漫画『ウィッチウォッチ』を最新話までネタバレ解説！魔女と使い魔たちの同居コメディ

『週刊少年ジャンプ』で連載されている漫画『ウィッチウォッチ』は、篠原健太によるラブコメ×バトル要素が融合した作品です！ 魔女見習いの少女・若月ニコは、幼馴染で鬼の力を持つ乙木守仁と、ひょんなことから同居生活を始めることに。まだ力をうまくコントロールできないニコは何かとトラブルを巻き起こしますが、使い魔となった守仁の冷静さと鬼の力によって助けられます。 その後風祭監志や真神圭護をはじめとする仲間たちも加わり、騒がしくも楽しい日常と、魔族たちとの戦いが繰り広げられていきます。テンポよく繰り広げられるギャグシーンや多彩な魔法設定、個性豊かな登場人物たちの活躍は必見ですよ！

鬼の末裔・乙木守仁(おとぎもりひと)は父親から、「1年以内に災いが起きる」と予言されている幼馴染の魔女・若月ニコの使い魔となるよう言われます。モリヒトは渋々それを受け入れ、6年の修行を経てなおポンコツなニコとの同居生活がスタート。 2巻ではギャンブル好きのカラスの使い魔・風祭監志(かざまつりかんし)がニコの護衛に名乗りを上げ新たな使い魔に。さらにモリヒトを使い魔にしたいもののコミュ障ゆえ猫の姿でしか近づけない魔女・宮尾音夢(みやおねむ)が登場しました。 「学び舎に敵あり」という新たな予言も示され、モリヒトとニコが通う学園に怪しい影がほのめかされます。

ある日、ネムは絶滅したはずの黒魔女(ウォーロック)のアラートを受信、森の中にはニコ捕獲を何者かに命じる怪しい人物がいました。ネムの話から、ニコが千年に1人の特別な魔女であることが判明します。 一方、校内では怪しい動きをするウルフが出現。クラスメイト・真神圭護(まがみけいご)の情報で動くモリヒトでしたが、このケイゴこそが黒魔女「付与の魔女」の使い魔で狼男＝ウルフだったのです。 戦いの末、付与の魔女は敗北。ケイゴが付与の魔女と契約する原因となった彼の母の怪我をニコが治してあげ、ケイゴは新たな使い魔として乙木家に居候することに。これで乙木家はニコと使い魔3人の同居状態となります。

ニコとモリヒトが映画館デートをしたり、モリヒトを生徒会に引き入れたい生徒会長・清宮天流(きよみやてんりゅう)が登場したりと、5巻前半はドタバタします。 本筋では新たな予言をきっかけに、吸血鬼の力を持つコウモリの使い魔・霧生見晴(きりゅうみはる)が登場します。予言にあった「魔を祓う」は祓魔師であるミハルを指していると判明し、彼も乙木家に住むことになりました。どんどん増えますね。 6巻では夏休みが終わり文化祭へ。生徒会のもとには「魔法での犯罪が行われる」という怪文書が届きます。モリヒトら使い魔4人は、ニコを守るという決意を固め文化祭当日を乗り越えるのでした。

「守る(ガード)者ではなく見守る(ウォッチ)者」というモリヒトの言葉通り、使い魔たちはいつも通りドタバタな日々を過ごしながらニコを見守ります。 モリヒトは「ニコはずっとずっとモイちゃん(モリヒト)のともだちだよ」という、幼い頃にニコにもらった手紙を見つけました。ネムによるとこれはニコが無意識にかけた呪いだそう。 なんとモリヒトが超絶鈍感なのではなく、ニコを恋愛対象として見られない呪いにかかっていたのです。友情以上の恋愛感情を抱けばどうやら呪いは解除されるそうなので、2人の距離が縮まるにはもう少し時間が必要なのでしょう。

新たな魔女・モモチこと倉持桃(くらもちもも)が近所に引っ越してきます。19歳とちょっぴりお姉さんで包容力ばっちりのモモチは、修行中にニコの母・伊吹と出会い、その縁でニコのサポートにやってきたのです。 乙木家のことは全部モリヒトがやっていますが、数日彼が家を空けた間にみんなモモチにダメ人間にされていました。今後もモリヒトの苦労は絶えなさそうです。 10巻では鬼の一族の昔なじみ・大嶽嵐(おおたけらん)が黒魔女の使い魔として登場。彼は鬼と黒魔女の血を引く不死の存在でした。黒魔女はニコの魔力を使ってかつて起きた魔鬧(まどう)大戦で封印された寿羅(じゅら)の復活を企てていることが分かります。

敵となった大嶽嵐に勝つため、モリヒトは鬼艮闘術の最終奥義を習得しようとしますが、極意書が鬼の言葉で書かれており解読できません。そんな中、ニコが使う“スピニチュア”を見て、作者を呼び出し直接教わることにします。 学校では、盲腸で入院した真桑先生の代わりにヒメコが臨時教員として赴任。彼女は明るい性格ですぐに生徒と打ち解け、ニコたちの力を知って応援するようになります。 吸血鬼のミハルとジキルの血を引く生徒会長・藤木累（ふじきるい）は、彼の破壊衝動を抑えるため体育館裏へ向かいますが、その姿を遠隔操作式ロボットを操る科学者の少女・フランに目撃されてしまいます。 一方、合コンに参加したモリヒトは、自身の恋心に呪いを感じていることを明かします。仲間たちは彼を助けるため、フランの装置で感情を測定し、「ドキドキドバドバ大作戦」を決行。モリヒトの恋心が、呪いの壁を越えるかが試されます。

ニコの気持ちを知ったことで心の呪いが解け、彼女への想いが溢れ出したモリヒコ。仲間たちは2人が付き合うと確信しますが、恋愛への耐性がないモリヒトは強い拒否反応を示すのでした。 しかし、ニコはそんな彼に告白を決意し、不達山の縁結びの樹の下で思いを伝えることを皆に宣言。同級生である小麦の提案で仲間たちは邪気払いを行う中、ニコはモリヒトのもとへ向かいますが、そこに彼の姿はなく、小麦から衝撃の事実を告げられます。 突如現れた転瞬の魔女・ラブカの斬撃に苦戦し、太陽によって体力も奪われたミハルは窮地に立たされますが、そこにジキルとフランが駆けつけます。 一方、夢の魔女・時世の力で夢の世界をさまようカンシは自信を失いますが、仲間との絆を思い出し反撃を開始。変身を封じられたケイゴも、土の魔女・小麦のゴーレムに追い詰められますが、鷹に変身したネムの登場で再び立ち上がり、共闘に挑みます。

ランとの激闘で苦戦するモリヒトのもとにモモチとミハルが駆けつけ、「トワイライト」作戦を決行しますが、ランの「閃眼」により防がれてしまいます。体力が尽きかけたモリヒトは、仲間たちが見つけたトワイライトを使い最後の策に挑みます。 そんな折、死闘の末に突如現れ、モリヒトの心臓を撃ち抜いた森の魔女・樒（しきみ）。治癒魔法が間に合わない中、ニコは「マジョリカバリー」で彼を救うため、大切なものを代償に差し出す決意をするのでした。 戦いの代償で5歳児になったニコに末っ子ポジションを奪われたミハルはやきもちを焼き、モモチの提案でニコに使い魔をつけることに。公開オーディション形式で召喚が行われ、絵本の影響で猿やウサギなどが登場しますが、最終的に竜の使い魔・バンが現れます。 さらに、サンタを信じるニコのために「サンタ会議」が開かれ、モリヒトが変装することに。若返りドリンクや空飛ぶ手段を駆使し、仲間たちと協力して完璧なサンタ作戦を進めます。

「災いの日」以降、中学校に通い始め、魔法のコントロールも向上したラブカですが、愛刀が持てない学校生活に不安を抱えていました。彼女はミハルとニコの提案で魔法を取り除くことを決意しますが、その矢先に事故現場に遭遇します。 ケイゴとネムは魔法を取り除くために小麦を訪ねたものの拒絶され、帰りに遭難。ケイゴがネムを守り抜いたことでネムは彼とウルフへの想いを再確認し、バレンタインのチョコの渡し方に悩みます。 魔法で成長したニコは幼稚園を卒業し、小学校に入学することに。モリヒトは入学準備で専用袋を自作する日々を送り、リビングはまるで工場状態ですが、今回はニコの希望を反映させた手作りに奮闘します。 その頃、高校ではミハルたちが入学し、モリヒトたちも2年生に進級。クラスにはお馴染みの仲間が集まり、担任の噂話で盛り上がる中、現れた新任教師・不知火久遠（しらぬいくおん）の“前作の主人公感”が話題をさらいます。

日常がつまらなく感じていたモリヒトは、自分の顔や声、服装に違和感を覚え、ついにはTVの中に入り込むことに。そこは魔法「アニメイク」で作られたアニメの世界で、モリヒトはそれを思い出します。 一方、カンシやケイゴもファンの天才子役・土屋美依、通称チャミーがニコの前に現れます。芸能界で心のバランスを取るため善行を積む彼女は、「召喚の魔女」として若月伊吹に頼まれ、ニコの家庭教師としてやってきたのでした。 ネムは変身の魔女であることは明かしたものの、通いネコが自分だとは言えず、正体を明かすためネコの姿で乙木家を訪問。打ち明けるタイミングがつかめず困っていると、ケイゴと事故でキスしてしまい、ますます言い出しづらくなり……。 一方でモリヒトは、父・嶺仁の昔の写真に担任の不知火を見つけ問いただしますが、彼ははぐらかすばかり。やがて伊吹の予言により、20年前の任務の話が始まります。

『週刊少年ジャンプ』で高い人気を誇る『ウィッチウォッチ』ですが、2025年4月より毎日放送・TBS系列にて2クール連続でアニメ化されています！アニメ放送直後より、アニメ本編はもちろんOP・EDの映像のクオリティが高すぎる！とファンの間で話題になっていますよ。 中には、本作のアニメを視聴したことをきっかけに、作者の過去作である『SKET DANCE』まで一気見したという人も。キャラクターたちのCVもマッチしており、それがさらにアニメを盛り上げているのかもしれませんね。 アニメではまだまだ登場していないキャラクターが多数いるため、今後誰がCVを担当するのかなども楽しみです！

魔法使いや鬼、幼馴染との同居、学園もの、バトルといった要素で想像できるあらゆるネタを、読者が妄想する暇なくどんどん突っ込んできてくれるのはさすがの篠原健太先生。コテコテなネタを使いながら配信者やSNSといった時事的要素も絡ませていくスタイルは他ではなかなか読めません。 読み味としては『SKET DANCE』に近く、いい具合にラブコメや魔法ファンタジーも組み込まれています。パロディも多く、往年の漫画好きしか気づかないだろ！みたいなネタも楽しめます。

ジャンプの公式Youtubeチャンネルでは、『ウィッチウォッチ』のボイスコミックを楽しむこともできます。 これまですでに50以上の関連動画が公開されているのですが、どれもクオリティが高い……。流石に無料で見せ過ぎでは！？と思うほどですが、これだけ人気があればアニメ化も待ったなしですね！

シリアスとギャグの高低差で作品の世界観に引き込んでくれる『ウィッチウォッチ』。とにかく楽しめる漫画を読みたいという人におすすめの作品です。 本作で初めて篠原作品を読むという人は、ぜひそのまま『SKET DANCE』や『彼方のアストラ』も読んでみてくださいね。