『キングダム』桓騎軍(かんきぐん)の主要メンバーを紹介!秦軍きっての個性派集団
実写映画も好評で本編も大きな盛り上がりを見せている漫画『キングダム』。 個性豊かなキャラが数多く登場する本作ですが、そのなかでも特に異彩を放っているのが秦の猛将・桓騎。この記事ではそんな桓騎が率いる個性派集団・桓騎軍について徹底解説!主要メンバーやその強さを紹介し、彼らの魅力に深く迫っていきます。 ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。
『キングダム』桓騎軍(かんきぐん)とは?
桓騎軍はその名の通り、秦の猛将・桓騎が率いている軍団です。彼はもともと野盗をしていた異色の経歴の持ち主。そのためこの軍団は秦国のなかでも異質な集団となっており、仲間からも疎まれることが多い存在となっています。 しかしながらその実力はまぎれもなく本物。彼らをスカウトした秦の将軍・蒙驁はさほど実力も高くない凡庸な人物でしたが、副将の桓騎と王翦の力により数多くの戦果をあげることに成功しています。最狂かつ最強。桓騎軍は秦国だけが持つ唯一無二の戦力なのです。
桓騎軍(かんきぐん)の特徴
メンバーは野盗!?敵に回したくない残虐集団
桓騎軍を率いる桓騎はもともと秦の南で野盗をしており、秦の討伐軍を何度も撃退していた強者でした。しかし討伐軍の大将を務めた蒙驁に勧誘され、秦軍の一員に加わることに……。 こういった出自を持っているため、桓騎軍には野盗時代のメンバーが数多く所属。一般的なモラルのない彼らは敵軍の城内で金銀財宝を奪い取り、ときには勝利のために敵国の住民を虐殺することもあります。桓騎軍は残虐性が非常に高く、敵に回すととにかく怖い。悪魔のような軍団なのです。
得意戦法は奇襲!常識外れの戦い方
軍団を率いる桓騎は奇策の立案に長けているため、桓騎軍は自然と奇襲やヒットアンドアウェイ戦法が得意になっていきました。また桓騎は心理戦にも秀でており、ときにはバラバラにした死体を敵に送りつけ士気低下を狙うことも。 手段を選ばず戦う彼らは数多くの敵を撃破し、様々な栄光を手にしてきました。しかし正攻法をまったく学んでいないがゆえに、「奇策以外の戦い方を知らない」のが桓騎軍の大きな弱点。 そのうえ彼らは自分自身の利益を追求する野盗たちの集まり。忠義に厚い敵軍の猛攻にあえばたちまち逃げてしまう兵が現れ、苦しい状況から立て直すことができなくなってしまうのです。派手な奇襲で異彩を放つ桓騎軍。ただその一方で弱点となる部分も多い、非常にピーキーな軍団と言えそうです。
桓騎(かんき):お頭
桓騎軍を率いる秦の将軍・桓騎。奇策や心理戦を得意とし、ときには「化け物」とまで評される戦の天才です。傲慢かつ冷酷な性格をしており、勝利のためなら拷問・虐殺も躊躇なく実行。しかしその一方でカリスマ性も高く、自軍の部下からは厚い信頼を寄せられています。 また初登場時は秦の筆頭将軍である蒙驁の副将として登場していましたが、数々の戦果をあげたことで六大将軍に昇進。その強さと特異なキャラクター、さらに作中で残した数々の名言から、本作でも特に人気の高いキャラクターの1人となっています。
摩論(まろん):軍師
桓騎軍で軍師を務める摩論。口元に伸びる細ひげと七三にわけたような髪型が特徴的な男性。桓騎軍のなかでも随一の頭脳の持ち主ですが、桓騎にはまったく及ばず、彼の作戦をしっかり理解していないようなシーンも存在。軍師という立場でありながら、知略の面であまり目立った活躍を見せていません。 また野盗時代から「紳士」を自称するなど、軍団内で唯一敬語を使ってしゃべる穏やかな性格をしています。ただその一方で相手を見下すような態度をとることもあり、戦場では自身の命を優先するような場面もあるなど、野盗らしい一筋縄ではいかない一面も持っているようです。
ゼノウ:武将
桓騎軍で武将を務めるゼノウ。スキンヘッドと顔面に入った入れ墨・傷が特徴的な大柄な男性です。彼は軍内でも随一の獰猛さを誇るゼノウ一家の頭領。ゼノウ一家はその好戦的な性格から味方すら殺してしまうことがあり、なんと桓騎でさえも不用意に近付こうとはしません。 またそんな軍団を指揮するゼノウ自身もとんでもない猛者であり、その逸話のなかには「野牛の首を素手で捩じ切った」というとんでもない話が存在。ちなみに本作の公式ガイドブックによると、ゼノウの武力は桓騎と同数値となっており、彼の強さが桓騎軍でも最強レベルということが明かされています。
黒桜(こくおう):武将
むさくるしい男たちが集まる桓騎軍の武将たちのなかで、紅一点として活躍する黒桜。その名の通り黒髪の美しいロングヘア―が特徴的で、常に鋭い目つきをしています。戦闘では弓を使って戦いつつ、その慧眼を活かして戦況を読んでいく戦術家。 部下からは「姐さん」と呼ばれ慕われるなど、厚い信頼を寄せられているようです。しかしその一方で、容姿次第で部下の扱いを大きく変えるなど、クセの強い側面もある様子。ちなみに彼女は桓騎に惚れ込んでおり、軍内でも随一の忠誠心を持っています。
雷土(らいど):武将
桓騎軍で武将を務める雷土。モヒカンのような髪型と左目の周囲にある入れ墨が特徴的な大柄な男性です。粗野な性格をしていますが戦場では冷静に戦況を見極めており、その実力は軍内でも随一。野盗時代は桓騎でさえも取り込むのに苦労した強者だったようです。 ちなみに彼は軍に入ってからも桓騎に対し意見することがあり、桓騎は「俺に正面から文句たれんのはお前くらいだな」と感心している様子。ただ内心では桓騎に対し厚い信頼と忠義を持っており、自分の理解の範疇を超えていく桓騎の行動を「誰よりも側で見たい」と考えているようです。
厘玉(りんぎょく):武将
桓騎軍で武将を務める厘玉。顔じゅうに隈取のようなメイクをしており、大柄な男性が集まる桓騎軍にしては珍しい、やや細身の男性です。彼は軍内の精鋭騎馬隊の指揮を任される一方、作戦立案に立ち会うこともあるなど、桓騎軍のなかでも重宝されている存在。 またその性格はかなりの良識派で、軍内の数少ない常識人として機能しています。そのため桓騎は考え事などがあるとよく厘玉に相談。戦場ではあまり目立った活躍がない彼ですが、実は桓騎の側近として軍を支えている重要なメンバーなのです。
オギコ:???
桓騎が「面白いから」という理由で千人将に抜擢したオギコ。サザエさんのような奇抜な髪型とチョビ髭が特徴的で、個性派が揃う桓騎軍のなかでさえ浮いている、非常に珍しい存在です。その奇妙な見た目通り性格は落ち着きがなく、おバカな発言も多いいわゆる「変人」。 ときには空気を読まない発言をして、場を乱してしまうことも……。また戦闘面ではそこそこ高い腕っぷしと得意の馬術で貢献しますが、弓がとにかく下手でどうにも活躍しきれない様子。しかしながら桓騎に対しての忠誠心は非常に厚く、桓騎自身もオギコに信頼を寄せているようです。
砂鬼一家(さきいっか):拷問担当
桓騎軍のなかでは珍しい非戦闘員で、拷問を担当している砂鬼一家。メンバーは常に覆面を被っており、身に着けている装飾品のなかには切り取った耳などで作られたものが存在。軍内では「砂鬼に捕まることが中華一の不運」と言われるなど、仲間からも危険視される異質な集団となっています。 ちなみに彼らは桓騎軍の所属でありながら、桓騎とは一定の距離をとっている様子。実は砂鬼一家は桓騎がかつて所属していた組織。しかしあることがきっかけで、桓騎は砂鬼一家を離れ自身の軍団を構築していくことに……。砂鬼一家は桓騎のルーツに深く関わる重要な存在なのです。
那貴(なき):元桓騎軍→飛信隊
桓騎軍で千人将を務めていた那貴。2本の三つ編みが特徴的なイケメンですが、本人曰く「一度キレると雷土よりおっかない」とのこと。戦場では曲剣を使い活躍し、黒羊編では信が率いる飛信隊に加わって桓騎軍と飛信隊の意志疎通を図るために尽力。 そしてここでの経験がきっかけで、彼は「飛信隊の器の大きさ」に惚れ込み飛信隊に転属。それ以降は野盗時代の経験などを活かし、隠密・斥候面で活躍しています。ただ桓騎軍最後の戦いでは飛信隊を離脱し、桓騎に助力。彼に対する厚い忠誠心を見せつけていました。
唯一無二の存在!桓騎軍の活躍を要チェック
個性的なキャラクターが数多く登場する『キングダム』のなかでも、一際目立つ桓騎軍のメンバーたち。 ストーリーのなかでも重要な働きをすることが多く、彼らのファンという読者はきっと多いはず。これを機に本作を読み返し、桓騎軍の活躍を改めて味わってみてはいかがでしょうか!