「バスケがしたいです」三井の名台詞を振り返る!安西先生の返事は?【スラムダンク】
人気バスケ漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』に登場する三井寿のセリフである「バスケがしたいです」。字面だけだとなんてことないですが、作中の展開を踏まえたうえで見ると非常に感慨深く、作中屈指の名言として愛されています。 インパクトの大きさのためかパロディやコラも多いので、作品を読んでいなくてもこの言葉だけなぜか知っているという人も多いことでしょう。本記事ではそんな「バスケがしたいです」について徹底解説していきます!
漫画 の登場話 | 71話「BASKET BALL」 (ジャンプコミックス8巻、新装再編版6巻、完全版7巻) |
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アニメ の登場話 | 27話「バスケがしたいです!」 |
「バスケがしたいです」が登場する回は、漫画では71話、アニメでは27話です。漫画はコミックスの種類によって登場巻が異なります。
三井の台詞「バスケがしたいです」を振り返る
安西先生の名言に背中を押された中学時代
三井は中学時代、県大会決勝戦で劣勢に立たされあきらめかけたことがあります。 その際、試合を観に来ていた安西先生から、「あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉をかけられた三井。彼はチームを逆転勝利に導いたうえ自身もMVPに選ばれるという快挙を成し遂げました。劣勢からの大逆転が鮮やかすぎる……! 三井にとってこのときの出来事は相当大きかったのか、彼はその後、安西先生がいるという理由で弱小・湘北高校に入学することを選びます。安西先生への恩義ゆえに強豪校からの誘いを断っているあたり、三井がいかにアツい男であるかがうかがえました。
湘北高校に入学するも、怪我で挫折
しかし湘北高校に入学した三井は、膝を負傷して入院するというアクシデントに見舞われてしまいます。さらに治療に専念せず、無理して復帰したせいでますます膝を悪化させてしまうのでした。 そんな中、ライバルである赤木剛憲をはじめとした同級生の急成長を目の当たりにしたせいで、三井はすっかりグレてしまいます。その結果彼は怪我が治ってもバスケ部に戻ることなく、不良仲間とつるむように……。 よくよく考えてみれば自業自得といえなくもない展開なのですが、挫折の苦しみや焦りがよく伝わってくるだけにつらかったです。
紆余曲折のすえバスケへの情熱を取り戻す
いつしかバスケ部を逆恨みし、憎悪を募らせるようになった三井。彼は3年生になったある日、不良仲間を引き連れてバスケ部を襲撃し、彼らを潰そうとします。しかし結局は桜木軍団に返り討ちにされてしまうという、若干情けない展開に。 その後不良仲間から「バスケ部に戻りたいんじゃ…」と言われても耳を貸さなかった三井ですが、そこに安西先生が現れると彼のようすが一変します。これまで我慢してきた本当の想いを吐き出すかのように、「バスケがしたいです……」と崩れ落ちて号泣したのです。 荒れ果てていた三井が恩人である安西先生の前で子どものように泣く姿には、こちらも思わずもらい泣きしてしまいました。
「バスケがしたいです」のその後、安西先生の返事は?
71話は「バスケがしたいです……」のセリフで終了しており、それに対する安西先生や周りの反応は描かれていません。読者としてはどんなやり取りがあったのか気になりますが、いろいろと想像の輪が広がるのもまた良いですね。 続く72話では三井が長かった髪をバッサリと切り、バスケ部に復帰しています。喧嘩で抜けた前歯も、差し歯治療をしたのかちゃっかり戻っていました。意地もプライドも捨てて戻ってきた彼は、その実力を遺憾なく発揮してスタメンとして大活躍するようになります。
実は影の立役者だったメガネ君
三井の「バスケがしたいです」発言を直接引き出したのはもちろん安西先生ですが、その裏にはメガネ君こと木暮公延の活躍もありました。 彼は不良たちが暴れている最中、メガネを吹っ飛ばされながらもキリッとした顔で「大人になれよ…三井…!!」と発言。三井の過去について語り、彼を根性なしと断じつつアツいセリフをバンバンぶつけます。 こうして見てみると、三井は小暮の言葉にグサグサ刺されていたからこそ、安西先生の顔を見て突然緊張の糸がゆるんでしまったのかもしれません……。そう考えると、小暮こそがこの一連の事件における陰の立役者といえるでしょう。 また水戸洋平をはじめとして、乱闘の責任を引き受けたメンツの活躍も忘れてはなりません。バスケ部を守るため罪を被るとは、漢気があふれすぎています。
三井の「バスケがしたいです」が何度でも「スラダン」ファンを甦らせる……
三井の胸熱すぎる名言「バスケがしたいです」。『SLAM DUNK(スラムダンク)』はこのセリフが出て以降、本格的なバスケ漫画に路線変更しており、作品そのものにとっても非常に意味のある言葉だといえるでしょう。 ちなみにアニメ版では、安西先生が現れるタイミングでED「世界が終るまでは…」が流れ始め、より気分が盛り上がるアツい演出となっています。ぜひ原作漫画もアニメもあわせて楽しんでみてくださいね。