『薬屋のひとりごと』羅漢(らかん)は鳳仙を身請けした?猫猫の父親は天才軍師!
小説・漫画・アニメと様々なメディアで人気を博している作品『薬屋のひとりごと』。 本作には個性豊かなキャラクターが数多く登場しますが、この記事ではそのなかでも一際異彩を放つ羅漢について徹底解説!基本的なプロフィールはもちろん、気になる過去などもしっかりと紹介し、その魅力に深く迫っていきます。 ※この記事は『薬屋のひとりごと』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『薬屋のひとりごと』羅漢(らかん)のプロフィール
官位 | 太尉 |
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初登場 | 5巻(ビッグガンガン版) |
特技 | 将棋、囲碁、人材登用 |
声優 | 桐本拓哉 |
軍の最高幹部として活躍する軍師・羅漢。片眼鏡と狐目が特徴的な男性で、その独特な見た目通り言動もかなり奇抜。そのため周囲からは「変人軍師」と呼ばれているのだとか。 何かにつけて猫猫や壬氏に関わってきますが、その裏にはとある秘密が隠れている様子。ちなみに猫猫からはかなり面倒な人物として認知されているようです。
【過去】羅漢の知られざる過去
言及シーン | 8巻37話 |
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羅漢は幼い頃から「ひとの顔が認識できない」というハンデを抱えていました。彼はひとの顔を区別できないどころか、男女の違いさえも認識することができなかったのです。 これを嘆いた羅漢の叔父・羅門はひとの見分け方を根気よく指導。羅漢が得意としていた将棋の駒などに人々の特徴を重ねることで、ひとを区別する方法を教え込みました。そんななか、羅漢が初めて顔に興味を持った女性が登場。彼女は将棋で羅漢を負かした鳳仙という妓女でした。
【関係①】羅漢は鳳仙を身請けした?
言及シーン | 8巻39話 |
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結論から言うと、羅漢は鳳仙を身請けすることになります。ただ、それまでの道のりは非常に複雑です。羅漢は将棋で自分を負かした鳳仙に興味を持ち、彼女のもとへ通い詰めるようになりました。3年ほどそんな関係を続けるうちに親密になり、2人は体の関係を持つことに。 そこで彼女が身ごもったのが、本作の主人公である猫猫だったのです。しかしそれから3ヵ月後、羅門が失脚。彼と親しくしていた羅漢は、父から「都を離れて遊学せよ」と命じられてしまいます。「せいぜい3ヵ月程度で戻れるだろう」と考えていましたが、都に戻ってきたのは3年後。 これにより、彼は猫猫が生まれたことに気付けなかったのです。彼女の存在を知るきっかけになったのは、部屋に山積みになっていた鳳仙からの手紙。そのなかの1つに、なんと鳳仙と赤子のものと思われる小指が同封されていたのです。 これにより羅漢は「鳳仙が自分の子を身ごもっていたこと」、「自分を待ち続けていたこと」を察します。ですが、時すでに遅し。緑青館で鳳仙が死んだ(実際は病に伏していただけ)と聞かされ、羅漢は絶望します。そんな経緯があったからこそ、羅漢は愛する人の忘れ形見である猫猫に執着しているのです。 そして長い年月が経ち、羅漢は「勝ったら猫猫を引き取る、負けたら緑青館の妓女を身請けする」という条件で、猫猫と将棋で対決。敗北した羅漢は周囲の手回しのおかげで、死んだと思っていた鳳仙と再会します。そこで彼女を身請けすると宣言し、ふたりは改めて生活を共にしていくことになったのです。
ふたりのすれ違いが切ない……でもだからこそ、再び結ばれたときには感動した!
【関係②】娘・猫猫と身請けをかけて将棋で対決!
![薬屋のひとりごと](https://images.ciatr.jp/2023/02/w_828/hjjlzFMwvJSZKeuE1EXMjRXKWK1epufv5iBSZNuA.jpg)
猫猫の引き取りと妓女の身請けをかけて猫猫と将棋対決した羅漢。実はこれは猫猫が仕組んだもので、羅漢ははじめ乗り気ではありませんでした。彼の中では鳳仙はすでに亡き人となっており、緑青館の妓女の中に身請けしたい者などいなかったからです。 猫猫は将棋に強いわけではありませんでしたが、うまく酒を飲ませて下戸である羅漢を潰しました。ルールとしてあらかじめ「試合を放棄したら負け」と設定してあったため、試合中に酔って眠り込んでしまった羅漢は敗北扱いとなります。 こうして猫猫は無事に勝利をおさめ、「緑青館の妓女の身請け」という約束を羅漢に果たさせるのに成功するのでした。
猫猫、自信満々だから将棋も強いのかと思いきや、そういうわけではなかった。でも知略はさすが!
【関係③】梅梅(メイメイ)は羅漢を好きだった?
![薬屋のひとりごと 猫猫](https://images.ciatr.jp/2024/02/w_828/ghsRAC2uoZjKLSV1JbSBHi115FdNmgeWNAl8oPGe.jpg)
緑青館に勤める妓女たちのトップ、三姫の一角を担う梅梅。彼女は幼い頃から鳳仙の付き人をしており、羅漢とも古くから付き合いがありました。彼女は羅漢のことを気にかけ優しく接しており、「彼になら身請けされてもいい」と考えるなど、想いを寄せているような描写が多数存在。 羅漢自身もそんな彼女に「世話になった」という自覚があるようで、身請けする妓女を選ぶ際も梅梅を指名しようと考えていました。しかし、梅梅は自ら鳳仙が生きていることを匂わせます。それにより、羅漢は鳳仙の生存に気付き、彼女を身請けすると決めたのです。 梅梅は羅漢の幸せそうな姿を見て、こらえきれずに泣き崩れてしまいます。その苦しそうな顔には「羅漢と鳳仙がやっと一緒になれた」という喜びだけでなく、「自身の恋が叶わない」と知った悲しみも含まれているように見えました。
【理由】猫猫が羅漢を嫌うのはなぜ?
幼い頃の記憶
羅漢は猫猫が幼いとき、彼女を連れ出そうとして緑青館に何度も乗り込んできました。そのたびやり手婆に殴られ血だらけになっていたのですが、それでもヘラヘラと笑いながら猫猫に手を伸ばしてきたというのです。 知らない男が血だらけで迫ってくる姿は幼い子の心にトラウマを残したはずで、そのせいで猫猫は今も彼に生理的な嫌悪感を抱いています。ちなみに猫猫が何事にも動じない性格になったのは、このときの羅漢のヤバさのおかげ(?)とのことです。
羅門が認めるほどの才能に嫉妬
猫猫は育ての親である羅門を「おやじどの」と呼び心から慕っています。そんな羅門は甥である羅漢の優秀さを見抜きその能力を認めており、何かと気にかけてきました。もちろん羅漢も、羅門を尊敬し頼りにしています。 猫猫としては、大好きなおやじどのがイマイチ好きになれない男を認めているのは面白くない話。実際、自分でも羅漢の優秀さはよくわかっているからこそ、よけいに腹立たしいのでしょう。
【声優】アニメで声を演じるのは桐本拓哉
![桐本拓哉](https://images.ciatr.jp/2024/01/w_828/TTEyo6LP1suOnxeZIqK3KuynoJP3kddX0024Z8Fl.jpg)
アニメ版『薬屋のひとりごと』で羅漢を演じるのはベテラン声優の桐本拓哉です。 1990年代から活動を開始し、海外映画の吹き替えなどを中心に活躍。これまでに『アメリカン・スナイパー』の主人公クリス・カイルをはじめとした、様々な大役の吹き替えを任されてきました。また声優のみならず、俳優として映画・ドラマ・舞台に出演した実績も持っています。
イロモノだけど憎めない!人気キャラ・羅漢
「変人」と呼ばれながらも、その独特なキャラクターで人気を獲得している羅漢。 作中では猫猫と深く関わる人物となっており、彼がメインとなるエピソードも存在しています。これを機に小説や漫画をチェックし、羅漢のアニメでの活躍に備えてみてはいかがでしょうか!