父ヒョウォンで、兄ドンジュも剣契の一員でした。 ヒョウォンは剣契が両班殺害事件の犯人ではないことを証明するため、チョンス達に真犯人を調べさせることに。すると彼らは南人の怪しい動きを発見します。南人の両班たちの殺人は、同じ南人のオ・テソクの陰謀だったのです。 オ・テソクは、真相を知ったヒョウォンらと事件を目撃したトンイを始末しようと考え、ヨンギの父を殺し、その罪も剣契に被せることにしました。 そうして無実の罪で逮捕された2人。剣契の仲間やチョンスが救おうと奮闘するも、殺害されてしまうのでした。一方、命を狙われ襲われたトンイは、命からがら逃げ延びます。

【掌楽院時代】5〜11話のネタバレ

相関図

賎民 トンイ 【掌楽院職長】ジョシク
南人派 【尚宮】チャン・オクチョン 【左議政】オ・テソク 【捕盗庁】チャン・ヒジェ 【義禁府】オ・ユン
西人派 【正室】仁顕王后 【王の母】明聖王妃
王と側近 【王】粛宗 【捕盗庁】ソ・ヨンギ

5話のあらすじ・ネタバレ

掌楽院の奴婢になったトンイ

妓生ソリの助けにより、宮廷の「掌楽院」の奴婢(最下層の賎民)として働ける事になったトンイ。「掌楽院」とは、宮廷の儀式などで音楽の演奏を担当する部署でした。トンイはそこで、雑務などをする下働きを始めます。 都から逃げることもできましたが、トンイは父と兄の無実を証明するために宮廷入りを望んだのです。トンイは逃亡時に事件の手がかりとなりそうな女官を目撃しており、宮廷でその人物を探そうと考えていました。 それから6年の月日が経ったある日、トンイが夜中にこっそりとヘグムを演奏していると、王・粛宗がその音色を気に入り、演奏していた者を捜せと内官に命令します。 しかし、奴婢が演奏していたことが発覚しては困るため、掌楽院職長のジョシクがトンイを楽器を作る「鋳鐘所」に行かせ、2人が顔を合わせる事はありませんでした。

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6話〜11話のあらすじ・ネタバレ

オクチョンを救う大活躍

チャン・オクチョンが入宮した日、楽器の音が乱れる「音変(ウムピョン)」という非常に不吉な事件が起こりました。そんな中、オクチョンを目にしたトンイは、彼女こそが自分の探していた女官であると気がつきます。 オクチョンの元を訪ねようとしたトンイは、偶然ある事件に巻き込まれた結果、音変事件の原因を突き止めました。王・粛宗も自ら調査をしに山小屋を訪れ、そこで音変の原因を調べていたトンイと出会います。2人は命の危機に瀕しますが、危ういところで捕盗庁の兵に助けられました。 音変が西人勢力による計略だった事が明らかになり、オクチョンは自身を救ってくれたトンイに会う事を望みます。またその後、仁顕王后殺害未遂の容疑をかけられたオクチョンの無実の証拠を発見するトンイ。オクチョンを救う大活躍を見せるのです。

【監察府時代】12〜29話のネタバレ

相関図

賎民 トンイ
南人派 【側室】チャン・オクチョン 【左議政】オ・テソク 【捕盗庁】チャン・ヒジェ 【義禁府】オ・ユン
西人派 【正室】仁顕王后→廃位 【王の母】明聖王妃→死
王と側近 【王】粛宗 【捕盗庁】ソ・ヨンギ

12話〜21話のあらすじ・ネタバレ

オクチョンの暴走、仁顕王妃が罠に!?

オクチョンはトンイに感謝し、彼女が奴婢の身分から抜け出せるよう手助けをします。粛宗もそれに同意し、王自ら女官の任命権限を持つ仁顕王妃に頼みました。そうして、トンイは観察府(カムチャルブ)の女官に任命されるのです。 しかし、奴婢トンイが監察府となる事は、宮廷に波紋を呼びました。また、正式に粛宗の側室となったオクチョンは息子を出産し、禧嬪(ヒビン)の称号を与えられます。その結果、オクチョンと仁顕王妃の「女の闘い」が激化。

そんな中、明聖大妃の容体が悪化します。実はオクチョンの兄ヒジェが明聖大妃の薬に細工をしていたのです。トンイもその事実を知りますが、出てくる証拠は全て仁顕王妃側に不利なものばかりでした。 トンイはチョンスとともに仁顕王妃の無実の証拠を掴みますが、時既に遅く、仁顕王妃は王命により廃位となります。仁顕王妃実家に帰り、平民暮らしを始めるのでした。

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22話〜29話のあらすじ・ネタバレ

証拠を見つけたトンイ姿を消す

粛宗との距離が縮まるトンイが目障りになったオクチョンは、刺客を送ってトンイの命を奪う事を決意します。刺客たちは内需司(ネスサ)でトンイや司憲府の官僚らを襲い、火を放ちました。 ところがその後、トンイの遺体は見つかりませんでした。オクチョンは、トンイが証拠を持って生き延びているのではないかと不安を抑えられません。ヨンギとチョンスは必死にトンイを探します。

その頃、姿を消したトンイは義州にあるピョン商団で働いていました。 そこでも事件に巻き込まれて逃亡したトンイは、再び雑用係として宮廷に入ります。その頃、オクチョンは王妃になっていました。その後トンイは、明聖大妃殺害にオクチョンの兄ヒジェが関わっていた証拠を粛宗に渡し、ヒジェが逮捕されるのでした。

【再入宮してから】30話〜60話のネタバレ

相関図

トンイの 家族 トンイ(承恩尚宮) 【息子】ヨンス 【兄】チョンス 【幼馴染】ケドラ 【息子】クム
南人派 【側室】チャン・オクチョン 【左議政】オ・テソク 【捕盗庁】チャン・ヒジェ
西人派 【正室】仁顕王后
王と側近 【王】粛宗 【捕盗庁】ソ・ヨンギ

30話〜35話のあらすじ・ネタバレ

仁顕王妃復権!トンイは再び入宮

トンイは「承恩(スンウン)尚宮」として王宮に戻ることになりました。粛宗がオクチョンらからトンイを守るため、尚宮という地位にする事で手を出しにくくしたのです。そしてトンイに惹かれていた王は、その想いを告白するのでした。 しかし、側室になるためには素性を明かす必要があると苦悩するトンイ。そんな中、トンイが剣契ヒョウォンの娘であることがヨンギに知られてしまいます。

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36〜38話のあらすじ・ネタバレ

オクチョンと南人派の企てが明らかに

彼女を裁こうとするものの、トンイの父ヒョウォンが自分を守るために罪を被ったのだと知ったヨンギは、粛宗に嘘の報告をしてトンイを守るのでした。 焦るオクチョンとヒジェは、世子の誥命(清国皇帝の認証)を急ぐよう清国に依頼。見返りに清国から軍事機密である「謄録類抄」を要求されます。 彼らが「謄録類抄」を清国に渡そうとしたことを知った粛宗は、オクチョンと南人派の官僚の地位を剥奪し、仁顕王后を復権させます。そして、トンイを正式に側室として迎えた粛宗は、任命式当日トンイの懐妊を知って大喜びするのでした。

39話〜45話のあらすじ・ネタバレ

過去の事件の黒幕が判明!しかしトンイは……

再び剣契の仕業に見せかけて両班が襲撃される事件が起きはじめます。事件の調査を始めたトンイは、父と兄を陥れた事件の黒幕がオ・テソクとオクチョンだったことを突き止めました。 しかしトンイの素性もバレてしまい、そのうえ1歳にもならないトンイの息子ヨンスが「はしか」でこの世を去ってしまうのです。トンイは宮廷を追放され、チョンスとケドラには厳しい罰が科されました。 用意された宮廷外の私邸で暮らすトンイでしたが、再び懐妊している事が発覚。6年後、生まれた息子クムは、父親の顔を知らないまま、快活な少年に成長していました。

46話〜55話のあらすじ・ネタバレ

張禧嬪の最後

世子であるオクチョンの息子は身体が弱く、世継ぎを授かることができないと判明します。それでもオクチョンはクムに世子の座を奪われないよう画策しますが、反対にクムの賢さを広める結果になってしまうのでした。粛宗はクムを世子にする事も考えはじめます。

そんな中、体調を崩していた仁顕王后が亡くなります。最後までトンイの心強い味方だった仁顕王后を失ったトンイ。 粛宗にも隠していた世子の病気の事が広まり、自身と世子の立場が危うくなったオクチョンは、トンイとクムの命を奪おうと刺客を送り、トンイはクムを庇って大怪我を負います。 その事が判明し、捕らえられたオクチョン。粛宗は苦悩の末、彼女に賜薬(毒薬による自決)を言い渡したのでした。

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56話〜60話のあらすじ・ネタバレ

トンイの政治

世子とクム両方の命を守るため、トンイを王妃にと言う粛宗の申し出を断ります。粛宗は悩んだ末に新しい王妃を迎え、トンイを宮廷から出すことを決めました。 これは2人の息子の命を守るため、そして梨峴(イヒョン)宮でトンイと共に暮らすためでした。クムと一緒にいたいトンイですが、クムの将来を考えて新しい王妃にクムを預けて出宮します。 梨峴(イヒョン)宮住まいを始めたトンイは、梨峴宮を人々が気軽に相談に来れる場所にします。貧しい人々の困りごとを仲間の協力も得ながら解決しているのです。そんなトンイの姿に捕盗庁の役人はうんざりしつつほほえんで眺めています。 そして時は経ち、李氏朝鮮王朝21第国王・英祖の時代がやってきます。英祖(クム)は生母トンイの眠る昭寧園(ソリョンウォン)を訪れ、聖君になる事を母の墓前で誓うのでした。

【キャスト一覧】『トンイ』の登場人物

トンイ ハン・ヒョジュ (幼少期はキム・ユジョン)
粛宗役 チ・ジニ
禧嬪張氏 (チャン・オクチョン、 チャン尚宮) イ・ソヨン
仁顕王妃 パク・ハソン
明聖大妃 パク・チョンス
チャ・チョンス ペ・スビン
ソ・ヨンギ (従事官) チョン・ジニョン
チャン・ヒジェ キム・ユソク
オ・テソク チョン・ドンファン
チョン尚宮 キム・ヘソン
延仍君 (ヨニン君) イ・ヒョンソク

トンイ役/ハン・ヒョジュ

本作の主人公トンイは南人の高官が殺されるのを目撃してしまい、さらに濡れ衣を着せられた父と兄を殺害されるという壮絶な少女時代を送った女性です。成長後は事件の真相を探るため宮廷で働きます。正義感が強く行動的。 演じたハン・ヒョジュは1987年生まれの女優。演技経験がほとんどなかった2006年に、ユン・ソクホ監督のドラマ『春のワルツ』の主役に抜擢されたというシンデレラガール。2009年から放映された『華麗なる遺産』への出演と本作での主演により、一気に韓国を代表する女優の1人となりました。 その後も『W -君と僕の世界-』(2016年)でイ・ジョンソクとW主演を務めたり、日本映画の『太陽は動かない』(2021年)に出演するなど、その活躍は止まることを知りません。

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トンイ(幼少期)役/キム・ユジョン

賤民の“女ガキ大将”のような存在だった、幼少期のトンイ。幼馴染みと一緒に無邪気に遊んだり、村の祭のかけっこ大会で優勝するなど、活発で負けん気の強い様子が描かれています。 幼少期のトンイ役を演じたキム・ユジョンは、5歳でデビューした大ベテランの子役。『雲が描いた月明り』(2016年)など多くの話題作に出演し、現在も活躍を続けています。

粛宗役/チ・ジニ

李氏朝鮮の第19代国王。トンイとは王の身分を隠している際に出会い、彼女に信頼を寄せ惹かれ合うように。身分を隠し宮殿の外を出歩くなど、庶民的で親しみの持てる人柄です。 やがてトンイを側室に迎えますが、彼女の出自を知り断腸の思いで母子ともに宮中から追放します。立場柄、政治的な決断と家族への思いの間で悩むことが多く、彼の複雑な心境も本作の見所のひとつです。 演じるチ・ジニは、2003年に韓国で放映開始された大ヒットドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』(2003年)でのミン・ジョンホ役でも知られています。

禧嬪張氏(チャン・オクチョン、チャン尚宮)役/イ・ソヨン

粛宗の側室。本名はチャン・オクチョン、王子を生む前はチャン尚宮と呼ばれています。 元々は正義感の強い性格で、トンイを信頼し監察府の女官に推薦しましたが、やがてとある事件をきっかけに野心と権力欲を露わにします。仁顕王妃を追放して自らが王妃の座に就くためトンイの殺害を企みます。トンイと熾烈な女の権力争いを繰り広げる、本作最大の悪役です。 演じるイ・ソヨンは1982年生まれの女優。2003年にペ・ヨンジュン主演の映画『スキャンダル』デビューし、『新入社員』(2005年)や『春のワルツ』(2006年)などのドラマに出演し注目を浴びました。 日本映画『シャ乱Qの演歌の花道』(1997年)をリメイクした韓国映画『覆面ダルホ』(2007年)にも出演しています。

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仁顕王妃役/パク・ハソン

粛宗の正室で、おとなしく思慮深い性格。病弱なため子供を授かることができません。禧嬪張氏とその仲間である南人派たちの策略にかかり、王妃の身分を剥奪、宮殿を追放されます。トンイらの尽力によって復位した後は、側室となったトンイとその息子クムを支えます。 演じるパク・ハソンは1987年生まれ。2005年に『愛は奇跡が必要』でドラマデビューし、その後2017年にはドラマ『TWO WEEKS』(2013年)で共演した俳優リュ・スヨンと結婚しました。結婚式にはハン・ヒョジュやチ・ジニら『トンイ』の共演者が駆けつけ祝福を受けたとのことです。

明聖大妃役/パク・チョンス

宮中で絶大な権力を持つ粛宗の母。禧嬪張氏とその一族をとても嫌っています。高齢で煎じ薬を飲み続けていましたが、やがて病死。彼女の死の真相は、本作の重要なキーポイントとなります。 演じるパク・チョンスは1953年生まれ。結婚を機に1度は引退しましたが、15年のブランクを経て復活。『宮廷女官チャングムの誓い』などのドラマの他ミュージカルでも活躍する女優です。

チャ・チョンス役/ペ・スビン

トンイの幼馴染で、兄のような存在。トンイの兄の親友で父の助手をしていました。少女時代のトンイと逃亡中に生き別れてしまいます。 その後捕盗庁の仵作人(検視官)となりトンイと再会。トンイの危機をたびたび救い、生涯に渡り彼女を守り続けます。 演じるペ・スビンは、北京で暮らしていた際にウォン・カーウァイ監督の薦めで、20代半ばから演技の勉強を始めたという異色の経歴の持ち主。ドラマ『風の絵師』(2008年)で正祖役などで知られています。

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ソ・ヨンギ役/チョン・ジニョン

捕盗庁の従事官で、チョンスの上司。元々はトンイの父ヒョウォンの友人でした。ヒョウォンが殺人の罪を着せられたことにショックを受けつつ、彼らを追います。 その後宮廷で働き始めたトンイと再会しますが、彼女がヒョウォンの娘だと気づきませんでした。トンイの過去を知り嫌悪するものの、やがてチョンスからヒョウォンらの無実を知らされ、その後はトンイの良き理解者として彼女を応援します。 大ヒットドラマ『王の男』(2005年)での燕山君役で知られるチョン・ジニョンが演じます。

チャン・ヒジェ役/キム・ユソク

禧嬪張氏の兄。根っからの怠け者ですが、妹を王妃にして自身も権力を手に入れるためならどんな汚い手でも使う卑劣な男。邪魔者のトンイを目の敵にし、亡き者にしようと企みます。 演じるキム・ユソクは1966年生まれの俳優。キム・ギドク監督の『魚と寝る女』(2000年)の主演をつとめた他、『王の女』(2003年)や『大王の夢』(2012年)などの時代劇で活躍しています。

オ・テソク役/チョン・ドンファン

禧嬪張氏を支持する南人派のリーダー。禧嬪張氏やチャン・ヒジェらと共に、政治勢力の転覆を企み独裁を狙います。実は6年前の南人派連続殺人の黒幕で、トンイの父と兄を冤罪に陥れた張本人。 味方を殺し、気に食わない者にその罪を着せるという大胆な方法でのし上がってきた彼ですが、それが南人派の仲間からの信用を失い恨みを買うことまでは予想できなかったのか、皮肉な最期を遂げることになります。 演じるチョン・ドンファンは、1949年生まれのベテラン俳優。舞台で活躍する一方で『冬のソナタ』(2002年)や『王女の男』(2015年)など多くのドラマに出演しています。

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チョン尚宮役/キム・ヘソン

監察府の尚宮で、トンイの上司。トンイを厳しく指導をしつつも暖かく見守ります。 演じるキム・ヘソンは『宮廷女官チャングムの誓い』など多くのドラマに出演する女優。白川翔子の芸名で日本で活動していた時期もあるようです。

延仍君(ヨニングン)役/イ・ヒョンソク

トンイの息子で、その聡明さから“神童”とも称されたヨニングン。後に第21代国王となり名を馳せる少年です。活発で好奇心旺盛な性格で、宮殿に忍び込むなど子供らしいいたずらを行うという一面もあります。 イ・ヒョンソクは『トンイ』での演技が評価され、MBC演技大賞子役賞を受賞。また『レ・ミゼラブル』などの人気舞台でも存在感を示しています。

【史実と比較】トンイとオクチョンのモデル

三大悪女と言われる張禧嬪(オクチョン)

ドラマ『トンイ』に登場するオクチョンのモデルは、実在の張禧嬪(チャン・ヒビン、実名:オクチョン)です。張禧嬪は、張緑水(チャン・ノクス)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と並ぶ「朝鮮王朝三大悪女」の1人として知られています。 美しい容姿を持っていた彼女は、王・粛宗に出会ってすぐ寵愛を受けるようになり、それを良い事にわがままやりたい放題。彼女の危険な魔性に気づいた粛宗の母・明聖王后に宮廷から追い出されるほどでした。 明聖王后の死後、再び王宮に戻った張禧嬪は王子を産み、仁顕王后を追い出す形で王妃になります。しかし粛宗の心が淑嬪崔氏へ移ると立場が弱くなり、さらに、1694年には粛宗が張禧嬪を「嬪」に格下げし、仁顕王后を復位させました。 最後には、仁顕王后の死後に、張禧嬪が仁顕王后の死を願って呪詛を繰り返していた事が発覚し、死罪となったと言われています。

実はもっと悪女?淑嬪崔氏(トンイ)

ドラマ『トンイ』の主人公・トンイのモデルは、淑嬪崔氏。ドラマでは明るく正義感の強いヒロインとして描かれていましたが、実はドラマ内のトンイの人物像はほぼ全てフィクションです。 淑嬪崔氏には「裏の顔」があったのではないか、そして張禧嬪の死罪も彼女の陰謀なのではないかという噂があります。確かに、朝鮮王朝の歴史書「朝鮮王朝実録」にもオクチョンが悪女だという根拠はあまり書かれていないのです。 張禧嬪がいなくなれば息子クムが世子になる可能性があった、つまり殺すメリットがあった淑嬪崔氏。対してオクチョンには、病気がちで身体の弱かった仁顕王后をわざわざ殺す大きなメリットがないのです。 またオクチョンが呪詛を行なっていた証拠もなかったと言われています。つまり淑嬪崔氏が張禧嬪を陥れたと考える方が自然なのです。真相はわかりませんが、本当の悪女はトンイだったのかもしれません!

韓国ドラマ『トンイ』の全話あらすじ・ネタバレを最終回の結末まで

最下層の身分からのしあがるトンイの、シンデレラストーリーが描かれたドラマ『トンイ』。内容のほとんどがフィクションではあるものの、朝鮮王朝時代の史実に基づいている点も多い本格時代劇でもあります。 渦巻く陰謀や女同士の闘いも、見応えバッチリ。全60話飽きることなく完走できるはず。放送から10年以上経った今でも、韓国時代劇ドラマといえばこれ!と言う人の多い名作なので、韓国時代劇初心者の方にもおすすめです。 忘れてしまったシーンがあったら、ぜひ見返してみてくださいね!