2023年7月28日更新

『キングダム』万極(まんごく)は死亡した?実力や実写版キャストも解説

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キングダム3
(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会

「特攻の万極」の通称で知られる万極は、秦に強い恨みを持つ将軍。敵キャラでありながら、信に大きな影響を与えた存在でもあります。 本記事ではそんな万極のプロフィールや作中での活躍について紹介していきます!初登場から死亡シーンまで解説しているので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。

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『キングダム』万極(まんごく)のプロフィール

生存or死亡 死亡
初登場巻 11巻
所属国
所属軍 趙軍
地位 副将
性別
声優 武藤正史
実写版 山田裕貴

万極は趙軍の副将のひとりで、長い白髪に黒い歯、ぎょろりとした目が特徴という少々不気味な見た目です。吃音の傾向があるのか、どもった話し方をしています。 「特攻の万極」の通称で知られている通り、将軍として高い実力を誇る人物です。また残忍極まりない性格で、秦と戦ったときには兵士はもちろんのこと、女子供も皆殺しにしていました。しかしその裏には、彼の壮絶な過去が関係しています。

【実写版】映画「キングダム」で万極(まんごく)を演じるのは?

山田裕貴

実写版で万極を演じるのは、ワタナベエンターテインメント所属の山田裕貴です。彼はテレビドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビューを果たし、以来さまざまな作品で活躍しています。 演技の幅広さに定評があり、その実力は「カメレオン俳優」と評されることもあるほどです。『東京リベンジャーズ』や『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』など、漫画を原作とする実写映画に出演した経験も多くあります。

【正体】万極(まんごく)は趙の将軍で長平の遺児

万極はかつて秦と趙が戦った「長平の戦い」の際、父と兄とともに生き埋めにされたという過去を持ちます。このときふたりは亡くなってしまいますが、彼自身は必死で地面から這い出たことにより生き残りました。 それゆえに万極は秦国に激しい憎悪を抱いており、その想いは無関係の一般人たちにすら及んでいます。復讐のためになりふり構わず戦うことから、昌平君から「咸陽に近づけたくない人物」とまで言われるほどです。

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【解説】「長平の戦い」とは?万極という怨念の塊が生まれたワケ

「長平の戦い」は秦と趙のあいだで起こった戦争で、最終的に秦が大勝利をおさめました。 戦いが終わった後、勝者である秦は数多くの趙兵を生き埋めにするという残虐さをみせます。この戦いで家族を亡くした遺族・遺児は少なくなく、万極が合従軍編で率いる部隊は彼らを集めて作られたものです。

「長平の戦い」は史実では実在するの?

長平の戦いは、中国戦国時代の紀元前262年から260年にわたって実際に起こった戦いです。趙の捕虜が生き埋めにされたというのも事実で、その数は40万ともいわれています。ただし人数については誇張されているとも言われており、実際の人数はもっと少ない可能性が高いそうです。

【活躍】万極(まんごく)の登場回・死亡シーン

恨みをもとにした強さで大活躍

登場巻 11巻

仲間たちとともに秦を侵攻してきた万極は、前線地帯の馬央を陥落させるという活躍を見せました。この際、老若男女問わず住人を殺戮していることからも、彼の恨みの深さがうかがえます。 そのほか干央に傷を負わせたり飛信隊の戦力を削ったりもしていますが、王騎を討ち取った後は秦軍の反撃により撤退を余儀なくされました。 その後合従軍編で再登場を果たしたときには、長平遺児・遺族を集めた部隊を率いて戦います。万極はこのとき、麃公軍に激しい攻撃を仕掛け、窮地に追い詰めることに成功しました。

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信との一騎打ちで死亡……

登場巻 27巻

やがて万極はと対峙することになります。ふたりはどちらも戦争ですべてを失ったという過去を持ちますが、進む方向はまるで正反対です。しかしどこか通じるところがあるのか、信は万極について同情の余地があるとの発言もしています。 激しい戦いの後、勝利をおさめたのは信。彼はつらすぎる過去から立ち直ることのできなかった万極を哀れみ、「楽になりやがれ!!」といって最後の一撃を決めました。 信は万極が死ぬ直前、自分は長平のようなことは2度と起こさせないという誓いを立てます。万極はそれを聞き、恨みに囚われていたとは思えないほど安らかな顔で息を引き取るのでした。

【最後】信が万極から受けた影響

キングダム 信
(C)原泰久/集英社・キングダム製作委員会

自分に似た境遇にあり恨みに囚われ続けた万極の存在は、信にとって忘れがたいものとなりました。彼はもともと略奪行為には否定的でしたが、万極と真正面から向き合うことで、その考えがよりいっそう深まることとなったのです。 後に信が持つ「思いを紡ぐ強さ」が表現された場面では、その背景に敵だったはずの万極の姿までもが描かれていました。これもまた、信が万極の痛みや想いを背負い続けていることをしめしているといえるでしょう。

【史実】万極(まんごく)は実在した?

万極は実在した人物ではなく、本作のオリジナルキャラクターです。またモデルとなった人物についても特に明かされてはいません。 長平の戦いもその後の生き埋めも実際に起こった出来事なので、そのエピソードの壮絶さをもとに生み出されたのではないでしょうか。

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【声優】アニメ「キングダム」で万極(まんごく)を演じるのは?

アニメ版で万極を演じるのは、オフィスPAC所属の武藤正史です。吹き替えを中心に活躍しており、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのクリーデンス・ベアボーン役などで知られています。 テレビアニメでは脇役として出演することが多いです。おもな代表作には『バトルスピリッツ 覇王』などがあります。

「キングダム」万極は信に影響を及ぼした敵キャラ!

過去の経験から秦に恨みを抱き、無関係の人間まで殺すようになってしまった万極。恨みにとらわれ辛い人生を送ってきた彼ですが、最期は信のおかげで安らかな表情を浮かべることができました。彼の想いを背負った信の活躍からも目が離せません!

万極と信の一騎打ちを