『トリコ』最終回で主人公が食われるって本当!?小松が調理して連載終了との噂はいかに
懐かしの原作をおさらい!
2008年に連載を開始し、2016年に最終回を迎えたグルメバトル漫画『トリコ』。今回はそんな本作の最終回ネタバレあらすじや、巷で囁かれる最終回構文の真相について徹底解説していきます。 また打ち切りの噂や続編への伏線に関しても紹介するので、ぜひチェックしてみてください! ※この記事は『トリコ』の重要なネタバレを含みます。
『トリコ』とは
基本情報
作者 | 島袋光年 |
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出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表期間 | 2008年25号〜2016年51号 |
巻数 | 全43巻 |
アニメ話数 | 147話 |
あらすじ
人々が「食」に金や時間をかける「グルメ時代」。世の中には食材の捕獲を生業とし、自らも美食を求める「美食屋」と呼ばれる職業がありました。 ホテルシェフの小松は上からの依頼を受け、美食四天王の1人・トリコのもとを訪れます。人生のフルコースを探し求めるトリコの仕事に、ついていくようになった小松。世界には体全体が霜降り肉でできた動物や、驚かせれば驚かせるほど美味しくなる果実など、絶品食材がたくさんあります。 2人は今日も食材を探す旅にでるのでした!
「グルメ時代」に没入しよう!
主要登場人物
トリコ
トリコは本作の主人公です。美食四天王の1人で、人並外れたパワーを持っています。美食屋のなかではまさにカリスマ的存在で、世の中にある30万種類の食材のうち、6000種類は彼がみつけたものです。 性格は明るく大雑把。主な戦闘方法は生身から繰りだされる「フォーク」「釘パンチ」で、青い髪と目の横に入った3本傷が特徴です。
小松
小松は「ホテルグルメ」の料理長を務めている人物で、トリコのコンビでもあります。ビビりな性格ですが、トリコの仕事に同行するなど度胸はありました。 料理人としての腕は一流で、同時に類稀な「食運」も持っています。彼の食材に好かれる才能は凄まじく、作中ではその真摯な姿勢も相まって有名な美食屋からコンビを組みたいと打診される描写もありました。
本物の「釘パンチ」をご覧あれ!
『トリコ』の最終回までのあらすじ
アカシアとの戦い
『トリコ』のラスボスは、グルメ時代に神として崇められていたアカシアその人でした。アカシアはブルーニトロを裏切り、自分が「GOD」を食べネオを取り込みます。彼はGODの調理完成を待っていたのです。 ネオを宿したアカシアの捕獲レベルは3万。そしてすべてを飲み込む「黒」のグルメ細胞を持っている彼に、攻撃は効きません。黒色のグルメ細胞に効くのは、「怒り」を含んだ攻撃のみです。アカシアの桁違いの強さに八王も歯が立たず、トリコも窮地に立たされてしまいます。
「愛情」という名の食材
アカシアに蹂躙されるなか、GODを食していたトリコから3番目のグルメ細胞が現れます。グルメ細胞はアカシアの攻撃を受け止めるだけでなく、腕を自分の体内に取り込んでいきました。 グルメ細胞はネオの存在を知っている様子。実は底なしと思われたネオの食欲は、トリコの攻撃や食運で限界に達していました。最後はトリコによってアカシアを倒され、ネオはこれまで飲み込んだ食材をすべて吐きだします。 空腹になったネオに、食材を分け与えるトリコ。生きてきて初めて食料を分け与えられたネオの腹は、「愛情」によって満たされたのでした。
アカシアとの戦いを
原作『トリコ』の最終回をネタバレ解説
トリコとリンの結婚式
最終回では物語序盤からトリコに想いを寄せていたリンと、トリコの結婚式が描かれます。参列者は5000人に及び、なかにはネオや美食會の姿も。トリコが用意したちゃぶ台には、魂となった一龍や次郎、アカシアも訪れていました。 アカシアたちの生きたままは叶えられなかった家族団欒をみて、トリコは満足そうに微笑みます。
ついに完成!トリコのフルコース
最終話のメインは、ついに完成したトリコのフルコースお披露目です! もちろん小松が包丁を握り、トリコとの思い出を振り返りながら数々の懐かしい食材を調理していました。ここからはトリコのフルコースを、1品ずつ紹介していきます!
1品目:「BBコーンのポップコーン」
1品目はBBコーンを使用した巨大なポップコーンです。調味料としてメルクの星屑が振りかけられ、キワトラの卵のキッシュが添えられていました。
2品目:「センチュリースープ」
2品目は湯気がオーロラとなる、美しく濃厚なセンチュリースープです。センチュリースープは小松が現代の食材で伝説のスープを再現した、思い出深い一品。添え物は薬膳餅のエコのり巻きでした。
3品目:「オウガイのグリル」
3品目は王酢ソースで味付けをされた、絶滅種であるオウガイのグリルです。添え物に選ばれたのは、物語も彩ったフグ鯨、サンサングラミー、マダムフィッシュ、アナザなどの魚料理でした。
4品目:「完象エンドマンモスのステーキ」
4品目はラスボスであるネオの肉と言っても過言ではない、完象エンドマンモスのステーキです。ライブベアラーとの激闘が懐かしいメテオガーリックのスライスが添えられ、ガララワニやリーガルマンモスの肉も一緒に味わえます。
5品目:「GOD」
5品目はかつて戦争も止めたと言われる、食材の王様・GODです。参列者はGODを口にし、涙を流します。物語でも常に重要な食材として語られていたGODを、皆で食べるシーンは感慨深いです。
6品目:「食宝エア」
6品目はアカシアのフルコースのサラダでもある、食宝エアです。参列者はエアと共に、小松とトリコがコンビを組むきっかけとなったオゾン草も楽しんでいました。
7品目:「虹の実」
7品目はトリコが初めてフルコースに決めた品である、虹の実です。ビックリアップルやシャボンフルーツ、ドドリアンボムと共にゼリーで固められていました。
8品目:「ビリオンバードの卵」
トリコのフルコース最後の品は、特殊調理食材であるビリオンバードの卵です。彼がゼブラや小松と共に捕獲に成功した、世界一美味なコーラ「メロウコーラ」と共に余韻を楽しめる仕上がりになっていました。
遂に完成!待望のフルコースを
最終回構文:暴走したトリコを小松が調理して終了!?
『トリコ』の最終回について調べると、必ず出てくるある文章。それが「ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了」という最終回構文です。もちろんこの内容はまったく事実ではなく、ただのネットミームです。 『トリコ』に関する玩具「グルメスパイザー」を発端とするこのストーリーを、トリコたちが最終回で実際にネオの肉を食べたため、トリコが食われるのとどちらが本当かわからず信じてしまう人も。また『チェンソーマン』の最終回が似ていたことからも、未だに話題にあがってしまうのでした……!
本物の最終回を
『トリコ』は打ち切りになったって本当?
『トリコ』は打ち切りになったのではと言われる理由は、後半がハイペースで進んだため、そして劇場版が伸び悩んだためです。たしかに後半は急速でストーリーが進みましたが、最終話は回想も含めしっかりとその後を描いています。 もちろん打ち切りの可能性もありますが、ラストは綺麗に終了したように感じました!
綺麗なラストを
続編の予感!?「宇宙編』
『トリコ』最終話のラスト、物語は宇宙規模まで広がります。アカシアのフルコースが発見され、世界の謎も次々と解明されていった様子。「美食の神々が暮らす地で起きたグルメビッグバン」や「星のフルコース」など、宇宙のグルメ設定もしっかりと作り込まれています。 最終的にトリコと小松は惑星規模の蛇「スペースタイパン」もいる宇宙へと旅立っているので、続編として「宇宙編」にも期待できるかもしれません!
宇宙編への伏線!?最終巻を
『トリコ』最終回に対する感想&レビュー
亡くなった一龍や次郎、三虎もトリコの結婚式に出席して、皆が幸せな良い最終話でした!ただ後半のハイテンポが少し気になったし、できればラストにちょっと描かれた宇宙での冒険も読みたかった……。
トリコのフルコースにはこれまでに登場した食材がバンバン出てきて、懐かしさと切なさで涙してしまいました……!宇宙に飛びだす最後も、トリコと小松の冒険はまだまだ終わらないんだなと感じられて最高でした!
『トリコ』の最終回は感動のハッピーエンドだった
おぞましい最終回構文が有名になってしまったトリコですが、実際の最終話は感動のハッピーエンドでした。 トリコとリンが結婚しフルコースが振る舞われるラスト、気になる人はぜひ最終43巻を手に取ってみてください!
感動のハッピーエンド!最終巻を