【推しの子】謎の少女・ツクヨミの正体を考察!カラス説や看護師説の真相とは?
【推しの子】謎の少女ツクヨミって何者?
初登場 | 原作75話(単行本8巻) |
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年齢 | 外見は5~6歳程度(実年齢は不明) |
見た目 | 白色のロングヘア―に黒色の服 |
声優 | 不明 |
原作8巻の75話で初登場した謎の少女・ツクヨミ。 見た目は幼い子どものようですが、実年齢や名前などは一切不明。大人びた言動やすべてを見透かしているような態度からは、人間を超越したような存在感を感じ取ることができます。
【推しの子】謎の少女についてわかっていること
アクアとルビーの転生をなぜか知っている
彼女は初登場の際、アクアやルビーについて「真の意味で母親を得られなかった2人」と語っています。これは、ゴローが生まれてすぐに母親を亡くしたこと、さりなが生前両親に見放されていたことを踏まえての言葉です。 さらに2人の親であるアイについては、「魂の無い子を産んだ母親」という発言も出てきました。おそらくアイは本来死産するはずだったのが、ゴローとさりなの魂が入ることで元気な双子を産んだ……ということだったのかもしれません。 こうした一連のセリフから、謎の少女がアクアたちの転生について、その裏側で何があったかもすべて知っているらしいとうかがえます。
ゴロー殺人の真相も仄めかす
ルビーはB小町のMV撮影で訪れた宮崎県高千穂町で、ゴローの遺体を発見しました。しかし偶然というわけでなく、宿の鍵を奪ったカラスを追いかけているうち、現場にたどりついてしまったのです。 その後ルビーの前に現れた謎の少女は、ゴローが殺害されたとき現場に「大学生位の男と中学生位の男の子」がいたと暴露します。その場にいたのかどうかはわかりませんが、口ぶりからして彼女は事件の全容を知っているようです。 なんにせよ、少女はカラスを使ってルビーに遺体を発見させ、その後事実を告げることで彼女を闇堕ちさせることに成功しました。
謎の少女ツクヨミの正体を考察!神様やカラス説の真相とは?
神さま説
アメノウズメノミコト説
謎の少女が現れたのは、B小町のPV撮影のために向かった宮崎県高千穂町でした。この土地は転生前の吾郎らが暮らしていた町であると同時に、神話が深く根付いた町でもあります。 そもそも「高千穂」という地名は『天孫降臨』という神話に基づいており、この町は日本三大聖地にも数えられる由緒ある町です。ここには様々な伝承があり、そのうちのひとつに高千穂町は「猿田彦命と天鈿女命(アメノウズメノミコト)が結婚し住んだ地」というものがあります。 天鈿女命は芸能界を舞台にした「推しの子」にも深く関わる「芸能の神」。作中で意味ありげに「天鈿女命」の名が語られたことからも、彼女が天鈿女命、もしくは天鈿女命に関わる人物であることは間違いないでしょう。
三貴子の月読尊説
正体の有力候補として、天鈿女命と共に名前が挙がっている神がもう一柱存在します。それが、のちに少女が芸名として使用する「ツクヨミ」と同じ名を持つ月読尊(つくよみのみこと)です。 月読尊は天照大御神(あまてらすおおみかみ)や須佐之男命(すさのおのみこと)とともに生まれた三貴子(さんきし)の一柱。月読尊は「死」の象徴となる月や夜を司っているため、「転生」に関わっているであろう少女の正体にふさわしい存在と言えるでしょう。 また、三貴子は宮崎で生まれたと伝えられているので、少女が宮崎を「思い入れのある場所」と語ったことも腑に落ちます。
カラスの恩返し説
謎の少女の正体については、「神ではなくカラスではないか」という説も存在しています。実は、本作の145話に「少女=カラス」を裏付けるようなシーンが登場しているのです。このエピソードでは、ルビーの転生前の姿、天童寺さりなの過去が描かれているのですが、彼女はかつて一羽のカラスを助けていました。 それ以降、そのカラスは外から病室を眺めるなど、まるで意志を持っているかのようにさりなを見守ります。そのシーンを少女が思い出すように回想していたため、「謎の少女はさりなに助けられたカラスで、その恩を返しに来ているのではないか」と噂され始めたのです。 しかしながら、このカラスが普通のカラスだったのかは怪しいところ。もしかしたら天鈿女命や月読尊など、超常的な力を持った神が乗り移った存在だったのかもしれません。
少女を取り巻くカラスたち
少女=カラスであることを裏付けるかのように、彼女の周囲には常にカラスたちがいます。ただそれだけでなく、カラスは日本神話のなかに登場する導きの神「八咫烏(やたがらす)」を想起させる存在でもあるため、ここからは少女が「神」に近しい存在であることも推測可能です。 またカラスは天鈿女命との関わりが深い動物とも言われています。実は東京に天鈿女命を祀っている神社があるのですが、この神社の名前は「烏森神社」。まさに「大量のカラス」をイメージさせる神社で、ここからは、少女が天鈿女命に近しい存在であると推測できます。 少女を取り巻くカラスたちは「少女=カラス」説だけでなく、「少女=神さま」説を示唆する存在でもあるのです。
転生説
星野アイの転生説
謎の少女には「誰かが転生した存在」説も囁かれています。その候補として最も多く名前があがっているのが、アクアたちの母である星野アイです。確かに少女がアイの転生者であれば、事件の経緯を知っていることや、アクアたちを気にかけていることも納得できます。 しかしながら、少女がアイの転生者だった場合、さりなの過去を知っている理由がわかりません。そのうえ少女自身がアイの魂について「もう2度と再形成されることはない」と語っていたため、「星野アイの転生者説」は間違いの可能性が高いと思われます。
看護師の転生説
アイと並んで転生前の候補と言われているのが、ゴローとともにアイを担当した看護師です。確かに彼女であれば、ゴローやさりな、そしてアイの情報を知っていてもおかしくはないでしょう。ただ、現時点ではその看護師にフォーカスがあたるようなエピソードもなく、登場しているシーンもごくわずか。 いきなり「少女の正体は看護師です」と言われても説得力に欠けるため、この線はアイ以上に薄いものと思われます。
謎の少女の全登場シーンを振り返る
8巻75話 | カラスと共に初登場 |
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8巻79話 | 真相を教えて、ルビーを闇堕ちさせる |
12巻118話 | アクアとの接触 |
13巻123話 | アクアへの忠告 |
13巻127話 | まさかの役者デビュー!? |
13巻128話 | 芸名はツクヨミ |
144話 (15巻収録予定) | ルビーにブチギレ |
145話 (15巻収録予定) | 少女の正体が明らかに? |
8巻75話:カラスと共に初登場
前述した通り、沢山のカラスとともに登場した謎の少女。その際、大きな木に寄りかかりながら「真の意味で母を得られなかった2人と魂の無い子を産んだ母親を導いてあげた」と発言しています。 2人の転生について語っていると思われる部分ですが、気になるのは「魂の無い子」という表現。この発言によってアイの産んだ子どもは、そもそも「死んでいた」可能性が浮上したのです。
8巻79話:真相を教えて、ルビーを闇堕ちさせる
カラスを使ってルビーにゴローの死体を発見させた謎の少女。ゴローが死んでいると知り悲しみに打ちひしがれるルビーに対し、謎の少女は「あたし……お姉ちゃんが知りたい事を知ってるよ?」と発言。そしてゴローの死に関与していると思われる2人の男の存在をルビーに教えます。 そしてそのうちの1人はアイを刺したストーカーだと告げますが、もう1人が誰なのかはわからない様子。ルビーは「それを捜すのが貴方の役目じゃない?」と少女に言われ、犯人を捜す決意を固めます。これまで復讐の鬼と化していたアクアに変わり、ルビーがダークサイドに堕ちた決定的な瞬間でした。
12巻118話:アクアとの接触
謎の少女は、ルビーだけでなくアクアにも接触しています。本編でその場面が描かれたのは漫画12巻に収録された第118話ですが、このときのやりとりからしてふたりは前にも会ったことがあるようです。 少女はアクアに対し、「星野アイはもうどこにも居ない(=彼女はアクアやルビーとは違って転生していない)」と言っていました。あえて残酷な真実を伝えることで復讐の後押しをしているようにも見えますが、彼女の目的は一体なんなのでしょうか。
13巻123話:アクアへの忠告
単行本13巻に収録された123話において、アクアが自身の転生前の正体をルビーに明かす、超重要エピソードが描かれました。お互いが「ゴロー」と「さりな」だとわかり和解するハッピーな展開に見えましたが、謎の少女はここで「それは悪手だよ」と否定的な発言をしています。 さらに「嫌われたままの方が楽だったのに」と語るなど、アクアに対する忠告とも取れる言葉を残していました。
13巻127話:まさかの役者デビュー!?
アクアと接触した謎の少女は、ここで自身に親がいることを明かし、彼女が人間の器に乗り移っている何かだと匂わせました。しかし、アクアはお前の正体に興味はないと言わんばかりに、「映画に出てくれないか」と突如オファーをかけ始めたのです。 最初は「は?」と嫌悪感を示していた少女ですが、アクアに「実力無いので出来ません。ごめんなさいって言えよ」と煽られたことで態度が一変。「出来るしなめんな」と返答し、アクアが企画した映画『15年の嘘』に出演することになってしまうのでした。
13巻128話:芸名はツクヨミ
アクアの挑発にまんまと乗ってしまい、映画出演することになった謎の少女。彼女は映画『15年の嘘』でアクアとルビーの子ども時代を演じることになり、「ツクヨミ」という芸名を名乗り始めます。
144話(15巻収録予定):ルビーにブチギレ
映画撮影も順調に進み、いよいよ謎の少女の出番が近付いてきます。するとルビーが「なんか偉そうに色々言うけど、来週出番あるよね?ちゃんと出来るの?」と、アクア顔負けの煽りをしてきたのです。これに怒った少女は「なめんな、出来るし」とブチギレ状態!どうやら彼女の煽り耐性は0のようです。
145話(15巻収録予定):少女の正体が明らかに?
撮影が始まると、見事な演技で子ども時代のアクアとルビーを演じた謎の少女。アクアたちと接するなかで、彼女は過去のことを思い出します。その回想に描かれていたのは、のちにルビーに転生する天童寺さりなと一羽のカラスの物語。 網にかかったところを助けられたカラスは、さりなが死ぬまで、彼女のことを見守り続けていました。はっきりと明言されていませんが、おそらくこのカラスこそが少女の正体。彼女が持つ大きな秘密が、ひとつ明かされた瞬間でした。
少女の意味深なセリフの真意を考察
「もしかしたらそれ以上の意味があるのかもだけど」
謎の少女はアクアたちの転生についてほのめかしたあと、「もしかしたらそれ以上の意味があるのかもだけど」と発言。 少女はこの発言で、アクアたちの転生には大きな意味が隠れていると示唆しています。もしかしたら2人の転生は、何か大きな目的を持つ超常的な存在が仕掛けたものだったのかもしれません。 未だこの言葉の真意は語られず、読者のあいだでも様々な考察がなされています。アクアたちの転生の秘密が明かされたとき、物語は私たちの予想をはるかに超える壮大な展開を迎えることになるでしょう。
「神様はきっと優しいよね」
謎の少女が登場する直前に挿入された「神様はきっと優しいよね」というセリフ。おそらく少女が語っているものと思われますが、この言葉からはアクアたちの転生をおこなったのが彼女以外の「神様」であることが推測できます。 アイのことを愛する2人の魂を、アイの子どもに転生させてあげた「優しい」神様。ですが「きっと」とつくことによって、優しいだけではない思惑を感じてしまいます。前述した「それ以上の意味」も含めて考えると、「神様」はやはり別の目的を持ってアクアたちの転生をおこなったのでしょう。
「推しの子」謎の少女・ツクヨミは伏線のカギを握る重要な存在
どんどんスケールが大きくなり、ファンの心を掴んで離さない「推しの子」。 謎の少女の登場により作品の謎はさらに深まり、目の離せない展開が続いています。これを機に本作を読み返し、あなたなりの考察をしてみてはいかがでしょうか!