尾田栄一郎の読み切り漫画『MONSTERS』ネタバレあらすじ＆感想！アニメ化の前に伝説の物語をチェック！

「ワンピース」の連載を開始する前の尾田栄一郎が、1994年に発表した短編読切『MONSTERS』。「ワンピース」と世界線が繋がっている本作は、アニメ化が告知され再び大きな注目を集めました。 そこで本記事では『MONSTERS』のネタバレあらすじを感想と共に紹介しながら、見どころやアニメ情報も解説していきます！

『MONSTERS』は尾田栄一郎が1994年に発表した、短編の読切作品です。読切ですが、『WANTED！ 尾田栄一郎短編集』に収録されています。主人公が「ワンピース」にも登場していると注目を集めた本作ですが、アニメ制作が発表され再び話題になりました。 今から10年前、「竜の角笛」と呼ばれるこの世に2つとない重要物が盗まれました。結局犯人は捕まらず、事件は闇に葬り去られます。 そして現在、町には1人の侍が。飢え死に寸前の血気盛んな侍は、挑戦を突きつけられれば誰が相手でも血相を変え刀を抜きます。そんな彼が町で出会った三流剣士がなぜか竜の角笛を持っていてーー。

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竜の角笛が盗まれてから10年後、侍・リューマはある町でレストランに入ります。そのレストランには昔竜と戦い、世界一強い剣豪・キングの次に強いと言われる一流剣士・シラノが訪れていました。町は英雄であるシラノの話題でもちきりで、レストランで働く少女は竜からシラノに助けてもらったとのこと。 感心するリューマは外で、ある三流剣士に鞘を当てられます。「鞘当」は剣士にとって果し状と同じ。鞘当を受けたリューマはそれを挑戦状として受け取り、刀を抜こうとしました。しかしその瞬間、相手の剣士が突然刺されたと騒ぎ始めます。腹には刺さったナイフが。 当然何が起きているのかわからず、戸惑うリューマ。そして敵の三流剣士はお前も道連れにすると竜の角笛を取りだし、それを吹いたのです。

竜の強さは絶対で、その脅威は町を滅ぼすほどです。竜の角笛は、その竜を操れると言われる道具。三流剣士が竜を呼びだせば、この町も終わりです。町の住人は、口々に竜の角笛を持った人間を斬ったリューマを責めます。 何もわからないリューマは、レストランの少女にもビンタされてしまいました。避難を始めようとする住人たちのなかから、シラノがやってきます。10年前に竜の角笛の護衛をしていたのは自分の部下で、なぜあのとき自分はいなかったのか悔やまれると語る彼。住人はシラノに希望を託し、町から避難しました。 やはり人間が竜と戦うのは無茶だと、シラノを止めに行こうとする少女。しかしそこで彼女とリューマは、シラノと三流剣士が一緒に金銭を盗んでいる姿を目撃してしまうのでした。

実は三流剣士とシラノは、完全にグル。昔少女を救った際も、竜を呼びだしたのはシラノ自身でした。すべてを知った少女は悲しみ絶望し、逃げずに死のうと決意します。 目の前に現れたリューマに、バレたかと悪態を吐き続けるシラノ。悪人ズラで本性をさらけだし、最後にリューマを殺そうとしました。リューマはそんなシラノに、圧勝します。一流剣士であるシラノの敗北に、戸惑う三流剣士。そして次の瞬間、リューマは現れた竜の首を一刀両断したのです。 町の住人もすべてを知り、シラノの化けの皮はすべて剥がれます。少女に死なないよう声をかけたリューマ・ド・“キング”こと剣豪リューマは、旅を続けるのでした。

『MONSTERS』は短編読切なので、1話で物語がしっかりと完結しています。最初に嫌われる主人公が町を救い誤解がとける、気持ちいい王道の展開を楽しめるのです。 尾田栄一郎が描いているので、画も迫力があります。特に竜と対峙するシーンは、さすがの一言です。また本作の主人公であるリューマは、「ワンピース」スリラーバーク編でモリアがゾンビにしていたリューマと同一人物です。そのため「ワンピース」を読んでいる人は、その繋がりも楽しめるでしょう！

『MONSTERS 一百三情飛龍侍極』として、『MONSTERS』はアニメ化されると決定しています！ 監督を務めるのは、アニメ『呪術廻戦』1期や『劇場版 呪術廻戦 0』も手掛けた朴性厚です。尺はテレビアニメ1話分で、2023年7月現在公開時期は発表されていません。 続報に期待しながら、公開を心待ちにしましょう！

『MONSTERS』は1994年に発表された読切ですが、尾田栄一郎の魅力がしっかりと詰まっている作品です。 ぜひアニメの公開を待ちながら、読切も楽しんでみてください！